「86」出足好調 FRからミッドシップへ
「86」の受注状況が好調であると報道された。
スポーツカーファンには嬉しいニュースだ。
「86」はトヨタと富士重工が共同開発した後輪駆動(FR)のスポーツカー。その車名は80年代の名車レビン/トレノ(AE86)に由来している。
でも意外だ。
かつてのAE86よりも100万円高い値段。
30年の歳月が流れ、物価が上がっているとはいえ高い。
それでも3月2日現在
「目標の7倍」
売れているという。
そこで、よく数字を見ると月間目標販売台数が1,000台。
受注開始からの注文が7,000台となっている。
これは7倍とは言わない。
2011年11月27日、車名を「86」とすることをメディアに発表した頃から、スポーツカーがあったら買いたいと思っていた人たちが待っていたからだ。
この7,000台は実質的には3~4ヶ月分の注文である。
実質は「目標の2倍」程度だ。
それに Fun to drive again! を担う戦略的車種にしては、目標が1,000台というのも数字を低く出しすぎである。
ネッツに出かけて「86」のカタログを手にする。
展示車はまだない。
久しぶりに開くクルマのカタログ。
買いもしないのに心がはやる。
いつもは40程度の心拍数が50は超えているだろう。
ただこのカタログ、スポーツカーにしてはルックスで訴える紙面作りに乏しい。
性能や細かい仕様説明は十分。
だが、かっこよさはどうだ?
そうして見た時に、オープンロードを走るいかした写真が見開きでいくつか欲しい。
いくつかの写真で見る限り、デザインは悪くない。
テールランプ周りの処理には、おぉっと唸った。
だが、このクルマで走っている自分はどうだろう。そういう楽しい想像をかき立てるページがない。
今回の"出足好調報道"で嬉しかったのは発表時、トヨタのスポーツカーとしては「セリカ」以来と報道されていたが、それが訂正されて「2007年に生産中止となったMR-S以来」となっていたことだ。
FRスポーツは楽しかった。
そしてミッドシップもまた楽しい。
86がたくさん売れて欲しい。
そして、日本にミッドシップが復活する日が待ち遠しい。
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