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2018年12月 7日 (金)

引越と言えば、柔らかいうどん

6年ぶりに引っ越しの手伝いをした。

引っ越しと言えばうどんだ
本来は「引っ越しそば」だけど、そばアレルギーだから。


大学生の時、時々お世話になった工務店のアルバイトでのことだ。
僕は特別な手に職、足に職の無い極めて一般的な大学生だったので、そのアルバイトでは専ら社長が担う作業の助手を務めていた。


その日の目的地は熊本市内。
まだ、くまモンはこの世に生を受けていない時代なので「今日は熊本」と言われても、なんの感慨も無い。

社長が運転する軽トラックの助手席に乗り込み、太宰府インターから九州自動車道へ上がる。

うどん食べていこう
社長がいきなり最初のPAにクルマを入れる。
今でこそ基山は大規模なSAだが、当時は小さな建物とトイレがある小さなPAだった。

うどんか・・
そばだったら、ムリですというところだが、うどんは食べられるし、好きでも嫌いでもない。
社長の有無を言わせぬ剛毅な口調に、あえて抗う理由はない。

基山のうどんは有名で、特に名物はかしわうどんだ。
券売機には「かしわ」「きつね」「たぬき」「天ぷら」といったボタンが並んでいる。
しかし「なんにするね?」と問われて、つい遠慮して素うどんと応えた。
僕は過剰に遠慮する人間なのだ
遠慮しすぎて、相手が気を悪くするくらい遠慮する
だから、僕になにかを振る舞いたい時は、断ってもくじけずに三度くらい勧めて欲しい
と、ここでこんなことを言っても仕方ないが


つつがなく熊本での仕事を終えて福岡の事務所に戻る。
アルバイト代は、その日の終わりに、現金で手渡される。

今日は4300円。そいで、うどん代を引いて4000円ね。

せこい
20年近く生きてきて初めて耳を疑った。
博多ではいろいろな社長さんの元でバイトしたが、皆気前のいい人ばかり。仕事が終わって呑みに連れてってもらう時も、仕事の途中、ご飯に行く時も僕がお金を払ったことはない。
だから、働いて昼ご飯代をひかれたのは初めてだった。
最初からあとで引かれるとわかっていたら、自分の好きなものを食べたかった。そう思ったが後の祭りだ。

その社長さんは、広島県人だった。
最後のアルバイトは、その社長さん一家が福岡の事務所をたたみ広島へ引っ越す手伝い。
幸い、荷物を積み込むだけなので、うどん屋に誘われずに済んだ。


引越の手伝いをしたが、お昼に食べたのはイートインのパンだった。近くに美味しそうなうどん屋がなかったからだ。
だから、翌日はどん兵衛かきあげうどん。5分のところ12分待って食べる。博多のうどんみたいににょろにょろになって美味しかった。マラソンに向けて節制している時は、食べるのが憚られた大きなかき揚げは、汁に浸けずバリバリと頬張っては、うどんをずるずるとかき込む。日清はいいものを作ると思う。いつか、このかき揚げを食べずに保管しておき、その次のどん兵衛で「二枚食い」の夢を叶えたい。

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