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2006年5月19日 (金)

イルカを食べたことがある。

 イルカを食べたことがある。
 クジラと変わらなかったが、少し柔らかいような、生臭いような気がした。

 五島列島ではイルカの群れが湾に迷い込むと、浜に追い込んでと殺する。
 「漁師の網を食い破る被害が出るため、しかたがないのだ」と先生が説明してくれた。

 ある日の午後のこと。「今日はイルカが上がったから、全校で見学に行く」とフクダ先生が言った。

 イルカ? あのわんぱくフリッパーの? 下関水族館のイルカショーで見たあれか。しかも、午後から授業がない。僕はとても、浮き浮きした。

 遠足のように列を組んで、小学校から2km離れた、浦桑の湾に行く。
 クラスの大半は漁師の子供。お父さんたちがイルカを殺す光景を見て、なにかを感じ取るのだ。
 100頭前後のイルカが、追い込まれて、砂浜に上がっている。しばらくすると、次々とイルカになたが入り、血が吹き出す。血と共に黄色い胃液も吹き出す。

 あっという間に、100頭のイルカの血が、海をどす黒い赤に染めた。

 それは、遠足気分でやってきた小学生にとって、あまりにグロ過ぎた。

 その夜、我が家の食卓は「クジラフライ」だった。
 クジラと言うと「あぁ、給食で食べたな~」と懐かしむステレオタイプな高齢者が多いが、それほどしょっちゅう出ていた記憶はない。

 揚げ物は大好きなので喜んで食べた。
 心なしか、柔らかかった。

 イルカもクジラも自然界では食糧である魚を巡る敵対関係にある。
 日本の漁獲量はピークの半分に落ちている。
 

クジラはIWCが商業捕鯨を禁止して20年が過ぎた。
 
小松正之氏の著書によれば、クジラは人間の3倍の魚を捕食するという。



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