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2015年12月17日 (木)

いすみ鉄道の秋を黄色に染める 外国から来たセイタカアワダチソウ

"黄色い花 秋"
アラブさんとサオリさんがネットで検索する。

セイタカアワダチソウ
それが、この一面に広がる黄色い植物の名前らしい。
かつて読んだ短編にその名前が出ていた。


窪美澄
「ふがいない僕は空を見た」に収録されている短編「セイタカアワダチソウの空」

(以下引用)
セイタカというぼくのあだ名は、河原に生えているセイタカアワダチソウに由来する。クラスでいちばん背が高くて、セイタカアワダチソウの花の色と、ぼくがいつも着ている黄色いトレーナーの色がそっくりということで、いつからかぼくはクラスメートだけでなく、先生からもセイタカ、と呼ばれるようになった。
(引用おわり)


セイタカアワダチソウは外来種。
原産地は北米。
このように海外からやって来て、根付いてしまったものを帰化植物という。
外国から来たけれど、日本名を持ち和種のように振る舞う植物というところか。
渡来時期は不詳だが、増殖したのは第二次大戦後と言うのが定説になっている。



特定外来生物を国の許可なく売ってはいけない。
11月12日、特殊なクワガタを隠して持ち込み売っていた被疑者が逮捕されている。

固有種の死守に熱心なのはオーストラリア。
入国検疫窓口では、荷物を広げて徹底的にしらべる。
その模様を中継するテレビ番組があるくらいだ。


外来種は日本でも問題視されているが、厳格な検疫・取締り態勢とは言い難い。
現に、外来生物が人や農産物などと共に日本に入って来ている。
それは、日本古来の生態系を壊し、在来種の存在を脅かす。



海外にはセイタカアワダチソウを花粉症抗原植物、つまり花粉症の原因となる植物に分類している国があるが、日本ではそうではない。
もちろん植物だから花粉は飛ばしているが、それが花粉症につながるかは疑わしいという段階だ。


日本におけるその分布は、主要都市とその周辺に集中している。
人口密集地に茂り、山間部には勢力を築かない。
分布図は、まるでベッドタウン。
セイタカアワダチソウの群生は、人為的なものとする推測も成り立つ。
繁殖力は高く、裸地が2年程度でセイタカアワダチソウで覆われた地域もある。


いすみ鉄道の代名詞である黄色い菜の花の季節は春。
セイタカアワダチソウは9月~11月にかけて、黄色い花をつける。

秋に来た人は、予め"黄色"の田園風景を諦めているが、期せずして旅人を迎えるのが"黄色"いセイタカアワダチソウである。
まさか菜の花オフシーズンのために、いすみ鉄道側が種をまいたわけではないだろうが、セイタカアワダチソウは秋の車窓を賑やかす貢献をしている。

*参考文献「花粉アレルギーと抗原植物」市河三次 富田仁 名古屋黎明書房 1975年10月15日



バスは国道297号線を外れて、米原から左折する。
いったいどこへ行くのだ?
途中に「下寺入口」バス停はあったものの、特に人里らしきは見あたらなかった。
そして再び米原入口から国道に復帰。

「今のいったい、なんのための迂回だったんだろう?」
「ゴルフ場の職員が出退勤するためかな」

あとでGoogleマップをみると、近隣に大通寺があった。
墓参りで利用する乗客のためなのかも知れない。


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