2018年6月20日 (水)

通勤用スニーカー、お勧めを教えて!

「相談です」
久しぶりに中村君からメールが来た。

僕は基本的に他人の人生相談に乗る趣味はない。
かつて、相談に乗ったこともあったのだが、大抵、相談者というのは、自分で先に答えを見つけているか、相手の言葉に「自分にとって都合のいい言葉」を探しに来ているだけで、人の話を聞くつもりがない輩だ。
そういうのは腹立たしいし、面倒だ。

という話しを中村君にしたことがあるので、彼が人生に行き詰まっているとか、お子さんが深刻な事件を引き起こしたといったことではないだろう。

なんだろう?
また、とんかつでも食べに行こうっていう話しかな?


motoさん、こんにちは
いま、通勤用のスニーカーを探しています。
motoさんは、靴に詳しいと思うので、どんなのがいいか、お勧めを教えていただけませんでしょうか。


彼は決して文学的なレトリックを用いたりはしないし、それほど美しい単語を知っているわけでもないが、相手に敬意を払う言葉遣いはできる人で、その文章からは、主旨だけを素直に受け取ることができる。
その文面は教えることが「三度の飯より好き」な僕の琴線に触れた。


・スニーカー通勤に使う靴の基本的な考え方
・靴のスペック
・今履いている靴

言いたいことはたくさんある。
ただ、ここで、いきなり400字詰め原稿用紙20枚のような「論文」を書くことは求められていない。
なにせ、相談者の質問は挨拶部分を含めても「82字」に過ぎない。
ここは、シンプルにいこう。

アマチュアはものごを複雑にする
プロこそがものごとをシンプルにできる

これが、僕の座右の銘
誰かから「あなたの座右の銘はなんですか?」と尋ねられた時、答えることにしている。
だが、まだ聞かれたことがない・・


中村君、こんにちは
通勤用スニーカーについてです
ポイントは2つです
1.機能的にどうか
履き心地は、最新技術(ナイキリアクトなど)に分があります。
2.心理的にどうか
技術は古くても好きなデザインの方が、日々楽しく履けると思います。


シンプルすぎて概念論のようだが、そこから「次の疑問点」を引き出した方が、彼にとっていい助言ができるだろうと思っていたのだ。

すると5分後に返信が来た。


motoさん、早速ありがとうございます。
リアクトは甲が高そうなのでパス
結局、これに決めました URL
また、何かあったら教えてください


URLを叩くとそこには、通勤用というよりはカジュアルな色使いで、まさに「スニーカー」そのものの。
しかもソールが固そうで、僕だったら100mでも歩きたくないと思うような靴があった。

なんだ、先に結論出てたんじゃん
僕の答えには「自分にとって都合のいい言葉」すらなかったらしい。

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2018年5月26日 (土)

履いていないような自由さ ナイキエアハラチドリフトブリーズ

その日、Google Chromeの片隅に現れた「青い靴」に僕の目は釘付けになる。
もしや、この形状は僕が求めていたものではないか?


遡ること8年前
お気に入りの青い靴「ナイキフリーラン+」を手に入れて以来、それをどれだけ履いただろう。


「ナイキフリーラン+」は2010年3月20日に発売された。
前足部縦方向の深い溝を2本から5本に増やし、各パーツを熱圧着に変え、縫い目を廃することでシューズ内側の摩擦を減らすなど、地味ながらも積極的な仕様変更。
しかしお値段は当時のナイキフリーの標準だった12,600円よりも低い11,550円という設定。

履き始めこそ、甲が低いうえにシュータンが靴と一体成型のため、ナイキフリーのヘビーユーザーだった僕には違和感があったが、その後8年間「普段履きのエース」の座を守ってきた。

この靴がエースでありつづけた理由は「足入れの容易さ」
手を使わず足を入れて、ほんの少し中指で踵を押さえるだけで足がすっぽりと納まり手軽だ。
ちょっと図書館へ
近所のコンビニまで
そんな時、靴ラックからピックアップするのはいつもこの靴になる。

395912 003


そんなエースだが、さすがに8年も経つとくたびれてきている。
そろそろ引退の時だ
そう考え初めてからもう2年ほど、後釜を探していた。


そこに現れたのが「ナイキエアハラチドリフトブリーズ」
「ハラチ ラン」「ハラチレーサー」「ハラチインターナショナル」の特徴を統合した靴「ハラチドリフト」より、さらにアッパーの通気性を高めている。だから「ブリーズ」




AO1133-400

発売:2018年5月3日
価格:12,960円


早速、ナイキ原宿へ出向き試着。
はじめに、いつものサイズ「27.0」を出してもらったが、足を入れた瞬間に「大き過ぎる」とわかる。
歩く度に踵が抜ける。
シューレースを締めつけてフィット感を出す靴ではないので、これではダメだ。
つづいて「26.5」を試してみるとまずまず。これでもゆとりがあるくらいだ。


思っていた通り、足入れが容易
そして、これまでに経験したことがない「履いていないような自由さ」がある。
かと言って「ぶかぶか」というわけではない。

「ぶかぶか」の靴は、地面を蹴る時に余計な力がはいったり、踵が抜けることで地面を蹴るのが億劫になったりするので、足を傷めるか、すぐに履かなくなる。
だから、これまで、いくつかの「ぶかぶか」靴を早期廃棄してきた。

なぜこんなに「自由」なのだろう。
果たして、数年後、この靴が「エース」となっているだろうか。


この靴のお楽しみは付属している着脱式ラバーポッド、予備のシューレースで「履きこなし」のバリエーションをつけられること。
青(400)に予備のオレンジシューレースをつけると「青とオレンジ」V・ファーレン長崎カラーのできあがり
この夏、五島トラスタへでかける「旅の靴」が決まった。

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2018年5月14日 (月)

登場、即「通勤のエース」エピックリアクト

2018年SSシーズン、ナイキが発売した「NIKE EPIC REACT」は、3ヶ月経過した今「ルナエピックLOWフライニット2」を追い落として「通勤のエース靴」となっている。


【 リアクト時系列の記録 】

2017年6月
Nike Reactフォームを使用したバスケットシューズ「ナイキ リアクト ハイパーダンク 2017」「ジョーダン スーパーフライ 2017」発売

2018年2月22日
ナイキ エピック リアクト発売
ファーストカラー(2種):アッパー ネイビー/白、ソール 白、ヒールカップ 青


NIKE EPIC REACTは、ナイキが「ふわ・かる・びよ~ん」を目指した靴
■価格:16,200円
■アッパー:ナイキフライニット
■クッション:ナイキリアクト


従前のエースだった「ルナエピックLOWフライニット2」と比べると柔軟性が11%向上。
ルナエピックのLunarlonフォームに対して、Nike Reactフォームの弾力性は13%向上した。


ナイキは「5%軽量化」と謳っているが
実測比較(サイズ27.0cm)では「7.66%」軽かった

▼ルナエピックLOWフライニット
右234.6g 左233.8g

▼EPIC REACT
左217.2g 右215.3g


事前にネット上で紹介されていた画像のなかに1stカラーにはない「オールブラックモデル」があった。
2ndカラーならば4月あたりか、見落とさぬよう気をつけなければ・・と思っていたところ、発売前日情報で1stカラーと同時に「ナイキ直営店限定カラー(AQ0067-004)」として発売されることがわかり、俄然慌ただしくなった。

迎えた当日朝9:00
ナイキ公式通販で参戦
しかし「オールブラックモデル(AQ0067-004)」は秒殺で終わり
ナイキのオールブラックモデルが人気なのは今に始まったことではない。
かつて、TOTAL MAX SCではプレ値に手を出したこともあったが、今はそういう時代ではない。

幸い、店頭では当日夕方参戦でも残っており、試着したうえでゲットすることができた。
サイズは標準的。いつも履いている27.0がジャストサイズ。
横幅は若干狭めなので「4Eじゃないと履けない」という人はムリかも知れない。


ナイキは「ふわ・かる・びよ~ん」を目指したということだが確かに軽い。
そして、歩く度にリアフットが地面を跳ね返すのがわかる。
ナイキは「ルナエピックLOWフライニット2」の13%増しと言うが、体感では30%増しというところだ。

足下を包み込むアッパーを採用しており、シューレースを履く度に結び直す必要はない。
開口部は「ルナエピックLOWフライニット2」より狭い。
ということは履く時に「ベロを引っ張って足を入れ」→「ヒールを引っ張って踵を入れる」という2アクション。
会社履きの場合、一度履いたら帰宅するまで脱ぐことはないので支障は無い。



「同モデル(同仕様)の色違いは買わない」
と決めているが、その後、新色をみて「これを普段履きに・・」と心が揺れたほど、よくできた靴である。

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2018年5月 3日 (木)

初めてのスケートボード靴 ステファン ジャノスキー マックス

木枯らしが吹き、キャップからニット帽に衣替えした頃から「脱ぎ履きが容易で仕事に履けるオールブラックの靴」を探し続けていた。
去年出会った「ルナエピックLOWフライニット2」は相変わらず、ローテーションの柱だが、その谷間を埋めていた「フライニットレーサー」では寒すぎる季節になったからだ。


ネットで「冷えピタ」を探すと、ウェブサイトに表示される広告は「冷えピタ」だらけになり、ヤフオクで捜し物をすると「ヤフオク」だらけになる。
ナイキの靴広告に囲まれていたその頃、バナーに見慣れぬ黒い靴が目に留まった。

バナー表示されるたいていのモデルは既知のものだが、その靴のとがったフォルムには見覚えがない。
今見ているウェブページが自分のサイトではないのを確認して(笑)広告をクリックする。




ステファン ジャノスキー マックス(以下SJM)
品番:631303-099
カテゴリー:メンズ・スケートボード(SB)
価格:12,960円

発売してちょうど3ヶ月が過ぎたところだった。
米国のプロスケートボーダーであるステファン・ジャノスキーのシグネチャーモデル。

「シグネチャーモデル」とはトップスターの名前を冠した商品。
トップスターから機能、デザインの意見を聞き入れて開発する商品をいう。
一般的には、ナイキの AIR JORDAN(マイケルジョーダン)、ZOOM TW(タイガーウッズ)のように選手名が正式な商品名となっているものを指すが、AIR ZOOM TURF (シューマッハ・モデル)や、G-SHOCK松坂モデルのように商品名に冠されていなくても、本人の許諾の元、作られた商品もそう呼ばれる。

日本人でナイキのシグネチャーモデルが出ているのは、野茂英雄の ノモマックス AIR NOMO だけ。
1996年発売「NIKE読本vol.3」によると、野茂英雄はアッパーデザインについて意見を言ったが、機能について細かく監修したとは書かれていない。

ステファン ジャノスキーという名前は、この日まで知らなかった。
「Google先生」にどんな人かを尋ねてみたが、靴ばかり勧められて、あまり教えてくれなかった(笑)



SJMは「エアマックス」と「ナイキフリー」の特徴を併せ持つ珍しい靴。
クッションは「ビジブルマックスエア」
アウトソール形状はナイキフリーと同じ「ヘリンボーントラクションパターン」「フレックスグルーブ (アウトソールやミッドソールにある溝)」

ベロ(ナイキではタンと呼称)一体で開口部が広く、片手で脱ぎ履きできる手軽さ。
慣れ親しんだナイキフリーのトレッドパターン。
スウッシュを控えめにしたオールブラックの外装。
これだけ好材料が揃えば、靴コレクター初期の僕ならば「即ゲット」となるところ。
しかし「スケートボード(SB)」というカテゴリーがいったいどのような履き心地なのか、まったく想像がつかない。

過去には、ネット買いしたものの履き心地が悪く、寿命前に廃棄となった靴がいくつかあった。じっちゃんじゃなくて「靴コレクター」の名に賭けてその轍は踏みたくない。
そこで、ナイキ原宿に問い合わせ、試着したいサイズの在庫を確認のうえ訪店。


足を入れてみると、つま先の屈曲する部分が狭い。
だが、そこから先は広い。
サイズの作りは大きめ。
通常27.0の場合、27.0ならばゆったり。26.5ならばタイト
試着して2~3歩、歩いたくらいでは、その靴が愛用に至るかは判断できない。
特別履きやすいというわけではないが、他に選択肢もないので購入を決めた。


それから4ヶ月
結論からいうと、ほとんど履かなくなった。
やはり「スケートボード(SB)」シューズだったのである。
試着した時にわかっていた「屈曲部の狭さ」は「履いているうちに馴染む」ような気楽なものではなかった。

スケートボードに乗ったことはないが、恐らくスケートボードの上で20分歩く人はいない。つまり乗ったまま。
その代わり靴内で、足が遊ばない(ずれない)ホールド感が必要で、屈曲部の締め付けはそのためなのだろう。

旧来ナイキフリーのような「足入れ部の広さ」は魅力的な靴だけに、残念な結果となった。

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2018年4月28日 (土)

誰も見たことがないナイキの「逆ブッチャー」

<スニーカー通勤の歴史>

2017年12月
ナイキがナイキオレゴンプロジェクトの技術を「普段履き」に移管したモデル「NIKE REACT VAPOR STREET FLYKNIT」発売

品番:AQ1763 001(ブラック/スウッシュ=アンスラサイト)
価格:21,600円


「快適な履き心地が持続するライフスタイルシューズ」というテーマで開発されており、アッパーは「ヴェイパーフライ エリート」に使用されたレース対応のFlyknit
クッショニングについては、特に情報なし。
他のどの靴でも見たことがない尖った踵が、いかしている。
後ろに向かって尖ったフォルムは、言うならば「逆ブッチャー」
アブドーラ・ザ・ブッチャーが履いていた靴を前後逆にしたようなデザインだ。


2017年5月に行われた42.195km 2時間切りプロジェクト「breaking2」で、エリウド・キプチョゲが2時間0分25秒を記録した時に履いていた靴が「ヴェイパーフライエリート」
この靴は市販されていない。
(2017年7月、ヴェイパーフライ 4%が市販された)

デザインはその「ヴェイパーフライエリート」とほぼ同じ。
カーボンプレートは入っていないし、クッショニングも異なる。
とにかく「見た目重視」の潔さが、コレクターにはたまらない。

しかも1stカラーはいきなりの「オールブラック」
これは即ゲットしたい!
ところだが、2017年12月16日「NIKE VAPOR STREET FLYKNIT」として「UNDEFEATED」で少量が抽選販売されただけ。
すぐにヤフオクでは「5万円台」のプレ値出品が始まった。
ナイキ公式では発売されなかった。


その日から来る日も来る日も、ナイキ公式サイト、ナイキ原宿、スニーカーラボなどの巡回が始まる。
20年前のナイキブーム当時と違うのは、自分の足ではなく、Google Chromeで見て回れることだ。
自宅に居ながらにして、発売や在庫情報、価格比較までできるとは、夢のようである。

かつて、あちこちの靴屋に無駄足を踏んだのは、それはそれで楽しかったが、やはり現代の方が圧倒的に効率がいい。
そこで無駄にせずに済んだ時間は、他の趣味に充てることができる。


「NIKE VAPOR STREET FLYKNIT」はこの3ヶ月後、偶然手に入ることになる。

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2018年4月24日 (火)

スニーカー通勤元年は2017年

<スニーカー通勤の歴史>

2016年
アシックススポーツ工学研究所が開発したウォーキングシューズ「GEL-MOOGEE」発売
その後、アシックスはオールブラックモデルを多種展開していく。


2016年3月
ニューバランスがゴアテックスアッパーモデル「MT-610G」発売
Gore-texは片方からは水分・湿気を通すが、逆には通さないという素材(米国デュポン社製品)
トレッキング、ゴルフ、登山シューズでは定番の素材だが、スニーカーでは珍しい。
以前、ナイキAGCに AIR MINOT というゴアテックス・スニーカーがあり「雨の日の友」だったので、通勤で履けるオールブラックが出るのを待ちわびていた。

早速、雨の日通勤専用として即ゲット・・
と言いたいところだが、ニューバランスの靴は店頭で試着できる店が少ない。
初めて店頭で見つけたのは発売から3ヶ月後だった。


スニーカーの難点は革靴よりも、水が浸透しやすいこと。
雨の日の朝、水たまりができた道を歩くと、電車に乗るまでに靴下までびしょ濡れになってしまう。
そこで「ゴアテックス」

朝起きて「アレクサ今日の天気は?」と尋ねる。
窓を開けて外を見なくても、アレクサが住んでいる地域の現在の天気、今日の天気予報を教えてくれる。
「雨」ならば「MT-610G」の出番。

ゴアテックスの威力は強力で「MT-610G」はほとんど水を通さない。
従って、一日ドライな状態で過ごすことができる。

ゴアテックスアッパーでオールブラックのスニーカーは、ほとんどない。
現在、ネット上で見つかるのは「NB」「リーボック」「adidas」だが、前の2つはデザインが「ださいウォーキングシューズ」然としている。ただ、adidasの「Terrex Tracerocker Gtx」だけはなかなかいい。もしも「MT-610G」が手元になかったら、即ゲットしただろう。


2017年
オールブラックスニーカーの発売点数が飛躍的に伸びた。
ここが「スニーカー通勤元年」と言える。

ナイキからはLS(4月頃~)、FALL(7月頃~)の2シーズンだけでも「フライニットレーサー」「ズームストリーク6」「ルナエピックLOWフライニット2」でオールブラックモデルが発売された。


2017年10月
スポーツ庁が健康増進の取組「FUN+WALK PROJECT」の一環として「スニーカー通勤」を提唱


1997年にTOTAL MAX SCで始まった「スニーカー通勤」の歴史。
この20年、ほんの一部の「コレクターのこだわり」に過ぎなかった行動が、いよいよ「100匹めの猿現象」を迎えるに至った。


「100匹めの猿現象」
ある範囲の中で、ある行動をする者の数が一定の量になると、その行動が距離や空間をこえて広がっていくとする仮説。

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2018年4月22日 (日)

掘りごたつを採用したミズノBe

<スニーカー通勤の歴史>

2012年3月
ミズノBe発売

12,600円
アッパー素材:合成繊維+人工皮革

ミズノBeはインソールのつま先、足の指が納まる部分が「掘りごたつ」になっているトレーニングシューズ。
これを履いて走ると、より負荷が高いトレーニングができるという試みの靴。
新発売時からオールブラックモデルが出たので、通勤用として即ゲットした。


他の靴とはまったく違う構造であるため、最初は短い距離の散歩から使い始め、終日の通勤使用へと距離を伸ばしていった。

結論から言うと、僕の場合、履き心地はかなり悪かった。
「それこそがトレーニングなのでは?」と思われるかも知れないが、そうではない。
この靴は「自分の足形」と「インソールの型」がぴたりと合っていないと、歩く度に小指が痛くなるのである。


そして、この靴最大の難点はデザインにあった。
MIZUNOは「ウォーキングシューズ」というカテゴリーをいち早く確立し、オールブラックモデルも販売してきた。
それを目にする機会は主に新聞広告。
「運動靴メーカーがつくったウォーキングシューズ」という触れ込みだったかと思う。

ただ、そのデザインは「靴にこだわりのない人は、こんなに不格好でも満足するのかな?」と訝るようなもの。
斬新なデザインが次から次に登場するナイキとは、別世界の靴に思えた。


ランニング・カテゴリーにおいて、NIKEの靴は長らく「デザインはいいけれど、運動性能はいま1つ」と言われてきた。
マラソンレースに臨んでも、あまりナイキで走っている人は見かけなかったものだ。
それが、2017年の「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」の登場により「運動性能もいい」というブランドイメージに変わりつつある。


サブ3のランナー仲間である山岡君はMIZUNOファン。
「僕はMIZUNOじゃないとムリ。ナイキが履けるmotoさんが羨ましい」というのが口癖だ。

彼の言葉を借りると、甲が高く幅が広い日本人の足にはナイキは合わない。ヴェイパーフライ 4%で走りたいとは思うけれど、きつくて履けない。そこでMIZUNOなのだという。


僕はカタチ(見た目)から入るので、これまでMIZUNOを履いたのは、後にも先にもミズノBeのみ。
いつの日か、日本人の足に合う、斬新なデザインのMIZUNOを履きたい。

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2018年4月 7日 (土)

スニーカー通勤の革命児はナイキフリー

1998年7月
「PUMA DISC」搭載のオールブラック、レザーアッパーモデル「DISK CELNEMESIS」発売
ベロの上にあるディスクを回すとワイヤーが巻き取られて、ベロとアッパーが足に密着するギミックが付いた靴。
アッパーがオールレザー、オールブラックで発売された。
PUMAの靴を買ったのは後にも先にもこの1足。
ギミックを入れているせいなのか、アッパーが固く履き心地はあまりよくなかった。


シューレースを締めずにアッパーをフィットされるのは、ポンプフューリー(以下ポンプ)と共通する。
ポンプはベロに付いたポンプでアッパーやかかと周りに空気を送り込み、足に密着させる。

ポンプには1995年12月発売のオールブラック「イーストベイ別注」があり、これも通勤に使用していた。
ポンプのオールブラックはこれ一度きりしか出ていない。

黒い靴下を履かなければ会社には履いていけないほどアッパーがすかすかな分、涼しくて夏場にはよく履いた。
ただ、ポンプの宿命としてリアソールのゴムが剥がれてくる。
剥がれてはアロンアルファで接着する、また剥がれるの繰り返しだった。



2005年
足への優しさで革命を起こした靴「ナイキフリー」が登場。
もう、他の靴は視野に入らなくなった。
それでも、オールブラックモデルはまだ希少種。
ナイキフリーのオールブラックモデルを常時監視していて、発売されると即ゲット。
そうして、黒いフリーを軒並み履きつないでいく。
フリー初のオールブラックは「メンズ5.0」の「308964 005」
今、当時の写真を見返してみると、アッパーのスウッシュがくっきりと浮き上がっている。
近年、スウッシュの主張を抑え、ビジネスでも履きやすくなった「NIKEの黒」と比べると「いかにも運動靴」然としている。
今、このデザインで売っていたら、買わないだろう。

同時期レディスにラインアップされていたモデル「ナウアンドゼン」は、レディスとしては初めてのオールブラックモデルだったのではないだろうか。


ナイキフリーが秀逸なのは、シューレースを締めずに履けること。
足入れ部分が狭いため、一度足を入れてしまえば、足が抜けることはない。
アッパー素材は弾力を湛えているため、自然と足にフィットして、締め付ける必要がない。

また、踵の素材も弾力が豊かで、脱ぎ履きが容易。
つっかけてから、とんとんと地面を蹴るだけでも履ける。
丁寧に履く場合も、足を入れた後、片手の指を靴べら代わりに添えるだけでいい。
一般的な靴は踵の型が壊れるので、つっかけて履くことはできない。
普段使いでは、この差は大きい。

近所のお出かけや買い物、いわゆる「ちょい履き」では、自然と靴ラックからナイキフリーをピックアップすることになる。

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2018年4月 6日 (金)

スニーカー通勤の歴史

スニーカー通勤の歴史

1996年12月
スニーカー通勤の歴史が始まった。
初めてのオールブラックスニーカー「TOTAL MAX SC」が発売された。
スニーカーブームを作り出した「イエローグラデ」ことエアマックス95をオールレザー、ソールまで黒にして売り出したこの靴は、スニーカーコレクターに「黒はカッコイイ」という価値観を一瞬で植え付けた。
当時の価格は通常のエアマックスと同じ15,000円。


この靴は若干のディテールの変化はあるが、その後、数回復刻されている。
現在は2016年4月に復刻された「AIR MAX 95 ESSENTIAL」を通勤にラインアップ中。
オールレザーなので4月~10月は足が蒸れて履けない。
逆に言うと、11月~3月の寒い時期には防寒靴となる。
従って「冬シフト」靴の1つ。


実測重量は左444g 右450g(27.0cm)
1997年当時はこれでも軽い方だったが、現代の靴と比べると200gほど重い。
従って、歩いていて心地よくない。
ビジブルエア(見えるエア)のエアマックスクッションも、今となっては平凡であり、歩いていて「おっ」と思うものがない。



1997年3月
ニューバランスのオールブラック、レザーアッパーモデル「MW605」発売
今でこそオールブラックモデルが各社から出ているが、当時としてはTOTAL MAX SCに次いでこれが2足め。

ニューバランスらしく、横幅は4Eが用意された。
足の幅が広い人にはよかっただろうが、僕には中が広すぎて、かなり歩きづらかった。
右足のほうが小さい僕は、左に合わせてサイズを選ぶと、右はかなり余る。
よっぽど試着段階で止めておこうと思ったのだが、外回りをしていた僕は、TOTAL MAX SCを休ませる靴を必要としていた。



1997年12月
黒のフォームポジット「AIR FOAMPOSITE PRO」発売
宇宙人のような青い靴「FOAMPOSITE ONE」を買った3ヶ月後、アッパーに大きなスウッシュが入った「PRO」が登場した。
カッコイイFOAMPOSITEを、もっと履きたいと思っていた僕は、すぐに飛びついたのだが、先に買っていたFOAMPOSITE ONEよりも数年早く、寿命を終えた。


現在は、2017年11月に出たFOAMPOSITE ONE LEGION GREEN」を所有。
   


FOAMPOSITEは、アッパーがまったく空気を通さないため「水虫製造靴」とも言えるが、極寒の時期には暖かくて助かる。
これも「冬シフト」の1つ。

実測重量、右525.5g 左517.5g(27.5cm)
階段を降りる時は、足下がきつい。
クッションも硬い。
履いていて楽しいと思えるのは、立ち止まって外観を見た時だ。
それほど、FOAMPOSITEは美しい。
それは、地球上の靴の中でも異次元のものだ。


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2018年3月27日 (火)

スニーカー通勤で履く靴の選び方

「スニーカー通勤」しらべるの定義
スニーカーを履いて通勤し、事務所で仕事すること

「スニーカー」の定義には「ゴム底の運動靴」とあり、スポーツメーカーが発売している「歩きやすい革靴」はスニーカーに当たらない。


まず自分がこの20年「スニーカー通勤」で使う靴をどう選んできたかを振り返ってみたい。

外観はアッパー、ミッドソール、アウトソールまで「オールブラック」
スポーツカテゴリーは「ランニング」
「ウォーキングシューズ」として発売されている靴もあるが、秀逸なデザインの靴を見たことがない。

見るからにダサい靴は、次第に履かなくなる。
朝、靴ラックを見て「どれを履こうか」と考える時、ださい靴には手がいかない。
それを履いている今日一日を想像した時、気分が高揚しないからだ。
従って、選択ポイントは「デザインありき」
日頃、どの靴を買おうかと考えているのではなく「美しい靴」を見つけたら検討する。

ここ数年、ナイキの「30日返品無料」により、ネットで靴を買うという選択肢が加わったが「スニーカー通勤」靴は基本的に店頭で試着する。

試着ポイントは「幅」よりも「長さ」重視。
指先が余る靴は、足と靴の屈曲が合わない。
また、踵が抜けやすくそれを補う歩き方になる。
それらの理由から足を傷めやすい。


店頭販売・在庫がない場合は仕方なくネットで買うが、試着していないので、自分の足にフィットしない確率が高く、次第に履かなくなる。
現在、ナイキの場合、そこで「サイズ交換」をリクエストできるが、希望サイズの在庫がない場合、交換できず「返品」となる。



1つだけ失敗談をご紹介しよう。
かつて一度だけ、ネットでカラーリングをカスタマイズできる「NIKEiD」というサービスを使ったことがある。
オリジナルは「オールブラック」の展開がない靴でも、自分で作り出すことができるのだ。

ベースで選んだ靴はナイキフリー。
それまで5足を買い、いずれもサイズは同じ。
これならば、試着しなくても大丈夫だろう。

ところが、実際に届いた靴はとても「長かった」
カスタマイズ品は返品できないため、しばらく履く努力をしたが、履く度に足が痛くなり、真新しいまま廃棄することになってしまった。

現在、NIKE原宿では店でベースモデルを試着したうえで、カスタマイズすることができる。
ただ、厳密に言うと、手元に届く靴を試着できるわけではない。

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