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2007年4月 8日 (日)

デコを待つ4時間

 デコの帰りを待つことにした。
 翌日は準決勝が行われる。
 準決勝、決勝の2試合を観戦するために地方から上京する人も多いだろうし、明日からはホテルに詰め掛ける人も激増するだろう。
 そう考えるとサインをもらえるチャンスは今日しかない。

 4時間あると言っても、4時間ソファに座ってお茶が飲めるわけではない。
 決断したら1時間ほどで列に戻る。
 このタイミングは絶妙だった。
 あと10分遅れていたら、サインがもらえる1列めを確保できなかった。

 かつては一人で待っていた。
 誰と話すこともなく過ごす2時間は辛い。
 だが今日は仲間がいる。
 バスがどのように止まり、デコは何処を歩いてくるだろうとか、明日の準決勝はどうだろうとかデコ談義をしながら過ごす2時間は楽しい。

 佐野元春もデコもそうだが、学校のクラスや職場にその話題で盛り上がることができる人などいない。
 パソコン通信が始まり、初めてコミュニティに入った時、誰もが
「身近に佐野さんの話をできる人が誰もいなかった」
 と言っていた。

 これは10年経った今でも同じ。
 キーワードでつながったインターネットによるコミュニティがなければ、仲間を見つけることはできない。
 そして、コミュニティを見つけても、黙って見ているだけの人には、何も楽しいことは訪れない。
 あっという間に時間は過ぎて、選手が戻って来る時間になった。
 選手の通り道の両側に人垣が整備される。
 デコは今回まだ誰にもサインしていない。
 もしデコがサインするとしても、片方の列だけになる。デコがどちらに来るかで勝負が決まる。
 僕らの列は、バスの乗降口から遠い側。普通に考えればデコが来る確率は低い。

 僕らは声の限り「でっこーっ!」と叫ぼうと申し合わせた。

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