2018年4月 7日 (土)

スニーカー通勤の革命児はナイキフリー

1998年7月
「PUMA DISC」搭載のオールブラック、レザーアッパーモデル「DISK CELNEMESIS」発売
ベロの上にあるディスクを回すとワイヤーが巻き取られて、ベロとアッパーが足に密着するギミックが付いた靴。
アッパーがオールレザー、オールブラックで発売された。
PUMAの靴を買ったのは後にも先にもこの1足。
ギミックを入れているせいなのか、アッパーが固く履き心地はあまりよくなかった。


シューレースを締めずにアッパーをフィットされるのは、ポンプフューリー(以下ポンプ)と共通する。
ポンプはベロに付いたポンプでアッパーやかかと周りに空気を送り込み、足に密着させる。

ポンプには1995年12月発売のオールブラック「イーストベイ別注」があり、これも通勤に使用していた。
ポンプのオールブラックはこれ一度きりしか出ていない。

黒い靴下を履かなければ会社には履いていけないほどアッパーがすかすかな分、涼しくて夏場にはよく履いた。
ただ、ポンプの宿命としてリアソールのゴムが剥がれてくる。
剥がれてはアロンアルファで接着する、また剥がれるの繰り返しだった。



2005年
足への優しさで革命を起こした靴「ナイキフリー」が登場。
もう、他の靴は視野に入らなくなった。
それでも、オールブラックモデルはまだ希少種。
ナイキフリーのオールブラックモデルを常時監視していて、発売されると即ゲット。
そうして、黒いフリーを軒並み履きつないでいく。
フリー初のオールブラックは「メンズ5.0」の「308964 005」
今、当時の写真を見返してみると、アッパーのスウッシュがくっきりと浮き上がっている。
近年、スウッシュの主張を抑え、ビジネスでも履きやすくなった「NIKEの黒」と比べると「いかにも運動靴」然としている。
今、このデザインで売っていたら、買わないだろう。

同時期レディスにラインアップされていたモデル「ナウアンドゼン」は、レディスとしては初めてのオールブラックモデルだったのではないだろうか。


ナイキフリーが秀逸なのは、シューレースを締めずに履けること。
足入れ部分が狭いため、一度足を入れてしまえば、足が抜けることはない。
アッパー素材は弾力を湛えているため、自然と足にフィットして、締め付ける必要がない。

また、踵の素材も弾力が豊かで、脱ぎ履きが容易。
つっかけてから、とんとんと地面を蹴るだけでも履ける。
丁寧に履く場合も、足を入れた後、片手の指を靴べら代わりに添えるだけでいい。
一般的な靴は踵の型が壊れるので、つっかけて履くことはできない。
普段使いでは、この差は大きい。

近所のお出かけや買い物、いわゆる「ちょい履き」では、自然と靴ラックからナイキフリーをピックアップすることになる。

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2018年4月 6日 (金)

スニーカー通勤の歴史

スニーカー通勤の歴史

1996年12月
スニーカー通勤の歴史が始まった。
初めてのオールブラックスニーカー「TOTAL MAX SC」が発売された。
スニーカーブームを作り出した「イエローグラデ」ことエアマックス95をオールレザー、ソールまで黒にして売り出したこの靴は、スニーカーコレクターに「黒はカッコイイ」という価値観を一瞬で植え付けた。
当時の価格は通常のエアマックスと同じ15,000円。


この靴は若干のディテールの変化はあるが、その後、数回復刻されている。
現在は2016年4月に復刻された「AIR MAX 95 ESSENTIAL」を通勤にラインアップ中。
オールレザーなので4月~10月は足が蒸れて履けない。
逆に言うと、11月~3月の寒い時期には防寒靴となる。
従って「冬シフト」靴の1つ。


実測重量は左444g 右450g(27.0cm)
1997年当時はこれでも軽い方だったが、現代の靴と比べると200gほど重い。
従って、歩いていて心地よくない。
ビジブルエア(見えるエア)のエアマックスクッションも、今となっては平凡であり、歩いていて「おっ」と思うものがない。



1997年3月
ニューバランスのオールブラック、レザーアッパーモデル「MW605」発売
今でこそオールブラックモデルが各社から出ているが、当時としてはTOTAL MAX SCに次いでこれが2足め。

ニューバランスらしく、横幅は4Eが用意された。
足の幅が広い人にはよかっただろうが、僕には中が広すぎて、かなり歩きづらかった。
右足のほうが小さい僕は、左に合わせてサイズを選ぶと、右はかなり余る。
よっぽど試着段階で止めておこうと思ったのだが、外回りをしていた僕は、TOTAL MAX SCを休ませる靴を必要としていた。



1997年12月
黒のフォームポジット「AIR FOAMPOSITE PRO」発売
宇宙人のような青い靴「FOAMPOSITE ONE」を買った3ヶ月後、アッパーに大きなスウッシュが入った「PRO」が登場した。
カッコイイFOAMPOSITEを、もっと履きたいと思っていた僕は、すぐに飛びついたのだが、先に買っていたFOAMPOSITE ONEよりも数年早く、寿命を終えた。


現在は、2017年11月に出たFOAMPOSITE ONE LEGION GREEN」を所有。
   


FOAMPOSITEは、アッパーがまったく空気を通さないため「水虫製造靴」とも言えるが、極寒の時期には暖かくて助かる。
これも「冬シフト」の1つ。

実測重量、右525.5g 左517.5g(27.5cm)
階段を降りる時は、足下がきつい。
クッションも硬い。
履いていて楽しいと思えるのは、立ち止まって外観を見た時だ。
それほど、FOAMPOSITEは美しい。
それは、地球上の靴の中でも異次元のものだ。


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2018年3月27日 (火)

スニーカー通勤で履く靴の選び方

「スニーカー通勤」しらべるの定義
スニーカーを履いて通勤し、事務所で仕事すること

「スニーカー」の定義には「ゴム底の運動靴」とあり、スポーツメーカーが発売している「歩きやすい革靴」はスニーカーに当たらない。


まず自分がこの20年「スニーカー通勤」で使う靴をどう選んできたかを振り返ってみたい。

外観はアッパー、ミッドソール、アウトソールまで「オールブラック」
スポーツカテゴリーは「ランニング」
「ウォーキングシューズ」として発売されている靴もあるが、秀逸なデザインの靴を見たことがない。

見るからにダサい靴は、次第に履かなくなる。
朝、靴ラックを見て「どれを履こうか」と考える時、ださい靴には手がいかない。
それを履いている今日一日を想像した時、気分が高揚しないからだ。
従って、選択ポイントは「デザインありき」
日頃、どの靴を買おうかと考えているのではなく「美しい靴」を見つけたら検討する。

ここ数年、ナイキの「30日返品無料」により、ネットで靴を買うという選択肢が加わったが「スニーカー通勤」靴は基本的に店頭で試着する。

試着ポイントは「幅」よりも「長さ」重視。
指先が余る靴は、足と靴の屈曲が合わない。
また、踵が抜けやすくそれを補う歩き方になる。
それらの理由から足を傷めやすい。


店頭販売・在庫がない場合は仕方なくネットで買うが、試着していないので、自分の足にフィットしない確率が高く、次第に履かなくなる。
現在、ナイキの場合、そこで「サイズ交換」をリクエストできるが、希望サイズの在庫がない場合、交換できず「返品」となる。



1つだけ失敗談をご紹介しよう。
かつて一度だけ、ネットでカラーリングをカスタマイズできる「NIKEiD」というサービスを使ったことがある。
オリジナルは「オールブラック」の展開がない靴でも、自分で作り出すことができるのだ。

ベースで選んだ靴はナイキフリー。
それまで5足を買い、いずれもサイズは同じ。
これならば、試着しなくても大丈夫だろう。

ところが、実際に届いた靴はとても「長かった」
カスタマイズ品は返品できないため、しばらく履く努力をしたが、履く度に足が痛くなり、真新しいまま廃棄することになってしまった。

現在、NIKE原宿では店でベースモデルを試着したうえで、カスタマイズすることができる。
ただ、厳密に言うと、手元に届く靴を試着できるわけではない。

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2018年3月22日 (木)

「スニーカー通勤」発祥の起源

最寄駅にはホームに上るエスカレーターがない。
従って、通勤の隊列に加わり階段を上る。
あまり視線を上げられない。
不審者と間違われないように
そんな時、否が応でも目に入るのは、前を行く人の足下。

あんなに足が回内していたら、体に良くないんじゃないかなぁ
一度、靴職人に診てもらって靴かインソールを特注したらいいのにな
他人事ながら心配になる

お!それってアシックスだな
アッパーの「メキシコライン」を見れば、大抵のランナーはそれがアシックスの靴だとわかる。
ソールまでオールブラック
そういえば、最近増えたよな・・


「スニーカー通勤」が増えている。
その発祥の起源はこうだ。

始めに「誰か」が「スニーカー」を「平日にも履きたい」と考える。
その「誰か」とは「靴コレクター」または「ランナー」「ウォーカー」である。
魅力的な靴を買う趣味を持っていると、始めに突き当たる壁は「履く機会が少ない」ことだ。
仕事の現役世代は、平日は仕事に行っている。
ホワイトカラーの人たちが仕事に履いていくのは、黒い革靴やヒール。
お気に入りの「スニーカー」を履けるのは週末しかない。


そこで考える。
「大好きな靴を仕事でも履けないだろうか?」
日々、冠婚葬祭に関わっている業態でない限り、フォーマルでプレーンな革靴でなければならないという人は少ない。
少々、デザインが凝っていて、エアクッションがついていても、目くじらを立てる人はいないだろう。

ただ1つの注意点は「色」
アッパー、ミッドソール、アウトソールがすべて「黒」
つまり「オールブラック」でなければならない。

アッパーが黒で、ソールが白いスニーカーは少なくない。
ソールが白い靴を履いていると、傍目にそれは「運動靴」に見える。
スーツのスラックスに運動靴を履いていると「中学校の先生」だ。

試しに今、小学校、中学校、高校の教諭に聞いてみたところ「スラックスに運動靴を履いている男の先生は、今もごろごろいる」とのことだった。



mizuno wave rider21

「色」の傾向が変わってきたのは2017年から。
ソールまで「オールブラック」「スニーカー」の発売点数が際立って増えた。

靴メーカーの考えはこうだ。
2007年以来のランニングブームで「走り」に特化した靴の市場が拡大している。
そのユーザーが「普段使い」でも「スニーカー」を履いてくれれば、さらに売上が伸びる。
それには、仕事で履いても周囲に違和感を与えない「オールブラック」を展開色に加えればいい。


かつて「仕事にスニーカーを履きましょう」という宣伝が行われた時代はない。
「スニーカー通勤」は「コレクター」「ランナー」「ウォーカー」から自然発生して、それを町で見かけた人たちへと波及していった。


ここでいう「スニーカー」は「スポーツシューズ(運動靴)」を指している。

スニーカー【sneaker】
(「こっそり歩く人」の意)
底がゴム製の運動靴。カジュアルな装いにも用いる。
広辞苑 第七版 for ATOKより

つづく

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2018年3月 2日 (金)

ありがとう、また逢おう!ノモマックス

結局、ノモマックスは3足手に入れた。
履いていた2足は加水分解により既に廃棄しており、最後に残ったのが「保管用」として買った1足。

転売で一儲けを当て込んでいた在庫が「スニーカーブーム終焉」でダブつき、投げ売りの舞台となっていたヤフオクで5,000円弱だった。
買ってからずっと、箱に入れたまま仕舞っていたのでキレイなまま。
時々、箱を開けてはうっとりしていた。

だが、2011年に「履いていた靴」を処分してしばらく経った時、箱を開けるとそこには先輩2足と同様、ヒールが割れビジブルエアが黄色く曇った姿があった。
生涯「箱生活」をさせては、ノモマックスに申し訳ない。
それから、靴ラックに移して「展示用」として廃棄へのカウントダウンが始まった。



1997年頃の「第一次スニーカーブーム」当時、靴仲間の間では「靴は飾るものではなく履くもの」という信念を述べるスタイルが流行っていた。
ブームの外にいる人からすれば「靴を履くのは当たり前」なのだが、コレクターにとってみれば、苦労して手に入れた1足が汚れへたるのは忍びない。
そこで「履く靴」と「飾る靴」の2足買いという技が登場した。

これは当時、並行してブームが起きていた「G-SHOCK」にも言えることだ。
不幸にも「G-SHOCK」の場合「4色展開」イルクジなどには「6色展開」といったものがあり、それを「コンプリート」していたコレクターの手元には、数年後、黄ばんだベルトと電池切れして何も表示しなくなった時計が大量に残ることになった。

とてもそこまで酔狂ではなく、財力もない僕は「集める靴は1stカラーのみ」と誓った。
従ってノモマックスも1stカラーのみ。
2011年に「ナイキ エア マックス ノモ」として数種類が復刻された時も、1stカラーが含まれていないため見送った。


手に持つとずっしりと重い。
試しに計量すると
実測重量(27.5cm)
左:492.5
右:492.5

今履いている最新のナイキと比べると2倍の重さ。
ソールに水分を含んだとはいえ、隔世の感がある。
それにしても、左右がぴたりと同じ重さの靴は初めてだ。
始めから精密に作られていたのか、経年のうちにどちらかが多めに水分を含んだのか。




11年にわたる「箱生活」のあと、7年にわたり「飾る靴」だったノモマックスは、シューレースさえ通していなかったことに気づく。


一度も紐を通さず
一度も足を入れず
一度も家から出ることなく
一度も地球を踏みしめず
このままゴミ処理場の焼却設備で燃やされてしまう
もし君に感情があれば、靴として生まれてきて
これほど無念なことはないだろう

僕は思う
展示するためだけに買うようなことをしてはいけない
一旦選んで買ったならば、きちんと使いこまなければならない
使いこむ順番が回ってこないほど、たくさんのモノを買わない方がいい


1997年1月以来、21年にわたり家にあったノモマックスが、これですべてなくなった。

ありがとう、また逢おう
きっと、ナイキがいつか復刻してくれるよ
信じて待つ!

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2018年3月 1日 (木)

ノモマックスとお別れの日

ありがとう、また逢おう
そう言って新聞紙にくるまったノモマックスをそっと電柱のそばに置いた。
ノモマックスは1997年に僕を靴コレクターの道に引きずり込んだ靴だった。


1996年の暮れ、僕はナゴヤのスポーツオーソリティの店頭にいた。
それは新聞に初めて「エアマックス狩り」の記事が出た頃だった。
世の中では「ナイキのエアマックス」なるものが、ブームになっているらしい。

当時まだ「イエローグラデ」という言葉は知らなかったが「ナイキのエアマックス」という言葉に強く惹かれていた。
ナイキが出しているからには、それはきっと高い運動性能を持つに違いない。
なぜそう思ったかというと、ナイキの靴を一度だけ履いたことがあったからだ。

それは遡ること10数年前、テニススクールに通い始めた時だ。
スポーツ店を経営する友達に道具一式をお任せで注文した。
ラケットはケネックス、ウェアはヨネックス、そして靴がナイキだった。

スポーツ店のプロが選ぶのだから、このナイキというメーカーは本物に違いない。
そう考えたのである。
当時、連日の暴飲暴食で激太りしていた僕は、すでに高校時代のワースト体重を超えており、重大な危機感があった。
僕は自慢ではないが「カタチから入る男」だ。
話題のカッコイイ「ナイキ」を履けば「ウォーキング」の習慣が身に付くのではと目論んでいた。

そこで訪れたのがスポーツオーソリティ。
靴売り場をくまなく見たがエアマックスの「エ」の字もない。
恐る恐る店員に尋ねると、彼は「エアマックス96」を履いていた。

それ脱いで売ってください
と危うく「エアマックス狩り」しそうになるのを思いとどまり「次はいつ入荷するのですか」と今だったら絶対聞かないど素人質問をかます。
店員は「予定はありません」というだけだ。

手ぶらで帰るのも悔しい。なにか情報はないかと店内を歩いていた時、書籍コーナーに「NIKE完全読本VOL.3」ソニー・マガジンズがあった。
その裏表紙がノモマックスだった。


ノモマックスが手に入るまでおよそ1ヶ月、この写真を何度も見てはため息をついた。
僕はノモマックスを手にできるでしょうか
どうか、僕にノモマックスを
コレクターの神様に何度もお願いした。

だから21年経った今もこの写真をみると、とても切なくなる。
音信不通になった恋人を見るように。

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2018年1月26日 (金)

一度履くと、もう他の靴には戻れない ルナエピックLOWフライニット2

「デザイン優先、機能は二の次」で靴を選んでいた僕が、靴選びの観点を変えたのは、2005年に登場した「ナイキフリー」だった。

翌年3月、ナイキは「ナイキフリー」をランナーに試してもらうため、荒川市民マラソンのランナーを対象に、無料貸出モニターを実施した。
レース前日の受付ブースで靴を借りて持ち帰り、一ヶ月、自由に履く。
(フリーだから)
そして、執筆したレポートを添えて、指定の場所へ靴を返しに行く。
きっと、レポートだけ受け取って、靴は「どうぞ、そのままお使いください」と言われるに違いないと独りごちていたが、本当に靴を回収されてしまったので、その場で新品を購入した。
もう、戻れなくなっていたのだ。


ナイキフリーはそれまでに一度も経験したことがない「一度履くと、もう他の靴には戻れない」という革新の履き心地だった。
この靴で歩き、座り仕事をしていると「あぁ楽だなぁ」と幸せな実感が湧き起こる。
それが一日に何度もだ。
1日を終えて、靴を脱いだ時、足には何もストレスが残っていない。

気に入ると、そればかり履いている。
いわゆる、ヘビーローテーション
一足がくたびれると、次のモデルと次々に買い足していき、トータルのナイキフリーは5足を超えた。


ところが、ここ数年ナイキフリーの買い換えをしていない。
それは「ベロ一体型」で、履く度に靴紐を締め直さなくて済むナイキフリーに出会ったからだ。
NIKEが2012年に発売して、現在主力商品となっている「ナイキフライニット」は、アッパーが足の甲に吸い付くような構造になっている。
密着しているということは、足首も同じ。
すると、履き心地は申し分ないのだが、脱ぎ履きで両手が必要である。

靴コレクターの道に足を踏み入れて以来「靴というのは、毎回靴紐を締め直すものだ」と自分に言い聞かせてきた。
しかし、片手で手軽に脱ぎ履きできて、靴紐を結び直す必要がない靴も「一度履くと、もう他の靴には戻れない」

NIKEのラインアップは「フライニット」に主軸が移り、伝統的な「ナイキフリー」に魅力的なニューモデルが出なくなって久しい。


ここ数年、それでも、なにげにNIKEの公式サイトをのぞく。
「ベロ一体型」で「デザインがいい」を両立した靴は出ていないかな?

すると去年、NIKEストア原宿でそんな靴に出会った。
マリちゃんが「自分も履いている」と勧めてくれた「ルナエピックLOWフライニット2」だ。
「ルナ」クッショニングの斬新さもさることながら、ベロ一体、脱ぎ履きの容易さに惚れた。
しかも、会社で履ける「オールブラック」ということで即ゲット。

以来、週5日勤務中、月水金の週三回登板というローテーションを任せる不動のエース靴に成長した。

つづく

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2018年1月25日 (木)

靴コレクター20年 エアマックス「97H」と「97S」

ノモマックスから靴コレクターを始めて20年が過ぎた。
この間に100足を超える靴を買ったが、履かずに飾るだけで終えた靴は2足のみ。
1つは「使う用」とは別に「保管用」として買ったノモマックス」であり、もう1つは「エアマックス1stカラーデッドストックコンプリート」を達成するために、25.0cmという絶対履けないサイズを買った「エアマックス93」だけだ。

歴代エアマックスファーストカラー一覧

靴コレクターの知人は大半が「使うコレクター」
時々どうしてもキレイなままとっておきたい靴を予備に買ったりするが、基本的には「靴は実用品。履いてなんぼ」という考えを持っている。

しかし、デザイン優先、話題性優先で買っているため、いざ履いて見ると「なんじゃこりゃ?」という靴も少なくない。

見た目で買って、実用に耐えなかった代表は「エアマックス97H」
空前のNIKEブームだった1990年代後半。
NIKEは年に一度「エアマックス」のニューモデルを投入していた。
しかし、97年は「97SS」と「97」の2モデルが発売されている。
「S」は1月頃から発売の「Spring&Summer」
「H」は10月頃から発売の「Holiday」

「97H」は始めてフォアフットからリアフットまでビジブルエア(外から見えるエアバッグ)を入れた「フルレングスエア」
デザインは前衛的なもの。土踏まずにはメッシュプレートをはめ込むなど、発売前から大人気となった。
しかし、いざ履いて見ると散々。

とにかく、かかとが抜ける。
フルレングスエアだが、ソールが曲がらないのである。
一応、エアマックスというのは「ランニング」カテゴリーの旗艦モデルなのだが、この靴で外を走った人は誰もがいかりや長介の決め台詞を言ったことだろう。

一応言っておきますが
「だめだ、こりゃ」


1997年に急遽、2モデルめが投入されたのは、年頭に発売した「97S」の不人気のせいだと、靴仲間はニフティのフォーラムで語り合っていた。
「なんじゃこりゃ?靴」とは対照的に、デザインは今イチだが、履いて見たらよかったというのが、その「97S」だった。

エアマックス95で「エアマックス狩り」という言葉を生んだほど、革新的なデザインで人気を博して着たエアマックスが、1997年1月、突然、そこらじゅうの子どもがスーパーの安売りで買って来たような運動靴になったのである。
コレクターの中には「なかなかいい」という人も少なくなかったが(僕も悪くないと思っていた)大勢はやはり「それはないだろう」だった。

ところが、いざ履いてみると、この靴がいい。
さすが「運動靴」
現代の靴と比べると、かなりの重量はあったが、安心して履けるゆったり目の靴だった。
加水分解で失ったあと、復刻が出たらまた欲しいと思っていたのだが、復刻のニュースをキャッチし損ねているうちに売り切れ、気づいた時にはプレ値売りになっていて断念した。

つづく

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2017年5月 4日 (木)

NIKE AIR WOVEN PREMIUM 造りが大きい

翌朝、ナイキ原宿の開店と同時に電話を入れる。
ダメ元で在庫を確認するためだ。
ネットでは即日完売でも、店頭には若干残っていることがある。

僕は「ネット未発達時代のコレクター」
当時は「(定価の)店頭にないものが、通販(プレ値)にある」時代。
従って現代の「店頭にあって、通販にない」というのは不思議な感覚である。


「今ならば、まだ在庫がありますよ。ただ、お取り置きはできないんです」
電話口で、女子店員が優しく話す


仕方ない、それならば
「昼休み原宿」だ

夏休みの宿題ではない。
昼休みに原宿まで往復するのである。

(1時間後)


店に着くと、すぐ「27.0」を出してもらう
いつもならば「27.5」と2つを履き比べて決めるのだが、この靴は「1cm刻み」で発売されており「27.5」がない。
恐らく「27.0」で間違いないだろう
と思ったら、これがとんでもなかった。

「27.0」ぶかぶか
歩く度にかかとが抜ける

慌てて「26.0」を持ってきてもらう。
だが「26.0」ぴちぴち
今度は、足入れが厳しい。
なんとか足を押し込んだが、甲がきつい
この靴で飛行機に乗ったら、ファーストクラスでも気分が悪くなるだろう(乗らないけど)
「26.5」が欲しいところだが、元々ないのだから仕方ない。


甲がきついのを耐えるか
かかとが抜けるのを気にしないか

「フィットしないものはやめた方がいいですよ」
しきりにかかとが抜けるのを気にする僕に
とても実直な印象を与える女子店員が、ここは毅然と言ってくれた。
ナイキ原宿の女子店員は、過不足なく助言をしてくれるのがいい。

僕も同意見だ。
靴は部屋でくつろぐためではなく、歩くためのものだ。
いくら甲がゆったりしているからと言っても、かかとが抜けては歩けない。
スリッパじゃないんだから

レジに行く前に、薄手の靴下も選んでもらう。
これで少しでも甲の窮屈さを緩和しようという算段だ。
件の女子店員が、倉庫から選んで持ってきてくれた。


この靴が何よりいいのは、ベロがない構造なので脱ぎ履きが容易であること。
それだけならば、ナイキフリーやフライニットにもそういう製品があるが、それらはデザインが平凡。
ここ数年、まったく進化していない。
その点「NIKE AIR WOVEN PREMIUM」は圧倒的に洒落ている。



「ウーブン」は最近のナイキシューズではよく出てくるキーワード。
なんだろう?ウーブン
「ACG」みたいにカテゴリーの名前なのかな
どこかで聞いた覚えがある
でも思い出せない

ウーブン woven は weave「編む」の過去分詞で「編まれている」という意味になる。
靴のアッパーは概ね、一枚ものの素材を立体裁断して縫製される。
アッパーの一部分に「編んである」部分がある靴をウーブンと呼ぶらしい。

ここまで書いてきてようやく思い出した。
2006年頃、デコを応援していた頃「FCバルセロナウーブンウォームアップ」といった製品群を愛用していた。
確かに編んであったよな、服だから

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2017年5月 3日 (水)

ウーブン 蒸籠のようなナイキの靴

こんな靴履けるのか?
ある日僕は、ナイキ原宿で出会った靴に驚愕した

その靴は例えるならば、香港の飲茶レストランで小籠包が出てくる時の蒸籠(せいろ)のよう。
記憶が確かならば2色の竹で編まれているようなアッパーだった。

手に取って見る。
デザインかと思ったら、実際に「編まれている」
タテヨコ方向に力を加えてみると、編み目に隙間ができる。
どっひゃー、これすぐダメになっちゃうんじゃないの?


靴コレクターの世界に入って20年
いまだ「1軒の店で一度に2足」の靴を買ったことはない。
(ヤフオクでは1日に3足買ったことはあるが)
その日は別の靴を買いに来ていたので、度肝を抜かれた靴はそのまま棚に戻した。


しばらく経つとその靴が気になり始めた。
そろそろ、新しい靴を探そうかなと思った時、いつも「蒸籠」の靴が目に浮かぶ。
しかし、さすがに「ナイキ 蒸籠」で検索しても出てこない。
「ナイキ 竹で編んだような靴」
「ナイキ 格子状の靴」
いろいろやってみたが「Google先生」は応えてくれない。


その後、ナイキ原宿を訪れた時には、一応棚を隅から隅までチェックするのだが「蒸籠」の靴は見つかるはずもない。
なぜならば「復刻」や「2Season連続展開」という一部の例外を除き、ナイキは同じ靴を再販売、あるいは追加販売しないからだ。


逃した魚は大きい

夏が近づき、涼しくて履き心地のいい普段履きが欲しいと思っても「蒸籠」の靴はどこにも売っていない。
他の靴メーカーについては、探すまでもない。
このような新機軸が打てるのはナイキだけだ。
リーボックやプーマなどで、希に目ん玉が飛び出しそうな靴が出ることはあるが、続かない。

機構、デザインともにナイキの企画力、デザイン力は他社に太い一線を画している。
どれくらい引き離しているかというと、セントラルリーグで1位と6位が20ゲーム差だったとして、1位のナイキチームが2位に10ゲーム差をつけているくらいだ。


「蒸籠」の靴を見てから3年
つい先日、僕の目はネットのバナーに釘付けになった。
そこに「蒸籠」の靴が表示されていたのだ。

Google AdSenseを始めとした現代のネット広告は、ユーザーが最近ネットでチェックした商品そのもの、あるいは類似商品をバナー広告に表示させる。
僕の場合、ブラウザーでインターネットを見ていると、記事の回りは「靴だらけ」になる。

その日、表示された「蒸籠」の靴は、かつてナイキ原宿で見た2色の落ち着いたものではなく、とてもカラフルで篠原ともえが履きそうな靴だった。

その表示が消えないうちに、あわててクリックする。
商品名は「NIKE AIR WOVEN PREMIUM」

■型番:898028-001
■価格:17,280円

すぐに「27.0」の在庫を見ようと思ったが、既に「品切れ」
ただし、ナイキには珍しく「5月中旬再入荷」とあった。

「Google先生」に尋ねると、この靴は2017年4月21日に復刻版として発売。
オリジナルは2000年に出ていたらしいが、その当時は「靴から離れた人生」を送っていたので、まったく気づかなかった。
いや、もしかすると目にしていたのかも知れないが、脳は反応しなかった。
それぞれの時代には、その時の「気分」というものがあるのだ。

つづく

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