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2018年12月30日 (日)

箱根駅伝で履くヴェイパーフライ 4%快走つづく

しらべるが選ぶ2018年5大ニュース
2位
ヴェイパーフライ4% 快走つづく

2019箱根駅伝で東洋大、東海大などの選手が履いている「白」実際にはグレーに見える靴がヴェイパーフライ 4%

2017年7月に発売されて、マラソンシューズの主役をadidasから奪ったナイキ「ヴェイパーフライ 4%」の快走が続いている。

2018年2月の東京マラソンでは設楽悠太が日本記録を樹立。
日本陸連から1億円の賞金をゲットした。
9月には大迫傑がその記録を更新(2時間5分50秒)またも1億円をゲットした。

そもそも日本記録を出したくらいで一億円という賞金が設定されていたのは、2002年に高岡寿成が出した記録を16年にわたり誰も破ることができず、世界最高と大きく差がついていたからだ。

一度、誰かが破ったら、そこで取り下げるべきであり、大迫傑も「本当にもらっていいのか?」と内心戸惑っているに違いない。
賞金は現在も取り下げられておらず、2019年3月の高速コース「東京」で、設楽悠太がたった1秒でも大迫傑の記録を更新すれば「また1億」
それは、いくらなんでも主旨が違う。


「世界」では、9月のベルリンマラソンでエリウド・キプチョゲが2時間1分39秒を出し、1分台に突入した。
キプチョゲは2017年5月、トラックを42.195km走る試み「breaking2」では2時間0分25秒を出しており、あとはコースと気象条件次第で1時間台が見えてきた。


設楽悠太、大迫傑、エリウド・キプチョゲ
いずれも「ヴェイパーフライ 4%」ユーザーである。
テレビで放送されるマラソン、駅伝では、スタートラインに並んでいる選手の大半が同じ色の靴を履いているので、いかに支持されているかが一目瞭然。

日頃からこの靴を履き、この靴向きの「フォアフット走法」が修得できる者ならば、タイム向上の確率が高いことは、もはや誰も否定できないだろう。


箱根駅伝では東海大学、東洋大学などが2018年大会から着用しており、2019年大会はさらに増える見通し。
2015~2018大会を4連覇している青山学院大学は「adidasタクミ戦ブースト」ユーザー。
ただし、この靴をみていた三村仁司は2017年にadidasとの契約を解消して、現在はニューバランスで開発に当たっている。
青山学院大学が5連覇すれば「走るのは靴じゃない。俺たちだ」ということになるだろうが、それは元々選手の力量が高いからである。

ヴェイパーフライ4%でタイム向上が見込める「フォアフット走法」のランナーがいて、個人的に履きたいと思っていても、学校毎の契約であるため、それは叶わない。



ヴェイパーフライ 4%は2018年7月に「第2世代」モデルのヴェイパーフライ4%フライニットが出た。
ミッドソールより下の性能は同じで、アッパーにフライニットを採用した。

「第1世代」「第2世代」それぞれで1レースずつ走ってみて、走りの性能は変わらないが、アッパーの差は大きい。
マラソンレースのスタート直前は、シューレース(靴紐)の締め方に過敏になる。緩くてもきつくてもいけない。途中で締め直すことになれば1分はタイムロスするので、ベストの締め具合を探して、何度も試行錯誤するものだ。
ところが、フライニットはそこがアバウトで済む。
シューレースが少々緩めでも、アッパー全体が足の甲にぴたりと吸い付くのである。


素人には契約のしがらみがないので、お金があれば誰でも履くことができる。
ただし、発売から1年半、依然として入手は難しい。販売数が極端に少ないのである。ふらっと店に行って「これください」と買うことはできない。
従って、市民マラソンでこれを履いている人はほとんど居ない。

2018年の暮れ、12月20日には「ヴェイパーフライ 4%フライニット」の2ndカラーが発売された。ナイキ公式ネット通販は即時完売。ただ、ナイキ原宿では「先着順販売」が行われた。
(2017年初代モデルの2ndカラー以降「抽選販売」が続いていた)
箱根駅伝で注目を集めたあと、この2nd「白」モデルの再販が行われるだろう。
2019年、ナイキがどれくらいの量を市場に送り出すかに注目したい。

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