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2017年4月 7日 (金)

東京マラソンで最も危険なスポット 浅草雷門の右折

11km
日本橋から15km地点の浅草雷門をめざす。
ペースは一定
予定通りのペースをプラスマイナス2秒の範囲に収めている。
もちろん、走っている時は、そんなことはわかっていない。

あとで振り返ってみると、日本橋から雷門に向かうこの区間が、最もつまらなかったかも知れない。
コースのレイアウト的に走路と沿道が遠い。
そして沿道の客足も他と比べてあまりよくない。
走りやすさで言えば、平坦であり可もなく不可もない。
16kmから始まる「富岡詣で」と比べれば、寝ながら走れそうなくらい楽なエリアだ。
それゆえ、淡々と走れてしまう。
結果的に理想的なペースを刻めているのだから"サービスコース"と言えるのかも知れない。


14kmを過ぎると雷門が近づいてくる。
多くのランナーがスマホを取り出し始める。
浅草寺雷門の前は、沿道の人口密度でいうと最高と言えるスポット。
ただし、それは応援客ではなく観光客である。

一斉に写真を撮るランナー
沿道にひしめく外国人観光客の皆さんは、大挙して撮影しているこのクレイジーなランナー集団が好物で、向こうからも大量のカメラがこちらを狙っている。


2009年に走った時は、僕もここで写真を撮った。
だが、その写真を見返した覚えがない。
どんな写真が撮れていたか記憶がない。
必要ないのだ。

春になれば桜並木の通勤路で人々がスマホを取り出し、一斉に写真を撮っている。
いいアングルを求めて道路の真ん中に出るから、車にクラクションを鳴らされている。
そんな風にして撮った写真をSNSにアップする、メールで送る。
でもそれを見る側にしてみれば、幸手の権現堂クラスでもない限り、ごくありふれた風景写真だ。
そして、誰よりも撮った本人が、あまり満足しないだろう。


ここ雷門でカメラを撮り出すランナーの比率は2009年に比べると3倍くらいに上がっている。
恐らく、去年と比べても上がっているだろう。
それは、2009年当時まだスマホのシェアはガラケーより低かったし、今回は主催者が安否確認のためにスマホ携帯走を求めているからだ。

写真は観光で来た時に撮ればよい。
写真を撮るためには、立ち止まらなければならず、42km走り続ける競技であるマラソンの趣旨に反する。
走りながら撮った写真に、深い思い入れが湧くかというと湧かない。

ゴールした時の走りの出来映えこそに、満足感が湧くのである。
いい写真を撮れたことに、満足感はありはしない。


雷門前の90度右折は、ランナーがコースの左寄りに集まる。
その方がいいアングルになるからだ。
そのカメラマン渋滞に巻き込まれぬためには、カーブの最も内側を通らなければならない。
それでも、写真を撮らないランナーだってたくさんいるわけで、接触があり、とても危険だった。

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