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2016年6月29日 (水)

クアレスマ→ロナルド→サンチェス→ナニ→ロナルド→クアレスマ

ラウンド16
クロアチア-ポルトガルは90分を戦って決着がつかず、15分ハーフの延長戦へ。
さらに30分で決着がつかない場合PK戦。

<延長前半>
両者好機なし


<延長後半>
サンチェスが位置を変え、最前線でボールを追いかけ始める。
その光景には既視感がある。そうポスチガだ。
1トップを立てて両翼にナニ、ロナルドを配置する布陣はポルトガル伝統のウィング攻撃。
徐々にポルトガルにゴールの予感!
しかし、決定的好機はクロアチア
116分 ベリシッチのヘッドが左ゴールポスト(外寄り)に当たった。

117分 肝を冷やしたばかりのポルトガルに好機が訪れる。
自陣の深い位置でクアレスマ(20)が奪ったボール
ロナルド(7)がピッチを俯瞰したパスを中央に居たサンチェスに送る
サンチェスはドリブルしながら長い距離を走る
ナニが左、ロナルドは右を走る
クアレスマも追いつき、サンチェスとロナルドの間に入り4人が並ぶ
ここでサンチェスは焦らない
タイミングをためて、ためて、左から来たナニ(17)にパス
この落ち着きに彼が超一流となり得る才能をみた

「ここだ、ここだ」
オフサイド位置に入らぬよう慎重に位置取りしたロナルドがぐるぐると手を回してナニに合図を送る
ナニは柔らかいグラウンダーのボールを斜め前方、GK前の空いたスペースへ流す
そこへロナルドが走り込む

GKはロナルドに近い側すなわち自分の左側ポストに詰めている。
ロナルドの選択肢はGKの上、そして右側
だが右側のコースにはDFの足が出ている

ロナルドは「こぼれても何かが起こる」右側を選択して右脚を振り抜く
GKは右手に当てるのが精一杯
がら空きのゴール前にこぼれたボール
そこに走り込んだクアレスマがヘッドで押し込んだ。

何らかのファウル、オフサイドをとられはしないか?と一瞬の間があった後、ポルトガルチームに今大会初めてとなる歓喜の輪ができた。
これが今大会初めての「勝ち越しゴール」
ここまでに決めたゴールは、いずれも喜んでいる余裕がなかったのである。

120分 クロアチアのCKではGKが上がり11人攻撃
しかし、ビダのシュートは右へ外れた。
120分の激闘を制したポルトガルは、ユーロ6大会連続ベスト8入り。


両チームを通じて枠内シュートは、得点につながったカウンター攻撃でロナルドとクアレスマが放った2本だけ。
クロアチアはポルトガルを上回るシュートを放った。
ただそれらが枠に行かなかったのは「我々は史上初めてポルトガルに勝つ」という決意が足りなかったのではないか。
フットボールの国際試合には国と国との間に相性が存在する。



この日代表として100試合出場となったナニが子どもを抱っこしている。
「どう?」と言わんばかりの物怖じしない笑顔が可愛い。
サンチェスが申し出て、モドリッチ(10)とユニフォームを交換する。
これからビッグクラブで多くのものを手にするであろう18歳の若者にとって、今欲しいものは敬意を抱くスター選手と、ここで対戦した記念品だった。


ポルトガルの次戦
6月30日(木)28:00
ポーランド-ポルトガル

ラウンド16でスイスとの試合を見る限り、ポーランドのプレースタイルはクロアチアと似通っていた。

ポルトガルは勝ち抜いたとはいえ、尻上がりに調子を上げているとは言いづらい。
失敗した味方に向かって「おいおい勘弁してよ」と映るクアレスマの素振りが気になった。
次戦で、よりチームの融合が深まるかが優勝に向けた試金石となるだろう。
中4日休めるので、次戦はリカルド・カルバーリョ(38歳)に出てきてもらいたい。

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