« 関門海峡 | トップページ | 下関海響マラソン なぜ全市町村でマラソンを開催しないのか? »

2008年10月21日 (火)

「仕様です!」と言われたら・・

 「仕様です」

 コンピューター・システムの担当者からこう言われたことがある人は、なめられているか、他人に攻撃的で、その報復を受けているか、どちらかである。

 仕様
 ユーザーの要望に基づいて設計されたユーザー・インターフェース(=ユーザーが実際に使う機能)

 コンピューター・システムづくりは、ユーザーの要望を、クライアント(開発費用の負担者)がSEに伝えるところから始まる。

 ユーザーが要望を言う。
 「郵便番号を入れたら、住所候補が出るようにして欲しいな」
 これをユーザー要求という。

 クライアントが、それを箇条書きにする。
 クライアントが、ユーザー要求をSEに伝える。
 この際、ユーザー要求を書かないで、口頭で伝えるクライアントもいる。
 それは後に「言った」「言わない」のトラブルの元になる。

 クライアントは、ユーザーの希望とは別に、独自の見識で要求をいう。
 「郵便番号の入力を必須にしてくれ。そうしないと、郵便番号が歯抜けになってしまうから」

 SEはユーザー要求をまとめて、設計書を起こし、プログラマーに伝える。
 プログラマーがプログラムを製作して、コンピューター・システムができあがる。

 できあがったコンピューター・システムをユーザーが使う。

 「これって郵便番号が書いていない注文書だと、入力が先に進まないじゃん」
 「郵便番号を、自分で調べろってわけ?」

 使ってみて初めてわかる問題点。
 ユーザーはSEにクレームを付ける。

 「仕様です」は、SEがユーザーの抗議を突っぱねる常套句。
 今時のひとは「こちら、仕様になります・・」と慇懃に言うだろう。

 ユーザーの要望通りにつくられたコンピューター・システムなのである。
 「クライアントの佐藤さんが、あなた達にズルさせないよう、郵便番号を必須入力にしてくれと言ったのです」
 とばらせばそれまでなのだが、問題の解決にはならない。

 クライアントやユーザーは、このように作ると、使った時にどのようなことが起こる。という想像力が低い。要件が見切れていないのである。

 非はユーザー側にある。
 ユーザーは「コンピューターはなんでもできる」と思いこんでいる。
 一を言えば、一〇のシステムができると思っている。そこで、
 「残りの九が抜けていますけど、これは大丈夫ですか?」
 と聞いてあげるのが、親切なSE。

 社内のコンピューター・システム部門とユーザーの場合は、
 「佐藤さんがそうおっしゃったのですが、もう一度、相談してみましょうか?」
 という融通もきくが、社外であるベンダーの場合は、そうはいかない。
 初めに予算が決まっているからだ。
 「こちら、仕様になります・・」と言わない場合は、「作り直しですから、別途予算をいただきます」ということになる。

 「仕様です!」と一刀両断すると喧嘩になる。
 金を出しているのはこっちだ!と思っているクライアント。
 言われたとおりに作っただけだ!と思っているSE。

 SEの間では「仕様です!」はそういう状況を揶揄するジョークとして使われている。

|

« 関門海峡 | トップページ | 下関海響マラソン なぜ全市町村でマラソンを開催しないのか? »