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2011年9月21日 (水)

さださんへのはがき #1


さださん、はじめまして
初めてはがきを書きます。
いつも、NHK「今夜も生でさだまさし」を見ながら、一度はがきを書きたいと思っていました。

ありきたりですが、僕はさださんのファンです。
さださんを知ったのはEP盤シングルで「精霊流し」が出た時です。
あ、デビューの時とも言いますね。

その頃、五島列島に住んでいた僕はお盆になると、親戚が集まる佐世保へ家族揃って帰省するのが楽しみでした。
というより、それはなくてはならない行事でした。

というのは、住んでいた新魚目町(今は新上五島町)では、夏になると小学生以上の男子は皆、ペーロンに乗らなければならなかったからです。
転校生で五島に渡っていた僕は、当時、まったく泳げませんでした。

ペーロンに乗ると、泳げない人は海に放り込まれるらしいのです。
「そいで、泳げるようになっとぞ」
と言われて、そういうものかも知れないなとは思いつつも、海に放り込まれてばたばたともがいている自分を想像しました。

ペーロンの船がレースをするような海ですから、足は届きません。
僕は陸にたどり着くことができるのだろうか。
この夏を生きて越せるだろうか。
以前にいた盆地の小学校では、級友を海の事故で亡くしていたため、それはリアルな想像でした。

夏が近づくと、憂うつを通り越して、絶望の日々でした。

それでもオール地元の級友とは違い、僕には別の所に実家がある。
お盆になれば、佐世保に行かなければならない。
ペーロンのレースはお盆にあります。
「お盆は佐世保にいっとーけん、練習だけ乗るともなんやけん」
そう言ってペーロンを逃れました。

佐世保で精霊流しを眺めながら、さださんの「精霊流し」が流れてくる。
ファンの皆さんならば、たまらない情景かも知れませんが、僕にとって精霊流しは、ペーロンを逃れた罪悪感にさいなまれる苦いひととき。
ということで、さださんのファンになったのは、もう少し後のことでした。

結局、一度もペーロンには乗らず仕舞い。
今となっては話のネタに乗っておけばよかったと思いますが、当時は命がかかっていたので、とてもそんな気持ちにはなれませんでした。

はがきが一杯になったので、今日はこのへんで。
また、はがきを書きます。

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