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2015年8月の31件の記事

2015年8月31日 (月)

Mr.childrenに行くことになった。

ジャイアント馬場が死んだ時、あぁ一度も馬場を見なかったということを悔やんで以来、長年ファンで応援している人は生涯のうち一度は見ておきたいと考えるようになりました。

2009年には40年近く聴いてきた井上陽水。
そして今年、サザンオールスターズ。
2014年10月、ボストンが来日した時も行きたかったのですが、気づいた時にはチケット発売が終わっていました。
でも知っていても、あの値段(S席12,000円)に二の足を踏んだかも知れません。
(気づくのが遅れてよかったと少しほっとしました)

サザンオールスターズを見た時、次はMr.childrenだ。
そう心に決めていました。
桑田佳祐がMCで「本当は福山雅治やミスチルを見たいんじゃないの?」と言っていましたが「なんで、わかるの?」と笑いました。

でも、すぐにというわけではありません。
桜井和寿は現在45歳。
まだまだ若い。声帯も丈夫そうだし、あと15年は第一線で歌ってくれそうですから。
それでもひとたび、情報収集のアンテナが立つと、情報は向こうから飛び込んできます。

「REFLECTION」を購入した時「Mr.children Stadium Tour 2015 未完」の先行販売の案内が封入されていました。
近隣での公演は、2015年9月5日~6日の日産スタジアム。
しかし、CDを買ったのが発売からずいぶん経っていたため、申込みは間に合いませんでした。

先行発売はダメだったものの、一般発売は2015年8月10日。
ダメ元で「イープラス」の発売日にネットで参戦しました。
しかし、それはいわゆる"秒殺"
何度か、いいところまで深い階層の画面へ進んだものの「指定の枚数をご用意できません」と言われてしまいました。
仕方がない。
まぁ、日産スタジアムは屋外だから雨が降ったら嫌だし。
いつか、雨が降らない東京ドームのライブに行くことにしよう。

買えなくてよかった。
そう思っていた時、中村君からメールが届いたのでした。
中村君とはサザンオールスターズのチケットをとってくれた友だちです。

注釈付指定席が当たりました。
注釈付というのは、ステージの設営をしてみたら、ここは見づらいけれど、それを承知のうえで買う人がいたらということで売り出される席です。
どのあたりになるかはわからないし、実際にはあまり(全然?)見えないということもあるかも知れません。
それでも、よろしければ行きませんか?

これは即答に値する。
瞬時にそう考えたが、すぐには返事をせず、ネットでしらべる。
別に監視カメラで見られているわけではないので、条件次第だと考えたことはばれないし。

値段は指定席8,100円に対して注釈席7,560円。
少し安いけれど大差はない。
世の中では「賞味期限間近」「難あり」と、訳ありを謳うからには価格差をつけなければ、消費者は寄りつかない。
だがこの価格差は大義名分。
実際には、注釈付きだろうが、いわく付きだろうが買いたい人が大勢いることは明白で、申し訳程度に値引きしましたというところだ。

日産に先立つこと一週間前、ナゴヤドームで行われた公演では、2デイズの初日10:00に「注釈席指定席販売」を知らせるメルマガ(Mr.Children TOUR 2015 MAIL News)が配信された。
発売はその30分後である10:30
メールに気づいた10:40にアクセスしてみたところ、既に販売終了していた。


"日産 注釈付"
で検索するといくつかの情報がヒットする。
だがそれほど多くはない。
結局、どのあたりという確定的な場所はわからなかった。
だが、考えてみればどこでもいいのだ。

アリーナ席後方の場合、前の人の頭が邪魔で見えない。
注釈付は恐らくスタンド席。
どこにいても見づらいことには変わりない。
大型モニターすら見づらいかも知れないが、その場所には"生の音"がある。
ステージも100%死角と言うことはないだろう。

ぜひ、お願いします!
一瞬迷ったことはおくびにも出さず、メールを受け取って30分で返信した。
彼にとって見れば、ほぼ即答に映ったと思う。

音楽 |

2015年8月30日 (日)

9月1日に死のうと思っている子ども達へ

いじめられたくらいで死んではいけません
いじめられている時は何度も死にたいと思うでしょう。

でも、社会に出て職場で存在感がなくても、死にたくなるんです。
家族に冷たくされて居場所がなくても、死にたくなるんです。

死にたいという気持ちは、生きている限り持ち続けるものです。
もちろん消えることもあります。
どういう時にそれが消えるかというと、いいことがあった時です。

いいことというのは、どういうことかいくつか例を挙げましょう。

・職場で評価が上がる
・家族が暖かく声をかけてくれる
・道ばたで誰かに親切にして、お礼を言われる
・スポーツボランティアで出場者の皆さんに「ありがとう」をしこたま言われる
・意見が合う友だちができる


いいことがあると死にたい気持ちは消えます。
でも、また悪いことが起こると死にたいと思います。

それは、周りに人がいるからです。
自分に対して"悪いこと"を起こす悪い人
自分に対して直接"悪いこと"はしないけれど、助けてはくれない人

これらの人が居なくなると、死にたいとは思わないのです。
どちらかだけでも、やはり死にたいとは思わないです。
周りで見ていてくれる人がいるから「自分の死に価値が出る」そう思えるからです。

あなたの周りに、家族や学校の誰かが居る限り、死にたいという気持ちを消す方法はありません。
それは生きていく限り、続くものだからです。


「逆縁(ぎゃくえん)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

逆縁は本来、年長者が年少者を弔う行事のことです。
それが転じて、親より先に子供が死ぬことも逆縁と言います。

子供のあなたが、親より先に死んではいけません。
逆縁はあなたの魂を傷つけます。
人には物理的な生命と魂があります。
その魂を傷つける行為をすると、死んだ後が苦しいですよ。

僕は前回死んでから後のことを覚えていませんが、人は死んだ後「無」になるのではなく、それからも長い魂の日々があるようです。


学級は何年かに一度、メンバーが替わります。
学校は何年かに一度、環境が変わります。
社会に出れば人事異動があって、上司が替わります。
どうしてもその場所が気に入らなければ、あなたには「逃げる」「場所を変える」という選択肢もあるのです。

あなたに必要なのは現状維持。
心と体と魂を維持することです。
あなたが腐ってはいけない。

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2015年8月29日 (土)

今日もフィッシングメールを承認する人たち

人の振り見て我が振り直せ
これは日本古来の格言であり、日本人であれば誰もが知っている。
(たぶん)
その意とするところは、
他人の行動を見て、良いところは見習いなさい。
悪いところは、我が身を省みて改めなさい。
ということである。
だが、一般的には後者。
つまり、悪いところを改めなさい!という諫言として用いられることが多い。
目の前に悪い例がある。
それを見て、佐藤さんが笑っている。
「ばっかじゃないの?」
でも、その佐藤さんも実は同じようなことをしている。
その様子を見ていた鈴木さんが言う。
佐藤さん「人の振り見て我が振り直せ」だよ。
自分がそうならないよう気をつけてね。
そう指摘された佐藤さんは、たいてい憤慨する。
「なに言ってんの?僕はあんなにバカじゃないよ」
このような会話に参加した人たちは、あまり問題を起こさない。
それを機に、密かに自戒の念を強めるからだ。
問題を起こすのは、他人の悪い振りを見ても、それを「へぇ、そうなの」とスルーしてしまう人だ。


「東京ABC銀行」を騙るフィッシングメールが出回っています。
これらは金融機関を語ってメールを出し、そこには金融機関のウェブサイトによく似た偽ものサイトのURLが書いてあります。
そして、そこに口座番号やパスワードなどを入力させて盗み取るのです。
このようなメールを受け取ったら、すぐにメールを削除してください。

このようなお知らせを読んだ時、
「世の中には、悪い人がいるな」
「世の中には、単純に騙される人がいるのだな」
と考える。
でも自分にはそういうメールが来たことはないし、関係のないことだと独りごちる。
他人の振り見て我が振りを直せない人はそういう人だ。


この度、当行に口座をお持ちのお客様の情報が漏洩した恐れがあります。
口座預金の全額が盗み取られる恐れがあります。
大変、恐縮ですが、今すぐパスワードの変更をお願いします。
大変、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

想定していないような狡猾な威嚇があると、人は思考停止する。
そこで立ち止まれない人は、他人の悪い振りを教訓として活かす間もなく、フィッシングの餌食となる。
だが冷静になり "あぁこれまでに騙された人々は、実はこういう文言に反応してしまったのだな"と連想する。
そういう人は、他人の悪い振りを見て、我が振りを直せる人だ。


以下2つの事例はいずれも6月2日のNHK「ニュース9」で報道されたものである。

●日本年金機構職員談(匿名)
「5月8日に年金情報漏洩が発覚後、添付ファイルを開くなと言う通達はあったけれど具体的な指示はなかったので、つい開いてしまった」

●神奈川県藤沢市役所
職員に模擬・標的型メールを送る抜き打ち訓練を実施。
藤沢市の情報推進課(実在しない課)を名乗り、藤沢市のIT職員に「研修会への参加のお礼」という件名のメールを送付。
研修資料がダウンロードできるURLを本文に書いておいたところ、4割弱の職員がURLをクリックした。


「昔の友達から"
お友達になることを承認しますか?"というメールが来たんだけど "はい" をクリックしても大丈夫かな?」
今日もこんな相談を受ける。

まだそんなことを言っている人がいるのかと幻滅しながらも、丁寧な受け答えを心がける。

そのようなメールは、本人が出しているとは限らないから、確認した方がいいですよ。
心当たりがない場合は、承認してはダメです。

わかりました。
それじゃ「いいえ」をクリックします・・・\^^)オイオイ

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2015年8月28日 (金)

[Ctrl]+[S]をあなたの習慣に!

貴重な時間を失わないために、すべてのパソコンユーザーは[Ctrl]+[S]を覚えなければならない。
パソコンを本格的に使い始めたのが1991年だから今年で25年になった。
この間に、それは何度あっただろうか。
パソコンは突然"なにもしていないのに"謀反を起こす。
パソコンユーザーはパソコンが起こした謀反に対して、
"自分はなにも(悪いことを)していない"
と泣き言を言うが、なにもしないでパソコンが勝手に謀反を起こすことはない。
悪のシンジケートがあなたのパソコンを監視していて、あなたにだけ特別なトラップを仕掛けると言うことはない。
謀反は、ユーザーが何かをした拍子に起こるのである。
つい今し方まで、根を詰めて作っていたファイルが(応答なし)になる。
あるいは、突然すべてのキーを受け付けなくなる。
おかしいな、えいっ!
とかいいながら[Ctrl]+[Alt]+[Delete]でタスクマネージャーを見ると、やはり(応答なし)
すーっと、血の気が引いていく。
そういえば、最近、保存していないぞ。
恐る恐る、[スタート]右クリック>エクスプローラーを開き、ファイルのタイムスタンプを見る。
数日前・・つまり今日の作業を始めてから1時間分の作業は、なにも残っていないということだ。
あぁ、なぜ途中で保存しなかったのか・・・
作業に集中しすぎていたのだ。
こういうことは、パソコンを使い始めて間もない頃にはよくあった。
それまでは、紙のルーズリーフノート、そして少し進歩して電子手帳、そしてまた進歩してパソコンのLotus1-2-3。
データの取り扱いが新たなプラットフォームに代わる度、目の前で起こることがすべて新鮮で、その虜になった。
脳にある「こんなこと、やりたかった」が目の前でカタチに変わっていく。
時間を忘れた。
パソコンを使い始めた頃と比べて、パソコンのフリーズ回数はずいぶんと少なくなっている。
それでも、気まぐれは起こる。
データを失った時、失ったのは作業した1時間。
そして、脳の記憶をたどって再度作業した時に、再現できなかった価値。
パソコンで資料を作っている時は、数分に一度は上書き保存する習慣が必要だ。
それは左手の小指と中指で事足りる。
パソコンを使う人は誰もが[Ctrl]+[S]を押して、上書き保存をすることを覚えなければならない。
(SはsaveのS)
二度と想い起こせないような、貴重な価値を失わないために。

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2015年8月27日 (木)

海辺の150号線でペースメーカーに付く

26km
寒い
体幹の温度はとうに下がっているが、ここにきて手の指に感覚がなくなった。
指がかじかんで動かなくなっては、運動能力に影響がありそうだ。
両手ぐーぱーをして指を動かし、血液を流通させる。

走路は、国道150号線を東北東に向かい一直線にとっている。
海側の2車線を使い、路幅は十分。
路面にひび割れや補修あとが多い。
東名高速を避けた貨物車両がここを使っているのだろう。
車輪がとおる轍は、深くえぐられていて、水たまりができている。
それを避けながら走るのは骨が折れる。
なかなか、まっすぐ走れるコースがないのは辛いところだ。


27km
さっきまではがら空きだった対抗車線にランナーが見え始めた。
いよいよ、ここから静岡マラソン名物「二重折り返し」が始まる。

まず31kmあたりで一度めの折り返し(第3折り返し)
3kmほど戻ったところで再び折り返し(第4折り返し)
従って27km過ぎから31kmあたりまでは、ランナーが3列「S」字型に走っている。

単なる折り返しは、日本中のマラソンコースにあるが、二重折り返しは静岡マラソンだけだろう。
距離を調整するための策とはいえ、ランナーにとってこれほどつまらないものはない。
20km手前から「インター通り」に入り登呂遺跡を回って「大谷放水路西」に出て来れば、この折り返しはしなくても済む。


ここで後ろから頭に風船をつけたランナーが抜いて行った。
数人のランナーがその周りに群がっている。
ペースメーカーなのか?

この情けないレースに、一矢報いるチャンスだ。
とっさに後ろに付いた。
やはり脚は残っている。
なんとか、そのペースに付くことができた。


28km
雨はさっきよりは小降り。逆風もさほどでもない。
だが、身体が動かない。
冬場の寒い時期に練習を積んできたが、こんな土砂降りの日は走らない。
寒さで身体が動かなくなると言う経験を、今ここで初めてしている。
へぇ、身体って寒さで動かないんだぁ
と自嘲して笑うしかない。


29km 
第3折り返しが近づいてきた。
このあたりはアスファルトのでこぼこが均一で走りやすい。
わりと最近、アスファルトを打ち直したのだろう。

29.1kmの第11給水を過ぎるとややのぼり、すぐに折り返し。
長かった10kmにおよぶ海べりが終わる。
待ちに待った折り返しだ。


30km
この5kmで借金は7分も広がり23分。
ペースメーカーについてペースアップしたと思っていたが、それも焼け石に水だったのだ。
もう目標も何もない。
失敗レースだ。
でも、これは失敗なのか?
この気象条件を凌駕する準備をするのは難しいだろう。

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2015年8月26日 (水)

脚は残っている、強まる雨脚が体幹の体温を奪う

21.1km 中間点
予定していたタイムとの差は14分。
自己ベストという今日の目標は完全に見失った。
雨脚が強くなっていることが、行く先を見通せなくさせている。
脚はまだ残っているはずだから、後半に爆発させる場面をつくろうと思えばできるはずだが、この天候条件では様子を見ざるを得ない。


22km
走路左側、コンビニの前に立ち、飴を配っている女性がいる。
左端を走っていたら、もらいたかった。
今回の静岡マラソンでは、走路全体では5回ほど、このような私設エイドを見た。

私設エイドとは、個人がコース脇で飲み物や食べ物をマラソンランナーに私費で振る舞う行為。
厳密にいえば、主催者が用意するもの以外で、競技者へ援助することは禁止であり、私設エイドを禁止する大会もある。静岡マラソンの主催者は、私設エイドに可否の言及していない。


22.8km
第8給水が見えてきたので、ウェストポーチから「アミノダイレクト5500」1包を取り出し口にふくむ。
それをエイドで「水」をもらって流し込む。
この取り組みは今回で4回めになるが、効果についてはさっぱりわからない。
来年にはやめたい取り組み候補の一つである。


23km
徐々に脚が強くなった雨は、ここで土砂降りとなった。
静岡マラソンでは20km~30kmまで海沿いのストレートを東向きに走る。
去年の第1回大会は、ここが逆風になりランナーを苦しめたという。
恐れていた風は、さほど強くはない。
だが、降りしきる雨がランナーの体力を奪っていく。

この程度の風ならば、ペースアップできるぞ!
と思う反面、この雨で身体が冷えている。
無理をするのは危険ではないか?と脳が運動に歯止めをかける。


24km
24.6km 第9給水 2度目の給食
ここでは近隣の名物「石垣いちご」が案内に載っていた。
静岡マラソンは主催者設置のトイレが24か所もある。
これには、公共施設、コンビニ、公園のトイレは含めていない。
「参加者へのご案内」には、トイレがコースの「左」「右」どちらにあるかまで記載されていた。
これまで他の大会では、ここまで親切なのは見たことがない。
どれだけ、トイレにこだわっているのか。

一方、15ある給水所については「左」「右」の表示がない。
これは逆ではないだろうか。


25km
借金はさらに2分広がり16分。
雨脚は変わらない。
大会前に急遽取り寄せたアシックスのポンチョXTG162は、脱ぐことができず着たままだというのに、容赦無く雨が身体を濡らしていく。
トルソー(体幹)部分は完全に冷え切ってしまった。
ファイントラック フラッドラッシュスキンメッシュを着ておいてよかった。


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2015年8月25日 (火)

アンパンマンがんばって~

16km
土手に上がり、川沿いの道を走る。
土手が大好きというマラソンランナーはいないと思う。
10km程度を走る練習ならば、景色がよくて気持ちいい日もあるかも知れない。
だが、レース本番は事情が異なる。
土手には川を通る風が付きもの。追い風ならば願ったりだが、逆風となれば目も当てられない。
長い時間、逆風に向かって走ることはタイムロスであり、下手するとそのレースを失敗に導く致命傷になる。

幸い、この日はほぼ無風で問題なかった。
すぐに土手を離れて東名高速をくぐる。
すると、前を走っていた男性ランナーが、土手から右手の草むらに消えた。
用を足しに行ったと推察される。

マラソンを始めて以来、レース中トイレに行ったことはない。
トイレに並ぶ時間が惜しいから、そういうことがないよう水分摂取量には気を配る。
それもマラソンの一部である。
トイレに並ぶ時間が惜しいから、そこらで済ませるというランナーは、残念ながら静岡にもいた。
競技注意事項に「トイレについて」という項目はあるが、規定外の場所での小用については記載していない。
記載するまでもない常識ということだ。


17.2km
第6給水
ここと35km(第13給水)の2カ所だけにスポンジがある。
ということは資料を見て知っていたが、散乱する四角い塊を見た時は、なぜここに高野豆腐?と思った。


18km
アンパンマンがんばって~
子供の声がかかる。
その声の先を見やるとアンパンマンのかぶり物をつけたランナーだ。
応援の声がかかるのは嬉しい。
呼ばれるのが自分の名前ではなくてもいい。
日常生活で、見知らぬ誰かが「がんばれ~」と応援してくれることはない。
自分をよく知っている家族や上司でさえ「がんばれ~」とは、なかなか言ってくれない。
それは、スポーツ大会に出場する者の特典と言える。

「参加者へのご案内」
競技注意事項 7.競技について
仮装について禁止する。場合によっては競争を中止させることもある。
とある。

どこまでが仮装かは走路監視員の判断ということだが、頭にかぶっているだけというのは許容範囲ということだろう。
全身着ぐるみや、看護師(白衣)のコスプレという、おなじみの仮装はみあたらなかった。
それから、沿道にもそのような仮装応援は身請けなかった。
見ていて楽しい仮装はよいのだが、気持ち悪いものは、走っていて緊張が解けるので極力見ないようにしている。


20km
2時間22分27秒
「自己ベスト」ペースからは12分の遅れ
この5kmでは、さらに借金が2分増えた。
ここで、2つめのジェル「HONEY STINGER Chocolare」
いよいよ、ここから静岡マラソン名物、海沿いのロードレース区間。

21km
第7給水 初めての給食エイド
今回は給食は一切摂らなかった。
静岡おでんのエイドがあることは、後に「ラン×スマ」で中村優がおでん行列に並んでいる映像で初めて知った。
レース中、おでんに並ぶという選択肢は僕にはない。
映像ではたくさんの人が並んでいた。
マラソンを競技と捉えるのが「レースランナー」ならば、彼らはマラソンをレジャーとして楽しむ「ピクニックランナー」である。

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2015年8月24日 (月)

(応答なし)と言っておいて復帰する昨今のパソコン

Google Chromeを起動する
すると砂時計が表示されてしばらく待たさせる
ずいぶん長いなと思っていたら、メニューバーに(応答なし)と表示される
WindowsXPの頃ならば、ここで[Ctrl]+[Alt]+[Delete]を押下して、Google Chromeを閉じてやり直すことになったが、最近は違う。
確認しただけでもWindowsVISTAとWindows7の場合、もうしばらく、具体的にいうと1~2分待つと(応答なし)が消えて、正常にアクセスできるのである。
これはGoogle Chromeに限ったことではない。
ある時はエクセルでファイルを開いた時に起こる。
恐らく、メモリーが処理能力を超えたものの、仮想ディスク(今もその技術があるのか?)などの助けを得ることで、その能力を取り戻すことができるように変わったのだろう。
ユーザーはただ待っていればいい。
またか!とは思うけれど、待っていればなんとかしてくれるという目処が立っていれば、その間はスマホを見たり、本を読んだりしていればいい。
それは、悲観的なことではない。
そんな、ある日(どんなある日だ)
メールソフトを操作していた。
いくつかの迷惑メールをゴミ箱に移動した後、たまにはゴミ箱の中身を[削除]しようと操作をした時だ。
いつもと感覚が違った。
そのうちにメールソフトは(応答なし)のメッセージを返してきた。
それは大量のデータを処理しようと試みた時にも起こるメッセージだ。
なにをやったのか?
左ペインをみやると「送信済みアイテム」と「削除済みアイテム」のフォルダーが上下に並んでいる。
まずいぞ
送信済みアイテムを消してしまったらしい。
送信済みアイテムはなにかと便利なフォルダーである。
まず、メールを送信した証拠となる。
「お尋ねの件は 8月15日 11:02 にお送りしていますよ。ご確認ください」
こういえば、相手もすぐに過去メールを受信トレイから探し出すことができる。
自分が送った添付ファイルのアーカイブにもなっている。
メール本文だけでは書ききれないことを、ファイルで送ったが、My Documentsに残しておくほどでもない。
そういうファイルが、ここに残っていく。
あるいは、My Documentsに残っているファイルが日々書き換えられていく時、旧版のアーカイブにもなる。
このような過去送信メールを探したい場合
「送信済みアイテム」フォルダーを選択
キーワード入力欄に任意のことばを入れて[Enter]
この検索はなかなか強力であり、仕事がはかどる。
送信済みアイテムは不定期に、別のフォルダーに移動してアーカイブしている。
入れている送信済みメールが増えすぎると、検索に時間がかかるからだ。
別に作っている「送信済み(過去分」フォルダーをのぞいてみると、最後にアーカイブしたのは5ヶ月前だった。
復旧手段はないか?
フォルダータブに「削除済みファイルを復元」というボタンがあるがグレーアウトしていて押せない。
Google先生によると、このボタンはExchangeサーバーのみで有効であり、pop3では無効らしい。
10年ほど前、受信トレイの過去メールを8年分消してしまったことがあるが、支障があったという記憶はない。
今回はどれくらい支障があるだろう。
その検証結果がどうなるか楽しみだ。

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2015年8月23日 (日)

はば はば!というおばあさんに出会った

その日、僕は病院の受付の行列に並ぶ民間人だった。
病院内にあり、検査、診断書、紹介状など文書の受け取りを担うカウンターはとても混み合っていた。
なぜ、混んでいるかというと受付が1つしか開いていないからだ。
本来3つあるカウンターのうち2つに「close」の札が立っている。
受付に座って、事務をこなしているのは30代と思われる女性クラーク(医療事務員)が1人だけ。

午後一番の時間帯だから、他の人達は交替でお昼にでも行ったのだろうか?と思って、奥を見やると2人のクラークが立ち話をしている。
(数分後、このうちの1人が1つのカウンターを開けた)
喫緊の要件というわけではないようで、その口元には時々笑みが浮かんでいる。

僕が並んだ時に、行列は3人だったが、後ろをみると、今や廊下の角を曲がってその先にまで伸びている。
その列が見える位置で2人のクラークは、引きつづき立ち話を続けている。
ここでは、きっと、そういうものなのだろう。

病院内で並んでいる人は、基本的に皆病人である。
僕のように、今すぐ倒れることはないような比較的健康な病人ばかりではなく、長い時間立ち続けることや、待たされているというストレスによって具合が悪くなる人も居る。
それでも、ここで誰かがぽっくり逝くことはないだろうし、彼女たちには大切な話しがあり、自分の担当時間外にカウンターに入るか否かを決めるのは彼女らの自発性に任されている。
その証拠に医師らしい白衣の男性は彼女達をカウンターに促さないし、孤軍奮闘のクラークも「カウンターお願いします」と応援を求めない。
誰も強制はできないのだ。

そんな空気を破る一言は、列の先頭が回ってきたおばあさんの口から出た。

はば はば!
行列ができとるよ!
今日は内科の佐藤先生が来とるやろ?
順番とって!

失笑を浮かべながら、コンピューター端末と向き合うクラークが手間取っていると、再び「はば はば!」

懐かしい、その言葉を聞いたのは久しぶりだ。
恐らく10年くらい前だろうか。
それは故郷の母がまだ快活に話しができた頃の口癖だった。

1度、その意味を聞いたことがあるが、元は英文でそれを省略した言葉だということだった。
いまGoogle先生に尋ねると、コトバンクが答えてくれた。

デジタル大辞泉の解説より
ハバ‐ハバ(hubba hubba)
早く早く。第二次大戦後、日本に駐留した米国軍が持ち込んだ語。
引用終わり


はば はば!
のおばあさんは、年の頃80歳。
それを言うのはなぜおばあさんなのだろう。
おじいさんが言うのを聞いたことはない。
父はこの言葉を使っていなかった。


終戦当時10歳前後だった女性に、駐留するアメリカ人が「はばはば」と言う情景を想像してみても、見当が付かない。
「はばはば」を言う時、おばあちゃんはとても楽しげだ。
目くじらを立てた「おい、急げよ」という詰問調ではなく、ほらほらはよせんば!(佐世保弁)という暖かい励ましを含んでいる。
その口調からしても、決してその言葉を苦い経験と共に心に刻んだのではないと推察できる。
女性向けに駐留軍を美化するエンターテインメントでもあって、その中で使われていたのだろうか。

母に聞ければいいのだが、現状では叶わない。

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2015年8月22日 (土)

入院用もの書きツールとしてポメラで迷う

病室に入り「湘南」に詰め込んできた荷物をほどく。
床頭台に日用品を並べる。
床頭台とは病室のベッドそばに置かれている戸棚。
テレビ、冷蔵庫、セキュリティボックスが組み込まれている。

モノを置くスペースはわずか。
それは前回の入院で経験済みだったので、今回はダイソーで買ったプラバンの仕切り付き小物ボックスを持ち込んだ。
プラバンで6つに仕切り、目薬、シーブリーズ、うがい薬、手鏡、ボールペンを立てておく。
これは、とてもいい試みだった。

セキュリティボックスが入っている引き出しの中も、いろいろなモノをただ入れるだけではぐちゃぐちゃになる。
そこで、これもダイソーで買ったファスナー付きポーチをいくつか持ち込み、スマホ等家電関連、洗面具、健康関連でポーチを分けて収納した。


荷物をほどいていると「入院診療計画書」なるB4用紙を携え、担当医の1人長井医師がやってきた。
横軸は入院→手術→初日(ICU)→退院といった時系列。
縦軸は薬、処置、安静度、食事などとなっている。

とてもわかりやすい表だ。
こういう資料が1枚あるや無しやで、それに携わるすべての人の理解度が大きく違ってくる。
しかし、これだけの情報をシンプルにまとめることができるのはプロの仕業。
お金はもらっているけれど、発想力の乏しいアマチュアには、これができない。

書類には長井さんのサインがあり、その下に僕が確認のサインをする。
長井さんは若手医師で、主治医の牧野医師を補佐する役割のようだ。


15:00
おやつ時、そこにはベッドが横たわっているが、ヨコになろうにもまだ眠くはない。
パジャマに着換えず普段着のまま、一階のカフェでホットコーヒー
入院中の予定を立てる。
といっても僕が手術をするわけではない。
患者の考えることといえば、洗濯の心配ばかりだ。
この日のために、iPhone5用折り畳みキーボードを購入した。

ほぼ日手帳に書き留めた記録やアイデアは、あとで原稿を起こす時、二度手間になる。
結果的にそのまま書き起こされずに眠ってしまいがちだ。
アイデアを放置しないためには、紙に書くのではなくデジタル記録した方がよい。
パソコンを出すまでもないが、ちょっとまとめて文字を打ちたい。
そんな時に便利なものを探してみた。


はじめに検討したのは文字を打つだけの専用機キングジムのポメラ。
中でも売れ筋と紹介されている「DM100」「DM25」を比較する。

 DM100の購入検討ポイント
■横幅263mm 開口部の大きいセカンドバッグならば入る
■キーボード折り畳みタイプのようながたつき、脆弱感がない
■CSV形式で入力できる
■Bluetooth搭載
■実勢価格:18,000円
■発売:2013年3月

 DM25の購入検討ポイント
■折り畳みキーボード
 折りたたんだ状態では145mm×100mm セカンドバッグに入る
■実勢価格:19,000円
■発売:2013年3月

 DM100/DM25共通の特徴
■起動まで2秒 すぐに打てる
■ATOK入り 自分の辞書が入れられる

 DM100/DM25共通の仕様
■電源:単四乾電池のみ
 エネループ稼働時間20時間/15時間
■ファイル形式:.txt
■入力した文字を、QRコードでスマホに取り込める
■メディア:SDカード対応

カンブリア宮殿では、ある芥川賞作家が「これがないと仕事にならない」とまで言っていた。
ポメラはネットができない、メールもできない、文字を打つことしか能がない。
物書きはタダでさえ、気が散る仕事だ。
なにもできないことが、返ってそれを生業にする人にとって好都合だというのは十分共感できる。

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2015年8月21日 (金)

入院初日に出た、謎のうどん

実際、心電図は0分、レントゲンは30分待ち、CTは45分待った。
痛恨の極みだったのは、レントゲンで機械に背を向けて立ってしまったことだ。
レントゲンは定期検診で受けているので、機械を抱くように立つことはよく知っていた。
「はい、そこに立って下さい」
と言われると、今日はなぜか機械に背を向けて立ってしまった。
その視線の先にいた、目を合わせてはいけない・・・と歯を食いしばる女性技師の戸惑う瞳をしっかり見てしまった。
僕は、少し緊張しているのか・・


13:10
「退院の方がまだ出ていないんですよ」
担当の平原さんが済まなそうに詫びる。
病室が混んでいるのだろう。仕方がない。
「談話室にお食事運びますから」
そう言ってお昼ご飯をもってきてくれた。
そうか、もう自分は入院患者なのだと実感したのは、お盆に乗った献立のフタをとった時だった。
13年前に入院した病院では「オムレツ」といった献立名のカードがついていたが、堂下総合病院ではそのようなものはない。
あるのは「お粥」「牛乳」といった、病状に応じた食事の種別を表すメモだけだ。


とぐろを巻き、白くて太いところを見ると、どうやらそれはうどんらしい。
とても、素麺には見えない。
でも汁が入っていない。
汁が少ない伊勢うどんですら、醤油出汁が絡んでいる。

どうすんだよ・・
と独り言を言いながら、辺りを見渡すが、テレビで国会中継を見ている入院患者に「これ、どうやって食べるんですか?」と聞くわけにもいかない。
とりあえず、そのまま食べる。
味がない。
思いなおして、どこかに出汁があるのかと探してみるが、端から端までわずか30cmのお盆に死角などあるわけがない。
検査が混んだため、食べるのがお昼から1時間遅れてしまった。
うどんが伸びないよう誰かが汁を捨てたのだろうか?

みそ汁椀を空けてみると、豚汁が入っている。
これに入れて、つけ麺にするのか?
あるいは、豚汁をうどんにかやすのか。

この入院中、このメニューはもう1度お目にかかった。
「これってどうやって食べるんですか?」などと食堂のおばちゃんに聞くようなことを、忙しそうな看護師さんに尋ねるわけにはいかず、いまだに謎のままだ。


担当看護師の平原さんがくれた脳神経外科の手術前後の説明書に目を通す。
ある一文に目が釘付けになった。
「ICUに入っている間、排泄はベッドでおこないます」
これはキツイ
大きいのを出して、それを看護師さんに片付けてもらうのか。
そこまで動けないことは、想定していなかった。

そこに、看護師の深田さんがやって来た。
癒し系のルックスと物腰
きっと、おじさんたちのファンが多いに違いない。
「お食事の希望をお聞きします」

手術翌日、翌々日の夕飯メニューが書かれていて二者択一。
翌日 アジフライ or 厚揚げ豚肉炒め
翌々日 肉詰めピーマン or 白身魚白酢餡かけ
見るものすべてが新鮮で楽しい。


14時過ぎ、ようやく病室に通された。
差額ゼロの大部屋を希望していたが、空きがないとのことで4人部屋。
だったらやめておきます
という選択肢は手術を2日後に控えた患者にはない。
このように病院側都合で、差額ベッド代が発生する場合、患者の同意が必要であると言うことは退院後に知ることになるのだが、この時、なにかに署名したという覚えはない。

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2015年8月20日 (木)

意外に忙しい入院初日の午前

これから

夏目漱石みたいなタイトルですが
これから入院へ行ってきます。
間際になって、Mr.childrenの新作を買いました。
ゆっくり時間がありそうなので。
それでは、また
今度は病院からメールします。
猛暑につき、ご自愛下さい!


親友の中村君にメールを送る
今回の入院を知らせた唯一の知人である。
気心の知れた人というのは、世の中にそうたくさんいるわけではなく、特に自分のように白黒はっきりしたモノを言う人間にとっては、とても少ない。
恐らく、家族以外でこの僕の見舞いに来ようなどと言う奇特な人は彼くらいだ。


最寄り駅をおりて、堂下総合病院につながる一本道を進む。まだ通い慣れたとは言えないが、やはりこの病院とのつきあいは長いものになりそうだ。
最寄り駅から病院までの道のりは、とても足取りが重いものだった。
20m歩いては立ち止まり、はーっとため息をつき、また歩き出すがやはり20mと保たない。

荷物重っ!

本来1泊旅行用のバッグ「湘南」にすべての入院用品を詰めたわけだが、その重さたるや軽く10kgを超えているだろう。
測ったわけではないが、学生の頃スーパーのアルバイトで倉庫から10kgの米を運んだ時の方がまだ軽かったと思う。
これでも本は6冊に減らしてきた。
当初は10冊入れていたのだが、試しに持った時にめげて減らし、その代わりkindleで無料本を39冊買った。
手がちぎれそうであり、とても一気に20mを超えて歩けない。
ひと休みしては荷物を持つ手を替える。それを何度も繰り返すので、いつもと倍の時間がかかる。
そのお陰で、入院から2日めまでは日頃荷物を持たない左側の肩が、ひどい筋肉痛に見舞われた。


入院受付は「9時~10時の間」と幅を持って指定されている。
その間をとって9:30に到着
入院受付カウンターで保険証、入院申込書、そして限度額適用認定証を提出。
限度額適用認定証はその場でコピーをとって返却され、2度と使うことはなかった。
手続きはこれで完了。これで精算時には限度額を超える支払いが免除される。

堂下総合病院は複数の棟からなる大病院
風の日には、その間を強いビル風が吹き抜けて、道行く自転車や荷物を持った買い物帰りの老婆を苦しめているが、一旦中に入ってしまうと、ほぼ無音の空間。ただ、縦方向に高い。
エレベーターに乗って9階にあるという脳神経外科病棟へ初めて足を踏み入れる。


病棟のナースセンターで声をかけると、担当であるという平原さんがやってきた。
大きな目でしっかりこちらを捉えて話す、訪問販売のセールスをやらせても通用しそうなくらい、きびきびとしていて押し出しが強い女性だ。
この人がずっと担当してくれるのかと思って嬉しくなったが、担当は日替わりだと知ったのは翌日だった。
「まだお部屋の準備ができていないんですよ」ということで、談話室に移動して問診と初期説明。
つづいて身長、体重、採血、採尿と入院初日のお約束をこなす。
体重はこの1週間で1kg落ちていた。
手術に向けて体力をつけるために食事をしっかり摂っていたところ、その分間食が減ったためだ。

脳神経外科は常に満床状態だった。
4人部屋の相棒は、誰かが退院するとその日の午後には新しい人が来る。
僕が入るべきベッドには、この日退院する前任者がいたのである。

11:00
ベッドが空かないまま検査に呼ばれる。
入院日から手術までの2日間。ゆっくり過ごして気持ちを整えるのかと思っていたら、けっこう忙しい。
こうして検査があるとは聞いていなかったが、見知らぬスケジュールが突然入って来るのは悪くない。
この時点では、手術を受ける病人として扱われていることを楽しむ余裕があった。
荷物をおろす場所がないのでナースセンターに預かってもらい、普段着のままで検査へ赴く。
先導はヘルパーさん。
ヘルパーさんと言っても介護保険制度でやってくるあのヘルパーさんではない。
病院が採用しているヘルパーさんだ。
健康な人ならまだしも、患者が1人で病院内を歩き、お目当ての検査室を探してたどり着くのは容易ではない。
だからといって、看護師がそれにいちいち付き添っていては、本来の看護の手が薄くなる。
堂下総合病院の場合、日中は看護師1人→3人の患者。夜間は1人→10人の患者をみている。
そこで、道案内のような簡易業務を担うヘルパーさんをアサインしているのである。

これから受けるのは心電図、レントゲン、CT
「終わったら迎えに来ますよ」という申し出は断った。
来た道を帰るだけのことなので、さすがにそれで手間を取らせては悪いと思ったのだ。
だが、X線検査室は大変混んでいて、検査を終えて病棟に戻ったのは2時間後。
ナースセンターに帰りました報告をすると、件のヘルパーさんが心配そうな目をして待っていた。

「千葉さん、道に迷って病院内のどこかで迷子になっているんじゃないかって心配してたんですよ」

いやいや、徘徊老人じゃないんですから。
とは言わず、心電図はすぐ終わったんですけど、CTがすごく混んでいたんですよ。とありのままを報告した。

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2015年8月19日 (水)

病衣レンタルを借りて正解

ところで手術代と入院で、ざっくりいくらですか?

僕には、そんな質問ができない。
医療の道を究めようとする人に対して、その高度な技術でこれから僕の病理を取り除いてくれようかという人に、銭金の話しなんてとても聞けない。


幸い堂下総合病院はクレジットカードで支払いができる。
退院の日、精算機に表示された金額を見て、慌てて銀行ATMに走る必要はないから安心だ。
かかるものは、かかる
高いから、手術しないというわけにはいかない。
とは言っても、少しでも出費は低い方がいい。


会社に申請しておいた「限度額適用認定証」はすぐに届いた。
適用は1日から月末の1か月単位。入院が2ヶ月以上にまたがる場合、月ごとに1枚必要となる。
おなじ2週間の入院でも、23日に入院して7日に退院するような場合、それぞれの月で1枚必要。
幸い今回はほぼ1つの月内で収まりそうだ。
病院側もそのあたりを配慮して手術日程を組んでいるのかも知れない。



入院3日前
入院の手荷物をひとまとめにする。荷物を入れるのはここでも「湘南」
1泊2日の旅マラソンで愛用しているスポーツバッグである。

当初はガラガラを持ち込もうか?と考えていた。
2週間の滞在ともなれば、とても1泊用の「湘南」には入らないと思ったからだ。

入院説明の日、それとなく「皆さん荷物はどうしているんですかねぇ。置き場所とか困らないですか」と探ってみた。
いきなり「ガラガラ持ってきてもいいですか?」と聞くのは、的外れだった時に笑われそうだからだ。

「棚もありますし・・大丈夫ですよ」
僕の質問に対して、怪訝そうな看護師さん

恐らく"こちらが何をしようとしているかすらわからない"
といった態度をみて「ガラガラはない」ことが推察できた。
実際の入院期間中、他の病室までチェックして回ったわけではないが、少なくともガラガラを押している入院患者は見かけなかった。


荷物を少なくするために、みんなどうしているんだろう?
そのヒントは入院説明でもらったチラシにあった。

「病衣レンタルのご案内」と書かれたチラシによると、パジャマ、タオル、おしぼりなどを1日350円でレンタルするという。
交換の目安は、パジャマ(病衣)の着換えは2日に1度、ハンドタオル・バスタオルは1日1回、おしぼりは毎食時。

仮に入院が2週間とすれば、およそ5,000円。
よし即決!というほど安い金額ではないが、メリットは大きい。
病院内コインランドリーで洗濯しなくて済む。
家族が着換え持参のために通わなくて済む。
そして、衛生的。
自前で持ち込めば倹約になるが、治療以外に神経を使うことでストレスがかかる。
少しでも余計なことを考えずに済むよう、レンタルを申し込むことにした。


後で思うにこれを申し込んでいなかったら、とんでもないことになった。
13年前、大病院に入院した時はまだこのサービスはなかったが、2015年現在、病衣レンタルは広く定着しており、レンタル申込みを任意選択にしている病院と、すべての患者に必須としている病院がある。

堂下総合病院は任意選択だったので、自分で病衣やタオルを持ち込むことはできた。
病衣は2~3度、コインランドリーで洗濯をすればよいだろうが、タオルがダメだ。
シャワーを浴びて使ったびしょ濡れのバスタオル、ハンドタオルは病室に干すところがない。
それらをランドリー袋に仕舞って数日置いておくのは、かなり不衛生である。



チェックリストにレを入れながら荷物を詰めていく。
■洗面用具
シャンプー、歯ブラシ、歯磨き粉、電気カミソリ
歯磨き用のコップはレンタル業者がくれた
■衣類
普段着は入院時に着て行くものだけ
エアコンの効き過ぎで寒い時などに羽織るものが必要と説明書にあったが、持っていかなかった。
(そのために1度だけ困ったことがあった)
■下着
下着2枚、紙パンツ、Tシャツ2枚
入院中2回洗濯する予定なので、洗剤を小分けにした袋を持つ。
■履き物
Kaepaマリンシューズ
■箱ティッシュ
1箱(これが大きな間違いだった)
■イヤホン
備え付けテレビに必要(3.5mのものをダイソーで購入)

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2015年8月18日 (火)

勝手に[CC]をつけるから、どんどん仕事が遅くなる

「来春発売の新商品について、今から宣伝計画を考えておいてください」
スズキ部長が部下のサトウ係長にメールを送る。

[宛先]サトウ係長
[CC]なし


しかし、サトウさん
指示を受けたものの、宣伝は専門外だ
そこで、スズキ部長からのメールを転送
仲がいい広告部のタナカ課長に、一緒に考えて欲しいというメールを送る
広告のエキスパートであるタナカ課長に、はじめから一枚噛んでおいてもらった方が、効率がよいからだ。

[宛先]広告部 タナカ課長
[CC]スズキ部長

これは「勝手に転送」である。
勝手だが、理にかなっている
ただ、組織の指示系統には則っていない。
勝手に他部署に相談されたことを、スズキ部長はよく思わないだろう。

指示をまちがえている人は、部下が正しい行動をすると恨むのである。

さて、メールを受け取った広告部のタナカ課長
相談は受けたものの、どう回答していいか判断に困っている
これが、非公式ルートの相談ならば、仲のいいサトウさんに本音で答えて上げたい。
だが[CC]が鈴木部長についているのが厄介だ。
公式ルートでもなければ、非公式でもない
こういうのを準公式ルートと呼ぶ。

公式ではないため、あまり差し出がましいことは言えない
だからといって、あまり、すかしたことを書いていては、サトウさんの仕事が前に進まない。
そこで、タナカ課長がメールを「全員に返信」する

[宛先]サトウ係長
[CC]スズキ部長
[CC]サイトウさん

サイトウさんは広告部の部下
いずれ、新商品発売が公になれば、そこに一枚噛むのは確実なポジションにいる人だ。
これを「勝手に[CC]」という。

[CC]を受け取ったサイトウさん
知らんぷりというわけにはいかない
かと言って、正式依頼ではないので、あまり出過ぎた真似はできない。
ただ、上司が情報開示していることに対して、ノーレスポンスでは「やる気がない」と思われるので、一応の所見を述べる

「ヨコから失礼します」

こうして、勝手に転送、勝手に[CC]
巻き込まれた人は、少ない情報と発言権の中で、ヨコから失礼しなければならない。

情報は、その人が全幅の力量を発揮できる段階で、初めて開示されればよい。
そうしなければ、とても効率が悪い。

指示系統、数の論理が機能せず、多数決をすると「強行採決」と批判される組織では、誰もが全員合意を強いられる。
責任は下へ、下へと薄められていき、人々は時間を失い疲れ果てる。

各自が責任をとって仕事をすれば、誰もが活き活きとした目で会社に来ることができる。
そのために、勝手にCC、勝手に転送、ヨコから失礼を禁止しなければならない。


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2015年8月17日 (月)

1989年のロールフィックス 2015年のドットライナー

バブルが崩壊した1989年
景気の後退はそれぞれの業界によって、時間差で懐具合に影を落としていった。

景気回復基調となっているアベノミクスの恩恵が「全国津々浦々にお届けする」には時間がかかるように、景気が後退していく時も時間差があるのだ。

その日、当時人気が高かったファッション雑誌をめくっていて、1つの文具に釘付けになった。
一見文具とは思えないメカニカルなプラスチック構造
日本にはなかった色使い
幼少の頃、組み立てて遊んだ望遠鏡や顕微鏡を彷彿とさせる


その名は「ペリカンロールフィクス」
糊と修正テープの機能をもつ、カートリッジ式文具。
ドイツの文具メーカー「ペリカン」の製品を日本ペリカンが輸入販売する。

それまで糊と言えばスティック糊「ピット」を使っていた。
黄色い容器に入ったフエキの糊では、貼った後に紙がふにゃふにゃにふやけてしまうからだ。
ピットはほとんど水分を含んでおらず、貼った後もさほど紙がふやけない。
だが、塗りすぎるとやはりふやけるので、最低限の分量で必要十分な密着を得るために、神経を使う必要があった。
のり付けの度、キャップを外す。ねじって糊を少し出す。塗ったら逆にねじって糊を仕舞う。キャップを付ける。
そういったことも後で考えれば、時間のムダと言えた。

雑誌に載っている青い物体には、それらのストレスから解放される予感がある。
早速行きつけの文具店に雑誌を持参して、取り寄せてもらった。


ロールフィックスは本体とカートリッジから成る。
本体は2種類
糊は青い筐体で、修正テープは白い筐体
両者は色が違うだけで、中にどのカートリッジを入れても構わない。

「テープ糊」も初めてだが「修正テープ」もロールフィクスが初めてだった。
修正液といえば、ふたに付いている刷毛で間違えたところに塗るものしかない時代。
1989年といえば、世の中の仕事は「紙」で行われている。
文字を書き間違える度に、修正液を塗る
乾くまで待つ
乾いてから字を書こうとすると、文字の上に修正駅のダマができていて、ダマの上に立体的な字を書かなければならない。
それも、搬送しているうちにこすれて欠けてしまい、いったい何という字に書き換えたのかがわからない。


はじめにロールフィクス「青」と「白」を1つずつ買った。
本体 2,000円 交換用カートリッジ 550円
当時の文具としては破格の値段

カートリッジは当初「糊」「修正4.8mm」の2種類だったが「はがせる糊」「修正2.4mm」が発売された。
これも便利なので、さらに本体「青」「白」を追加して、4つ態勢を敷いた。


貼った後、紙が歪まない糊
修正してすぐ、字が書ける修正液
2015年の今となっては、日本人の3割が使っていそうだが、当時それを実現しているのはロールフィクスだけだった。

ただし、使っていくうちに困った問題が起きた。
テープがたるんで、ダメになるカートリッジが多かったのだ。
1個550円もするカートリッジが3ヶ月もすると2~3個溜まった。
そこまで愛用しているユーザーがどれだけいたか不明だが、メーカーは快く無償交換してくれた。


ロールフィクス本体は1995年頃には姿を消していた。
バブル崩壊の余波が全国津々浦々に行き届く流れのもと、高額な文具は普及しなかったのである。

あれから25年
今もロールフィクスのカートリッジがweb通販で販売されている。
2011年にしらべた時は糊 (955) 8.4mm幅12m巻が10個で4,074円のまとめ売りだったが、現在は1個売り474円となっている。

現在、各社から廉価の修正テープ、糊が発売されている。
いずれも本体+(初回分)カートリッジが 500円以下で買えるものばかりだ。

中でも糊はコクヨが発売する "紙が歪まない"糊テープのり「ドットライナー」が良品である。

ドットライナー(標準タイプ)
■糊幅:8.4mm
■本体9.3cm
■16m巻き カートリッジ詰め替え式。カートリッジは290円。
■実勢価格:420円

ドットライナープチ
■糊幅:7mm
■本体6cm
■8.5m巻き使い切り(カートリッジ交換はできない)
■実勢価格:194円


ロールフィックスは全面糊だったが、ドットライナーはドット状に糊を配置。
紙面には糊の隙間があるが、接着力は申し分ない。



「ドットライナープチ」のパッケージに「切れがいい!」と謳っているが、これは標準タイプも変わらない。
プチは場所をとらないうえ、性能は十分なので、とても重宝する。

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2015年8月16日 (日)

無理をしないのと、根性がないのはどうバランスを取ればいいのか

10km地点では「自己ベスト」予定タイムより6分遅れ。
この5kmもペースは上がらず、さらに借金は1分増えている。
だが、ここは無理をするところではない
そう言い聞かせている。
今日狙うのは「自己ベスト」であり、それを達成するために不可欠なのはネガティブスプリットしかない。
ネガティブスプリットは中間点までの前半より、ゴールまでの後半のタイムがよくなるレース。
過去には2010年長野、2012年佐倉の2度しか経験がない。

ネガティブスプリットはタイムもさることながら、レースを終えた後の質感が違う。
最後まで足が動きナイスランで終えたレースは満足感が大きいし、タイムも付いてくるのだ。

ここまでの5km、設定ペースは6分30秒
ここからゴールまでの設定は一律6分15秒
計算ではこれで自己ベスト。
レース中は難しい計算はできなくなるので、設定タイムは極力シンプルにした。


10.6km
第3給水 ここもパスして先を急ぐ


11km
コースは駿府城巡りを終えて、本通りに入り南西に向かって長い直線
片側2車線と道幅が広い
他のランナーとの間隔も空いて、走りやすくなった。


13.1km
第4給水 グリップ給水ボトルが終了
ここで、ゴミ箱に捨てさせてもらう。


15km
安倍川橋を渡ると右折、コースは海をめざす
片側1車線 JRと新幹線をくぐる

安倍川橋は、オールスポーツ撮影ポイントの一つ
直角にコースが曲がっているので、斜め45度からのフォームが撮れる。
"今回の1枚"を買う時、最終候補まで残したのが、ここでの1枚だった。
写真を見る限り、まだ空はそれほど暗くなっていない。


「自己ベスト」ペースから10分遅れ
この5kmでさらに借金が4分加算されている
10分はきついんじゃないか?
後半に爆発したとしても、10分を詰めるのはキツイ。
それは2012年佐倉で経験した。
あの時も前半をゆるく入り過ぎて、後半は必死の形相で走り続けた。
そして自己ベストまであと少しというところまで挽回したラスト500m
急な坂を前にして脳が、頑張ることを拒否してしまった^^;)

心拍数は上がっていない
余力は十分にある
これでいいんだ

後で考えれば、なんでこれでいいのかわからないが、とにかく気合いは入らなかった。
そういうのを根性がないというのだろうか。
ずっと自問自答しているが、なかなか結論は出ない。


15.2 第5給水
今日は15km、25km、35km で3回の給食を計画してきた。
初めて使う「TOP SPEED」は◎
ベスパのようで摂りやすかった。
「HONEY STINGER Chocolare」は×
まさにチョコレートそのものであり、運動中に摂るには固すぎた。
ジェルを口に含み、もらった水で流し込み、パッケージはゴミ箱に捨てさせてもらう。

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2015年8月15日 (土)

これまで切れたことのない紐が切れる

5km
第二折り返してからは上り。
それほど苦になる上りではない。
公式計時を見ると、予定のペースよりすでに5分ほど遅れが出ている。
今日の目標は「自己ベスト」
予定のペースより遅れるということは、自己ベストが出ないと言うことだ。

スタート直前に摂ったジェル2つによる胸焼けがひどい。
HONEY STINGER GINSTING
HONEY STINGER GOLD

次回はもう少し粘度の低いものを選ばなければ。
ここで、スタート後1つめのジェルを摂る予定だったが見送った。


5.2km
第一給水所をパス
自主的な給水として今回も「グリップ給水ボトル」を左右に1本ずつ持っている。
合計220cc
これにスペシャルドリンク:OS-1 500ccに対してMUSASHI ムサシリプレニッシュを1包溶かしたものを入れている。

第一給水所が5.2kmというのは遅い。
手酌のスタート前給水で水が飲めなかったとすれば、ほとんどのランナーが整列からここまで100分程度、水を口にしていないことになる。
案の定、水を求めるランナーで混んでいる給水所に巻き込まれぬよう、右端にルートをとって直進する。

 
6km
相変わらず、ランナーが肘をぶつけていく
なんとマナーが悪い大会だろうか。
13人くらいの選手にぶつけられた。
こちらは給水ボトルを持っているので、相手の肘にこつんと当たる。
ぶつけたことに気づかない人はいないと思うが、失礼!と詫びたのは2人だけだ。


7km
後ろから、やたらと大きな声で独り言を言っている女性が近づいてきた。
その独り言に聞き覚えがある
追い抜いていく時に確認するとやはりそうだ
右側でカメラマンが併走して絵を押さえている。
BS1の番組「ランスマ」の中村優だ。

ランスマですよね?
となりに並んだ女性ランナーが声をかける。
カメラマンがそちらにカメラを振る
中村優も左手に持っていた小型カメラでその女性を撮る
世の中にはテレビに映りたいと思う人と、そうではない人がいる。
自分は時と場合によりそのどちらでもあるが、レース中にお愛想を言っている場合ではない。
大量に収録した映像の大半が放送で使われないことも知っている。
だったら、ここは避けていこう
"収録中"の一行を右側によけて追い抜き、カメラのフレームから外れた。
この収録の模様は、3月14日、28日の放送で使われた。

デコ・・・
中村優がオフカメラで独り言を言っていたようだったが、もちろん説明しなかった。


8km
第二給水
ここもパス


9km
駿府城公園を一周。
細い道をくねくね曲がる。走りやすい。
高速アスリートにとっては厄介だろうが、低速ランナーにとっては、先が見通せないコースの方が気分が変わって走りやすい。


10km
静岡市立葵小学校前
1つめのジェル(ショッツ・エナジージェル)を摂ろうと、ウェストポーチをまさぐるが、手が入らない。
雨のためポンチョを着ているのを忘れていた。
胸焼けしないのをまず摂りたい
まずはノンカフェインタイプを探すが、なかなか見つからない。
その時、右手のグリップ給水ボトルが落ちた
このまま捨て行こうかという考えが一瞬よぎるが、やはり貴重なスペシャルドリンクをムダにできない。
慌てて拾う
どうして落ちたんだろうとボトルを見やると、紐が切れていた。
3年前のレースで作ったものだったので、紐が疲れていたのだろう。

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2015年8月14日 (金)

静岡マラソンは1万人が限界

8:20
スタート時刻
miCoach SMART RUN(以下MC)の計時はスタートラインで押すことにしている。

0km(スタートライン)
ロスタイムは3分39秒
MCのスイッチを押下
無理のないペースで走り始める。
すると、大量のランナーに抜かれる。
ほとんどのランナーがはじめから6分30秒より速いペースで走り始めている。
皆さん、たいしたものだ。
とてもハイレベルなランナーが多いのか
それとも、マラソンのスタートはコールドスタートするという基本を知らないだけなのか。


1km
5kmまではキロ7分で行くことにしている。
最初のラップは7分27秒
ちょっと遅いけれど、無理していないということはいいことだ。
心拍数は127
落ち着いた入りである。
1.8km「妙見下」で第一折り返し


2km
曇り空 まだ雨は落ちてこない
気温は8度ほど
このまま天気がもてば、それはとてつもない好天だ。
体調は悪くない
スタート50分に摂った「VESPA PRO」のお陰でグリコーゲン温存。
このあたりは脂肪から使ってくれているはず・・
と思うだけで、本当のことがわかるはずがない。

1袋700円+税で2006年2月から値動きがない
ということは初マラソンから10回連続10回めの使用ということになる。
一度も使わなかったことがないので、使わないとどうなるのかわからない。
マラソンのサプリは、大半がそういう類のものだ。



3km
道幅は狭いが、追い抜きをしないならば問題ない
ただし、抜いていく場合、あまりマージンはない。
追い抜いていくランナーが、肘をぶつけていく。
この1kmだけで3回ぶつけられた。

コース幅に対するランナーの人口密度は適性範囲ぎりぎり。
今回の定員は1万人で、出場者は10,169人
この人数で打ち止めにすれば、来年以降もまぁまぁのレースになる。
ところが、どこの大会も「もう少し行けるんじゃないか?」と欲を出して増員する。
その結果、あちこちでトラブルの多い大会になり、評判を落とすのである。

過去に走った大会では、とくしまマラソンはキャパシティを大きく超えており危険な状態だったし、長野マラソンは2010年に走った時(8,500人)は適正だったが、2014年(10,000人)はとても走りづらかった。


4km
序盤は市街地を何度も折り返して距離の帳尻を合わせている。
第二折り返しまで下り
この時点で既にmiCoach SMART RUNと距離表示がずれ始めている。
アディダスmiCoach SMART RUNはGPSの精度が悪い。
これは致命的なレベルだ。
今回、ゴール地点で43.3kmを計測していた。
前回の長野でも1km多かった。

実際に余計に走っているのではないことは、この時点でずれ始めていることでわかる。
この後、実測とのずれは次第に大きくなっていった。
GPS精度が低いと言うことは、リアルタイムペースの精度も低いと言うことだ。

今、どれくらいだろう
とペースをみやると、とんでもないほど速い表示が出ていることがある。
ちょっと遅いな、6分半くらい?と思って見ると、5分30秒だったりするのだ。
大変困るのは、リアルタイムペースはそこそこなのに、1km毎の自動ラップでは遅いと言うことだ。
6分15秒ペースで走っていたと思ったら、ラップは6分45秒だったりする。
これではレースマネジメントができない。
心拍データは見たいが、GPSとしては厳しい。
だからといって、48,000円を投じた時計をあっさり見切るのは切ない。
なんとか改善できないのだろうか。

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2015年8月13日 (木)

「精密検査」 三部構成

入院1週間前
文学の世界では、トンネルを抜けるとそこは雪国だが、検査室の自動ドアを開けると、そこは検査を待つ人で廊下が溢れていた。
ストレッチャーに乗った人もいる。
車いすに乗った人は点滴のバーを握っている。
大半いや100%がお年寄りだ。
病人に囲まれて、アドレナリンが出る人はいない。
静かに順番を待つ患者に囲まれて、気が滅入ってきた。

手術は全身麻酔で行われる。
僕はただ寝ているだけだから、痛いもかゆいもない。
だがこの後、初体験となる検査は意識がある状態で行われる
今日が1番大変な日なのかもしれないね^^;)
などと呑気な感想を書き留めていたが、それはとんでもない勘違いだった。



「検査室が2つしかないから混んでいるんですよ」
看護師だろうか、ストレッチャーに乗ったおばあさんを慰めるように話しかけている。
(これは病院内のヘルパーさんだった)

これは長丁場になるかも知れない。
手元にはスマホしかない。
飛行機モードに切り替えたうえで、Kindleアプリの電子書籍を読むことはできるが、周囲には納得を得られないだろう。紙の本が必要だった。


今日は手術に向けたいわゆる「精密検査」
だが、そのような名詞を使う人は院内にはどこにもいない。
三部構成の第一幕は初体験のCT
中央を丸くくり抜いたドーナツのオバケのような筐体から、ベッドが突き出ている
見た目はMRIと変わらない
違うのはMRIは磁気を使うのに対して、CTはX線を使うということだ。

「そのまま、ベッドにお上がり下さい」
え、そうなの?
検査着に着換えるのかと身構えていたので拍子抜けする。
金属の類はすべて外さなければいけないMRIとは違い、CTでは金属を身につけていても構わないのである。

検査技師が検査の説明を終えるや、すぐに実情を訴える。
MRIは3回うけたことがあるのですが、入る時に怖くなったことがあるんです
入る時はなるべくゆっくりでお願いします
「わかりました」

この時の技師はとても丁寧な人だったことは、後でわかる。
この後、一連の加療のなかで何度かCTを受けるのだが
「MRIとは違ってあっという間ですから、心配しすぎですよ」
という反応が返ってきた。

中で風を送ったり、明るくしたりすることはできますか?
「位置を確認するために、十字の赤い線をあてますが・・」
意図が伝わっていない・・・

軽く目を閉じてください
口は閉じてください
こちらの不安をよそに、ルーチンの手順が粛々と進んでいく。

ベッドがスライドする
まったく怖くないぞ
周囲は明るいし狭さも感じない
これは楽勝じゃないか。

「それでは、検査初めて行きます」
マイクを通して技師の声が響いた
まだ始まってなかったのか・・・

それでも、CTは呆気なく終わった。
X線の部屋を出て受付に戻り、CTが終わったことを報告
すると、今度はCTの時にはなかった問診票を渡された。
これから第二幕「通常MRI」

ヘッドホンを希望しますか?
という設問は初めてだ。

恐らく、工事現場のような音がうるさいから耳栓代わりなのだろう。
そもそも、過去3回のMRIにおいて「音」は問題ではない。
うるさくて怖いということはないのだ。
返ってヘッドホンを付けることで狭窄感が増すような気がして「いいえ」に○をつけた。

閉所恐怖症ですか?
事実をいえば「いいえ」だが、MRIの狭さが苦手なことも事実。
○をつけた上、中に入る時はゆっくりでお願いします
手書きでコメントを書いた。

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2015年8月12日 (水)

スマホの充電は禁止です

梅雨入りしたとはいえ、くもり空の日が多い東京。
それでも仕事は続いている。
この日は呑み会。
仕事を終えたらまっすぐ帰宅して体力を温存したいのはやまやまだが、大切な得意先との懇親会には出席しなければならない。
アルコールは乾杯のビール1杯に留め、あとは烏龍茶でご相伴。

「あれ?千葉さんって呑めないんでしたっけ」
ここは大学の体育会系新歓コンパではないので、いえいえ最近ちょっと弱くなってと言い訳すれば、それ以上勧められることはない。
もちろんここで、病気の宣伝をする必要はない。
人の話を聞いている分には、さほど身体に負担はかからない。
張り切って、場の主役にならなければ、宴席は苦にならない。

二次会はカラオケ
歌いたいのはやまやまなれど、今は体調をベストに整えることが大事だ。
手術を受ける患者が、その病理とは別の案件で体調を崩していては、医師に申し訳が立たない。
二次会へと繰り出す皆さんを尻目に、今日はこれでとお暇する。
今思えば、あそこで1曲歌っておけばよかった


入院までの10日間で、仕事に一応の区切りをつけたい。
ここまでと決めた100%を達成しておけば、きっぱりと仕事を忘れて治療に専念できる。
そんなある日、僕は研修会の講師だった。

その講義内容は何度も話しているものであり、さほどの負荷でもない。
そもそも、こういったことが負荷であるとも考えていなかった。
60分の講義の45分が過ぎた頃
突然、脳がオーバーヒートして火薬の臭いがした
もちろん、花火のような火薬ではないのだが、ぷすんぷすんと燃えかすがくすぶるような臭いだ。

受講者は皆、初対面
すみません、ここで打ち切りますとは言えなかった
声のトーンを下げてセーフモードに切り替え、早口でスライドを進める。
受講者が教室を出て行った時には、ぐったりと机に伏してしまった。

気は心なのか
それとも、下垂体腺腫起因の症状なのか
それは恐らく牧野医師にもわからないだろう
手術が間近でよかった
このまま無理をせずに、なんとか手術日まで滑り込みたい。


入院10日前
電気かみそりが届いた

堂下総合病院は「危険である」という理由でT字カミソリの持ち込みが禁止されている。
入院説明の席で「電気かみそりを持ってきてください」という説明を受けていた。
危険だからカミソリ禁止はわかるのだが、それならば「僕は剃りません」という選択肢は許されていないというのが可笑しい。
確かに清潔にするに越したことはないし、看護側の事情があるのかも知れない。

最後に電気カミソリを持っていたのは20年前のこと。
メーカーはブラウンで、記憶が確かならばベスト電器で15,000円くらいした。
恐らく、今は手頃な値段のものがあるだろうと思ったら、やはりあった。

品名:VIDAN
メーカー:泉精器製作所
実勢価格:1,727円

説明書に「水洗いできる」とあるが、その後のメンテナンスが面倒でありそれはしなかった。
充電した状態で梱包されており、早速使ってみる。
ティッシュの上でコンコンとやってみると、今朝剃ったばかりなのに黒い粉が落ちた。
「おぉ、剃れてますねぇ」
と1人でつっこんだ


看護師によると、禁止事項はあと2つ
「スマホの充電は禁止です」
充電は禁止?でも使うのはいいのか?
という質問が喉まで出かかったが、やぶ蛇になりそうなのでのみ込んだ。

「転倒防止のためスリッパは禁止です。かかとのある靴を履いてください」
脱いだり履いたりが容易で、素足でも履ける靴はこの夏の課題だった。
かつてはナイキアクアソックエクストラが、その役割に充当されていたのだが、廃棄してから後任が見つかっていない。メーカーによると2015年現在、発売の予定もない。

そこで、見つけたのがKaepa(けいぱ)ソフトタッチウォーターマリンシューズアクアシューズ
1,995円
マジックテープ留めで脱ぎ履きが容易
ナイキフリーのようにソールがぐにゃりと曲がる
本来はマリンシューズであり、海辺や川遊び向けの靴だが、まさに入院用途にぴたりとはまっている。

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2015年8月11日 (火)

限度額適用認定証をしらべる

入院3週間前
堂下総合病院 脳神経外科

「合併症の可能性はうちでは0.7%です」
牧野先生から手術説明を受けている。
合併症の意味はよくわからないので、退院後落ち着いてからしらべる。
いずれにせよ、1%に満たないということに安心する。
今は有事の中にいる。
周辺知識はあとで、ゆとりが出た時に身につければよい。

合併症のリスクについては、手術前に家族を呼んで主治医が説明する。
ただし、日程の調整がつかずやむを得ない場合、本人への説明のみで済ませることもある。
後者を希望した。
だが、それは少し認識がずれていた。
そう気づいたのは、手術前日のことだ。

「千葉さんはしっかりしているから大丈夫かな」
大きな病院の先生に、そう言ってもらい恐縮する
どのような人が"しっかりしていない人"なのかはわからないが、治療に向き合う姿勢が評価されていると思えば嬉しい。

下垂体腺腫の手術は比較的、安全なものだ。
テレビドラマでいう「成功」とか「失敗」のような言葉は馴染まない。
一般的に、手術後2週間程度で退院できるというのが、安全性を裏付けている。
「寝ているうちに、終わっているよ」
と笑い飛ばしていられる範疇にある。

それでも、こうして手術の当事者と言うのを初めてやっていると、そう簡単ではない。
説明を聞けば聞くほど、気が重くなってくる
明確な不安があるというわけでもない。
真空のなかにいて、静かな空気を感じているかのようだ。

「がんばっていきましょう!」
牧野先生の力強いことばに励まされる。
手術をするのは僕ではないが、患者側も頑張る必要があるのだ。
だが、この時点では何をどう頑張るというto do がわかっているわけではなかった。



今回が生涯で手術を受ける最初の機会になる
手術と言えばお金がかかりそうだということは、初体験の僕にもわかる。
だが日頃、あまり研究していない分野なので疎い
そこで、健康保険のプロに直接取材した。

労災は会社で倒れない限り通らないです
高額医療費にあたる部分は、退院後、病院から連絡があって計算するので、特に申請は要りません
「限度額適用認定証」を申請しておけば、立て替え払いが少なくて済みますよ

アマチュアはものごを複雑にする
プロこそがものごとをシンプルにできる

座右の銘であるこの言葉を地でいく説明だった。
こちらが聞きたいことを、相手の立場に立って、抜け漏れなくコンパクトにまとめて話す
それこそがプロだ


今僕にできることは「限度額適用認定証」を申請することだとわかったが、理屈で納得するために早速しらべた。


しらべるの定義
高額医療費の立替負担をなくす国の制度。

病院の支払いが高額になった場合、後日申請により自己負担限度額を超えた額が健保組合から払い戻される「高額療養費制度」がある。
事前に「限度額適用認定証」を提出すれば、限度額を超える分は支払わなくて済む。

限度額を超えた額が"後から戻ってくるか、そもそも払わないか"の違いである。
立替払いする金銭的な負担がなくなる。
堂下総合病院はすべての支払いがクレジットカードでできるので、現金を持ち込む必要はないが、現金のみという病院では「いくら持っていけばいいのか?」不安で仕方がない。

クレジットカードが使える病院か?というのは大きなポイントだ。
現金の心配をしなくて済むので、その分、治療に専念できる。
いくらかかるか尋ねたところで、入院費用が減るものではない。
「お金がないから、MRI無しにしてください」
というわけにはいかないのだ。
今回の入院でも最後の会計まで「ところでいくらですか?」という質問はせずに済んだ。

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2015年8月10日 (月)

下垂体腺腫の影響をしらべるための視野検査

入院3週間前
堂下総合病院 眼科

下垂体腺腫の治療は脳神経外科が眼科、耳鼻科と連携しておこなう。
チーム医療だ。
昭和の時代に幼少を過ごした人であれば「財前教授の回診です!」でおなじみ田宮二郎の「白い巨塔」を知っているだろう。
平成の現代、衝撃的に病院内を描くテレビドラマや映画が続々と登場しているが、そこで描かれているのがチーム医療である。
ただ、その大半は外科や内科と麻酔科あるいは理学療法士などとの連携であり、外科・耳鼻科・眼科といった連携は予備知識にはなかった。


下垂体は発育、生命維持に重要な役割を果たすホルモンを分泌する器官。
分泌するホルモンは、前葉から 成長、甲状腺刺激、副腎皮質刺激、性腺刺激。中葉からメラニン細胞刺激。後葉から 抗利尿
人間の身体でホルモンを分泌する器官は、下垂体、甲状腺、副腎、すい臓、性腺などがあるが、下垂体から内分泌されるホルモンが最も多い。

「内分泌」とは、体内でつくられた物質のうち、微量が血中に分泌されて、他の組織・器官へ入り、その機能を抑制または促進する現象。
その物質をホルモンと呼ぶ。
従って、ホルモンは血管を通り、血液で運ばれる。


下垂体は脳の下(視床下部)にぶら下がっている。
(鼻の奥という言い方もできる)
下垂体には「脳下垂体」という言い方もある。
動物学では「脳下垂体」医学では「下垂体」を用いる。
徐々に「下垂体」が使われるようになり、現代は「下垂体」という呼び方が主流となっている。
高齢になるほど、脳下垂体のほうが馴染みが深いだろう。
通常の大きさは小指の頭くらいだが、これに腫瘍ができて大きくなった病気が下垂体腺腫である。


さて、なぜ眼科に来ているかというと、下垂体腺腫の代表的病状は「視野が狭くなる」からである。
下垂体のすぐ上には左右眼の視神経がクロスして通っている。
本来、小指の先くらいの下垂体が下垂体腺腫となって巨大化した場合、視神経を圧迫する。
下垂体腺腫の場合、一般的に視野は外側が狭くなる。

車の運転をしていて外側の視野が狭いと感じたことはない。
確かに左後ろが見づらいのだが、それは車の構造上の問題だと思っている。
ゴルゴ13と違って、サラリーマンは背後に迫るスナイパーを視認する必要はないので、左右後方の視野が欠けていても自覚しづらいのである。

平日の朝早く訪れた眼科は、とても混んでいた。
高齢者が多い
待合室代わりの廊下は節電のためか暗く、文庫本を読むのには適さない。
暗いところで本を読むなと言われているような気がして、本を閉じた。
視力検査にたどり着いた時点で1時間が過ぎている

20代と思われる若い担当者が巨大なランドルト環が描かれた紙をこちらにかざす。
右!
すると紙を後ろでに隠して一歩下がり、紙の向きを変えてかざす
???
わかりません
いつも思う。強度の近視者にとって、罰ゲームのような検査だ

視野検査に来ていると思ったが、この視力検査にどんな意味があるのだろう?
きっとルーチンなのだろうなと、この時は考えていたが、手術後、これには意味があった。

再び、暗い廊下で待たされること40分
ようやく、真っ暗な視野検査室に通される。

パラボラアンテナのようなお椀に向かって顎をのせて、点滅する光を視認したら手元のボタンを押す。
数年前、緑内障検査で経験がある。
「1,000円で食べられるとんかつうなぎ丼があったら、あなたは食べますか?」
というマーケティング調査のように、この視野検査は随意調査だ。
他のことを考えていて、ボタンを押し忘れるとそこの視野が欠けていることにされてしまうのではないか?
というようなことを考えていること自体集中していない。
すぐに反省して1分前に集中する。


暗い部屋で集中すると疲れるもんだな
思いの外へとへとになっていると、今度は15分ほどで診察室に呼ばれる。
視野検査の結果はすぐに医師に伝えられていた。

外側の視野が狭いですね。これは下垂体腺腫の所見かと思われます
ただ・・内側のここ
ここは緑内障の疑いがありますね
検査しますか?

田中先生は話しが速い
すぐできるんですか?
「いや、けっこう待たされますけど」
確か、緑内障検査は受けた後しばらくピントを合わせづらくなるはずだ。
この後はすぐに仕事が入っている
それに内側の視野が欠けていることと下垂体腺腫の関連も、よくわからない。
今日は見送ります
失礼にならぬよう、真摯に受け止めた意志を医師に伝え、眼科を辞した。

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2015年8月 9日 (日)

マラソンのスタート直前に便利な「スタート袋」

遠くではスタートセレモニーの声が鳴り始めた。
待機エリアのスタートブロックにはスピーカーがなく、何を言っているかはわからない。
このあたりは、後方ブロックでも放送が聞こえる「長野マラソン」は一日の長がある。


8:00
スタートブロック締切のアナウンスはなかった。
節電のためmiCoach SMART RUNは、まだ電源を入れていない。
時間がわからない。
スタート20分前から聞くようにセットリストを組んでおいたウォークマンの音楽をスタートさせて、音量が適正かヘッドホンに耳を傾けた

どどどどどっ
けたたましい足音がして、前方に現れた奇妙な光景に目を見張る。
直角に横切る道を、先行するブロックのランナーが走っていく。

まだ、スタートしていないのになんで走ってるの?

推察するに、道路封鎖が遅すぎるのだ。
スタートぎりぎりまで車が走っている。
ようやく交通規制して、スタート会場の設営が始まる。
するともう、号砲は間近。
待機していたAブロックのランナーは、前が大きく空いているため、走らされてしまう。
これは歩いて移動できるよう、改善をお願いしたい。


怒濤のランニングで、Dブロックまでがスタートラインに詰め終わり、Eのバリケードが取り払われる。
すると、やはりみんな走り出す。

おいおい、どうして走るんだ ^^;)
でもすぐに前が詰まってしまい、みんな立ち止まる。


「スタート袋」を捨てるところはあるだろうか?
「スタート袋」とは、次のようなものが入っているレジ袋

・トイレに紙がなかった時のためのポケテ
・スタート30分前に摂るベスパプロ
・スタート直前に摂るジェル2つ
・グリップ給水ボトル(走り出す時は両手に持つ)
・レース用手袋

レースで走るウェアにはポケットがない
小物をたくさん持っていると、トイレで用を足すのが大変だった。
そこで考えついたのがこの袋
コンビニでサンドイッチとコーヒーを買った時にくれる程度のこぶりなレジ袋。
それに黒マジックで「スタート」と書いてある。
別に書かなくてもいいのだが、書いておかないと、荷物の中に入れておいたレジ袋を見て「これ、何に使うんだっけ?」と自分がわからなくなる。

スタート直前ジェルを摂り終えて、レース用手袋をはめて、グリップ給水ボトルを両手に持つ。
最後に「スタート袋」をゴミ箱に捨てれば、いよいよスタートというわけだ。

ゴミ箱が見つかるよう、右端をキープしながら前進する。
すると、数カ所で大きなゴミ袋を持ったボランティアが待ち構えていた。
これは助かる。いいサービスだ。
去年の「長野マラソン」ではこれはなかった。
各地の大会では、これは取り入れてほしい。


去年のレースでは、この段階で後ろから抜いていくランナーに靴を踏まれた。
前を開けすぎないよう、かと言って後ろから靴を踏まれぬよう慎重に進む。
この時点で追い抜くような、バッド・マナーなランナーはほとんどいない。


駿府城のお堀を越えて、スタートラインに向けて右折する手前まできた。
すると、ここで大勢の割り込みだ!
監視員はいないし、ロープも張られていない。
割り込み自由の管理態勢
割り込んでいるランナーは、事前にここで割り込めることを知っているように見えた。
ここは整列ブロックからは遠く離れている。
割り込めるという確信がなければ、直接ここに来るわけがない。
恐らく去年もここで割り込むことができたのだろう。


静岡マラソンは日本陸連主催大会
運営は厳格。仮装は禁止されている。
割り込みは失格と聞いた。
2016年の第3回大会では、割り込む人たちのナンバーカードを記録して、公式記録から除外するという事前周知が必要なのではないか。

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2015年8月 8日 (土)

すみません、コップがないんですよ

7:13
会場入り
まだ、雨は小降りなので準備には助かる。
市民文化会館が男子更衣室として用意されているが、荷物トラックから遠い。
それを見越して、ホテルで準備を終えてきたので、ここではウィンドブレーカーを脱ぎ、手荷物ビニルにデイパックごと入れるだけ。
雨がしのげそうな、大きな木の下で済ませた。
スタート会場では、着払いで荷物を送る宅配便を受け付けている。
近隣のランナーならば、これを利用したいところだ。


第1回大会スタート前に収録されたコース映像をみると、スタート時は「雨」
ビデオカメラに水滴がついていた。
だが、すぐに空が明るくなり陽が差し始める。
だが、その後また水滴がついていた。
さて第2回
今のところ、雨は落ちてきていない。
このまま小康状態が続いてくれれば、それはけっこういいコンディションだ。
と考えていたが、これは大変に甘かった。


荷物を預けてすぐ、トイレに並ぶ。
列が短い。
10人待ちで自分の順番がきた。
仮設の和式トイレ
特筆に値するのは、トイレットペーパーの脇に取っ手が付いていたことだ。

CW-Xを履いていると、あまり足が曲がらない。
和式トイレにかがんで用を足そうとすると、後ろにひっくり返りそうになる。
いつも、スタート前のトイレは腹筋の鍛錬の場と化す。
いつも必死だけど、今日は取っ手があることで、用足しに専念できた。


ここで、いよいよシューレースを本番用に増し締めする。
いつも以上に慎重なのは、これがレースの出來を大きく左右するからだ。
去年はスタート直後に足を踏まれて、緩んだ右足に酷い血豆ができた。
(その血豆が治ったのは1年後だった)

シューレースが緩いと、靴の中で足が前後に遊び、指が靴に何度も当たる。
同じところに何度も衝撃が加わると、皮が擦れて摩擦熱で温度が上がる。
そこへリンパ液が集まり、できた水ぶくれが「マメ」

今回のレースでは左足にチップを装着しているが、それが邪魔で左側はよく締められなかった。
結果的に、マラソン10回めで初めて左脚にマメができてしまった。


着換え場所の出入り口にスタート前給水所がある。
ひと口だけ水をふくんでいこう

お水ください
「すみませんコップがないんですよ」
え゛(目が点になる)
それじゃどうやって飲むんですか?
「いやぁそのぉ・・手で」

コップはあるけど水がない
というのは、マラソンではよく聞く話しだが、その反対は初めて見た。
救われたのは、ボランティアがとても感じのいい方だったことだ。心の底から「我ながら情けない」「申し訳ない」と詫びている。
責められるのは、ここに十分なコップを届けなかった人であり、ここにいるボランティアではない。


それでも飲みたいランナーは、手袋を外したうえ、ダブルにぎりっぺを開いたような(どんな例えだ)形で受け皿をつくり、そこにボランティアが水を注いでいる。
ストップって言ってください
って、あまりに可笑しくて笑った。


7:45
スタートブロックに並ぶ
8時の締め切りまでに並ばないと、最後尾の待機エリアに入らなければならない。
後ろに行けば行くほど、スタートラインを超えるまでの時間が長くなる。
自分のブロックはナンバーカードの先頭にアルファベット表記されている。
指定されたEへ

7:50
「荷物預かりは締め切りました」のアナウンスが入る。
後ろが混んできた
ここは山手線の通勤電車ではなく、これから42kmも走らなければならないマラソン会場である。
集中を高めるために、見知らぬランナーと密着したくはない。
だから誰もがある一定の距離を置いて並んでいるが、その分、整列スペースがなくなっていく。
「前のランナーと間隔を開けないでください」
何度も何度も係員に促されて、渋々前のランナーとの間合いを詰める。
ランナーは彼も彼女もデリケートなのである。


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2015年8月 7日 (金)

ランナーを迷子にするプラカード・ボランティア

21:00に床に就いた。
旅マラソンも6度めとなると、あっさり眠りにつけるほどリラックスしている。
かと思うと、22時に暑くて目が覚めた。
部屋を暖めておこうといれた暖房がいけなかった。
かと思うと午前1時には寒くて目が覚めた。
今度はユニクロのダウンを着て対処。
するとあとは5時までしっかり寝ることができた。

今回の収穫はユニクロのダウンベストが重宝するとわかったことだ。
使わない時は小さく丸めて付属の袋に収納できる。
寒くなった時はウィンドブレーカーの下に着るだけで十分暖かい。
今後、荷物を減らしたい肌寒い時期の旅マラソンには必須となりそうだ。


お湯を沸かして「豚ロース生姜焼き」を温める
湯煎用にUFOを食べたあとの容器を2つ重ねて持参している。
これは、かさばらず重宝する
カーボローディング後半、炭水化物を多く摂る時期にUFOを食べて、容器は当日の備品。
一石二鳥だ。

それを待つ間に検温
36.1
申し分のないコンディション
去年のレース当日は、直前にひいた風邪のせいか体温が高く、心に陰を宿していた。

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セブンイレブンの「たまごサラダ」はコンビニ各社の玉子サラダのなかでは群を抜いて美味い。
手軽に玉子の栄養とカロリーが摂りたい、マラソンの朝食のような時には、実にありがたくて涙ぐみそうな良品だ。


5:51
ついにスマホ天気予報から「曇り」が全て消えてしまった
朝から晩まで並ぶ傘のマーク
こーゆー1日も長い人生の中にはあるということか
こうういう時は座右の銘
「1分前に集中する」
それを大切にしていこう

7:00
いよいよ部屋を出る
会場ではウィンドブレーカーを脱いでmiCoach SMART RUNをはめる
それくらいに準備は仕上げた
気持ちが平坦なままだ
天気予報が悪いと気持ちが変わらないものなのだな



「静岡マラソン2015」は、徳川家康公顕彰400年記念大会
国際陸連公認であり、1万169人が参加したと報道されている
だが、この重い空の下で憂鬱なランナーが多かったことを、主要メディアは語らない。


お堀沿いにプラカードを持ったボランティアが立っている。
「←**ブロック △△ブロック→」
左右に矢印が書かれたプラカード。
だが、手元の地図とはどうみても方角があっていない。

Eブロックに行きたいんだけど、ほんとにこっちでいいの?
と尋ねると
「えへへ、いやぁその先に、こういうの持った人いませんかねぇ・・」
昨日も見たような光景だ

はじめに持っていたプラカードを90度回してしまって、自分でもどっちだかわからなくなっているのである。
位置関係を把握せず、プラカードを持つだけの仕事だと思って、ここに来たのだろう。
ボランティアがこのような低い意識で望むことは、よくあることだ。
それが応援者に「駅はあっちです」と教えるような道案内の持ち場ならば、それで済むかも知れない。
だが、ここはこれからスタートしようというランナーの道案内
そこはリーダーが、そうならぬよう工夫をしなければならない。
リーダーが未熟な大会は、それがそのままボランティアのそれにつながるのである。

プラカードには従わず、自分が思う道に進むと、それが正解だった。
あの後、あのプラカードに従って、全く意図しない場所に着いたランナーが居たことだろう。

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2015年8月 6日 (木)

人はなにごとにおいても、パンツを用意しなければならない

はじめに用意したのはパンツだ。
日々の暮らしも、夏の旅行も、マラソンも、彼氏とのお泊まりもパンツがなければ始まらない。
「パンツがなくてもなんとかなりました」
ということがあるとすれば、それは棺桶に入った先の話だろう。

入院はおよそ2週間の想定。
必要なパンツは14枚
そんなにたくさん持っていない。
病院内にはコインランドリーがあるので、2~3回は洗濯しようと思っているが、それでもパンツが足りない。

そこで再び登場するのが「紙パンツ」だ。
かつて、2週間に渡って航海に出た時、紙パンツを持参した。
しかし、寝起きなどの特定の時間帯において耐久性に問題があることも経験している。
だが、あれからずいぶん時が経っているので品質が向上しているかも知れない。また、それなりに歳を取っているし、多分大丈夫だろう。

ネットで検索すると紙パンツ30枚で1,400円
まぁまぁの値頃。
ただ、1枚50円はいいとして30枚も要らないな
そう思った半日後
興味のアンテナが立つと、モノは向こうから目に飛び込んでくる。
一番安い紙パンツは、100円ショップ「ダイソー」にあった。
5枚で108円
1枚21円しかも、5枚単位で買えるのがありがたい。
これならば入院中の2週間すべて、紙パンツでいいじゃないか!
いつも通りMサイズを3つ(15枚)か
いや、もしかして耐久性に問題があってはいけない。
1度履いてみて、よかったらまた買いに来ても遅くない。

この慎重さは、的を得ていた。
その日はMサイズを1袋だけ買って帰り履いてみた。
すると、耐久性は別として、サイズが小さかったのだ。
とても張り切っている女性が、無理矢理にそのお尻を詰め込んだような、なまめかしいシルエットに笑った。
これを人に見られたら恥ずかしい。
実際、手術の時には見られるだろうし
(この見識は後にまちがいとわかる)


ダイソー「トラベル・サウナ用使い捨てブリーフ」
5枚で100円+税
サイズはM/L
梱包が小さく、荷物を小さくまとめたい旅行や入院時は助かる。

後日、ダイソーにてLサイズを2袋購入
これに、本物の布パンツを足せば2週間は洗濯なしで乗り切れる。



入院を前にしたある日、岩崎俊一のエッセイを読み返していた。
「大人の迷子たち」第39回 SALUS2013年10月号収録
「人にとって、美しいものは救いである。」

それは40日間に及んだ入院後の執筆。
病院の殺風景を憂い、気持ちも体も弱っている者にとって美しさが癒しであると訴えている。

この号を読んだ時、岩崎俊一が入院するような病気だとは知らなかった。
それはそうだ。
友だちではないのだから。
友だちだったとしても、よほどの親友でもない限り、入院前に打ち明けることはない。
打ち明ければ心配をかけるし、近くに住んでいたらお見舞いをせがんでいるようで申し訳ない。

彼の言う「殺風景」がぴんとこない。
果たして、そうだったろうか・・
13年前の入院を想起する。
確かに散歩できる緑地はなかったし、思わず立ち止まるような絵画も飾られては居なかった。
だが、それを殺風景とは思わなかった。
恐らく入院期間が10日あまりと短かったせいだろう。
岩崎俊一は、当初2週間程度の予定が伸びるに連れて、殺風景が"じわじわと心と体にしみこみ"と書いている。

今回の入院予定は医師から2週間と言われている。
殺風景が心にしみこむ前に、予定通り退院したい。

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2015年8月 5日 (水)

パソコンスマホ入院環境

会社においては、入院を公言して得することはなにもない

会社で倒れて、救急車で運ばれた
自宅で倒れて、運ばれた
難しい病気で入院して手術した

このような風評を聞いて、社員はどう考えるだろうか

「忙しくて大変なんだな」
これならば、感想に過ぎないので得にも損にもならない。

「カラダ弱いのかな」
「業務の負荷がかかりすぎて、てんぱっているんだろうな」
これは、仕事の評価である。
良識ある上司ならば、仕事を減らす必要があると考える。
関係者は、大切な仕事を任せるのは、しばらく無理かなと思う。

仕事が減って給料がそのままならば、それもいいかも知れないが、そんな甘い会社はない。
「病気になったから3万円減らします」
というわかりやすい会社はない。
仕事が減ると言うことは、昇級昇格が止まると言うことであり、いずれ遠からず給料は減るのである。

出世を狙っていなくとも、病気を宣伝するメリットはない。
上司と相談のうえ、社内から尋ねられた場合「長期療養中です」と説明してもらうようお願いした。


取引先にも伝えないことにした。
こちらがクライアントの場合、お見舞をせがんでいるようなものだ。
思い返してみると、過去に取引先の人が入院したという話しが持ち込まれた記憶もない。
同じ窯の飯を食う会社内の場合、その関係は家族同然と言えるが、会社が違えば「家族」ではない。
入院が決まったというニュースは取引先にするものではないのだ。


そして最後にSNS
病気や入院の書き込みは、予定調和な同情書き込みを促しているようで品がない。
それを見たお友達も、入院だ手術だと言っているのに「イイネ」は押しにくい。
どう対応していいか難しいので、スルーするしかない。
こちらが思ったほど気の利いたレスはつかないし、反応が薄いとやはり寂しいだろう。
ここはさらりと、退院後「入院していましたが、今日から復帰しました!」と書くことにした。



前回入院した13年前、使っていたパソコンはバイオノート505
病室に持ち込み、毎日使っていた。
当時は、ようやく企業においてパソコン1人1台が当たり前になった頃。
まだノートパソコンを病室に持ち込む入院患者というのは想定されておらず、持ち込みと使用に関するルールはなかった。
従って、とるべく「許可」すらない。
これにAirH゛でインターネット回線を確保した。
今風にいえば"有線テザリング"とでも言おうか。
恐らく、当該病院において、パソコンでインターネットをしていた患者は僕だけだっただろう。
PHSは看護婦たちが使っていたが、これについても明確なルールはなかった。


さて、入院の準備をしようとパソコンの中を探してみるのだが、入院についての記録が残っていない。
人は「もう要らない」と思った情報はどんどん忘れていく。
忘れなければ、とてもこの情報化社会で生きられない。
パンツを何枚持っていったとか、これが意外に重宝したといった経験値は、記録に残しておく必要がある。
今回は新たな経験として、それを残していこう。

時代はノートパソコン、スマホ全盛
電車、バス、レストラン、そしてそこらじゅうの歩道
自転車の運転手さえ、ネットワークにつながって暮らしている。
そこは前回の入院と大きく違う状況だ。
果たして、入院棟のなかはどうなっているだろう

堂下総合病院のサイトによると、パソコン使用は医師の許可制とある。
病院は休養するところだからだ。
持ち込みの申告については触れていない。
パソコンは持ち込んでおいて、手術後、体調が回復した時点で医師に許可を求めることにした。

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2015年8月 4日 (火)

香港ポンプの再販は1年早かった

「香港ポンプ」は1997年6月発売
同年11月にはファーストのイエローが初めて復刻
オリジナルを入手できなかったので、予約して購入した。
同年12月には「ジャッキー・チェン」モデル。
白ベースに黄色いポンプというカラーリング
ベロには「龍」の文字が入る
「ジャッキー・チェン」モデルは翌年4月にも、カラーリングを替えて2ndが出た。


2015年夏
ハレの日の靴を履きたい
久しぶりにそう思ったのだ
ここ数年、お出かけはいつも「履きやすい」ナイキフリーばかりを履いている。
少し、飾った気持ちで外へ出たい
そう思った時、靴ラックで「香港ポンプ」が
「俺だろう!」
と呼んでいた ^^;)




履くのは5年ぶりくらいか
履く前にアウトソールをチェック
ゴムが剥がれてくるのが、ポンプの見極め時だが、まだ剥がれていない。
大丈夫そうだ。
もし、途中でゴムが剥がれたとしても、靴自体が崩壊することはなさそうだ。
応急措置のガムテープは要らないだろう。


今となっては固いと思えるポンプの履き心地だが、歩いて・運転して、そういう基本動作には何ら問題ない。
ランニングで使うわけではないので、ポンプに空気を送る必要もない。
はじめのうちは、面白がって履く度に空気を注入した。
そうすると確かに足にアッパーが密着するのだが、それは歩くだけのことには不要なものだった。

なにごともなく無事帰宅
なんだ、まだ履けるじゃないか
この夏は、再びローテーションの谷間を埋めるくらいの存在にはなれるな
そうして右足のつま先で左脚のかかとを踏み、靴を脱ごうとした時だ

すぽっ

アッパー部分がミッドソール台座から抜けてしまった
あぁ、こうなるのか
やはり、アッパーとソールの接着が仕舞えていた。
購入して18年が経つ靴は、しばらく実用に供さぬ間にその生命を終えていたのだ。


2015年はポンプ発売20周年
とリーボックは謳うが、21年だと思う。
発売が1994年6月だったから、2015年5月までが「20周年イヤー」だったということか。
それを記念してポンプフューリー、フューリーロードが各色復刻された。

また、ポンプを使った新製品「ZPump Fusion」も発売された。
「ZPump Fusion」はポンプによく曲がるソールを履かせたランニングシューズ。
ポンプフューリーのポンプはベロ上にあるが、ZPump Fusionのそれは両足とも外側にある。
ポンプを押すとエアバッグが膨らみ、アッパーが足にぴたりと張り付くという点は歴代ポンプと同じ。
実勢価格:13,932円
ナイキフリーのような屈曲性の高いアウトソールを採用したことで、履き心地はよくなっているだろう。

ただし、ポンプで空気を注入してアッパーを足に密着させるという機能自体、ランニングには不要だ。
ランニングシューズに求められるのは、靴の中で足が遊ばないホールド。
ソールの型が足に合っていなければ、靴の中で足は安定しない。
それは、空気で密着させるくらいではごまかせない。


「香港ポンプ」とお別れした翌日、
しらべると2014年3月に「香港ポンプ」が17,640円で復刻されていた。
これがまさに今、発売されていれば、手を出したところだ。

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2015年8月 3日 (月)

香港ポンプフューリーとお別れの日が来た。

2015年、日本全国が長雨で覆われた後、一気に暑くなった週末のことだ。

「香港ポンプ」は長らく靴ラックで展示状態にあった。
靴コレクターだが、基本的にはすべて実用する。
唯一の例外は、保存用に買ったノモマックスファーストカラーが靴箱に仕舞ってあるだけだ。


ポンプフューリーは、エアマックスのように加水分解しない。
これまでに6足のポンプを履いて来たが、そのいずれも加水分解していない。
完全にご臨終ということがなく、捨てるタイミングを計るのが難しい靴と言える。

では、どのタイミングで捨てたかというと、アウトソールのゴムが剥がれて来た時だ。
それでも、瞬間接着剤で付けるとまた履ける^^;)
そうして延命しては履き、次第にあちこちにガタが来て、お別れとなる。

ところが「香港ポンプ」は違っていた。
香港ポンプとは、1997年香港が英国から返還されたことを記念したモデル。
ベロには「9」「7」を意味する文字が入っている。




当初、1997足限定で発売
雑誌に紹介された時、そのカラーリングに一目惚れした。
コレクターは「限定」に弱い
シリアルナンバー付きと言われると、たかが数字が入った紙だというのに、陶酔状態に陥ってしまう。

ポンプファーストの黄色いアッパーは斬新だが、あまりに派手過ぎて、表を歩くには少し恥ずかしい。
その点、黒いポンプアッパーを基調とした「香港ポンプ」は、ほどほどに派手。
これならば、表を歩ける。
購入意志決定のための、理論武装はいともたやすい。

だが、世はナイキ&スニーカーブーム全盛
いかんせん1997という数字は少なすぎる。
行きつけの2~3軒の靴屋を回ったが、どこもお手上げ。
いつ何処で売ったのかもわからぬまま、手に入らなかった。
手に入ったとしても、完売後につけられた10倍程度のプレ値にひるんで手を出せなかった。
その後、限定を解いたモデルが19,950円で発売されたので、それを購入した。

「香港ポンプ」は夏が来る度に、ローテーションに入れた。
かかと周辺が剥きだしのポンプは通気性がよい。
冬場は見た目が寒いが、暑い夏は強い日射しによく映えた。



ポンプフューリーは、ポンプでアッパーに空気を送り込み足にフィットさせるリーボックのランニングシューズ。
初代は1994年に発売されたが、斬新過ぎて当初はあまり売れなかった。
1995年、エアマックス95イエローグラデにより、スニーカーブームが起きると「エアマックスよりもっと斬新」ということで着目されて大ヒットした。

デザインの特色はカラーリング
2色以上を組み合わせて「ポンプ部」「ベロ」「ヒールトップ」「アッパー」「アッパー先端」に配置。
まさに、ハレの日の靴と言える。
その後、多数のカラーリングで発売され、ファーストカラーのイエローは何度も復刻された。


1stのイエローは1994年4月発売
セカンドは同年8月、黒を基調にした地味なデザイン。これはほとんど流通していない。
1995年4月はパープル×白のさわやかな組合せ
同年10月は赤青白の通称「トリコロール」
同年12月には、イーストベイ別注で「オールブラック」
これは、夏場の会社用として数年履いていた。


1996年にはポンプフューリーの廉価版「フューリーロード」が発売された。
そもそも、なぜポンプフューリーがナイキエアマックスより5,000円高かったかというと、カーボングラファイトを使っていたからだ。

ポンプフューリーはフォアフットとリアフットの中間がすっぽり空いていて、ミッドソールが前と後ろにしかない。
そこは、ランニングでは不要だという考え方によるものだ。
その中間部分を補強するために、アウトソールにチェッカーフラッグ模様のカーボンが仕込まれている。
この構造を持つため、ポンプフューリーはいつの時代も、安くは作れないのである。

一方「フューリーロード」では、金のかかるその発想をひっこめた。
通常靴と同様のミッドソールを付けることで、廉価版として売り出したのである。
カラーリングも、派手さを廃して通常のランニングシューズ然とした。
従って当時「フューリーロード」は"通"やアスリートが履きこむ靴という位置づけだった。

つづく

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2015年8月 2日 (日)

50代の元春が1980年代にタイムスリップして創ったら

あぁ疲れた
やはり仕事は疲れる
東京の最高気温は35度
言いたくないけど、暑い 暑い
教会で詩を詠んでいるわけじゃないので、そこはもう文学的に言う努力はしない

パソコンを起動させながら、カーテンを開けて、エアコンのスイッチを入れる。
BOSEスピーカーのリモコンでパイロットランプを点灯させる。
さぁ、これから「BLOOD MOON」第二夜が始まる。


8「いつかの君」
一定のリズムをアップテンポで刻む曲は、マラソンレースに向いている。
初マラソン以来「星の下路の上」をセットリストから欠かしていない
この曲もそこに加えることを即決した


9「誰かの神」
ここまでになく、楽器のパートが多い
この曲がそうであるように「聖者」という言葉を元春はよく歌に織り込む。
だが未だに聖者をこの目で見たことがないので、あまり心に響いていない
このアルバム中最も短い3分5秒という時間も短くは感じなかった。


10「キャビアとキャピタリズム」
こういう曲はミラーボールが回転して、フラッシュが焚かれているような場所で、けだるそうに身体をくゆらせながら聴くのが好適だろう。
手軽に言えばダンス・ミュージックである


11「空港待合室」
名前がいい
どんな曲か見当もつかないが、その分期待感が持てた
始まりはスローバラード。これならばいいんじゃないか
と思っていたら曲調がアップテンポに変わった。
曲の途中でテンポが変わるのが好きではないので、期待が落胆に変わった。


12「東京スカイライン」
アルバムのエンディングに退廃をからりと歌うこの曲は、とてもいいと思う。
この曲はライブで本編の最後にとても似合うだろう。
静かに身体を左右に揺らして
ペンライトは持ってこないので、右や左にさよならのように手を振りながら
(僕はしないけど)
なにかの終わりを惜しむにはとてもいい曲だ。

48分34秒
初めて聴いた時、僕はこのアルバムをどう聴いたのか
それを書き留めておくことで、いつかこのアルバムに歴史の採点がなされた時、懐かしく読み返せるだろう。


そういえば、ライブで聴いてお気に入りだったあの曲がない
それが、ダウンロードのボーナストラックなのだろうか

ボーナストラックのURLへアクセスして、ダウンロードキーを入力
Cドライブ>ダウンロードに保存されたZIPファイルをダブルクリック
展開された音楽ファイル(拡張子m4a)をミュージックフォルダーにコピーする
そこでファイルをダブルクリック
iTunes が立ち上がり、演奏が始まった

曲名はわからないまま
後でx-アプリに取り込んでみて「あつさのせい」という曲だとわかった。
ライブで聴いたあの曲ではない
戸惑っているうちに曲が終わってしまった
なんだか、暑い暑いと言っていたような気はする
なんだ、あの曲は入れてくれなかったのか・・・

あの曲とは「君がいなくちゃ」
♪君がいなくちゃ を繰り返す。
元春が「16歳の時に書いた曲」と紹介していた。
「発売されていないが、最近聴き直して、出すことにした」
と彼が言った。楽しみにしていただけに、とても残念だ。


「Heartbeat」の延長線にあるアルバムを出してくれるのではないか?
という設問に対しての答えはどうだろう。
あれから30年が経った。
50代の元春が、1980年代にタイムスリップして出したアルバム
そう言えなくない。
だから、これはその期待に応えてくれたアルバムだ。
わが心のSOME DAY問題はもう終わりにしよう。

「BLOOD MOON」の話し(終わり)

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2015年8月 1日 (土)

佐野元春「BLOOD MOON」 彼とコヨーテバンドのマーケティング

A面の1曲め
できれば「アンジェリーナ」「ガラスのジェネレーション」「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」といった、そのアルバムで最も張り切った曲をここに持ってきてもらいたい。

1「境界線」
静かな始まりだ
ちょっと出鼻をくじかれた。
どの曲も短い
それが彼のマーケティングなのだろう

コヨーテバンドのライブは、曲が短い
ソロパートをふんだんに取り入れたり、まだ終わらないのかというくらいエンディングをこねくり回すのは飽きられていると、賢明な彼は気づいているのだ。
それが今回はアルバムの曲についても反映されている。
最も長い曲はラストの「東京スカイライン」が唯一の5分台
あとはいずれも、3分、4分台にまとめている。


2「紅い月」
これもまた、前の曲からの静かな流れが続いている。
ホーンセクションがないコヨーテバンド
BOSEのスピーカーで鳴らしているからというのもあるが、とても落ち着いた音。
彼らは、今のところシンプルな演奏に終始している。
しかし、曲が短い
データを見ると 4:33
極端に短いというわけではないのだが
元春自らの筆で書いた歌詞カードが付いているアルバムタイトル曲だから、彼はこの曲を特別に推したいのだ。
これから、聴きこんでいくことで、どのように印象が変わっていくだろう


3「本当の彼女」
この曲調は「THE BARN」の頃に聴いたことがある。
そして、その頃から彼が取り組んできたフォークソング
今となっては、元春の近20年を象徴するスタイルになった
考えているうちに、あっという間に終わった


4「バイ・ザ・シー」
MWSの発売前日ツイートに新譜は「捨て曲なし」とあった
あまり、上品な言葉ではない
ミュージシャン自らはとても言わない名詞だ。
元春を日頃サポートしているメンバーだから言えるわかりやすい表現
それだけ、楽曲の平均値が高いということは伝わった
この曲が鳴り始めてすぐ、そのことを思い出していた。


5「優しい闇」
2014年秋のライブで聴いた曲だ
知らず知らずに身体が動いた曲
曲に僕が乗ってくる
元春は「Heartbeat」の延長線にあるアルバムを出してくれるのではないか。
ライブで聴いた時、そんな期待が頭をもたげた。
1度めで感じるこの曖昧な「好き」という感覚は、先に行くと増幅されて、大のお気に入り曲になる。というのが過去の経験則だ。


6「新世界の夜」
曲は淡泊
いずれ、心に響くことがあるとすれば、その歌詞
「shame」に似た反骨心を表しているように感じる。
全12曲の前半が終わり
今回発売されているアナログ盤は、ここでひっくり返すのだろうか


7「私の太陽」
こういう音楽をなんというのか、単語が浮かばない
タンゴではないだろう
アフリカのサバンナで原住民が太鼓を叩いて、狩りに出る村長を鼓舞しているような映像が浮かぶ。

夜も更けてきた。BOSEの重低音がご近所迷惑な時間帯だ。
つづきは翌日の夜に聴くことにした。

つづく

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