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2015年9月19日 (土)

牛乳はヨーグルトに換えられますよ!

8:00
朝食が届く
朝食を食べるのは何年ぶりだろうか。
いつもは「朝食有害説」に則り、昼夜の二食。
右斜め上を見やり、思い返してみる。
どうやら前回13年前の入院以来だ。

大根 芋のみそ汁 高野豆腐 牛乳
人によってもメニューは違うのだろうが、まるで精進料理。
手術前の身体はまだ、味の濃いものを欲している。

「牛乳は日本人の体質に合わない」と薬剤師だった父が言っていた。
いくつかの書籍にもその記述を見たことがあり、もう10年は飲んでいない。
別に飲めなくはないが、慣れないことをしてお腹でも壊してはいけない。
封を開けずにおいておくと、お盆を下げにきてくれた平原さんが気づいた。

「牛乳だめですか?ヨーグルトに換えられますよ」
それはありがたい、では「R-1」をとは言わず、それならばぜひお願いしますと申し込んだ。
しかし、朝食ヨーグルトにありつくのは随分先のことになる。


13年前に入院した病院では、相部屋の患者がカーテンを閉めていると
「日中はできるだけ開けましょうねっ」
と言ってカーテンを開けて回った。
でも、隙をみてすぐに誰もが閉めてしまう。
その繰り返しだった。
僕は従順な患者を演じるため、看護師が開けたカーテンを閉めることはなかった。

ここでは、4人部屋の誰もが寸分の隙を見せずカーテンを閉ざしてる。
そこで、看護師さんが声をかけやすいよう、少しだけカーテンを開けておいた。
だが、代わる代わる看護師が用事で来る度「失礼します」と言いながら少しずつ閉めていく。
閉めるのが習慣になっているのかな?


9時をまわり"安くて高品質な電気カミソリ"vidan で髭をあたっていると、二人の看護師がやってきた。
一人は担当の平原さん。そしてもう一人が名乗った。
「きょう、お昼担当の沢田です。よろしくお願いします」

なんだ、担当は毎日変わるのか~残念だなぁ。
と言う訳にいかないので、にっこり笑った。
初日にいろいろと説明をしてくれた平原さんは、たまたまその日、この病室を担当していたということだった。
看護師は9時台に夜勤→日勤に交替。
16時台に日勤→夜勤に交替。
そのたびに二人でやってきて「千葉さんは明日が手術です」などと、その日のトピックや調子を申し送りをする。

10:00
耳鼻科に呼ばれる。
下垂体腺腫の治療が耳鼻科と連携するとは知らなかった。
ほかには眼科とも連携する。
連携医療という言葉は聞いたことがあるが、自分のことに置き換えて考えたことはない。
経験してわかることだ。

「手術から2日後に、手術で詰めた綿を抜きます」
はぁ、そうですかというしかない。
どのような手術をするかについては、まるで知らない。
というより、あまり知りたくない。
ご丁寧に病院のウェブサイトには動画まで公開されているのだが、とても見る気はしなかった。
(退院後に動画を見た時、これは事前に見なくてよかったと思った。もし見ていたら、手術までの日々が不安でいっぱいになっただろう)

手術いつ?え゛金曜日?
2日後って日曜じゃん・・
看護師にスケジュールを確認した耳鼻科医は僕の方に向き直って、こう言い直した。
「手術から3日後に、綿を抜きます」

このわずか1日の差になんとなく嫌な予感がした。
体内に何かを詰めるということは、それなりのストレスがあるはずだ。
それがどんなものかはわからないが、2日で抜いていいものならば、2日で抜いてもらいたい。
だが、僕のために日曜出勤してください。と頼めむ術もない。

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