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2012年1月 1日 (日)

「ダイヤモンドダスト」南木佳士 の意外な展開

12月に読もうと思っていた小説です。
「ダイヤモンドダスト」南木佳士 (文春文庫)

「阿弥陀堂だより」が映画、原作共によかったので、楽しみにしていました。

目次

冬への順応
長い影
ワカサギを釣る
ダイヤモンドダスト

あとがき

いつもの習慣で目次をさらりと流して、読み始める。

一章に出てきた二人の主人公にすぐ感情移入できました。
これは、期待通り。
表題でもある最終章にはどんな結末が待っているのか期待が膨らみます。

ゆっくりとゆっくりと読み進めます。
日頃は速読なので、いつもの10分の1くらいの速さです。
小説は筋を読み飛ばしてしまうと、物語が成立しない。

なぜならば、小説はすべて「つくりばなし」だから。
作り話は作者が絶対の権限を持っています。
すべての事象を作者が制御できるからです。

ノンフィクションや実用書であれば、自分の脳にある「既知の事実」で行間を埋めることができます。
作者が提示する"新事実"以外の部分が読み飛ばせる。
小説ではそれができない。

読み進めていくと、3分の1くらいのところで、主人公が死んでしまいました。
左手はまだ残り3分の2ページの厚みを感じています。

これからどうやって巻末までもっていくんだ?
名作「阿弥陀堂だより」の作者だけに期待が募ります。

すると残り3分の1あたりで、完全に筋を見失いました。

おかしい。

今日は速読じゃないから、ちゃんと読んだはずだ。
少しぱらぱらとページを戻ってみる。
なにか、読み落としてしまったのか?
でも、それらしき転章は見あたりません。

残り4分の1あたりで最終章「ダイヤモンドダスト」に入りました。
もう完全に別の話です。
新しい主人公が出てきて話が始まっているし。

久しぶりに、目次を見ました。

目次

冬への順応
長い影
ワカサギを釣る
ダイヤモンドダスト

あとがき

特に手がかりとなる情報はありません。
結局、疑心暗鬼のまま読み終える。
"最終章"「ダイヤモンドダスト」はまったく頭に入ってきませんでした。

もうだいたい、どういうことか想像は付いています。
裏表紙(表4)を見るとそこには・・・

芥川賞受賞作「ダイヤモンドダスト」の他、短編三本・・

手にした時、それを先に確認してから読み始めなければならなかった。

年間読書計画の目処が立ったところで、ゆっくり読もうととっておいた小説。
とんだ計算違いでした。
今年は気をつけます。

明けましておめでとうございます。
お陰様で「しらべる」は13年め。
「しらべるが行く」は 7年めを迎えます。
今年も時々思い出して、読みに来てくださいね。

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