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2014年8月24日 (日)

武雄市図書館 開架100%という幸せなカタチ

9:28
棚から抜いてきた1冊めを読み終えた。

019.1.せ
NDCは振ってあるが、棚の並び順は図書館独自のもの。
というよりも、この図書館の運営を武雄市から委託されているTSUTAYA(CCC)独自のものだ。

1階を見下ろす。
三々五々、遅い朝食に人々が起きてきたリゾートホテルのフロントを見下ろしているよう。
広さは佐世保図書館と同じくらいか。

ここに20万冊が並んでいる。
武雄図書館は蔵書のほぼすべてが開架。
閉架はほとんどない。

図書館通いを趣味にする人でない限り、この開架・閉架という言葉には馴染みがないだろう。
開架は公開された図書。
一般利用者が棚で探すことができる。
閉架は書庫に仕舞われた図書。
一般利用者は検索機で探して、司書に閲覧・貸出を申し込むことができる。

開架と閉架の比率は、図書館によってまちまち。
佐世保市立図書館の場合、蔵書45万冊のうち、開架がおよそ20万。閉架が25万。
従って、一般利用者の目に見える本の数は、武雄市図書館と同じということになる。

埼玉県ににある大宮鉄道博物館の図書館は閉架が100%。
すべての本は、検索して司書に頼まなければならない。

図書館職員にとって最も楽なのは閉架100%。
利用者が棚を触らないので、本はNDCで並んでいる。
リクエストがあった時にピックアップするのも容易だ。
図書の傷みも少なくて済む。

図書館職員にとって最も大変なのは開架100%。
利用者が元にあった位置に戻さないことがあり、本来あるべき位置に並んでいないことがある。
時々巡回して並べ直さなければならないし、リクエストがあった時のピックアップにも手間取る。
図書の傷みも進む。

では利用者にとって、最もいいカタチはどうだろう?

人の興味は、常に明確なカタチをとっていない。
あいまいに存在しているが、興味のあるものごとへの感度が鋭敏になっている。
棚を流している時、そのアンテナが本をキャッチする。

借りていく本の枠がまだ余っている時、
「今、僕は何に興味があったんだっけ?」
そう、脳に問いかける。
平和な国で誰の強圧もうけず、好奇心を追究する時間がもてる幸せ。

開架ほぼ100%の武雄市図書館は、その知的好奇心に応えるベストのカタチといえる。


本から目を上げると、外に日が差している。
武雄の予想は29度だったが、暑くなりそうだ。

老眼が急に進んだのか、本の字が見づらい。
二人に1つの割合でシェードがついた弱い照明。
読書する場所ではないので、光量が足りないのだ。
パソコンをする分には支障がない。
心憎い仕掛けだ。

つづく

今年こそN700Aに乗りたい!品川-佐世保の旅

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