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2013年8月22日 (木)

頼まれてもいないのに・・・で始まった、くまモンの歴史

くまモン誕生の歴史は、2009年に遡る。
その年の4月、熊本県庁による「くまもとサプライズ」が始まっている。
「くまもとサプライズ」は熊本の隠れたストロングポイントを発見して、広く情報発信していく熊本県庁のプロジェクト。
まずは熊本県内で活動開始。
この時まだ、くまモンは生を受けていない。

2010年2月
「くまもとサプライズ」のロゴを頼まれた放送作家の小山薫堂が、頼まれてもいないのに作ってきた「くまモン」のイラストを企画会議で紹介。
デザインを手がけたのは、デザイナー水野学である。

頼まれてもいないのに・・
という誕生の逸話が、太陽の塔と似通っている。
太陽の塔は、大阪万博で頼まれてもいないのに岡本太郎が建てた塔である。

頼まれてもいないのに、初めて見た関係者の心を一瞬でつかんでしまう。
それほどできの良い傑作だからこそ、長く愛される。
くまモンが一時のブームではなく、確固たる地位を築く予兆は既に現れている。

2010年3月、三次元くまモンが初めて公衆の面前に姿を表す。
誕生日よりも1年前なので、この時点では空想上の生き物と言うことになる。

当初は関西を中心にゲリラ出没活動をおこなう。
これは、九州新幹線の始発駅が「新大阪」だからである。

新幹線ファン以外の方にとって、なぜ東京から鹿児島まで線路がつながっているのに「東京-鹿児島」便はないのか?という疑問が沸くことだろう。

*東北新幹線と東海道新幹線の線路は東京駅でつながっていない。

それは、東京ー新大阪間にある各駅の信号システムに起因する。
東京-新大阪間の「のぞみ」「ひかり」「こだま」はすべて16両編成。
各駅のホームの長さ、信号を司るコンピューターシステムもそれに対応している。
8両、6両、4両編成の列車には対応していない。

九州新幹線(山陽ー九州直通)の「みずほ」「さくら」はすべて8両編成。
博多ー鹿児島中央間の各駅に、16両編成の列車が乗り入れることはできない。
従って、九州新幹線(山陽ー九州直通)は8両編成のみ。
そして、8両編成は新大阪以東に乗り入れることができないのである。

一部に「くまモン」は、その誕生日の縁で、九州新幹線PRキャラクターとして誕生したと紹介されている。
2010年9月には、九州新幹線各駅に設置する開業カウントダウンボードは、鹿児島のキャラクター「西郷どーん」と内定していたが、熊本駅だけはくまモンが描かれることに決まる。

この時点においては「西郷どーん」のネーム・バリューが上であり、くまモン?あぁ、あの熊キャラね。
という程度の扱いであった。

つづく

参考文献「くまモンの秘密」幻冬舎

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