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2014年7月25日 (金)

「うなぎなう」

土用の丑の日がちかづいている。
2014年は7月29日。
立秋の前18日間のうちの丑の日が「土用の丑の日」
丑の日は12日周期なので、土用の丑が1回の年と 2回の年がある。
直近では2011年が2回の年。「二の丑」の日があった。


江戸時代、平賀源内がうなぎを食べると夏ばてしないとして、夏場にうなぎを食べることを推奨した。
夏場に売上げの落ちるうなぎ屋が「丑の日」に「う」で始まる食べ物を食べると夏やせしないと宣伝した。
その始まりには大きく2説がある日本うなぎ界。
今や世界中の7割を日本で消費していると、四大紙が報道している。

土用の丑が近づくと、スーパーに行ってうなぎの値段を見ないことはない。

どうしたんだ?

養鰻業者が餌をけちったのかい?
と声をかけたくなるような痩せたうなぎ。
値札には 1,780円

たかっ

2年前の今頃、うなぎ価格が高騰し始めていたが、土用の丑の日を前にした週末。
今の君と同じくらい、痩せたうなぎが880円だったよ。
2011年以前ならば、これは一人で食べるには大きいなと思ううなぎでさえ、980円で買うことができた。

なんとかしなければならない。
もっと安くならないものか・・・
そう思っていたのが2012年のこと。

2010年
農水省委託プロジェクト「うなぎの種苗生産技術の開発」チームが完全養殖に成功。

2011年6月
学術研究船「白鳳丸」によるウナギ産卵場調査航海で、天然のニホンウナギ卵の採集に成功。

養鰻界には福音と思えるニュースが続いた。
2011年7月16日-10月16日には東大が鰻博覧会を開催。
産学それぞれが「日本のうなぎ食」を維持する努力をしてくれている。
うなぎ界の未来は明るい。

そう思っていたのだが、一転して2013年からは暗雲が垂れ込めた

2013年
シラスの不漁によりうなぎが高騰。
各商社はタスマニアうなぎなど、世界中のうなぎ探しを本格化させた。
環境省がニホンウナギを絶滅危惧種に指定。
これは、種の保存に日本うなぎ界が真剣であることを宣言したものだ。

2014年
国際自然保護連合がニホンウナギをレッドリストに載せた。

これで、2016年の次回ワシントン条約(絶滅の危機に瀕する動物の商取引を禁止する条約)会議ではニホンウナギが付属書1(商取引一切禁止)に載せられてしまう可能性が出てきた。

*ただし、日本とうなぎ輸出国の2国が付属書1記載を留保した場合、付属書2となり商取引はできる。
それでも、大幅に供給量は減る。

うなぎは一生に一度産卵に向かう。
川を下り海へ出て数千キロを旅して産卵場へ。
うなぎの幼魚シラスは同じ距離を旅して戻ってくる。
その長旅の途中、多くのシラスが命を落とすのだろう。
もしかすると、不自然に資源量が増えた鯨に補食されているかも知れない。

2014年はシラスの漁獲量が前年を上回ったが、かつてのそれには遠く及ばない。
天然資源のシラスを頼りにした養鰻では、もう現状は打開できない。
人工ふ化による完全養殖の実用化が待ち遠しい。

うなぎはビタミンA・B1・B2・カルシウム・脂肪・たんぱく質・鉄・ナトリウム・リンなどを含み、老化を防ぐ健康食。
早く安くなってくれなければ、日本人は皆老けてしまうよ。

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