« 洋上の初日 | トップページ | 決勝を前に »

2006年7月 9日 (日)

2005-06シーズンの戦いとW杯の行方

 以下に挙げるのは、W杯ベスト8各国についてのあるデータ
何のことだか、わかるだろうか?

フランス 10
イタリア 5
ポルトガル 6
ドイツ 5

ブラジル 7
ウクライナ 0
イングランド 5
アルゼンチン 3

 これは各国代表23人に含まれる、2005-06シーズン欧州8大プロサッカーリーグ(※1)で優勝したクラブに所属する選手数。

 フランスは最多の10人。
 その10人以外に、レアル・マドリー所属のジダン、アーセナル所属のアンリがいる。

 ベスト9~16の国では以下の通り。
スウェーデン 2
メキシコ 1
オーストラリア 2
スイス 1
エクアドル 0
オランダ 6
ガーナ 2
スペイン 4

 こうしてみるとベスト8と、ベスト9~16の格差がはっきりする。

 このグループではオランダ、スペインの数字が多い。
 オランダはポルトガルに敗れ、スペインはフランスに敗れた。この2国は組み合わせに泣いたと言える。

 決勝トーナメントは明らかにイタリアのブロックが楽な組合せだった。
 組合せが各国の力量に応じたものであれば、オランダ、スペインがベスト8に勝ち上がり、ウクライナがベスト8にはいることはなかっただろう(ウクライナの1回戦の相手はスイス)

 「その年に優勝したクラブチームに所属している」
ということを、以下のようにネガティブに捕らえる考え方もある。
・1年間、無理をして戦ってきている。
・国内リーグを制覇するようなクラブはCLにも出ていて過密日程である。

 確かにコンディションが悪いというデメリットはあるだろう。デコがベスト4にただ一人残ったものの、バルサの10人は一人も決勝に進めなかった。リーガを制したうえに、CLの激戦を5月17日まで戦っていたことを、主要因として挙げるライターは少なくないだろう。(ビッグイヤーを争ったアーセナルのプレミアリーグは、FIFAの規定よりも1週間早い5月7日に全日程を終えている)


 しかし、それ以上に次のメリットもある。

 その年に優勝しているということは、
①優秀な監督の指導を受けている。
②優秀な仲間からよい影響を受けている。
③勝つ経験を間近に積んでいる。

 「勝ち運を持っている選手」という漠然とした概念があるが、その根拠はこのようなことである。

 決勝を前にフランスとイタリアの内訳を、みてみよう。

フランス23人

GK LANDREAU Mickael Nantes
DF BOUMSONG Jean-Alain Newcastle
DF ABIDAL Eric Lyon
MF VIEIRA Patrick Juventus
DF GALLAS William Chelsea
MF MAKELELE Claude Chelsea
MF MALOUDA Florent Lyon
MF DHORASOO Vikash Paris St-Germain
FW CISSE Djibril Liverpool
MF ZIDANE Zinedine Real Madrid
FW WILTORD Sylvain Lyon
FW HENRY Thierry Arsenal
DF SILVESTRE Mikael Manchester Utd.
FW SAHA Louis Manchester Utd.
DF THURAM Lilian Juventus
GK BARTHEZ Fabien Marseille
DF GIVET Gael Monaco
MF DIARRA Alou Lens
DF SAGNOL Willy Bayern Munich
FW TREZEGUET David Juventus
DF CHIMBONDA Pascal Wigan
MF RIBERY Frank Marseille
GK COUPET Gregory Lyon

イタリアの23人

GK BUFFON Gianluigi Juventus
DF ZACCARDO Cristian Palermo
DF GROSSO Fabio Palermo
MF DE ROSSI Daniele AS Rome
DF CANNAVARO Fabio Juventus
DF BARZAGLI Andrea Palermo
FW DEL PIERO Alessandro Juventus
MF GATTUSO Gennaro AC Milan
FW TONI Luca Fiorentina
MF TOTTI Francesco AS Rome
FW GILARDINO Alberto AC Milan
GK PERUZZI Angelo Lazio
DF NESTA Alessandro AC Milan
GK AMELIA Marco Livorno
FW IAQUINTA Vincenzo Udinese
MF CAMORANESI Mauro Juventus
MF BARONE Simone Palermo
FW INZAGHI Filippo AC Milan
DF ZAMBROTTA Gianluca Juventus
MF PERROTTA Simone AS Rome
MF PIRLO Andrea AC Milan
DF ODDO Massimo Lazio
DF MATERAZZI Marco Inter

 イタリアには、最後までユベントスと優勝を争ったACミランの選手が5人いる(ネスタはグループリーグ第3戦で負傷)
 一方のフランスには、最終節まで優勝を争うような "惜しい2位" を体験した選手はいない。

 このデータが有意義であるならば、両チームの戦力は五分五分ということになる。
 だが、このデータはあくまで、選手個々の要因。
 サッカーの勝敗を決める要因としては、それは3分の1に過ぎない。

※1 リーガ プレミア セリエA ブンデスリーガ エールディビジ リーグ1 スーペルリーガ スコットランドプレミアリーグ

|

« 洋上の初日 | トップページ | 決勝を前に »

デコ」カテゴリの記事