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2007年9月27日 (木)

ロッキングチェアでカレーば

 1981年7月からおよそ7年間、福岡市早良区藤崎にロッキングチェアという喫茶店があった。

 

 元寇防塁跡、西南学院大学、修猷館高校がある西新の町。
 そのリヤカー通りを西に藤崎に向かって進み、サニーを通り過ぎて少し行ったところを右に曲がった路地に、その店はあった。

 

 天神の有名飲食店で修業したというマスターが開いた。
 厨房前、ヨコ一列のカウンターにはロッキングチェアが並び、その後方にテーブル席が2つ。
 ほとんどの客はカウンターに争うように陣取り、マスターとの会話とコーヒーを楽しむ。

 

 メニューは珈琲中心。食べ物の目玉はホットサンドでスタート。
 後に
カレーが加わり人気の定番メニューとなった。マスターの創作メニュー「ピザクレープ」は今でも食べたい逸品。いまだどこの店でもこの品は見かけたことがない。

 

 壁面には11枚綴り3,000円の珈琲チケットを立てるボックスがあり、いつもほぼ満杯。
 客層はボーイズ&ガールズからお年寄りまで幅広く、世代を越えた客同士のタテのつながりがあった。
 仕送り前でコーヒー一杯で何時間も粘る学生がいれば、年配の大将が
「にいちゃんにカレーばやって」
 とおごってくれた。

 

 自然発生的に、そこで生まれたグループで野球チームを作り、キャンプに行き、バイクで三瀬峠を攻めた。

 


 1988年に閉店。
 マスターはその後、春日市紅葉が丘でパスタとお酒も出す店「アベニュー」を開いている。
 もうロッキングチェアはないが、厨房のカウンターは昔ながらのスタイル。

 

 もし、この店が東京にあれば、毎日でも通うだろう。
 そして、金欠の学生を見かけたら
 「マスター、彼にカレーを」
 いや、やっぱり感じが出ない。

 

 「彼にカレーば」

 

 別にギャグにこだわっているのではない。

 

3年後のブログ→アベニューでカレーば。 

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