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2015年8月29日 (土)

今日もフィッシングメールを承認する人たち

人の振り見て我が振り直せ
これは日本古来の格言であり、日本人であれば誰もが知っている。
(たぶん)
その意とするところは、
他人の行動を見て、良いところは見習いなさい。
悪いところは、我が身を省みて改めなさい。
ということである。
だが、一般的には後者。
つまり、悪いところを改めなさい!という諫言として用いられることが多い。
目の前に悪い例がある。
それを見て、佐藤さんが笑っている。
「ばっかじゃないの?」
でも、その佐藤さんも実は同じようなことをしている。
その様子を見ていた鈴木さんが言う。
佐藤さん「人の振り見て我が振り直せ」だよ。
自分がそうならないよう気をつけてね。
そう指摘された佐藤さんは、たいてい憤慨する。
「なに言ってんの?僕はあんなにバカじゃないよ」
このような会話に参加した人たちは、あまり問題を起こさない。
それを機に、密かに自戒の念を強めるからだ。
問題を起こすのは、他人の悪い振りを見ても、それを「へぇ、そうなの」とスルーしてしまう人だ。


「東京ABC銀行」を騙るフィッシングメールが出回っています。
これらは金融機関を語ってメールを出し、そこには金融機関のウェブサイトによく似た偽ものサイトのURLが書いてあります。
そして、そこに口座番号やパスワードなどを入力させて盗み取るのです。
このようなメールを受け取ったら、すぐにメールを削除してください。

このようなお知らせを読んだ時、
「世の中には、悪い人がいるな」
「世の中には、単純に騙される人がいるのだな」
と考える。
でも自分にはそういうメールが来たことはないし、関係のないことだと独りごちる。
他人の振り見て我が振りを直せない人はそういう人だ。


この度、当行に口座をお持ちのお客様の情報が漏洩した恐れがあります。
口座預金の全額が盗み取られる恐れがあります。
大変、恐縮ですが、今すぐパスワードの変更をお願いします。
大変、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

想定していないような狡猾な威嚇があると、人は思考停止する。
そこで立ち止まれない人は、他人の悪い振りを教訓として活かす間もなく、フィッシングの餌食となる。
だが冷静になり "あぁこれまでに騙された人々は、実はこういう文言に反応してしまったのだな"と連想する。
そういう人は、他人の悪い振りを見て、我が振りを直せる人だ。


以下2つの事例はいずれも6月2日のNHK「ニュース9」で報道されたものである。

●日本年金機構職員談(匿名)
「5月8日に年金情報漏洩が発覚後、添付ファイルを開くなと言う通達はあったけれど具体的な指示はなかったので、つい開いてしまった」

●神奈川県藤沢市役所
職員に模擬・標的型メールを送る抜き打ち訓練を実施。
藤沢市の情報推進課(実在しない課)を名乗り、藤沢市のIT職員に「研修会への参加のお礼」という件名のメールを送付。
研修資料がダウンロードできるURLを本文に書いておいたところ、4割弱の職員がURLをクリックした。


「昔の友達から"
お友達になることを承認しますか?"というメールが来たんだけど "はい" をクリックしても大丈夫かな?」
今日もこんな相談を受ける。

まだそんなことを言っている人がいるのかと幻滅しながらも、丁寧な受け答えを心がける。

そのようなメールは、本人が出しているとは限らないから、確認した方がいいですよ。
心当たりがない場合は、承認してはダメです。

わかりました。
それじゃ「いいえ」をクリックします・・・\^^)オイオイ

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