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2016年7月の31件の記事

2016年7月31日 (日)

増田寛也 3冊の著書に書かれた「東京」の介護対策

「日本は人口減少社会に突入した。多くの地方ではすでに高齢者すら減り始め、大都市では高齢者が激増してゆく。豊富なデータをもとに日本の未来図を描き出し、地方に人がとどまり、希望どおりに子どもを持てる社会へ変わるための戦略を考える」

「地方消滅」増田寛也 前文より引用


これは、増田寛也2014年の著書「地方消滅」の前文の言葉である。
増田寛也は2014年から2015年にかけて「地方消滅 東京一極集中が招く人口急減」「地方消滅 創生戦略篇」「東京消滅―介護破綻と地方移住」という3冊の著書で、地方と東京が抱える問題の解決について道筋を提案している。



「地方」には高齢者すら居ない。となると896の自治体が消滅しかねない。
これはその町が空き地になるというだけではなく、国防上も看過できない。

一方、人と金が集中する「東京」では、いずれ介護難民が発生する。
現在、問題視されている言葉に「待機児童」がある。
保育園の数が不足していて、子育てをしながら働きたい女性の足かせになっているという問題だ。

このまま高齢化が進むと、人口が最も多い「東京」では真っ先に「待機老人」問題が起きる。
24時間介護を要する状態になっていても、受け入れ先がない。
その時「待機老人」はどうなっていくのだろうか。
容易に想像が付くと思う。



「東京」の若年層、ここでは18歳~40歳までとしよう。
彼らは働き盛りの時期に、自分たちの数倍にあたる老人を支えることになる。
年金は国の管轄だが、都の予算の多くが老人に宛がわれる状況下では、都民税から受けられる社会サービスは先細っていく。

「東京」の老年層、ここでは40歳以上としよう。
自力で老後の財源を確保できる人は東京にとどまることができる。
しかし「待機老人」は、どこかに行き先を求める必要がある。


増田寛也は「地方」と「東京」がタッグを組み、この問題を解決するアイデアを提示している。
具体的方法論は2014年~2015年の著書に記されていた。

その手腕はかつて務めた「総務大臣」としてこそ、発揮されるのかも知れない。

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2016年7月30日 (土)

オバマ大統領はなぜ長崎には来てくれなかったのだろう?

2016年8月9日
長崎に原爆が投下されてから71年め。
「長崎平和の日」として長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われる。


2016年5月27日
伊勢志摩サミットの翌日、アメリカのオバマ大統領が現職のアメリカ大統領として初めて、被爆地を訪問した。
その行き先は「広島」だった。

なぜ、オバマ大統領は広島には行って、長崎には来てくれなかったのだろう。

広島は人類が初めて原爆投下の被害に遭った場所だから。
広島の方が伊勢志摩から近いから。
この2つはすぐに思いつく。

続いて憶測すると
広島の方が警備がしやすかった
長崎空港の滑走路が短かった



少しだけ違和感があった。
それは、主要メディアだけでなく、ネットニュースサイトにも「なぜ広島だけ行って、長崎には行かないのか?」という記事を見かけなかったからだ。

長崎市も田上市長がケネディ大使に、伊勢志摩後の訪問を要請している。
米国政府は何らかの理由で長崎を落としたのである。



2016年7月15日放送、NHK「ドキュメント72時間」は「広島 大統領を待つ街角で」オバマ大統領が広島を訪れた日にカメラを回していた。
出色の一言はある10代の男性が言った。

「何しに来るんですかね」

よく言った!
よく放送した!
そして、笑った。
多くの人が思っているけど、馬鹿丸出し感がありありで、なかなか言えない本音だと思う。


ほんと、何しに来たのだろう。
「原爆を落とした国のリーダーと落とされた国のリーダーが被爆地で会う」
それは、おっしゃる通り「歴史的な出来事」だ。

だから、どーした

これが被爆者を先祖に持つ広島県民ならば、感慨というものがある。
原爆に倒れたご先祖様。
どうか、安らかに眠ってください
後遺症に苦しむ親族。
どうか、少しでも苦しみが和らぎますように
日々、祈りを捧げてきた人たちにとって、批判をものともせず、ここに来てくれたという英断、心意気に感じ入ることがある。

でも長崎県民にとって、広島に来た大統領をみて、歴史の一ページを心に刻めと言われても無理な話だ。

米軍基地がない都道府県の人が、米軍基地問題を肌で感じることは難しい。
「沖縄の基地固定化を懸念するならば、皆さんで基地を受け容れましょう」と橋下徹が全国知事会で話したら、皆が黙り込んだという。

それと同様、子どもの頃から「原爆投下の日」に登校して平和教育を受け、資料館で悲惨な過去を目の当たりにした広島、長崎県民と他県民では、原爆に対する肌感覚には差がある。

なぜ広島には行って、長崎に来ないのだろう?
これは被爆者を先祖や直近の親族に持つ長崎県民にとって、腑に落ちないギモンである。

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2016年7月29日 (金)

えいやあ

「えいやあではダメですよ」
経営コンサルティングにやってきたサトウ氏が、僕らに向かって言う。

えいやあって何ですか?

とは誰も聞かない。
僕らは真摯な紳士の集団だからだ。
聞かなくても、およそのニュアンスはわかるし、そもそも、たいした意味じゃないことは、サトウさんのここまでの話しっぷりを見ていればわかる。


「えいやあ」という言葉を初めて聞いたのは20年ほど前。
それはシステム部に所属するタナカさんの口癖だった。

「あとはえいやあでやるしかないですね」
というのが、彼の決まり文句。
そこまで理詰めで来たのに、最後に彼がその台詞を言うと、吉本のコントで全員がゆるくズッコケるような空気が流れた。
彼ひとりが笑っていて、あとの誰もが「またか」という途方に暮れた呆れ顔を並べていた。


えいやあの意味を「しらべる」ではこう定義している。

「およその目算で」という意味の擬態語
「およその目算でことを進める」という趣旨を表す時に使われる。


現在、タナカさんは既に60歳を超えた人。
これまでに知っている「えいやあ」という言葉の使い手は、全員60代以上だ。
僕の経験でいえば、1956年以前生まれで、コンピューターシステムの仕事に携わったことがある人ということになる。



経営コンサルティングにやってきたサトウ氏の話は続いている。
「からすのゴンベじゃないけどね」
からすのゴンベ??
今度のは本当に、心からわからない。
思わずそれってどういう意味なんですか?と聞きたくなったが、思いとどまった。
あとでネットでしらべれば、わかるだろう。

しかし、Google先生も「からすのゴンベ」はご存じないようだ。
「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」だと「無駄骨のたとえ」という回答があった。
(コトバンク)


そんな含蓄のある言葉だったら、もう少し丁寧に教えてくれればよかったのに。
「えいやあ」とか「からすのゴンベ」とか、一定の年代にしかわからない言葉を使い、1時間あれば済むような内容を「じっくり2時間は話したい」などと言って、僕らの時間を奪う。

この年寄りの暇つぶしみたいなコンサルを断れないのかな?
そんなことばかり考えていたこともあって、年寄りゴンベのコンサルはさっぱり頭に入らなかった。
僕があの人の年齢になった時、あぁはなりたくないものだ。

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2016年7月28日 (木)

散歩でもしてみようかというきっかけになるポケモンGO

App Store で検索する
キーワードを「ポケモン」と入力すると一番上に「ポケモンgo」が表示された。
「40種類の偽物が出回っている」
といわれているので用心深くなっているが、少なくともApp Store、Google Playで一番上に出てくるものが偽物ということはないだろう。


料金はというと[入手]アプリ内課金あり
これは「とりあえず無料」という意味だ。
ゲームを進めていくうえでいろいろな有料アイテムを買わなければ、基本的に無料である。という意味であることは、ゲームをしたことがない僕でも知っている。
ゲームではない通常アプリにも、同じことが書いてあるからだ。


アプリを起動する
余計な情報を入れないよう、誤って有料アイテムを買わないよう恐る恐る進む。

使い始める時に必要なのは生年月日、ログインアカウント。
アカウントは「Google」「トレーナークラブアカウント」の二者択一。
とりあえずどのようなものかを見たいだけなので、Googleで進める。


起動すると音楽が流れ始めた。
しかし、画面がなにも変わらない。
5分待ったが同じ・・
家の中にいたからだった。

そこでいつもの図書館へ。
駐車場に車を止めて「Pokémon GO」を起動。
行き先が図書館なので音は消しておく。
30mほど歩くとスマホが振動して「近くにポケモンがいます」と表示された。

字が小さい。。

老眼ではとても読めない。
メガネを外して説明を読む。

ヒトカゲだ
懐かしい
ゲームはしていないが、コレクターグッズは集めていた。
ガチャポンの「ポケモンケース入りコレクション」をコンプリするために、いったいどれだけ回したことか。
ヤフオクがない時代だったので、実力(実金?)でゲットするしかなく、自販機を探してあちこち出かけた。


「スマ歩での操作は危険です」
ということが喧伝されているが、ポケモンを発見した際は歩き続ける必要は無い。
立ち止まって、ゆっくりと操作する。

歩いている時も画面を凝視している必要は無い。
ポケモンがいる場所は広域で表示されているし、近くに現れた時はスマホが振動して知らせてくれる。
凝視しながらプレイするスマホゲームとは一線を画しているのである。
これならば、全然危なくない。

アブナイとすれば、自動車、バイク、自転車で移動しながらのプレイ。
ポケモンが現れた途端、路肩にクルマを停められればよいが、すぐに停められない場合、そのままプレイする人がいたらかなりアブナイ。



捕獲操作は画面をフリックして、モンスターボールをポケモンめがけて投げる(移動させる)
この時、画面の左端に沿ってフリックすると有効だった。
ボールがポケモンを包み込めばゲット。
モンスターボールがなくなってしまうと「弾切れ」になる。
モンスターボールはショップで売られていて、これが「アプリ内課金」である。
目の前に「ピカチュウ」が現れた時に「弾切れ」したら・・
そういう時、つい手を出してしまいそうで怖い。

ゲットしたポケモンはポケモン図鑑に登録される。
図鑑はメイン画面下、モンスターボールのアイコンをタップすると観ることができる。


ヒトカゲをゲットしたことで気をよくして図書館へ。
するとそこは「ポケストップ」に指定されていて、モンスターボールをゲットすることができた。ステージも上がったようだが、こういう仕組みを解説する場所ではないので割愛。


7月23日報道
熊本城がPokémon GOの対象から外すよう要請。
販売側は「特定の地域について、ユーザーなどからモンスターが出現する対象から外してほしいなどという要請を受け付ける」「削除の対応を取ることはありえる」と説明した。

ポケモンが現れる場所や、アイテムをゲットできる「ポケストップ」は予め、主催者側が場所を決めるようだ。


そこに肥満児がいて、ゲームは大好きだけど散歩や、ましてはジョギングには全く興味を示さない。なんとかして運動させなければという切実な悩みを抱えている人にとって「Pokémon GO」は福音となるだろう。

日曜の夕方「ホントはちょっと散歩でもすればいいんだけどな」と出不精だった自分も、歩いた距離を計測できるGPSウォッチとスマホを持って、出かけてみようと思う。

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2016年7月27日 (水)

ゲームは一度もしたことがない僕がポケモンGOをやってみた

ポケモンのことはよく知っている。
1990年代、子どもたちを夢中にさせていたアニメだ。
元々はゲームらしいが、僕はゲーム機を持っていないので関心の外だった。


ゲーム機は一度も所持したことがない。
(拳銃かっ)
学生の頃は買う金がなかったし、社会人になってからはゲームをする暇がなかった。
それに大学に入る時に姉から言われた金言
「時間がもったいないから、麻雀だけはするな」
を心に刻んでいたので、ゲームにもそれを適用してきた。


恐らく僕が本を読んでいるのと同じくらいの時間を、ゲームファンの人たちはゲームに費やしているだろう。
本を読んだ方がいいか、ゲームをした方がいいかというと「本の方がいい」ということになると思うが、本を読む必要があるか、ゲームをする必要があるかというと、人それぞれだ。
現代人にとって、ゲームは必要なものなのである。


7月21日、夜遅く録画しておいたNHKの「ニュース9」を見ていると「Pokémon GO」の話題が出た。
既に事故が起きています。
大騒ぎです。
経済効果もあります。
といった様々な角度で、この新商品を「社会現象」として解説していく。


スマホ・ゲームをしたことがない僕にとっては何の関係もない話だ。
任天堂の社員はいいなぁ
冬のボーナスは上がるんだろうな。
NHKがこれだけとりあげたら、広告料換算で数億円だ。任天堂の思う壺じゃないか。
それでも、他の様々なニュースのように早送りできないでいた。
無視できない潮流が来るのを感じたからだ。


「日本ではいつ始まるんでしょうね」
女性キャスターの鈴木奈穂子が締めくくる。
まぁ関係ないけど、それなりに皆さん盛り上がるんだろうな・・


すると翌日には日本配信が開始された。
すばやいな任天堂
あおっておいて、速攻できたか


「Pokémon GO」は路上でポケモンを捕まえるゲームアプリ。
iOSとアンドロイド版の2種類。
Windows版はないので、基本的にはスマホ、タブレットゲームである。


正式名称は「Pokémon GO」
eにアポストロフィーが付く。
この文字は機種依存文字なので、通常のテキストファイルでは保存されない。

日本配信開始2日後には「40種類を超える偽アプリが出回っている」ことが報じられた。

開発したのはアメリカのゲーム会社「ナイアンティック」
販売も同社がおこなう。


そんなことをしらべているうちに、実物が見たくなった。
しらべるは「学んだこと」「体験したこと」を公開する生涯学習公開サイトと銘打っている。
体験もせずに書いた記事はうすっぺらい。
評論するにも、いい言葉が浮かばない。

ただし、なんでもかんでも体験することはできない。
そこには時間・場所・費用という物理的な制約がある。
Pokémon GOについてはどうか。
ネックになるとすれば「費用」だ。

ポケモンのソフトは数千円だったと思うが、スマホアプリなので1,000円とか300円あたりだろうか。

<後編>へ

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2016年7月26日 (火)

桑田佳祐がオムレツを歌ったラケル渋谷宮益坂店

関東地方だけ梅雨明けから取り残された初夏の週末。
久しぶりに僕は渋谷に居た。
オムライスを食べに来たのだ。
渋谷に わざわざ オムライス を食べに来たのである。


店内は見渡す限り女性
女性の2人組、3人組、ほんの数人男がいるが、それは彼女とデート
男どうしで来てオムライスをつついている客はいない。

僕ら以外には・・

ラケルという名前を僕は知らなかった。一週間前までは。
その日もとんかつ仲間の高田さんと、とんかつを食べに行く予定だったのだが、直前になって「体調を崩してとんかつは重いので、オムライスでもいいか?」と予定変更の打診があった。


ラケル
創業1963年
全国54店舗


メールに書いてあったURLをたたくとオムライスとハンバーグのメニューが中心だった。
「重さ」という点において、とんかつと何処が違うのだ?と思ったが、オムライスはとんかつの次に好きなので異論はなかった。


2016年6月29日にリリースされた桑田佳祐のシングル「ヨシ子さん」に収録された「大河の一滴」にラケル渋谷宮益坂店が登場している。

2016年6月29日より渋谷宮益坂店は40周年記念として「大河の一滴」に出てくる「ベーコンエッグオムレツ」を復刻。期間限定で提供していた。

高田さんは大のサザンファン。
体調不良というよりも、今が旬のサザンチェックである。
僕もそういう話に一枚かむのは嫌いじゃない。


渋谷駅を降りて宮益坂を登ること5分
右手に行列が見えてきた。
懸念していたことが現実になった。

いったい、どれだけ並ぶのか・・
やはり、サザンの影響力は大きいな。
と思ったら「牛かつ」の行列だった。

ラケルは坂の左手にあった。
地下一階にある店には、誰ひとり並んでいない。
ラッキー!すぐに入れる
サザンの影響力はたいしたことないな(笑)
店内の入りは3割程度
週末の18:40、こんなものだろうかというくらい空いている。


僕はオムライスを食べに来ているし、サザンの大ファンというわけでもないので限定の「ベーコンエッグオムレツ」を尻目に「チキンライスのオムライスとハンバーグ」を注文。

味について何かひとこと言えというならば、貧困で恐縮だが「ふつーに美味い」としか言いようがない。
独特な香辛料を使っていたり、調理方法に特徴があったり、特別に高い肉だったり。そういう要因が何もないオムライス、ハンバーグを食べて、気の利いたことを言うのは難しい。



ギンガムチェックのテーブルクロス、それをそのまま着ているのかというウェイトレス。
地下一階のせいか天井が低く、照明はほどよく優しい。
一週間の疲れを癒やしに来るには、とても好適な環境である。

20時に店を出る時には、入り口の階段に3組の客が待っていたが、いずれも女性のみかデートのアベックだった。

高田さんがなかなか出てこないなと思ったら、限定メニューについて書かれたテーブルペーパー(上の写真で皿の下に敷かれている)が欲しいと申し出たところ、品切れで渡せないと言われ、それならと席に戻ったら既に回収されていたということだった。

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2016年7月25日 (月)

争点がない!2016東京都知事選挙

2016東京都知事選は増田寛也、小池百合子、鳥越俊太郎の三つどもえと報道されている。
他の候補者たちからしてみれば噴飯ものだろうが、実際の結果もこの3人が上位となるだろう。


小池百合子が出馬を取り下げた場合、参院選で当選したばかりの蓮舫Rが「参院選はReplicaの方でしたが、こっちが本物です」とか言って都知事選に出るのではと勘ぐっていたが、小池百合子は初志を貫徹した。

一見どっぷり「自民党」に見えるこの人だが、キャリアの多くは「自民党以外」に居た人である。常に風を読んでいた人が突然、都知事になりたいというのは、この人らしいと思う。
「崖から飛び降りる覚悟」というのが、何を意味しているか不明だ。
意味不明なことを語っていても、有権者には何も伝わらない。
増田寛也に「小池先生は劇場型に過ぎる」と言われていたが、そう呼べるだけのドラマもない。


東国原英夫、橋下徹といった"タレント"が出なかったことで投票率は前回を下回るかも知れない。

投票率
2011年 57.80%
2012年 62.60%
2014年 46.14%

今回新たに"参戦"する18歳、19歳の皆さんが頼りだ。



舛添要一の低調な一人勝ちだった前回都知事選は争点がなかった。
ここでいう「争点」とは、思わず投票に行きたくなるような重要政策。あるいは「この人だけはご免である」と争う相手である。

蓮舫、東国原英夫が出ていれば「ひょっとして」勝つかも知れない知名度だけはある。
そして一定数の「この人だけは勘弁して欲しい」という人たちもいるだろう。
そういう人たちにとって、今回の都知事選は「争点」がない。


橋下徹が出ていれば、東京都の財政と都議会改革に期待する人と、絶対に改革されては困る人たちによる熱い「争点」があった。

現在「税金で食う側」と「税金で食われている側」という対立軸で政治をしている人たちを「おおさか維新」と名古屋の河村たかし以外に知らない。
(地方自治の首長の中には、他にもいるのかも知れないが)


「税金の無駄遣いは困ります」
有権者ならば、誰もがそうは言うだろうが、具体的にどうやって無駄遣いをさせないかは、素人にはわかりづらい。
今般、政治資金で「クレヨンしんちゃん」を買うことが「合法」なのはわかったが、無駄遣いの総額からすれば、そこは核心ではない。

「政治とカネ」問題は政治家が使うお金についてのテーマであり「税金の無駄遣い」の一部でしかない。
「税金の無駄遣い」の主役は政治家ではなく「税金で食っている」人たちなのだから。



結局、今回のトップ2は「待機児童解消」とか「介護福祉の充実」といった、新聞を読んでいれば誰にでも言えるような政策、なおかつ、都知事就任後、協調していきたい都議会や区長会、市長会各位のご機嫌を損ねないテーマを挙げている。
あと1人「原発のない社会」といった国政のテーマを語っているピント外れな人もいる。


それぞれが当選した場合、都政はどうなるだろうか。

区長会、市長会の推薦を受けた増田寛也が、もっとも"円滑"に都政を進めるのは自明だ。
得意分野の介護移住に道筋をつけるかも知れないが、今の10代、20代のために、都政のムダ構造に切り込み、地方税を減税して欲しい。

「参院選の結果に危機感を持った」のに「都知事選に立候補」して、国政選挙のテーマで支持を訴えている鳥越俊太郎が"都民の期待"に応えるのは難しい。76歳の高齢、健康状態からして2期務めるどころか、1期4年すら覚束ない。

小池百合子は3人の中では最も「当選がゴール」になってしまうと推察する。自公政権と対立して都民にいいところを見せるのが都知事の仕事ではないので、そうならないことを祈る。

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2016年7月24日 (日)

東京五輪まであと4年

これから毎年7月24日に「東京五輪まであと*年」というタイトルで、折々の五輪archiveをしていきます。


メイン会場となる国立競技場はまだ着工もしていません。
恐らく来年の今頃には着工はしていることでしょう。



新しい新幹線のデビューが2016年6月24日に発表されました。
N700系の最新型「N700A」の後継になるのは「N700S」
「S」はSupreme(最高の)を意味する
2018年に試験走行が始まり、2020年度に運用開始と発表されていますので、東京五輪の直前にデビューすると推察します。



リオ五輪が開幕を2週後に控えています。
テレビニュースでは、日本チームが成田から出発するニュースが連日報道されています。
なぜ航空会社の男女アテンダントは、選手と記念写真に収まるのでしょうね。
単なる役得、公私混同な行為に思えるのですが・・
電車ではそういう光景を見たことがありません。
まぁ、電車はリオにはつながっていませんが

外務省はブラジルについて渡航安全情報を出しました。パブリックビューイングなどでの観戦は避けるなど、十分に身の安全を確保するよう求めています。
またジカ熱感染のリスクがあるため、妊婦などの渡航は控えるよう求めています。


7月21日にロシア陸上選手のリオ五輪出場停止処分が発表されています。
他の競技にこの措置が及ぶようだと、次の東京五輪にも影響が出そうです。



リオ五輪では数人の個人といくつかの団体に金メダルが期待できますが、その人たちの中で東京五輪でも引き続き中心となる選手が数人います。

卓球の伊藤美誠はその筆頭だと思います。
五輪の金メダルは中華人民共和国が独占していますが、そこに風穴を開けるのは伊藤美誠ではないでしょうか。
リオではシングルスの出場権がなく、団体戦のみですが、伊藤美誠世代には強者がうようよと出てきているので、4年後には個人・団体の金という夢が膨らみます。



7月31日に東京都知事選挙が行われます。
五輪招致を進めたのは石原慎太郎、決めたのは猪瀬直樹。
でも今彼らの姿は都庁になく、今度決まる新たな都知事も東京五輪の直前に任期が切れます。
世の中に「五輪万歳」と声を大にできない空気が醸成されていると思います。
メディアは東京五輪の恩恵を受ける割には、五輪をたたくことに熱心なのが不思議ですね。



大会を「支える」スポーツボランティアについて、明確な動きはありません。
2年前の時点では「2016年から募集開始」に向けた動きが出ると予測していたのですが、現時点では何もありません。
ロンドン五輪2012が7万人規模でしたから、募集定員は10万人。応募は5倍(ロンドン五輪は3倍)の50万人ほどが応募すると予測しています。
年齢制限は通例では満18歳に設定されるので、2002年7月以前に生まれた人に応募資格があると思われます。

東京都は「2018年夏頃から募集」とコメントしているので、1年後の今日には、何らかの動きが聞こえてきているはずです。
それについては、このブログでも常時追跡していきたいと思います。

来年の今日につづく

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2016年7月23日 (土)

日本卓球リオ五輪代表選考から本戦まで

リオ五輪では男女ともにメダルが期待される日本卓球について。


【ロンドン五輪2012のおさらい】

男子出場選手
水谷隼、岸川聖也、丹羽孝希

■シングルス
2大会連続出場の水谷隼がベスト16
ITTFランク5位で五輪に臨んだ水谷はメダル獲得を目標に掲げていたが、当時苦手としていた左利きの選手に敗れた。

■団体
ベスト8


女子出場選手
石川佳純、福原愛、平野早矢香

■シングルス
石川佳純がベスト4
(3位決定戦で敗れた)

■団体:銀メダル
準決勝でシンガポールを破り、メダルを確定させる。
これが日本男女卓球を通じて、初の五輪メダルだった。
抱き合って喜ぶ石川佳純、福原愛、平野早矢香の姿が今もしっかりと目に焼き付いている。
決勝では中華人民共和国に敗れた。



【リオ五輪】
2015年9月2日
同日発表のITTF(世界卓球連盟)ランキング上位2位の選手にリオ五輪予選アジア大会の出場権が付与された。
仮に予選で敗れたとしても2016年5月のITTFランキング男女それぞれ上位11名は推薦枠があるため、次の4人はこの時点で五輪出場(個人と団体)が内定した。

男子
5位:水谷隼(3大会連続)
12位:丹羽孝希(2大会連続)

女子
5位:石川佳純(2大会連続)
6位:福原愛(4大会連続)


2015年9月18日
強化本部推薦で決まる、団体戦のみ出場する3人めを発表。
結果的にITTFランキング日本人3位の選手に出場権が付与された。
男子:吉村真晴(初出場)
女子:伊藤美誠(初出場)


日本卓球協会は出場権が確定するより前に選手を選考する。
出場が確定したのは2016年5月5日、ITTFランキング発表時。
予定どおり、男女団体、男女ともシングルス2人の出場権が確定した。



リオ五輪で最もメダルの期待が高いのは女子団体。
前回ロンドンでも銀メダルを獲得しているが、今回はさらに選手層が厚い。
23歳で五輪に臨むエース石川佳純
27歳で4大会連続の福原愛ちゃん
15歳で五輪を迎える次世代エース「化け物」伊藤美誠

2016年4月のアジア大陸予選会では、ITTFランキング1位の丁寧(ディン・ニン)を4-2で破り「何をしでかすかわからない」のが伊藤美誠。
決勝で中華人民共和国と対戦した場合、日本が世界を驚かせる結末が待っているかも知れない。

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2016年7月22日 (金)

バドミントン 2人の少女

その少女に出会ったのは日曜日の夕方、近くのコンビニまでアイスを買いに行った帰りだった。
紫外線情報をにらんでいるうちに、外出し損なった初夏の休日。
気分転換に行く先は、コンビニくらいだ。
近くに気軽に立ち寄れる喫茶店でもあればよいのだが、少なくとも徒歩圏内にはない。


アイスが溶けるほどの距離ではない。
サンダルをぺたぺたといわせながら、青く澄んだ空に浮かぶ白い雲をみて、ささやかな幸せを言い聞かせつつ、ゆっくりと歩いていく。
かすかにほおに当たる風が心地よい。


空から目を落としたところに宙を舞うシャトルが見えた。
宇宙船ではない
バドミントンの羽根だ。


都会の子供たちは道路で遊ぶ。
(田舎もそうだろうが)
ここは滅多に車が通らない。

年の頃、小学2年生くらいの女の子が2人。
道路沿いの大きなマンションに住んでいるのだろう。

マンションの玄関を出た路上で、バドミントンをしている。
子どものすることだから、ラリーは続かない。
サーブをした女の子、もう1人が打ち返したシャトルはマンションの植え込みの杉の木に乗った。
(杉だと確かめたわけではない)


僕は役に立ちたいと思った。
子どもの頃、バドミントンをしていてよく羽根が屋根の雨樋に引っかかった。
そんな時、中学生の兄ちゃんが物干し竿を操って、はたき落としてくれた。
とても嬉しかった。


杉の木は幸い、僕が手を伸ばせば届くほどの高さ。
2人の少女は、ラケットを目一杯に伸ばして、跳び上がって取ろうとするのだが届かない。
彼女たちには悪いけど、僕が行くまで落ちないで欲しいと願った。


コンビニ袋を抱えた僕は杉の木に近寄る。
「取ろうか?」
と声をかけるのと同時、1人の女の子が見上げて言う「引っかかっちゃったんです」

いや、それは見てたから知ってるけどね。
それよりも、今時のギャル(死語か)のような言いっぷりが意外だった。

軽くジャンプしてはたき落とすとかっこいいかな
と値踏みしていたが、シャトルは手を伸ばした僕の左手がつかみ取れる場所にあった。

つかみとって、少女に渡す
「ありがとうございます!」
2人の嬌声がそろう

どういたしまして・・

そこで「気をつけて遊ぶんだよ」とか「今時バドミントンなんて珍しいね」などと、求められても居ないご近所コミュニケーションは取らないで、何事もなかったように足早に立ち去る。

軽く微笑んで去ろうとしたところに、マンションから美人のお母さんが出てきて・・
というようなことは何もなかった。


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2016年7月21日 (木)

ポルトガル優勝の軌跡

派手なフェイント、無駄なパスワーク、強引なドリブル
これらは、ポルトガルサッカーを象徴する3つの特徴である。
かつてフィーゴが強引なドリブルで相手DFを置き去りにして喝采を浴びたが、ロナルドは代表ではほとんどそれをしない。

2016ユーロモデルのポルトガルチームからは、フェイントもパスも影を潜めたが、最後に勝負を決めたのはポルトガル伝統「強引なドリブル」が相手DFを置き去りにしてのシュートだった。


フェルナンド・サントス監督が胴上げされる。
欧州でも胴上げってあるんだ・・
2回、3回
NPBのように「原辰徳は8」とか「ウチはそれを超える10」とか、胴上げにおかしな意味を込める人たちではないので、あっさりとカタチが崩れて終わった。
次々にコーチや選手が胴上げされると言うこともない。


この優勝はフェルナンド・サントス監督のおかげだ。
全23人中控えGK2人を除く21人全員が出場
全試合スタメンはロナルド、ナニ、GKパトリシオだけ。
全試合フル出場は、唯一続けていたロナルドが負傷退場したためゼロだった。
全6試合→7試合に増えた過密日程のユーロで、常にフレッシュな選手を盤面に置いた。
選手が替わるということは、その品質が一定でなければならない。


それができたのは監督の「統制」だ。
DFはペナルティエリア内では必ず後ろ手を組んでいた。
両手を挙げたり浮かせたりして、PK・FKを取られて失点した「強豪国」とは対照的だった。

戦術もめまぐるしく変わったが「信頼」で結ばれた選手たちは、指示通りに動いていた。
予選の勝利はすべて一点差
本戦も必要以上の大勝ちは一切なし
タイトロープは落ちれば終わりだが、そこを落ちない統制がフェルナンド・サントス監督の真骨頂である。
グループリーグから少しずつ調子を上げていくチームには、確かに「雰囲気」があった。
これは奇跡の優勝ではなく、ポルトガル優勝の軌跡である。


大会後、ウクライナの監督に就任したアンドリー・シェフチェンコはこう語っている。
「私が重要視するのは規律、組織、バランス、献身性、そしてモチベーションだ」
そのすべてが今大会のポルトガルにあった。


これまでフットボールの「潮流」はプレースタイル、戦術だけで語られていた。
そこにプレー以外の側面を加味したものが「ポルトガル・スタイル」
地味過ぎてメディア好みではないが、少なくとも各国の代表監督は、今そこに向かって頭を絞り始めているだろう。



ポルトガルはユーロ史上「開催国として出場した決勝で敗れた唯一のチーム」という不名誉を囲ってきた。これからは、それをフランスと共有することになった。
またいつの日か、今度はフランスがどこかのユーロで開催国と決勝を戦い、自らの仲間を増やすことがあるかも知れない。



朝6:58 WOWOWの実況も終わってしまい、パソコンの前でひとりぼっちになった。
世の中は週明けの仕事が動き始めている。
今日も勝利の余韻に浸ることを見越し、Semi Finalを勝ち上がった朝に、この日の休みを取っておいた。
WOWOWのユーロ2016テーマ「Waiting for the Moment」を「リピート」にして繰り返し聴き続ける。
どう聴いても洋楽なのだが、MAN WITH A MISSIONをしらべると日本のロックバンドのようだ。

共に喜べる仲間はここには居ないけれど、世界中のあちこちにいるポルトガルファン仲間が今この時、そしてこれからずっと幸せな時を過ごすことができるだろう。そう考えると、とても幸せな気持ちだった。


■2M(W杯、ユーロ)の勝者(2000年以降)
ユーロ2000 ベルギー・オランダ共催
フランス
2002 FIFA W杯
ブラジル
ユーロ2004 ポルトガル開催
ギリシア
2006 W杯 ドイツ開催
イタリア
ユーロ2008 スイス・オーストリア共催
スペイン
2010 W杯 南アフリカ開催
スペイン
ユーロ2012 ウクライナ・ポーランド共催
スペイン
2014 W杯 ブラジル開催
ドイツ
ユーロ2016
ポルトガル


近年ではスペインの2M3連覇があるが、それ以外に連覇したチームはない。
ユーロとW杯は2年交代。この秋にはW杯の予選が始まる。
欧州E組に入ったポルトガルの予選は 2016年9月6日、スイス戦から始まる。

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2016年7月20日 (水)

ポルトガル優勝の幸運を検証する

ポルトガルは「W杯」「ユーロ」の2Mを通じて初優勝。
そのユーロ初優勝は、いくつもの「幸運」に恵まれていた。
最後にそれを検証しておきたい。



6月21日(火)28:00
クロアチア 2-1 スペイン
【D】ゲーム前1位通過スペイン 2位クロアチア
クロアチアが1位通過 スペインが2位に落ちた

この試合でクロアチアが逆転したために、ポルトガルのラウンド16の相手がクロアチアになった。
もしもスペインが来ていたら、ベスト16での敗退もあり得たし、勝ち上がったとしても大きな代償を払っていただろう。
クロアチアを相手に戦ったポルトガルは「イエローカードゼロ」で乗り切り、次戦出場停止者を一人も出さずにベスト8に進むことができた。



6月22日(水)28:00
ハンガリー 3-3 ポルトガル
ポルトガルは同点に追いつき、その時点で2位通過を確保。次戦相手はイングランドだった。
ところが、同時開催試合でアイスランドが終盤に勝ち越し、ポルトガルは3位通過となり対戦相手はクロアチアに替わった。
それと同時にポルトガルは右から左側の「山」へ移動。
フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、イングランドが揃う「死の山」に入らずに済んだ。

この時点では調子が出ていなかったチームが「死の山」に入っていれば、ラウンド16、Quarter Final(ベスト8)で敗退する確率が高いところだった。



さらに、ポルトガルには大会運用方法変更による幸運があった。
前回のユーロ2012ではベスト4の組合せは異なる「山」とのたすき掛けだったのだ。
その方式が踏襲されていれば、ポルトガルのSemi Finalの相手はドイツだったのである。
Semi Finalでドイツなんて、ポルトガルファンならば絶対に見たくないカード。
それが、今回は2008方式、すなわち同じ「山」のSemi Final1、3の勝者が対戦する方法に戻ったのである。



7月6日(水)28:00
Semi Final(ベスト4)
FIFAランキング8位のポルトガルは、Quarter Final(ベスト8)までは格下の相手とばかり戦ってきたが、Semi Final(ベスト4)でランキング2位(今大会出場チーム中最上位)の格上、ベルギーと対戦すると思われた。
しかし、28位のウェールズが Giant killing(フットボールにおいて格下が格上を倒すこと)
準決勝は意外な相手となった。
累積警告のため、司令塔のラズナーを初めて欠いたウェールズは、守備も攻撃も統制がとれず、ポルトガルには終始、大きな自由が与えられた90分となった。

結果的にポルトガルはFIFAランキングで格上となるベルギー、ドイツ、スペインとは一度も当たらずにユーロ2016を終えたのである。


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2016年7月19日 (火)

ポルトガル優勝記念Tシャツを追いかける

アンリ・ドロネー杯*1 を中心にピッチ上で記念撮影を終えた選手たちは、ポルトガルサポーターが占めるスタンドへ挨拶に行く。
*1ユーロの優勝カップの名称、ワールドカップの方はかつてジュール・リメ杯と呼ばれていた

すると、チームスタッフが白いTシャツを配っている。
チャンピオンTシャツだ。メジャーなスポーツ大会では勝利を見越して事前に作っておくことが多い。フットボールの2Mでは見慣れた光景である。
恐らくフランスチームも同様のTシャツを作っていたはずだ。
Tシャツは1枚3,000円程度で作ることができるので、チームスタッフ全員分を仮に50枚作ったとしても15万円。
用意してあった優勝パレードの経費と比べれば、無駄になったのは些細な金額である。


ポルトガルの選手が着始めた白いTシャツ。
ポルトガル代表エンブレムの十字架が大きく描かれ、中央に「#1DE11MILHOES」と書かれている。
手に持っていたアンリ・ドロネー杯をスタッフに渡して、ロナルドもシャツを着る

欲しい


UEFA CL2004-05決勝では優勝した直後、FCバルセロナ公式オンラインショップで「リーガ・CLニ冠」Tシャツが販売された。
前面にはチームスローガン Mes que un club(一クラブを超越した存在)


背面には2005-06バルサ選手一覧

価格31.91ユーロ(送料込み)
注文から23日で東京の自宅に届いた。


これは、発売されるのではないか。
ポルトガル代表はクラブチームのように商売に長けているとは思えないが、しらべる必要はある。
その日のうちに大手サッカーショップ2店に問い合わせたところ、さすがにまだ「予定はありません」という返事だった。


2日後にはイギリスのブランド「RE-TAKE」が「ポルトガル代表 European Champions 2016 Tシャツ」の発売を決定。日本でもネットショップで予約受付を開始した。
だが選手が着ていたものとは別もの。
マルーンと白の2色をベースにしていて、デザインも全く異なっている。
バリエーションは以下の7種類×2色


【1】CAMPEOES 2016
前面に以下の文字が入る
PORTUGAL 2016 CAMPEOES DA EUROPA
PARIS 10.7.2016
PORTUGAL 1 FRANCE 0



このような「無難」なデザインが最も長く着られる。
背面に「7」「RONALDO」と入っているようなシャツは記念品としてはいいが、表を着て歩けない。
メンバー一覧のバックプリントは「リーガ・CLニ冠」Tシャツで経験したが、時が経ってみるとそれほど重要な情報には思えなくなった。

結局、客観的な優勝という事実だけをさりげなく記してあり、町で着ても誰も見向きもしない。そういう一着こそ、長い目で見れば商品価値が高いのである。


【2】Portugal C.R #7
【1】の背面に 7RONALDO

【3】Portugal R.S #16
【1】の背面に16 R.SANCHES


【4】 2016 Portugal
欧州地図をデザイン

【5】Road to Victory
【4】の背面に全7試合の相手スコア

【6】Portugal Squad
【4】の背面に23人のナンバーと名前


【7】Squad with Eiffel
前面:エッフェル塔の絵柄で23人の名前をデザイン


その後、UEFA公式ストアでも、UEFAオリジナルデザインの「ポルトガル優勝記念Tシャツ」が発売された。
RE-TAKEの場合、日本への納品は9月とされているが、UEFAの方は、通常便2~3週間で届く。


優勝直後のTシャツはポルトガル帰国後の凱旋イベントでも選手たちが着用していた。
優勝決定の日から、毎日「ポルトガル優勝記念Tシャツ」のキーワードでGoogle先生に質問を出している。
だが、今のところ発売の噂さえ見つけることができない。

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2016年7月18日 (月)

何度見ても顔がほころぶポルトガル初優勝の瞬間

GKパトリシオがなかなかゴールキックを蹴らず、遅延行為でイエロー
ここは1枚もらうイエローで得る5秒、10秒が愛おしい
パトリシオの蹴ったロングボールが、ハーフウェイラインを超えて着地したところで長い笛。

一匹の蛾がロナルドの上を発ち天空へ舞い上がっていった。

歴史をこじ開けた
その瞬間に立ち会えて嬉しい
デコが現役の時にはなし得なかったポルトガルの新たな1ページ。
デコは今頃、どこで誰と喜んでいるだろうか。
(デコは会場にいて、同じブラジル人ぺぺとの記念写真が公開されていた)

WOWOWが用意した優勝ポルトガルの字幕が表示される。下には小さく「初優勝」と添えられている。
事実として報道されているそのわずか数文字を、どれだけの長い間待っていたか。
僕はまだ10年ほどだが、それ以上、人によっては数十年の年月がかかって、ようやく、今この瞬間の至福の時にたどり着いた。

歓喜するロナルド、ポルトガルサポーター。
録画しておいた生放送の映像は、リプレイする度に、その時の幸せを生で味あわせてくれる。

僕たちは暫定的な存在であり、いつも暫定的な時をつないで生きている。いまこの瞬間の苦しみは永遠のようであっても、そうではないし、つつがなく生きていた一瞬にも、気の迷いですべてを失ってしまうことがある。

ポルトガル初優勝の瞬間は、そんな僕たちに、いつでもここに戻ってくればいいという初期値を提示している。
人生には至福の時があるという証拠。
一般的に、それは「希望」と呼ばれている。



2Mにおいて、グループリーグを3位通過したチームの決勝進出はW杯では過去に2チームあるが、優勝したのはポルトガルが初めて。


ロナルドはトレシャツを手に巻き付けて、上半身裸になっている。
なんで、いちいち脱ぐかね。
男性ファンはそう思うが、女子ファンに「あれが楽しみ」と聞いたことがある。
試合中に脱ぐと「警告」されるので、終わったら脱ぐ。
彼なりのファンサービスなのかも知れない。

手に巻いていたシャツはカメラマン席に投げ入れた。この後、表彰式に向けて着替える必要があるからだ。
そして、チームスタッフからゲームで着ていたのと同じ長袖の1stユニフォームが届けられた。



ポルトガルメンバーが両側に分かれて花道を作り、フランスメンバーが銀メダルをもらいに行く。
つづいてフェルナンド・サントス監督を先頭にポルトガル。
ロナルドはテーピングした左足がうまく伸縮しない。主に右脚の推進力だけで、最後尾から栄光の階段を上る。


銀メダルを受け取るフランスメンバーのうち、数人は首にかけるのを拒み、手で受け取る。ここまで来て銀メダルにどれだけの価値があるのか、まだその重みを受け容れられないのだろう。
真っ先に降りて来たデシャン監督が階段を踏み外し、観客が手を出して支えようとする。平静を装ってはいるが、地元開催の決勝で敗れた悲痛と心労は察するに余りある。


レナト・サンチェスは首にかけてもらった金メダルを外して、手に巻き付けた。
「僕にとってこの優勝は、ボーナスみたいなものだよ」
試合後のコメントからは、自分の力で勝ち取った訳ではないカップは余録みたいなもの。次は「自分のチームで自分が勝ち取ったカップ」を掲げてみせる。という気概が感じられる。
しかし、手に持っていると無くすかも知れないし、いろいろと不都合だ。
すぐに思い直して、もう1度首にかけた。



ロナルドがトロフィーを掲げる
ガッツポーズ(僕も)
トロフィー落とすなよ
仲間にトロフィーをパス
花火が飛び散る

とことん喜んで欲しい
君たちが歴史だ

フランスメンバーは引き上げることなく、ポルトガルの姿を見ている
(大半はベンチに座っている)


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2016年7月17日 (日)

確信していたエデル 想定外のロリス

延長に入ってからずっと、ポルトガルに攻め手がないと感じていたのだ。
もしも勝機があるとすれば、このままスコアレスドローに持ち込んでPK戦で運を天に任せるしかないのでは?
そう考えて観ていた。

視聴者以上に油断していたのはGKロリスだと思う。
高さでは一目置くとしても、足下のプレーではノーマークのエデル。
そのエデルが1人ドリブルでボールを持っている。ゴールに近づく縦の突破は試みず、ゴールと並行に運んでいる。それも20m先遙か遠くで。
そのエデルがいきなり打ってきた。
DFコシエルニーのチェックが淡泊だったし、フランスDFはそれ以外に2枚しか揃っておらず、ペナルティエリアには誰も入っていない。


ほんの一瞬、右に跳ぶのが遅れる。
1年に1度打てるかどうかというゴール左隅ぎりぎりへ切れ込みながら跳ぶボール。
ロリスが必死に伸ばす手から逃れるように回転してゴールネットを揺らし、奥の枠に当たり金属音を鳴らした。


「PK戦対策か?」と訝しんでいたモウチーニョ
「なぜレナトを下げる?」と落胆したエデル
ロナルドの負傷交代で入ったクアレスマを除き、フェルナンド・サントス監督が切った2枚の戦略が、ただ1つの「奇跡のゴール」を生み出した。


さぁ、こうなれば優勝までのカウントダウン


「後ろに残れ!」
テクニカルエリアに出てロナルドが指示を送る。
ここから、世界中を笑わせたポルトガル「2人監督」状態が始まる。
サントス監督が困った顔をしているのが可笑しい。

9分 マリオのカウンター進撃を止めたポグバにイエロー
ポルトガルボールでプレーが止まるのが嬉しい。

10分 スタンドのフランス・サポーターが映し出される。お通夜の会場のように動きがなく、沈鬱な表情が並んでいる。
だが1人のオバサンがモニターに映し出されていることに気づいて手を振ると、数人がそれに気づいて手を振る。
この非常事態でも、人はついカメラに反応してしまうのだ。


11分 ゲレイロ、足がつって倒れる。
サントス監督がロナルドに「下がれ」といなす。
UEFAのスタッフがロナルドの前に立つ。

ロナルドはフランスベンチ前のテクニカルエリアまで出張してゲレイロに歩み寄り「行け!」と鼓舞する。
優勝という国始まって以来の「歴史」が目の前にぶら下がっているというのに、ここでわずかなほころびから栄誉を掴み損ねでもしたら、それは後悔などという生やさしいものでは済まない。
なにを考えているんだゲレイロ、死ぬ気でやれ!ロナルドはいてもたってもいられなかったのだろう。

それを見たデシャン監督「おいおい、どうなっているんだ?ロナルドが監督をやっているぞ」とばかりにUEFAスタッフにアピールする。

わかったと応えたUEFAスタッフ、何やら手帳に書き留めたが、すぐにロナルドに何らかの措置がとられることはなかった。


14分 スルーパスに上手く対応したクアレスマがマリオにダイレクトパス。
球足が伸びて、惜しくもマリオに合わないがCK。マリオは攻めずにキープして時間を使う。
フランスが前に押し上げているため、ポルトガルはカウンター攻撃が通り始めている。

additional timeは2分


15分 エデルがつぶれてファウルをもらう。ポルトガルボールが続く。
ぺぺは5cm刻みでステップを踏むような、牛歩戦術の助走でFK。

ペペが帰って来てくれてよかった。

2005年CL決勝におけるベレッチのように、ブラジル人DFが決勝ゴールを決めるのでは?と予感していたが、ぺぺの高さ、強さ、大きなクリアは確実に時間と陣地を稼ぐ。


16分 フランスに最後のチャンスが訪れる。両チーム全員がペナルティエリアに入っているかのような混戦。
マルティアルのシュートはポルトガルDFの誰かがブロック。そのこぼれ球に詰めた次のプレーがオフサイド。
ポルトガルは、集中を切らしておらず、慌てずラインを統率していた。

ロナルドがフェルナンド・サントス監督に肩をぶつけている。
「??」
いったい、何を考えているのだろう、ロナルド

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2016年7月16日 (土)

散漫なプレーを散漫な注意力で見ていたらエデルが・・

フェルナンド・サントス監督が就任してからのポルトガルは守備が堅いチームとなっている。
W杯2006からW杯2010までの印象は「ムダ撃ちの攻撃が多く、守備は脆い」チームだった。
ムダ撃ちが多いというのはフットボールでよく言われる「決定力不足」ということを言う。
慢性的に Good FoWard が育たない国において、メディアとファンの常套句に使われる。

●●力不足というと、その欠点がオブラートに包まれてしまうが「要するに下手」ということだ。ポルトガルと日本はこの点に限り、これまでは性格が似通っていた。


ところが、サントス監督が率いたユーロ2016予選では守りが堅くなった。
ユーロ2008 得点24失点10
ユーロ2012 得点21失点12
ユーロ2016 得点9 失点4



<延長前半>
クアレスマは左サイドに張っている。
かと思うと右サイドに出ることもある。
こうした左右ウィングのポジション・チェンジはかつてフィーゴ・ロナルド時代にも行われていた。

3分 エデルがファウルをもらいFK クアレスマが蹴ったボールがぺぺに合ったが、この試合初のオフサイド。


ここからマーク・クラッテンバーグ主審の「イエロー・タイム」が始まる。
4分 相手の手を引っ張ったゲレイロにイエロー
6分 エデルの下敷きになったマテュイティにイエロー
7分 カウンターを止めたW・カルバーリョにイエロー

ロナルドを削った後ハイタッチしたパイエを不問にした序盤とは打って変わり、終盤は徹底した警告で試合を統制するというのが彼の方法論なのだろう。


10分 フランスがペナルティ・エリア内で攻め続けるが、ボールは精度が低く、トラップは止まらない。こうして、ポルトガルを助けている。

13分 ポルトガルがCKゲット。ぺぺが上がってくる。クアレスマが入れる。
ぴたりとエデルのヘッド。高い!
しかし、ワンバウンドのシュートをGKロリスが弾く。

additional timeなし


録画を見直して観て気づいたのは、延長に入ってからずっと、エデルが好機の中心にいたということだ。
まったく期待していない人材だったので、生で見ている時は、心に響いていなかったのだ。
ロナルドの言霊が、彼の戦う魂を覚醒させたのだろう。



<延長後半>
3分 コシエルニのハンド(イエロー)当たったのはエデルの手のように見えたが、スロー再生では確かにその前にコシエルニが触れていた。ペナルティエリアそばのFKをクアレスマがセット。
無回転で蹴れば、何かが起こる位置・・
そう思っていたら、ヨコからゲレイロがやって来て左足でカーブをかけて蹴った。シュートはゴール枠に薄く当たり、激しい音を立てる。あと5cm下ならば入っていた。
伏兵のシュートがここで決まるのかと思ったが、そうはいかない。
フランスで生まれたゲレイロが、ヒーローになり損ねた。


4分 フランス陣内奥深く。一見何の変哲も無いスローイン。
それが、最終章の幕開けだった。
フランスは誰もボールを受けにいかない。仕方なく当てずっぽうのロングスロー。
意図を欠いた散漫なプレーで、ボールがモウチーニョに渡る。
モウチーニョはエデルへ一本の縦パスを通す。
それを受けたエデル、1人ドリブルで持ち込み、DFローラン・コシエルニーをかわす。ほぼ中央まで来る。ゴールまでは20mずいぶん遠い。
エデル、体を思い切りひねって右脚でシュート。

まさか、そう来るとは・・
見ている方は完全に油断していた。


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2016年7月15日 (金)

ロナルド不在のテストを済ませていたサントス監督

ロナルドは2015-16シーズン中に、珍しく数試合を欠場していた。
4月20日、ビジャレアル戦で太ももに違和感を覚えて途中交代。
その後リーガ2試合、CL1試合を欠場している。

ポルトガル代表としては、CL決勝を戦った直後の2016年6月2日、イングランドとの親善試合(ロンドン開催)を欠場している。
フェルナンド・サントス監督はこれを「ロナルド不在のテスト」と位置づけていた。
35分 ブルーノ・アウベスがハリー・ケインへの危険なタックルで退場
86分 クリス・スモーリングが決勝点
1-0でイングランドが勝っている

アウベスが退場したことにより、期せずして
35分間はロナルド不在の11人
55分間はロナルド不在の10人
という格好のテスト・マッチとなった。
今日は「ロナルド不在の11人」の方であり、AWAYの地ではあるが互角に戦えている。



レナト・サンチェスからエデルへ。
運命の交代から1分後、初めてポルトガルに決定機が訪れた。

34分 右サイドをドリブルで駆け上がったナニが右脚でクロス。かと思ったらこれがカーブを描いてあわやゴール。GKロリスがぎりぎりで掻き出す。
こぼれたボールに詰めたクアレスマがオーバーヘッド。
これも枠をとらえていて、ロリスがキャッチ。

36分 今日初めてポルトガルの美しいパスが連続で通る。
ポルトガルにゴールの予感

37分 ベンチに腰掛けたフェルナンド・サントス監督が頭を抱えこんで、うつむいている。選手がベンチをチラ見していたら不安になりそうな光景だ。
既に3枚の交代枠を使い切っているし、PK戦メンバーを考えるには早い。恐らくこの後の展開を想定して、どこで勝負に出るかを考えていたのだろう。

43分 スルーパスに飛び出しボールを追ったクアレスマだが、コシエルニ(21)にブロックされてボールはラインを超える。しかし、コシエルニの首にかけた手を鋭角に食い込ませている。チョーク・スリーパーだ。
ゴール脇の審判が「ワンツースリー」とカウントする(ウソです)
今にも「参った」をしそうだったコシエルニだが、特に死んだふりとかオーバーアクションはしない。これこそDFの鑑、大人のプレーヤーだ。


試合終了間際のadditional time、フランスに「サヨナラ勝ち」の好機が訪れる。
46分 ピエール・ジニャクのシュートがポストに当たる。
エブラが左サイドから入れたボールを受け、ペペをかわす。GKパトリシオのヨコを通ったシュートは薄くポスト。
これが数cm右に逸れていれば、覇者はフランスだった。
勝ちは呆気なく決まり、負けは呆気なく決まる。

90分終了 0-0 延長戦へ


ドレッシングルームに下がっていたロナルドが入場してきた。
トレーニングシャツに着替えたロナルド、選手を激励して回る。
途中交代で入ったFWエデルの元へ行き
「試合を決めるゴールを決めるんだ!」
とエネルギーを注入する。
クアレスマにも同じことを言ったのかはわからないが、試合後にエデルがそう明かしていた。

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2016年7月14日 (木)

勝敗を分ける分水嶺

ハーフタイム
WOWOWでは現地にいるゲストのハリルホジッチが意見を述べる(通訳のフローラン・ダバディは画面に映らなかった)

「ムサ・シソコを除いてはフランスの攻撃陣が疲れている。できるだけ早く点を取らないとフランスはますます厳しくなる」
返す刀で「ロナルドがいないポルトガルがどう点を取るか、それも厳しい」

ボスニア・ヘルツェゴビナの人なので、フランスに肩入れする必要はないと思うが、試合前、ポルトガルについて「大したことは何もしていない。抽選や組合せの幸運に恵まれただけ」と酷評していたので、危機感があったのだろうか。
ポルトガルについては「抽選が幸運」を除いては、仰るとおりである。

WOWOWユーロ2016のアンバサダーを務めたハリルホジッチ。WOWOWのCM画像に登場する彼は、地獄に棲む魔法使いの親分みたいで、怖かった。



<後半>
8分(53分)ここで「観客が乱入した」らしいが、カメラは一切ならず者を映さない。
欧州フットボールでは、前後半そして延長は通しの時間で表記される。その際additional timeはカウントされない。
従って<前半>が45+2分だった場合も「45分」計算であり、後半8分は「53分」である。しかし、感じが出ないので慣れ親しんだ表記に戻す。

16分 カウンターの芽を摘もうと、ジョアン・マリオ(10)が足を蹴ってイエローをもらう。彼の人を食ったような表情がいい。ロナルドがいない後、マリオの落ち着きに期待している。

20分 コマンからのクロスがグリーズマンに合う。
「ついに、やられた」と思ったがヘッドは枠の上に逸れた。

これが、グリーズマン最後の見せ場。残り時間はどこかに消えてしまった。
ポルトガルの守備は確かに堅かったが、好機をものにしなかったのは彼自身である。

この日、両チームの「7番」だけが長袖のユニフォームを着ていた(GKは除く)
夏なので暑いから、皆半袖である。
怪我防止のためか、あるいはZAMSTのような締め付け感が疲労を軽減するのかも知れない。


21分(66)シウバに替わりモウチーニョが入る。
モウチーニョと言えばQuarter FinalでPKを成功させている。
逆にいうとそれくらいしか、目立った活躍がない。
サントス監督は早くもPK戦を見越しているのか。

29分 ジルーのシュートをパトリシオが左手で弾く。がら空きのゴール前にこぼれたボール、そこには誰も居なかった。ここも「救われた」



勝敗を分ける分水嶺が、ここで訪れる。
33分 フランスはジルーに代えてアンドレ・ジニャク
34分 MFレナト・サンチェスに代わりFWエデル(9)が入る。
両チームが間髪を入れずにおこなった2組の交代が、勝者決定のスイッチONだとはこの時まったく想像できなかった。

ロナルドがピッチを去った後、個人技でなんとかできるタレントはレナトしかいない。PKキッカーとしても貴重な1枚だ。
それを、あっさりと代えてしまうとは。
しかも入ったエデルはグループリーグの1,2節に出たっきり「ノーマーク」の選手だ。

しかし、サントス監督の眼力に今は信頼を置いている。
きっと、監督は頭を抱えて考え込んだ時、残り時間の戦いにレナトが不要で、エデルが必要だと読めたのだろう。
結果的に、この交代が優勝を引き寄せることになる。


レナト・サンチェスはゆっくり歩いてピッチを出る。
0-0 とは言えポルトガルにとって、今は時間を使う場面だということがわかっている18歳。たいしたものである。

テレビカメラが2回切り替わったのに、まだ歩いている。
ようやくタッチラインにたどり着いたところで、エデルに対して両方の人差し指を立て「11ね」のサインを送る。
佐野元春が「ナイトライフ」で「♪髪を整えたらタクシーで11時までに~」と歌う時のあの「11」だ \^^)オイオイ
いつか、レナト・サンチェスに会う機会があったら、その理由を尋ねてみたい。

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2016年7月13日 (水)

ロナルドのいなくなったユーロ決勝

WOWOW決勝の生中継は現地に実況アナウンサーを置いている。
やはり、遠く離れた日本のスタジオからの実況と比べると、感情の入り方が違うのか、言葉の選び方、抑揚に臨場感があふれている。
解説者は野口幸司。「だよね」解説のあの人ではないから、安心して観ることができる。


<前半>
ロナルドが削られた1分後、フランスに最初の決定機。
9分 グリーズマン(7)がブルース・リーのように空中で体を捻るヘッド。パトリシオがビッグセーブ。

15分 ジョアン・マリオ(10)がロナルドに駆け寄り「大丈夫なのか?」と心配そうに尋ねる。そして、1分後、見たくはなかった光景が眼前に広がる。

16分 左脚を引きずりながらプレーを続けていたロナルドが座り込んでしまった。
「あ~ダメなんですか?これは信じられない」
実況アナウンサーは、まるで地球が宇宙人に征服されることが確定したかのような、切なく悲しい声で話す。

ロナルドをあざ笑うかのように一匹の蛾がロナルドに止まる。
自分で歩いて外に出たロナルドにチームスタッフが駆け寄り、テーピングを始める。テーピングの威力は絶大である。アナウンサーは「バンデージ」と言っていたが、ちょっと古いと思う。
内側に「モーラステープ」でも貼れば、歩けない人でも歩いてしまう。現代医学に期待しながら10人で戦うポルトガル。

19分 ロナルドが走って戻る。そう来なくちゃロナルド。クロスに走り込むロナルド、しかし満足に跳べない。ここで自らに見切りをつけた。

22分 ベンチに手を挙げて交代のサイン。フェルナンド・サントス監督は「代わるか?」とぐるぐる手を回すトラベリングのサインで意向を確認。
ロナルドはキャプテンマークのマジックテープを剥がして地面にたたきつける。でもすぐに思い直して拾う。
自分の戦いは終わっても、チームの戦いが続くことに、すぐ思いをはせたのだろう。

この瞬間、ポルトガルファンはこの世から大切な何かが失われた気分になる。
主審がジェスチャーで担架を要請。
FWの後任はクアレスマ(20) キャプテンはナニ(17)
幸いなのは、レッドカードの退場ではなく負傷退場であること。引き続き11人対11人で戦えることだけが救いだ。

24分 担架で運ばれていくロナルド。左手で目頭を押さえる。僕らは言葉を失い、思わず口を押さえる。


ロナルドのいるポルトガルの優勝が見たかった。
これで負けても言い訳が立つな・・
という心の声を戒めて、取り消す。
終わったからこうして書いているが、ものごとが動いている時に言葉にしてはいけないのだ。

そこから「ポルトガルの優勝が見たい」に気持ちを移行して集中するには時間がかかった。
恐らくポルトガルの選手たちも集中を欠いていただろう。
しかし、フランスのメンバーにも「なんだか、悪いことしちゃったな」という空気が感じられる。

25分 右サイドに入ったクアレスマは、その貫禄でボールをキープしている。彼にはどことなく、ならず者の怖さが漂う。

33分 ムサ・シソコ(18)の強烈なシュートはパトリシオが弾く。
あと少し左に打たれていたら、ここも「1点」の場面だった。
今日はパトリシオが当たっている。W杯2006のリカルドを見るようだ。

34分 セドリックがファール イエローカード

ロナルドの顔に止まっていた蛾の仲間が、しきりにテレビカメラの周りを舞っている。地元テレビ局は虫コナーズの設置を忘れたようだ。

38分 ジョゼ・フォンテのヘディングシュートが大きく枠の上へ。

43分 フィーゴが欠伸をしている。さすがに手は口に当てていたが。デコは来ていないのだろうか。ベイルはロナルドを心配するtweetをしていたが、ゲーム中も終了後もデコのtweetは見られなかった。

additional time2分

47分 マリオのクロスは今日初めていい角度でGK前に入ったが、ナニは「なに?」という感じでニュアンスが合わず、つっこみきれなかった。


ロナルドを失った後、よく守りペースをつかんだ。
それをグリーズマンは試合後に「警備員の行進みたいだ」と言った。よほど、ひと月前レアル・マドリーに負けた(2015-16CL決勝)ことを引きずっているのだろう。
<前半>を0-0で終えるのは悪くない。
だからと言って良くもない。
まだ、好機はフランスにしか訪れていない。


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2016年7月12日 (火)

開始7分、ロナルドとポルトガルに訪れた悲劇

ポルトガルがPK戦の末Quarter Final(ベスト8)を勝った日「Waiting for the Moment」MAN WITH A MISSIONを買った。
WOWOWのユーロ2016テーマ曲で、生放送のエンディングに流れている。
勝って聴くにはとても高揚感がある、かっこいい曲だ。
3:59という長さも80年代の洋楽のようで、さっぱりしていい。


【決勝】
7月10日(日)28:00
ポルトガル - フランス
組み合わせの妙でポルトガルがHOME、開催国のフランスがAWAY扱い。
フランスが開催国のメリットを享受したのは、グループリーグで楽なA組に入っただけ。ここ2試合は開催国なのにAWAY扱い。しかもポルトガルよりも1日短い、Semi Finalから中2日で決勝を迎えている。

ユニフォームはポルトガルが1stの「赤」濃淡がかぶるためフランスは「青」ではなく2ndの「白」と予想していたが、さすがにそこは「青」を着てきた。
両者共に濃い色なので、画質を際立たせるためにコントラストをきつくした安物テレビのような映像だ。


フットボールの国際試合には国と国との間に相性が存在する。
それはプレースタイルの相性というよりは、心の部分に起因するのではないだろうか。
それは民族にすり込まれた「苦手意識」と推察する。
それを払拭して勝つためには「客観的にみて勝てる」確信と「今日が勝つ日である」という強い決意が必要である。

フェルナンド・サントス監督に替わってからのポルトガルチームは、誰もが大人になり驚くほどの落ち着きを見せている。
かつて、危機になるとすぐに慌てふためいたり、感情を露わにしてカードをもらったり。そういう姿を見なくなった。

その典型的な出来事が、Quarter FinalのPK戦。
ポーランドGKファビアニスキの度重なる挑発を誰もが相手にせず、5連発を決めてみせた。
Semi Finalを勝った後も、誰1人子どものようにはしゃぐ者はいなかった。

フェルナンド・サントス監督のもと、精神的な高みを見せているポルトガル・チームの異次元の強さがここで爆発する予感がしている。


試合会場はスタッド・ド・フランス
行ったことはないが、デコを応援し始めてからいくつかある思い出の場所のひとつ。
2005-06シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝が行われた会場だ。
FCバルセロナ 2-1 アーセナルFC
アーセナルのGKが退場するという展開ながら先制され、終盤エトーの飛び出しで追いつき、試合を決めたのはDFのブラジル人、ジュリアーノ・ベレッチだった。
ブラジル人フットボール選手で、他国籍の代表を選んだ選手は日本ではラモス瑠偉、呂比須、三都主、闘莉王。
ポルトガルではデコ、デルレイ、ぺぺ、リエジソンらがいる。
今回のユーロ2016には、FCバルセロナでデコの親友だったチアゴ・モッタ(ブラジル・イタリア国籍)もイタリア代表の10番をつけて出場していた。
あの日は勝利の余韻に浸ることを見越して有給休暇をとっておいた。


ポルトガルはSemi Finalから中3日、フランスは中2日。
ぺぺの負傷が癒え、ウィリアム・カルバーリョは出場停止明けで復帰。
レナト・サンチェスはロナルドがユーロ2004で記録した「ユーロ決勝史上最年少出場」記録を更新。
ゲーム前、前回優勝のスペインからシャビがトロフィーを持ってくる。


<前半>
序盤、フランスが攻勢をかける。
積極的に高い位置をとり、ポルトガルを圧倒している。
見ている方の心拍数が上がるほど、青いユニフォームの動きが激しい。
すると、フェルナンド・サントス監督の指示が出たのだろう。
ポルトガルも高い位置でのパスカットに行き始める。これはフランス・ベンチにとって誤算だったろう。
この臨機応変な対応が今大会、ポルトガルチームの真骨頂だ。

結局、フランスが激しかったのは、序盤の数分だけだった。
中2日の疲労度を考えてか、序盤に先制点を奪って逃げ切る「W杯2006Semi Final」の再現を狙ったのかも知れない。


4分 ナニがポルトガル初シュート、しかし大きく上に外れる。

ポルトガルに悪夢の瞬間が訪れる。
7分11秒 パイエ(8)の右脚がロナルドの左脚太ももに食い込む。
このプレーは「一発レッド」に値する確信犯。
しかし、マーク・クラッテンバーグはイエローすら出さなかった。試合序盤にイエローを出すと、返って試合が荒れるという考えなのだろう。

テレビカメラは困惑の表情を浮かべるパイエのアップを捕らえていたが、その後の報道でパイエはエブラとハイタッチしていたという。

屈強なロナルドは立ち上がり、プレーを続ける。
まだ、いけるのか・・ できれば少しムリをしてこの舞台に残って欲しい。


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2016年7月11日 (月)

フランスが10年前、ポルトガルに勝った理由

7月7日(木)28:00
準々決勝-3勝者 - 準々決勝-4勝者
[準決勝-2]
ドイツ 0-2 フランス


ドイツは過去3度、1972、1980、1996年にユーロを制している。
ユーロでは20年勝っていないが、直近のW杯2014を制しており、ベルギーが大会を去った今、優勝候補の筆頭である。

ところがこの試合はベストメンバーが組めない。
マリオ・ゴメス、ケディラが負傷欠場。
マッツ・フンメルスが出場停止。

今大会のQuarter Final(ベスト8)以降「主力が欠場したチーム」が敗れている。
QF ベルギーは3人のDFが欠場
SF ウエールズの司令塔ラズナーが出場停止


試合は前半additional time、PKでフランスが先制。
72分に加点して勝利。
血で血を洗うような激戦を想像していたが、フランスは1人の退場者も負傷者を出すこともなく勝利した。

これで決勝に進む両チームともに「出場停止」はいない。
イエローを1枚持っていく選手はいるが、決勝の次に試合はないので何の問題にもならない。



勝者フランス 2得点を決めたアントワーヌ・グリーズマン(7)
「トロフィーを掲げられることを願っているけど、今夜はこの喜びを味わいたい。皆、子供みたいにはしゃいでいるよ」

トトカルチョでフランスに賭けている勝負師は、このことばを苦々しく聞いただろう。難敵ドイツを倒して歓喜しないチームはない。「事実上の決勝」と揶揄する人が少なくない試合に勝ち、次は過去10連勝中のポルトガル。
喜び過ぎる気持ちもわからなくはない。


敗者ドイツ ヨアヒム・レーブ監督
「フランスはポルトガルに勝つと私は思う。ポルトガルにそこまでの印象はない」
ポルトガルを「お得意様」にしているドイツの監督がこう言いたくなるのはわかるが、敗者がSFの勝者に言うことではない。気絶するほど下品な談話である。

苦手とするドイツが敗れるという「最後のピース」が揃ったことで、ポルトガル優勝にお膳立てはできた。



ポルトガルはグループリーグを3位で勝ち上がった。
(3位から勝ち上がった4チーム中ブービー)
これは、前回ユーロ2012までのレギュレーションならば、グループリーグ敗退の成績だ。
勝てば「参加国中上から4番めのランキング国であり、元々地力は上だった」
負ければ「ここまで幸運に恵まれたが、最後に力尽きた」
と言われるだろう。


2位ベルギー、4位ドイツ、6位スペインが敗退した今、8位ポルトガルは大会前の時点では最もFIFAランキングが高かった国。
QF以降の戦いぶりで、あたかも強国のように思われているのはフランスだが、ポルトガルがチーム力で劣っている部分は何もない。


フランスとポルトガルが2Mで最後に戦ったのは2006年W杯Semi Final。
この時は疑惑のPKで挙げた1点でフランスが1-0で勝っている。

開始早々、フランスがペナルティエリアに侵入。
ポルトガルDFリカルド・カルバーリョが後ろに倒れた。するとティエリ・アンリはボールを蹴りに行かず、倒れているカルバーリョの足に引っかかりに行き、自らも尻餅をついた。これがファウルと判定される。
そのPKをジダンが決めて、決勝点だ。

2006W杯ドイツ大会はPKによる1-0のゲームが多く、審判による「判定勝ち」大会だった。
フランスは今大会のSemi FinalもPKを獲得している。

ユーロ2016決勝を裁くイングランドのマーク・クラッテンバーグを信頼している。
時代は変わっているし、決勝が「判定勝ち」になる危惧はない。


チーム状態=チーム力は互角とみる。ならば、勝敗の行方はどちらの監督が先発選手起用、初動作戦を成功させるか?
相手の戦術に対応して、的確な戦術変更、選手交替が行えるかにかかっている。

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2016年7月10日 (日)

ユーロ6試合め、統制がとれてピースが揃いつつあるポルトガル

Semi Final(ベスト4)ポルトガル-ウェールズ戦
この日もWOWOWの解説は奥寺康彦。
そしてあと1人は声からしてセルジオ越後かと思った。
WOWOWもずいぶん危険なマッチングをするものだと思ったが、佐々木則夫(前サッカー女子日本代表監督)だった。

「これがポルトガルだよね」
「シュートコースがなかったんじゃないかなぁ」

いつもながら、奥寺の「だよね」解説は不愉快だ。
その「ため口」「友達ことば」でいったい誰に語りかけているのだ。
確かにあなたは有名な人であり、僕よりも年長者だが、テレビを通して語る人々は、もっと丁寧に視聴者に接してくれる。僕はあなたの後輩でもなければ、子分でもない。
真摯な言葉遣いの佐々木則夫と同席させると、その下品さがさらに際立っている。

こういう尊大な態度に接していると、会社で仕事をしているような気分になってくるので、後半はチャンネルを変えて、地上波テレビ朝日の生中継を見ることにした。
決勝でも奥寺が出てくるようならば、その時もまた"テレビ朝日の方"を見なければならない。


<後半>
50分
後半が始まってわずか5分、コーナーキックからのサインプレーでゲレイロ(5)が上げたボールが秀逸だった。
ピンポイントで「上空で待機していた」ロナルドに合う。
それほど厳しいコースへ打ったわけではなかったが、ロナルドの頭の芯を食ったボールはGKの手の先をかすめた。
ロナウドはミシェル・プラティニが持つユーロ歴代最多得点記録(9)に並ぶ。
ちなみに、プラティニは1大会出場で9ゴールを挙げている。


そのわずか4分
「集中力が切れていた」とクリス・コールマン監督が振り返った「魔の5分」
左からのクロスを競ったレナト・サンチェスは、なぜかゴールとは正反対の方角へヘッド。
そこにはロナルドが待っていて、DFの隙間を通す「何かが起こるシュート」
「これでどうだ?」という強い意志ではなく「その先はボールに聞いてくれ」という期待がこもっている。
そのコースを読んでいたのは味方のナニ。
彼は賢明に足を伸ばし、ボールの左側に当てる。するとボールはGKが待っていたコースから右へと大きく軌道が変わる。
GKは一歩も動けなかった。

中継のカメラは後ろからとらえていたのでオフサイドか?と一瞬間があったがゴール成立。
試合を通じて、ウェールズはクロスをフリーで上げさせるし、オフサイドラインの統制はとらないし、守備はがたがただった。


72分
ロナルドがベイルの進撃を止めてイエローもらう。
もういいから、後はおとなしくしていて欲しい。
ロナルドのいない決勝は、ウナギの乗っていない鰻重のようなものだ。


78分
ダニーロ(13)がシュート
GKはボールを抑えきれず、ゴールに向かって転がり始めたボールに懇願するかのように押さえに行く。

Quarter Finalから、ポルトガルはFW以外の選手がシュートを放つ機会が増えた。
決勝でロナルド、ナニが徹底マークに遭った時、彼らのうちの誰かが殊勲を立てるかも知れない。


ポルトガル 2-0 ウェールズ
ぺぺが故障のためSemi Finalを欠場したが、それ以外の主力には目立った故障者がいない。
全員が決勝に臨むことができるのは、とても幸運なことだ。


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2016年7月 9日 (土)

両チームが2ndユニフォームを着た理由

7月1日(金)28:00
マッチ2勝者 - マッチ6勝者
ウェールズ 3-1 ベルギー
[準々決勝-2]
ウェールズは1stの赤ユニフォーム
13分ベルギーが先制

ウェールズは31分にA・ウィリアムスのゴールで同点にすると、後半2点をとり90分以内で決着を付けた。


7月2日(土)28:00
マッチ5勝者 - マッチ7勝者
ドイツ 1(PK6-5)1 イタリア
[準々決勝-3]
65分ドイツがエジルのゴールで先制
78分PKでイタリアが追いつく
ドイツはこれが今大会初失点。だが依然としてオンプレーでは失点していない。
PK戦では5人中3人ずつが外し9巡目で決着


7月3日(日)28:00
マッチ4勝者 - マッチ8勝者
フランス 4-1 アイスランド
[準々決勝-4]
フランスはエンゴロ・カンテ、アディル・ラミが出場停止
より攻撃的な布陣で戦ったフランスは前半だけで4-0とした


【準決勝】

7月6日(水)28:00
準々決勝-1勝者 - 準々決勝-2勝者
[準決勝-1]
ポルトガル - ウェールズ


ポルトガルは累積警告2枚(次戦出場停止)となったのがW・カルバーリョ。
それ以外の選手は警告がリセットされて、Semi Final(ベスト4)を迎えることができた。
ぺぺが練習中の怪我のため欠場する。

ウェールズは、前試合後半29分、不用意なハンドで累積警告2枚となったMFラムジー(10)が出場停止。
デイビースも出場停止のためレギュラー2人を欠き、今大会初めて代役を立てている。

Quarter Final(ベスト8)では優勝候補のベルギーが守備のレギュラー3人を欠いて戦い敗退している。
駒が揃っていることは、さらに勝ち抜くために重要な要素である。



ポルトガルのユニフォームは意外にも「ティファニーブルー」
両チームが揃って2ndユニフォームを着るのは珍しいことだ。
両チーム共に1stカラーは「赤」
従ってスタンドは一周ぐるりと真っ赤に染まっている。
(正確にいうと「ポルトガル地帯」は赤と緑のツートーン)

ユニフォームはホーム扱いのチームに選択権がある。
本来ならばホーム扱いのポルトガルが1stの赤、ウエールズは濃淡が逆となるユニフォームを着るところだ。

ところがウェールズの2ndは「黒/グレー」の横縞。
これでは、ポルトガルの「赤」と濃淡がつかない。

本来、チームは1stと2ndは濃淡を逆にすることが求められている。
2006年W杯でポルトガルは1st「赤」2nd「黒」を用意。
だが、これに対してFIFAからクレームがつき、急遽ポルトガルは3rdで「白」を用意した。

濃淡をつけるためには2つの方法がある。
a.ポルトガルが2ndを着てウェールズが1stを着る
b.ポルトガルが2ndを着てウェールズも2ndを着る

さすがにホームのポルトガルが相手に1stを譲るのはおかしいということで、b案となったのだろう。

ポルトガルにしてみれば、今大会では1stの「赤」でも2ndの「ティファニーブルー」でも戦績は似たり寄ったり。
90分では一度も勝てていないので、験の担ぎようがない。

ユニフォームサプライヤーと、町のパチモノ屋さんにしてみれば、ポルトガルが2ndで好成績を挙げてくれることは大歓迎だ。
1stユニフォームは1枚持っていると、それほど大幅なデザイン変更がない限り、買い換え需要は鈍い。
一方、今回のようにポルトガル2ndおなじみの「白」ではない新色は「お、この色いいね。チームも勝っているし、1枚買うかな」と財布のひもが緩もうというものだ。



<前半>
序盤はウェールズがよく前に詰めて攻勢をかける。
これに対してポルトガルはロングボールを放り込む策に出た。

ポルトガルはパスをつなぐチームであり、これだけロングボールを放り込むということはベンチの指示である。
ウェールズは果敢にプレスをかけてくるチーム。
前掛かりにさせないよう「こういうのもいくよ」とプレッシャーをかけているのだろう。
この策は功を奏し、徐々にウェールズのプレスが弱まり試合は、晴れた日の大村湾のように落ち着いていく。

互いに慎重な姿勢を崩さない。
前半は得点0 additional time 0で終了。
もしも、郡司さんが採点するならば「
10-9でこのラウンドはポルトガルがとりました」というところだ。
相手の出鼻をくじいた後は、格段に安心感が増した。


フェルナンド・サントス監督は実は稀代の名監督なのではないか。
ここでそういう考えが頭をもたげる。
戦力でいえばロナルド、デコが揃っていたW杯2010も悪くなかった。
今回の布陣と比べても甲乙はつけがたい。
しかしあの時はベスト16止まり。
監督の名前はカルロス・ケイロス。
彼のせいでポルトガルはロナルド、デコが揃った貴重な時期を、一定期間ムダにしてしまった。


サントス監督は就任以降、ユーロ予選・本戦ではいまだ無敗を続けている。
(8勝4分け)
かつてルイス・フェリペ・スコラーリが率いたブラジルの再現が頭をよぎる。


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2016年7月 8日 (金)

ポルトガル奇跡のPK5連発でベスト4へ

<後半>
レナト・サンチェスは右ライン寄りに張っている。
ユーロ初先発ながら、もはやレギュラーの風格がある。
「ゴール」という結果は、かつてデコがそうであったように、チームへ渡すことが不可欠な名刺なのである。


ぺぺ(3)のディフェンスがことごとく成功する。
これまでのぺぺは優秀な選手ながら、大事な試合で熱くなって退場し、チームに迷惑をかける存在だった。
今回のユーロ2016では、心の安定が増したようだ。


27分 カードをもらったシルヴァを下げて、久しぶりにモウチーニョ(8)が入る。
彼に「役割」が訪れるとは、この時まだ思っていなかった。

34分 クアレスマ(20)が入るとすぐにぺぺのパスカットから決定的好機。

46分 W・カルバーリョ(14)が今大会2枚目のカードをもらう。これで、準決勝に進んだ場合出場できない。


2008年5月のルール変更(ユーロ2008から適用)で、累積警告は準々決勝終了時点でリセットされる。
これは、準決勝で2枚めをもらった主力が決勝に出られないのは興ざめであり、決勝はベストメンバーでやりたいというUEFAの方針による。


<延長前半>
互いに様子見。膠着している。

<延長後半>
3分 ポルトガルがゴールに迫ったシーンで観客が乱入する。
その手の動きからして、ロナルドに抱きつきたかったようだが、日頃から下半身の鍛錬を怠っていたせいか、ロナルドにあっさりと体をかわされた。
その後、映像は試合再開を待つ選手たちのアップを次々に切り替え、不遜な邪魔者が乱雑に排除される姿を見なくて済んだことは、心の平穏にとって、とてもよいことだった。


<PK戦>
ポルトガルはユーロ2012のSemi Final(ベスト4)において、スペインにPK戦(2-4)で敗れている。
ポーランドは前試合、PK戦(5-4)でスイスを破っている。


日本のスタジオからモニターを見て実況しているWOWOWのアナウンサーが「区あれスマ(ATOK変換)は地面に頭をつけて精神統一ですか、あれは?」と訝しがる。
彼はある宗教徒がそうするように、地面に頭をこすりつけて固まっている。
(試合終了後も同じことをしていた)


ロナルドは2度コイントスに負けて、ゴールはポーランドサポーター側。順番も先攻を譲られた。
(僕がコイントスに勝ったら先攻を取るが・・)
ポーランドは「後蹴り」が得意なのだろう。


①ロナルド
彼が決めれば、勢いがつくというよりは、彼がしくじれば、そこで終わりという予感が漂う。
PKを楽観して見られるサポーターは、世界中のどこにもいないだろう。

いつものように、ボールにキスしてセットしたロナルドがゴールを見据える。
ここで、ラインに下がりながらGKウカシュ ファビアニスキ(22)が笑った。
「いやぁ、久しぶり。元気だったかい?」
と言わんばかりの友好的な笑顔だ。
それが彼のルーチンなのか、それとも心理戦なのか?
(笑ったのはこの一度%E


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2016年7月 7日 (木)

増田寛也 東京都知事 待望論

小池百合子、増田寛也、蓮舫Rの3人を軸にして水面下のせめぎ合いが続いている(予測です)2016東京都知事戦。

メディアに対して出馬をぶち上げたのは小池百合子だが、どのシナリオに転んでも出馬が堅いのは増田寛也の方である。


増田寛也の知名度は低い。
メディアは「前の岩手県知事」と紹介していて、あたかもつい最近まで岩手に居た人という風情。
そういう点では、割と最近まで鳥取県知事だった片山善博と同列の扱いだ。


■増田寛也の略歴

1951年12月20日
東京都世田谷区で生まれる

1972年
東京大学入学

1977年
建設省(現在の国土交通省)入省

1995年~2007年
岩手県知事を3期務めた

2007年~2008年
第1次安倍改造内閣において総務大臣

2009年~
野村総合研究所顧問
東京大学公共政策大学院客員教授

2014年
「地方消滅 東京一極集中が招く人口急減」出版
2015年
「地方消滅 創生戦略篇」冨山和彦共著
「東京消滅―介護破綻と地方移住」


岩手県知事だったのはもう10年前の話。
一度も衆参議員だった時代はないが、2年間の閣僚経験はある。
閣僚退任後は民間人であり、ここ2年は「地方創生」をテーマにした著作発表に力を入れている。


2016年都知事選において、増田寛也には自民党東京都連、東京23区のうち21区長が都知事選出馬を要請している。
お膝元の東京特別区、区長会から熱望されるということは、就任した際の都政運営が円滑に進むことが予想できる。

真摯な人柄と見受けられ、地方自治の首長向きの人材と言える。
たたき上げの政治家ではないので「東京都知事」という「王様の地位」に着きたいという名誉欲も見て取れない。

「真摯」であること
身の丈を超えた「野心」がないこと
この2つは、住民として首長に求めたい要素である。

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2016年7月 6日 (水)

東京都知事戦 小池百合子 対 増田寛也 蓮舫R

「都知事選、誰が出るんだろうね」
「後出しじゃんけんだからね~」
そんな会話が、東京都の至る所で交わされている。
それは居酒屋で。
それはプロ野球興業を行っている東京ドームで。


舛添要一の辞任を受けた東京都知事選挙は2016年7月31日に行われる。
本命なき都知事選、ここまでの流れは以下の通り。


6月12日
自民党 下村博文総裁特別補佐が「不信任案が出たら(舛添知事の説明に)自民党だけが納得したとは言えない」と発言 舛添要一辞任の流れが動き出した。

6月15日
舛添要一が辞任願いを提出
同日、都議会承認

6月18日
民進党の参議院議員 蓮舫が出馬を拒否したと報道された

2016年6月22日
2016年7月参議院選挙投開票公示
都知事選に名前が挙がっていた蓮舫Rは参院選に立候補した

6月29日
自民党の衆議院議員 小池百合子が自民党東京都連の了承を得ずに出馬表明。
都連は「寝耳に水」として対応を協議した。

7月4日
東京23区の21区長が増田寛也に出馬依頼

7月5日
小池百合子が東京都連会長を務める石原伸晃と会談。
自民党として推薦するか否かの結論を参院選後に先送りした。

7月10日
2016年7月参議院選挙投開票

7月14日
告示

7月31日<日>
投開票



今後の流れを2通りで予測する。

■ケース1
小池百合子が自民党の推薦を得て立候補した場合
増田寛也が自民党東京都連の推薦を得て立候補
自民分裂選挙となる

民進党は「自民党が小池百合子を立てた」として、増田寛也支持に回る


■ケース2
小池百合子が自民党の推薦を得られず出馬を断念
増田寛也が自民党東京都連の推薦を得て立候補
自民分裂選挙が回避される

民進党は「自民との相乗りはあり得ない」として、7月10日に参院選で当選したばかりの蓮舫Rを立候補させる。

つづく

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2016年7月 5日 (火)

ポルトガル代表に名刺!レナト・サンチェスユーロ初先発初ゴール

6月26日(日)22:00
A1位 - C/D/E3位
フランス 2-1 アイルランド
[マッチ4]
2分 E組3位から勝ち上がったアイルランドがPKで先制。Giant killingか?と思われたが、後半フランスが逆転した。


6月26日(日)25:00
C1位 - <font color=lightgrey>A</font>/<b>B</b>/F3位
ドイツ 3-0 スロヴァキア
[マッチ5]
B組3位のスロヴァキアをドイツが順当に圧倒してしまった。
(何処かがドイツを倒してくれると信じている)
次戦ドイツはイタリア-スペインの勝者と当たる。ドイツはポルトガルとは対岸の厳しい「山」に入っている。


6月26日(日)28:00
F1位 - E2位
ハンガリー 0-4 ベルギー
[マッチ6]
ベルギーが後半30分2-0とすると、ハンガリーが諦めた。
ポルトガルと3-3の接戦を演じたハンガリーをベルギーは圧倒。
次戦はウェールズと準々決勝。
その勝者がポーランド-ポルトガルの勝者と当たるだけに不気味だ。


6月27日(月)25:00
E1位 - D2位
イタリア 2-0 スペイン
[マッチ7]
ユーロ2012決勝ではスペインが4-0で圧勝したカードの再現。
イタリアが柄にもなく勇敢に攻めて、スペインのユーロ3連覇を阻んだ。
次戦はドイツと当たる。


6月27日(月)28:00
B2位 - F2位
アイスランド2-1イングランド
[マッチ8]
ルーニーがPKを決めて先制
アイスランドが逆転した。今大会1つめのGiant killingである。
次戦はフランス


ラウンド16を終えてベスト16が出そろう。
2日間の間合いをとって、Quarter Final(ベスト8)が始まる。
初出場(AアルバニアBウェールズBスロヴァキアC北アイルランドFアイスランド)5チーム中、2チームが残っている。



6月30日(木)28:00
マッチ1勝者 - マッチ3勝者
ポーランド-ポルトガル
[準々決勝-1]
ポーランドは初ベスト8
ポルトガルは6度め

ユニフォームはポーランドが「白」ポルトガルは3試合ぶりに1stの「赤」を着る。
フットボールではHOMEチームにユニフォームの選択権があり、たいていは1stを着る。AWAYチームは濃淡が異なるユニフォームの着用義務があるため、この試合のように両者が1stを着る試合はよくあることだ。
(例:FCバルセロナ-レアル・マドリーのクラシコ)


前試合の後半から出場して、最後は得点に絡む活躍をみせたレナト・サンチェス(16)が先発。見ていて安心守備のベテランDFリカルド・カルバーリョは先発していない。

<前半>
1分 DFセドリックが目測を誤る守備でポーランド先制。
しかし焦ることなく、ゲームは終始ポルトガルが支配している。
前試合で追いつき、勝ち越した経験がその落ち着きを生んでいるのだろう。


32分
レナト・サンチェスのユーロ初ゴールでポルトガルが追いつく。
美しいパス交換からサンチェス「なんでそれで入れられるんだ?」というゴール。
とても点が入るシーンには見えていなかった。
リプレイを見るとクリホヴィアクに当たりコースが変わっていた。


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2016年7月 4日 (月)

WOWOWオンデマンドでユーロ決勝トーナメントを見る難点

朝6時に終わった試合は、何時から放送されるのだろうか?
WOWOWカスタマーセンターに電話して、ストリーミングの開始時間を尋ねる。
「本日は20時を予定しています」とのこと。
これから帰ればちょうどよいタイミングだ。

帰宅してからも夕刊には近づかない。
(あとで見たところ見出しにポルトガルの文字はなかった)
一通り、用事を済ませてからパソコンを起動
間違ってもユーロ2016のトップページを開いたりしないよう、事前に単語登録しておいた、WOWOWメンバーズオンデマンドのURLにアクセス。
事前に問い合わせた時間よりも早かったが、既にストリーミング配信が始まっていた。


こうして無事、結果を知らないまま、ストリーミングビデオで観ることができた。
その日、遠く離れた欧州で行われたスポーツの試合内容が、パソコンで見られる。しかも見たい時に。
こんな僥倖はない。
WOWOWはなかなか、たいしたものだと思う・・・

と喜んだのはつかの間。
ここからも一筋縄ではいかなかった。

まず、視聴開始から3分で画面が止まった。
しばらく待っていると画面には「通信エラーが発生しました(-2)」と表示される。
どうしたもんじゃろの~と小橋常子のように、鷹揚に構えていたら画面が復活した。

しかし3分後、またしても「通信エラーが発生しました(-2)」
何度か止まった後、回線が空いてきたのか、映像は順調に流れ始めた。


初めて見るストリーミング、新たな難点が浮かび上がってきた。。
映像の総時間が「168分」と表示されているのだ。
考えたくはないが、この試合の尺がわかってしまう。
フットボールの試合は45分ハーフ。90分で決着がつけば、前後の映像を含めたとしてもデータファイルのカウンターは120分前後を示すはず。
(ストリーミングでは前後半ハーフタイムの待ち時間はカットされていた)
まさか「試合が早く終わりましたので歴代ポルトガル名選手エウゼビオからフィーゴまで」が放送されるということはないだろう。


単純に計算すると 90+15+15=120
それでも決着せずPKというセンが見え隠れする。
決勝トーナメントにおいては、データの長さで試合展開がわかってしまうことがある。これはこれで、困ったものだ。


どきどきしない・・
結末がわかっていないだけで「起承転」までがわかっているスポーツはつまらない。
画面の右側が空いているので、エクセルで家計簿を付ける。
パソコンでスポーツを見るという新たな習慣、それ自体が悪いわけではない。


(90分終了後の休憩時間はノーカットで収録されていた)
延長突入時点で118分/168分
映像は残り50分しかない。
延長は15+15=30分
あまり時間が余っていない。これは120分内での決着があるのか?
どきどきが少し戻る。

(延長前半終了後の休憩時間はノーカットで収録されていた)
前試合でポーランドは5人ともPKを成功させている。
ポルトガルはユーロ2012年Semi Final(ベスト4)でスペインにPK戦で敗れている。
PK戦は歓迎できない。

これは決着がつくぞと思っていたところで観客が乱入する。
これで additional time ができる
決着がつくな

と思ったら、やっぱりPK戦。
PK戦のどきどきは生で見ても、録画で見ても変わらない。
16分の中にPK戦がすっぽり収まるとは思わなかった。
残り時間との読み合いで、どきどきの強弱が変わるという奇妙な経験だった。

パソコンで見られるWOWOWのオンデマンド(ストリーミングビデオ)は素晴らしい。
ユーロ2020もまた申し込みたい。
ただ、準決勝から先は「生放送」で見なければいけない。


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2016年7月 3日 (日)

「情報遮断」「ネタバレ回避」の1日

お昼の間、気をつけなければならないのは「僕がフットボールのポルトガル・ファンであることを知っている知人」から声を掛けられないことだ。

「よかったね!」

と言葉をかけられたことが、過去の2Mで一度あった。
その日、僕はポルトガル戦を録画しておいて、その晩に見るつもりだった。
その試合結果を知っていたサトウ氏が、僕の顔を見るなりそう呼びかけたのだ。

僕が「え゛それはないだろ?」という顔をすると、すぐに事態を察した彼は誤魔化しに入る。
「いや、そうじゃなくて^^;)」
遅いって・・
コミュニケーションはあうんの呼吸。
特に気心の知れた彼とは以心伝心の関係にあり、すべては後の祭り。
その晩は結果のわかった録画を、飛ばしながら見ることになった。

もしもそれが負け試合だったらどうだったか。
ある意味で、それならばいい。
「負け」という結果がわかった試合を90分も見る必要はない。
時間の節約になる。
それに90分見たうえの敗戦ならば相当なショックを受けるところだが「ネタバレ負け」の場合は、バラされた驚きがショックを覆い包んでしまう。



とにかく、今日はサトウさんに要注意。
彼が廊下の向こうから来たらルートを変え、会話の機会を与えないように心がけた。


想定外「不測の事態」も過去に一度ある。
ウィンブルドン決勝を録画しておいて、帰宅してから見ようと楽しみにしていた日のこと。
派遣会社のお調子もの姉ちゃんが、出社してくるなり「フェデラーごれんぱっ!(五連覇)」
と叫んだのだ。

憲法では国が言論の自由を保証しているので、僕は日本政府ではないが、彼女には文句を言わなかった。

友達からのメールも開かないことにした。
従って、友達へのメールも出さない。

ネットの閲覧もしない。
どこにどのようなリンクが書いてあるかわからない。
この6年で大きく変わったのは、いろいろなWebページにニュースのリンクが増えたことだ。

思わずクリックしたくなるようなタイトル、どうでもいいことだけど気になるタイトルで「こっち来いよ」ページへ誘う。

とにかくネットには参加しない。
パソコンやスマホでは、kindleで村上春樹を読むことに集中する。

それにしても、既に結果が出ていることを12時間も知らないで過ごすというのは妙な気分だ。
なぜ、自分はこんなことをしているのだろう。
結果を知ることを恐れている自分は、いったい何を恐れているのだろう?

結果を知りたいか否かと言われれば、すぐにでも知りたい。
では、なぜ知ろうとしないのかといえば、録画したコンテンツをどきどきしながら観たいから。
そうだ。「どきどき」が貴重なのだ。

毎日のように行われるNPBの試合は「リーグ戦」であり、1つ負けてもまたすぐに次がある。
一方、2Mの決勝トーナメントのような「ノックアウト」は、1つ負けたらそこで終わり。
天皇杯ならば次は翌年だが、ユーロの場合、次は4年後。
その「どきどき」は4年に1度の貴重なものなのだ。

さて、夕方の帰宅経路
すでに駅のキオスクにはタブロイドが並んでいる頃。
キオスクがある通路を避けて、いつもとは違う経路で電車に乗る。

電車を降りてから要注意なのは、コンビニの新聞スタンド。
その店舗は入口の目立つ場所に夕刊紙が立ててある。
視界を30度ほど逆側に反らし、その場をしのいだ。

つづく


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2016年7月 2日 (土)

欧州サッカーの情報を遮断した1日の記録(ネタバレなし)

3:38 に目が覚める
歳をとってから、夜中におしっこが・・
という話しではなく、ポルトガルの試合が4:00から始まることを脳が覚えているからだ。

しかし、とても疲れている。
前日、東京ドームに「橙魂2016」の試合を見にいっていたためだ。
澤村の乱調と實松の2つの後逸で接戦を落としたからではなく、歳をとると、幅が狭く固い椅子に長く座ったり、人混みの中に長居することが辛いのである。

一日を終えてから見ることにして、再び眠りについた。


ユーロ2016でポルトガルはベスト8に進んでいる。
対戦相手はポーランド。
他方の「山」にドイツ、イタリア、スペイン、イングランド、フランスと言った列強が集まったため、ポルトガルのベスト8は相対的に楽な相手となっている。

ハードディスク録画機も動いているはずだし、WOWOWのメンバーズオンデマンドでは、終わった試合をパソコンで見ることができる。


数時間後、再び目覚めてから、久しぶりの「情報遮断」「ネタバレ回避」の1日が始まった。
「しらべる」に「ネタバレ」というページがあり、2010年に作った当初こう書いていた。

■「ネタバレ回避」のために、見てはいけないもの
・インターネットニュース
・夕刊紙の見出し
・ツイッター
・ブログ

■見ても大丈夫なもの
・メール
・ミクシィ
・朝刊紙

6年が過ぎて、経験を踏まえて書きかえると次のようになる。

■「ネタバレ回避」のために、見てはいけないもの
・インターネットニュース
・夕刊紙の見出し
・ツイッター
・ブログ
・ミクシィ
・友人からのメール

■見ても大丈夫なもの
・友人以外からのメール
・朝刊紙


通勤電車のなかでスマホを取り出す。
まず、はじめに「YAHOO!ニュース」のアプリを消した。
ヒマな時ついタップして、ニュースを見てしまわないためだ。


駅のキオスクに並んでいる「朝刊」の見出し
これは大丈夫。
6時から7時に終わる試合。
さすがに朝刊の締め切りには間に合わない。

しかし、夕方の帰宅時間帯にはこれが厄介になる。
ユーロ2016はほとんどの日本人にとって、関心の対象となっていない。
NHKは権利の関係なのか、あるいはWOWOWを利することを避けてか、ユーロをスポーツコーナーで扱っていない。
サッカーファンに限ってみても、長友佑都の「アモーレ」の方がよっぽど関心が高い。

しかし、ロナルドだけは別格だ。彼の存在をウォッチしているファンは少なくない。
要らぬ気を利かせたタブロイドに「ロナルド爆発」のような見出しが躍らないとは限らない。

つづく


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2016年7月 1日 (金)

路上喫煙 歩きタバコが増えている理由

朝の通勤時間帯、駅へ向かう道は駅に近づくほど歩行者の数が増える。
まだ駅までは5分以上の距離があるあたり、人影はまばら。
そんな辺りに彼は現れる。

「ポイ捨て男」だ

たばこのポイ捨て女は見たことがない。
きっと、注意された時のリスクが怖いからだろう。

「ポイ捨て男」は計算ずくだ。
派出所の前では吸わないし、いかにもワルそうな高校生の集団が近づいてくる前に捨てる。
所詮は「小さい男」なのだ。



路上喫煙については、国の法律で禁止されておらず、自治体ごとに条例でルールを決めている。
自治体によって「路上喫煙禁止」であったり「ポイ捨て禁止」であったり、なにも規制がなかったり、ルールはまちまち。

「路上喫煙 条例 **(自治体名)」
で検索すると、ルールがある場合、その地域の情報がヒットする。


駅に向かう歩道で、歩きタバコが増えている。
その駅がある自治体は条例により全域「歩きたばこ」禁止だ。
まだ、駅まで距離があり、見ている人も少ないという気軽さで「ポイ捨て男」はたばこをふかし、そして投げ捨てる。


オーバースローでスナップを効かせて投げた方がかっこいいと思っているようだ。
投げ捨てるわけだから、火は消えていない。
一度その火が何かに引火して、惨事が起きない限り、世の中の「ポイ捨て男」たちは、その美しいスローイング・フォームを追究し続けるだろう。


「ポイ捨て男」は最近目に付くようになった。
あくまで感覚的なものだが、それは人数が増えているということに他ならない。



「ポイ捨て男A」が吸っている。そして投げ捨てる。
誰も咎めない。
それをみた一般喫煙車Bさんが「路上いいんだ!」と吸い始める。
そして「ポイ捨て男A、B」の様をみて、次なるC、Dが現れる。
そのような連鎖が広がっていると推察する。


「この自治体では、路上喫煙は全面禁止ですよ」
そう注意したら、どうなるだろう?
「あ、すみません」「そうなんですか」と素直に中止する人もいるだろう。
一方では、逆ギレされる危惧もある。


2016年初夏、携帯電話を操作しながら歩いている若者を注意した男性が、殴られて重傷を負うという事件があった。
そういう「報道」を聞くと、ますますその危惧は高まる。
誰もが殴られたくないし、トラブルに巻き込まれたくない。
事なかれ主義に徹するのが平穏だ。

「スマ歩」を規制すべきだという意見がネット上で出ているが、条例があっても路上喫煙がなくならないように、その実効性は怪しい。


かくして「ポイ捨て男」は増殖する。
誰もが守られた檻の中からしか、狩りができない架空の世の中。
目の前で行われている破落戸(ごろつき)の所業には、私人は対峙できない。

警察がパトカーで巡回して、警察署に連行する。それくらいの対応をしない限り、破落戸は減らないと思う。

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