2009年11月 4日 (水)

2009年は、ETCカード有料化の年

 秋が深まり、そろそろストーブを倉庫から出す季節になると、間もなく一年も終わり。
 そろそろ今年の10大ニュースを選びたくなる時期だ。

 2009年「自動車」というカテゴリーでは「高速道路1000円」という大きな転機があったが、その影に隠れて看過できない動きがあった。
 「ETCカード有料化」である。

 ETCカード有料化とは、年会費無料を謳ってETCカード会員を集め、後から有料化する事例。
 2009年にはネット企業最大手の2社がたてつづけに有料化を行ったのである。

 2009年1月
 楽天がETCカードの年会費有料化を会員に通達。
 年会費525円
 2009年4月より請求開始

 申し込んだきり、引き出しにしまっていたので、有料化されると知らせを受けて慌てて解約作業にはいる。
 楽天は電話のみで退会を受け付けていた。
 WEBでの受付は無し。
 もしや、電話がつながらないのでは?という予想は杞憂に終わり、電話は24時間対応でつながりやすく、音声案内に従うと、あっさりと解約できた。
 オペレーターが応対するでもなく、とても親切な仕組みだった。

 2009年4月
 YAHOO!がETCカードの年会費有料化を会員に通達。
 年会費1050円
 2009年6月より請求開始

 このカードは当初使っていたが、途中から別会社のカードに換えたので、やはり引き出しに眠っていた。
 またも、慌てて解約作業に着手。
 YAHOO!は電話のみで退会を受け付けていた。
 WEBでの受付は無し。
 こちらは電話が電話はつながりにくい。
 つながったところで、音声案内に従い入力していると、カード番号入力でエラーが起きて通話が切断された。それが2度あった。
 そこがエラーになっては、もう先には進めない。
 解約はできないということである。

 受付時間はyahooからのメールには時間限定の案内が出ているが、WEB上では24時間受付となっている。
 退会は"時間限定"のオペレーター応答業務になっていて、業務時間外の自動応答では手続きできない。

 結局、会費を払った。
「高速1000円で行く東京-九州の旅日記」での予備ETCカードとして、1050円保険料だと自分に言い聞かせて。

 無料でETCカードを発行していた頃は、ETCの黎明期。
 カード発行会社としては、お座敷取りが主眼であり、会費を無料にして、顧客を獲得する必要があった。
 しかし、会員は獲得したものの、カードを申し込むだけで、使わないユーザーが多かったのだろう。
 そうなると、カード会社は発行と維持のコストだけが出ていくことになる。

 ところが、2009年3月を境に状況は一変した。
 「高速道路料金1000円」では、ETCが必須となった。
 それまでETCカードは持っているが、滅多に高速に乗らなかったユーザーが、1000円という安さに惹かれてカードを使い始める。

 こうなると、カード発行会社のほうが立場が強い。
 有料化しても、ほんとうに使っているユーザーは残る。
 使っていなかったユーザーのあぶり出しもできる。
 幽霊会員が退会してくれれば、更新時にカードを発行しなくて済み、維持費用が下がる。

 YAHOO!は2007年の宣伝コピーに「実質0円キャンペーン」と謳っている。
 ただし "この時期からこの時期の間が0円・・" といった、0円の期間は明示していない。
 ETCの先行きを見通して、約款に「永年無料」を書かなかった先見の明は、特筆に値する。



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2009年5月12日 (火)

電気自動車が近づいていますよモード

■慎重になる理由その2
 車対車の衝突事故の可能性。
 電気自動車はガソリンで走る自動車よりも速いのである。

 2輪駆動ならばそうでもないが、前輪ホイールにもモーターを組み込む、ホイールインモーターでは、時速300kmを超える。
 「電気列車」である新幹線が、16両を連ねて 300km/h で走っているのだから、当然といえば当然だ。

 ホイールインモーター車の始まりは Eliica。
 慶応大学が技術開発。
 制作はホンダのF1技術者だった入交昭広が会長を務める東京アールアンドデー。
 8輪駆動で、すべての車輪にモーターを仕込んで駆動する。

 2003年11月、東京モーターショーに出品。
 2004年10月2日、NHK総合が特集番組を放送。
 三菱自動車が、このEliicaに興味を示していることが紹介された。
 番組では、三菱スポーツの雄「ランサーエボリューション」との加速競争で Eliica が楽々勝利していた。

 Eliicaが特筆に値するのは、100円で100km走れるという経済性と、スポーツカーを凌ぐ性能を両立させているところ。
 トヨタが世界をリードするハイブリッドカーと共に、日本の輸出頭に育つ可能性がある。

 最高速は抑えた仕様で発売するとしても、加速のよさは抑えようがない。
 信号からの発進で、前の車につっこむ事故が想定される。

■慎重になる理由その3
 人をはねる事故、歩行者、自転車とのトラブルの可能性。

 電気自動車の特徴の一つに「静かさ」がある。
 通行人は、低速で走っているハイブリッドカーが後ろから接近しても、気づかない。
 ガソリンエンジン車でも、気づかない人のほうが多い。
 日本のガソリンエンジンの車は、低速では大変静かなのだ。
 ましてや、電気自動車。音がしないのだから、通行人は気づきようがない。

 「電気自動車が近づいていますよ」ということをチャイムで知らせる「路地走行モード」を作ればよいが、そんな洒落のわかる人が、果たして三菱にいるだろうか。

 狭い路地の真ん中を行く通行人、自転車。
 クラクションを鳴らせばトラブルになるし、そもそも無闇に鳴らしてはいけないもの。 ヨコをすり抜けようとする電気自動車と歩行者、自転車の事故がどれだけ起こるか。

 「実験の拡大」に止める理由は、これら3点と推察する。

 法人向け発売は 2009年7月頃。
 急速充電器の設備が整っている首都圏の「身内」法人で実験を行い、データを取る。
 それを分析しながら、準備を進めて、一般個人向け販売は早くても2010年。遅ければ2011年とみた。

 本体価格予想390万円。
 政府の補助が100万円として、実勢価格予想は290万円。
 三菱iの最も高いグレードが145万円だから、差額はおよそ150万円。

 ガソリン代-電気代=150万円
 いったい、どれだけ走ったら差額が 150万円になるか。
 150万円で買えるガソリンは13,513リットル。 *111円で計算。
 燃費 10kmのクルマで 13万5千キロ。
 仮に電気代がタダとしても、最低13万5千キロ走らなければ、元は取れない。

 元をとれる人は、一般個人には、あまりいないと思われる。



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2009年5月11日 (月)

電気自動車 i-MiEV 発売秒読み?

 2009年4月、首都高速道路のパーキングエリアに、電気自動車向けの急速充電器が配備された。
 いよいよ、i-MiEV の発売が秒読みに入ったのだ。
 そう思ったが、事情は少し違っていた。

 i-MiEV は、三菱 iをベースにした電気自動車。
 i は、三菱が販売している後輪駆動の軽自動車。

 自動車雑誌によると、iは「リア・ミッドシップ」と定義されてているが、この車は純然とした後輪駆動である。
 ミッドシップの定義は、エンジンが後輪車軸より前にあることだが、iのエンジンは車軸の真上にある。

 三菱はiは2006年1月24日、まずターボ車のみを発売。
 9ヶ月遅れて10月24日、自然吸気(NA)エンジン車を発売。
 そのパンフレットはハウステンボスで撮影されている。
 同年10月25日、グッドデザイン大賞を受賞した。

 2006年10月、三菱iにモーターユニットを搭載した試作車 i-MiEV を公表。
 東京電力が i-MiEVを使った実証実験の実施を発表。
 その後、各電力会社も続き、三菱は電力各社に試作車を供給して、市販を想定した準備にとりかかった。

 2007年夏、i-MiEVの実用試験を各電力会社が行っている映像(i-MiEVが長崎市のオランダ坂を登る)をCMで放映。
 三菱が環境に取り組む姿勢のアピールと言う形をとり、発売に向けての前評判をあおり始めた。

 2007年10月、東京モーターショーで「i-MiEVスポーツ」を展示。
 4人乗り。前輪ホイールにもモーターを仕込み「最高時速180km/l」「一度の充電で200km走る」と発表された。
 この時点で、カー雑誌が書いた発売予定は「2009年」今年である。

 さて、冒頭の話に戻る。
 首都高速道路に急速充電器が設置されたのは、法人向けだった。
 i-MiEVは7月頃、法人向けに発売される。
 本体価格はおよそ400万円。日本郵政が大量に購入したようだ。
 一般個人向けの販売は無し。

 そんな馬鹿な。ずっと待っていたのに。
 だったら、うちは会社やってるから、法人名義で買うぞ。
 と思っても遅い。もう売り切れている。

 販売先を限定しており、法人向け販売というよりは、実験の拡大である。
 政府と三菱は、かなり慎重だ。
 いったい何を危惧しているのか、それを予想してみた。

■慎重になる理由その1
 モーターストップの可能性。
 走っていて、路上で突然停まるかも知れない。
 モータートラブル(エンジントラブルではない)あるいは、想定よりずっと早い電池切れなど、何らかの理由で突然停まる。
 その度にロードサービスを呼ぶのでは、実用に耐えない。

つづく

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2009年5月 9日 (土)

クレジット会社がたんすカードを切る理由

 2009年2月16日
 ETCカードを解約して、再び、波風の立たない平穏な日々を送っていたところに、楽天からさらなるお知らせメールが届いた。

 今度は、紙の「利用明細書」を発行すると、80円を請求するというのである。
 ただし、電子明細「e-NAVI明細サービス」の方は無料だという。

 自分はどっちなのか?
 また、ウェブサイトを調べて回るのか・・
と思ったら、メールの最初に書いてあった。

────────────────────────────────
■本メールは2009年1月31日(土)時点で、e-NAVI明細サービスにご登録いた
 だいております会員様に配信しております。
────────────────────────────────

 ほっと、ひと安心。自分はセーフだ。
 今度は、1時間かけて、あれこれと探し回らなくて済んだ。
・・・と思ったつかの間、その下には、新たなる試練が待っていた。

■但し、口座振替のご登録手続きが完了されていない場合は、明細書を送付いたします。送付するにあたり、明細書発行費用の80円(税込み)が必要となりますので、早急に口座振替の登録をお手続きいただけますようお願いいたします。

 自分はどっちなのか?
 それについては、メールのどこにも書いていない。
 楽天カードで買い物をして、口座から引き落とされたことがあったような、なかったような。記憶は曖昧だ。

 もし、口座振替の登録をしていないならば、80円がかかることになる。
 それは、カードを使った月に限るのか?
 それとも、使わなくても毎月「今月の請求はありません」といって、発行するのか?

 そもそも、口座振替の登録をしていない人に、80円を請求すると言っても、どうやって回収するつもりなのか。
 「80円を銀行振込してください」
 という請求書が、毎月来るのだろうか。

 メールには問合せ先のメールアドレスは書いていない。
 楽天KCコンタクトセンターの電話番号は書いてあるが、
 (営業時間9:30~17:30)
となっており、昼休みか 17時以降しか電話がかけられないサラリーマンには、まずつながらないと思った方がいい。

 ETCカードにつづいて、これで二度目。
 クレジットカードの会員になっているだけで、こうも日々の安住に波風を立てられてはたまらない。
 クレジットカードを破棄することに決めて、手続きをとった。

 2002年に登場したGC仮面ライダーカードは、旧1号がサイクロン号に跨った写真が券面にあしらわれている。
 入会金、年会費無料。
 入会特典として、菅原芳人描きおろしのステッカーがもらえた。
 カードを利用すれば、無料ロードサービスもついた。
 2003年11月30日までに10万円利用すると、さらに、旧2号の描きおろしステッカーがもらえた。また、その中から抽選でメディコムトイ旧1号フィギュアの抽選も行われた。

 ハウステンボスで、このカードで支払った時には「かっこいいね」と、緒方拳ではなく、おばちゃんに褒められたこともあった。

 ところが、2007年に期限切れを迎えると、更新後のカード券面は仮面ライダーではなく、無地のデザインとなった。
 キャラクター・デザインで集客しておきながら、継続時には何のアナウンスもなく、通常のカードデザインに切り替わるというのは、とても残念なことだった。
 そして、GCカードからは2009年度中に、クレジットサービスを停止すると連絡があった。

 2000年代に入り、クレジットカード会社はさまざまな提携カードを生み出しては「入会金、年会費無料」と称して、会員獲得合戦を繰り広げてきた。
 そして、日本中の家庭の引き出しが、一度も使ったことのないクレジットカードの束であふれかえることになった。
 たんすの肥やしになっているだけのカードは、クレジット会社の収支を圧迫しないが、利益も生まない。
 収支を圧迫するほどではないとは言え、データを保管している以上、最低限のサーバー維持費がかかるし、情報漏洩のリスクもある。

 また、提携カードには、インセンティブがつきもの。
 たとえば、新規カード5万枚までは、1枚につき2,000円。5万枚を超えたら、1枚につき3,000円・・といった謝礼が、クレジット会社から提携先に支払われる。
 こうしてかかった販売促進費は、クレジット会員が、カードを使ってくれて初めて回収できる。
 不調に陥っているクレジット会社は 「たんすカード化」する率を読み違えてしまったのである。

 不調に陥ったクレジット会社は、無料と謳っていた年会費の有料化に踏み切る。
 会費を有料化して、払ってもらえれば儲けもの。
 もし、それがきっかけで退会されたとしても、休眠客は要らない。
 「たんすカード」化した休眠客にも 更新時には、新しいプラスチックカードを作って、書留で送らなければならず、その経費がバカにならないのだ。

 ただ、ETCカードについては、少々、事情が違うようである。

この続きは、またいつか



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2009年5月 8日 (金)

楽天ETCカードの有料化

ある日、楽天からお知らせメールが届いた。

今度から、ETCカードの年会費を 525円いただきます。
とのことである。

申し込んだ時は、年会費無料と書いてあった。
もちろん、永年無料とは書いてなかったのだろう。
この次からは 「年会費無料」という謳い文句に出会ったら、それが「永年無料」なのかをチェックしよう。
楽天のおかげで、また一つ賢くなった。

このETCカードは、無料でついてくるならば、1枚つくっておこうと思って、つくった。
だが、一度も使っていない。
使わないカードに年会費を払うのはもったいないと思い、まずは楽天に問い合わせてみることにした。
ウェブサイトをくまなく調べて、この方針を立てるまでに、1時間かかった。
この間の僕の時給は、 525円だったことになる。

お昼休みに、電話をかける。
電話がつながりにくいのでは?と危惧していたが、杞憂だった。
1回めのコールでつながり、電話口からコンピューター音声のガイダンスが流れてきた。

このサービスは、ナビダイヤルでおつなぎします。
22.5秒におよそ10円の通話料がかかります・・

3分=180秒で9円の時代に、22秒で10円とは驚く。
9倍である。

いったい、どれだけすばらしいサービス内容なのだろうかと、胸が膨らむ。
しかし、アナウンスの後、つーつー と話し中の音に変わり、電話はつながらなかった。
とりあえず 10円をとられたのかは、わからない。

電話受付は 17:30 までと書いてあった。
仕事を終えて、17:30ぎりぎりに2度目のトライ。
今度は、切れることなくつながった。

音声案内に従っていくと、ETCカードの解約ができる。
およそ6分程度で、解約できた。
この間、人間のオペレーターは一度も登場しない。

すべての手続きが、機械との対話で終わってしまうのは、気軽でいい。
周りに人がいて、話しづらい時は、特に助かる。

およそ144円の通話料がかかったものの、無事カードが解約できた。

恐らく、利用実績のないカードが予想外に多く、すべてのカードを発行し続けることが、割に合わなくなっているのだろう。
こうして、商売にならない会員を整理できれば、楽天は助かる。
また、利用者としても、次はなにが有料化するのか?と、よけいな気をつかい、無駄な時間を費やさずに済む。

通話料 144円と、この解約に費やした時間は、勉強代と思うことにした。
これは 2009年1月の話である。

つづく



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2009年4月25日 (土)

本当に、3分でわかるETC

 Electronic Toll Collection system
 有料道路自動料金収受システム

 ETCは、料金所をノンストップで通過できるので、渋滞緩和に役立つ。

 ETC装置とICカードは、1対1で認証されていない。
 それゆえに、ETC対応ICカードを交換した場合、なにも設定せずにすぐ使える。

 ICカードはクレジット各社がセールスしている。
 たいていの場合、ETC用のICカードは、発行も、年会費も無料である。
 ただし、年会費無料だと思って、油断していると、後から有料化するカード業者がある。
 それについては、また別の機会に。

 貯まるポイントが有利なカード会社から、 ICカードを発行してもらうとよい。
 ICカードが届いたその日から、ETCの機械にはなんの設定もせずに使える。
 ETC装置に挿し、緑のランプが点れば、それでOK。

■ICカード
 手持ちのクレジットカードのままではETCには使えない。新たにカード会社への申込みが必要。
 ICカードはクレジット機能のない専用のものが一般的。なかにはクレジットカード機能と兼ねているカードもある。
 ICカードは別のクルマの車載器にも挿して使うことができる。
 盗難防止のために、クルマを降りる時はカードを抜いた方がよい。

 ETCをつけているクルマは、料金が割引になる。

 高速道路は、0-4時に乗っていると3割引。
 0~4時の間、たとえ 1分でも料金所と料金所の間にいればよい。
 どこかに出かける時、3:59にインターを入れば、割引の対象となる。

 費用はおよそ、2万円。
・料金を払うためのICカードをセットする「通信機」:1~2万円。
・取付工賃:およそ8千円
・セットアップ費用~「道路システム高度化推進機構」へのクルマの登録費用:2,625円。
 取付は配線に自信がある人ならば、自分でもできるが、セットアップは、指定された取扱店でしかできない決まりになっている。

 カー用品やカード会社が「実質0円キャンペーン」と銘打っているが、小さく
「取り付け工賃は別途必要」と書いてある。
 自分で配線する人でなければ、どのキャンペーンでも取り付け工賃はかかる。
 工賃は、最も安いパターンで8千円程度。

■機械の構成
 アンテナ、本体の2つがある。
 本体にETC用のICカードを挿す。
 アンテナはミラーの裏側あたりのフロントガラスか、ダッシュボード上につける。
 本体は、足元など目立たないところに付ける。
 本体はグローブボックスの中につければ、見た目もすっきりするし盗難防止になる。

 ETCレーンには開閉バーがあるため、減速しなければならない。
 減速の目安は20km/h以下とされている。
 通信機を搭載していない車がまちがえて進入すると、支払いができないので、バーは開かない。
 開閉バーを突き破るわけにはいかないので、後続車に迷惑がかかる。
 初めてETCを通る時の緊張感は、運転免許をとって以来、最大のものである。

■開閉バーが開かないのはこんな時
 ・ICカードの期限が切れている。
 ・ICカードが利用停止になっている。
 ・車載器にICカードを挿していない。
 ・ICカードが正しく挿されていなくて、車載器に認識されていない。

 東京都がかつて計画していたロードプライシングは、当初、このETCを使って集金することが検討されたが、車に有料のステッカーを貼る方式に変わり、その後計画そのものが頓挫した。

ETCについては、いつか近いうちに つづく



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2009年3月 6日 (金)

楽しく走るためにVICS

 音声認識マイクは、ドコモの携帯電話に、初めて搭載された時に使った。
 最初のうちは、どの程度、正確に動作するかを試していたが、機械に向かって独り言をいうということへの抵抗が消えず、すぐ使わなくなった。
 それを根気よく使うのは、ガンダムなどのモビルスーツ・ファンだけだろう。

 フィルムTVアンテナ付きで出品されているケースは希。
 フィルムTVアンテナを別途、単品で購入すると 1万円を超える。
 クルマの中で、テレビを見るという機会はそれほどない。

 説明書は、自分用としては、あった方がよい。
 ただ、業者に取り付けを依頼する時、提出を求められることはない。
 HDDナビは、とにかく機能が多い。
 説明書があれば、自分が予想もつかないような発見がある。

 中古ナビが、説明書付きで出品されていることは希。
 説明書単品で出品されていることもあるが、複数の希望者がいて、いつも 3,000円を超えてしまう。
 ただ、実際に説明書なしで使っていても、走っていて、困ることはない。
 機械には「おすすめ機能デモ」が付いていて、エンジンを指導すると、時々デモが始まる。
 デモが始まった時は、しばし、発進を延ばして、そこで学んでいる。

 一つだけ、オプションでつけたのが、VICS。
 のど飴ではない。

 VICS
 道路に設置されている渋滞感知機から、道路情報をクルマに知らせる仕組み。
 必要な備品は、VICS対応カーナビと、アンテナである VICSビーコンユニット。

 利用料金は、無料。
 必要な機材を取り付けていれば、それ以上にランニング・コストはかからない。

 VICS対応カーナビであれば、後からVICSビーコンユニットを買い足して付けることもできる。
 ビーコンユニットはメーカーごとに規格が違う。
 同じトヨタでも、2005年モデルと 2006年モデルでは、コネクターの形状が変わっていた。
 VICSビーコンを買う時は、販売店に出向き、カーナビの型番を告げて買うとよい。
 ヤフオクで少々安く買っても、使えなければ、なんにもならない。

 渋滞情報を受信すると、渋滞している道がカーナビの画面に表示され、回避ルートを提案する。
 ただし、情報の反映が遅い。
 順調な流れを示す「青ライン」なのに、びくとも動かない渋滞ということもあったし、渋滞を示す「赤ライン」なのに、順調に流れていることが多い。

 HDDナビには、たいていVICSに対応していて、さらに独自の渋滞対策機能がついている。
 VICSビーコンをつけなければ、その独自機能も使えない。
 これを活かすために、VICSはつけたほうがよい。
 VICSをつけると、日々の走りが格段に便利になる。
 渋滞が地図上に表示された画面を眺めていると、社会基盤が整った先進国に暮らすことを実感できる。

 VICSビーコンの実売価格は1万8千円。その取り付け工賃混みで 2万円の出費。
 渋滞にはまるのが生き甲斐という人以外は、その出費に見合う快適さが手に入る。

 仮に、カーナビを7年使うとする。
 1年前、新製品のカーナビを買って7年使うのと、
 今、1年型落ちのカーナビを買って6年使うのは、実際は同じこと。

 今、新製品のカーナビを買って6年使うとすれば、機能は多少アップするが、さほど劇的な差ではない。

 新品は25万だが、1年落ちは10万。
 きちんと調べて、根気よく探し、的確に手配ができれば、15万円が浮くのである。



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2009年3月 5日 (木)

カーナビを中古で安く買って、取り付ける方法

 カーナビを買うならば、HDDモデルに限る。

 初めてのカーナビはCDだった。
 これはこれで十分に便利だったし、カーナビはCDでも十分と思っていた。
 だが、やはりHDDは違った。
 HDDは便利なうえに楽しい。

 ところが、HDDモデルは高い。
 DVDモデルならば、元値 10万円台で出ているが、HDDとなると 20万円を超える。

 そこで、中古の出番。
 新品で買うと総額25万円ほどのHDDナビが、1年落ちの中古ならば、総額 10万円前後で取り付けられる。
 カーナビを中古で安く買って、取り付けるまでの手順をまとめた。

▼機種を選び、型番を控える
 ここでは、1年~2年落ちのHDDナビを選ぶ。
   ↓
▼ヤフオクでアラートに登録。監視して相場を見極める
   ↓
▼ヤフオクで落札する
 中古カーナビの相場は右肩下がりではない。上下動を繰り返すので、待てば待つほど安く買えるわけではない。予算を決めたら思い切って買う。
   ↓
▼付属品 ※1 をディーラーやカーショップで調達する。
   ↓
▼ディーラーやカーショップに取り付けを依頼する。
 ディーラーでは2万円強。カーショップでは1万3千円より。

 中古販売のナビを出品する人が
「カプラオンで接続」
と書いているのを、よく見かける。

 これは「コネクターを、カー用品に挿し込んで接続する」という意味。
 coupler on
 カプラオンではなく、正しくはカプラーオン。

 ケーブルのビニルを剥いて銅線を出したりすることなく、コネクターを挿し込むだけだから簡単!という意味合いで「カプラオンで接続可能」というように使う。
 ただ、そう謳っていても、カプラオンであることは魅力ではない。
 カプラオンだからと言って、ケーブル等の付属部品が全く不要ということはないからだ。

※1
 中古カーナビは「本体」のみで売っていることが多い。
 取り付けるために必要なものを列記すると・・

・説明書
・GPSアンテナ
・音声認識マイク
・車速取り出しコード
・各種センサーのコード
・デジタル対応フイルムTVアンテナ
・デジタル対応アンテナセレクタ
・導電性テープ
・クッションテープ
・両面テープ

 ただし、この中で絶対に必要なのは、
・GPSアンテナ
・車速取り出しコード
 の2点だけだ。

つづく



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2009年2月17日 (火)

バイクと住むマンション

 RZ350に乗っていた時は、装備といえば、手袋、ブーツ。
 それにYAMAHAで買った、15,000円のジャケット。
 全身シルバー、宇宙服のようなデザインに、青いラインが入っている。

 バイクは転倒と隣り合わせの乗り物。
 そこがクルマと違う。
 手足がむき出しになっていると、怪我を負う確率が高くなる。
 半袖、半ズボンで乗るなんて、もってのほか。

 「バイクに半袖で乗るのは、素人のやることだ」
と、粋がっていたため、真夏でも長袖のジャケットは欠かさなかった。
 毎日そればかり着ていたから、学食では「あいつ、いつも同じ格好してるけど、他に服ないのかよ」と言われていたかも知れない。

 「moto、それば、5000円で俺に売れ」
 毎日着ていたから、ぼろぼろになっていた銀ジャケ。
 福岡を離れる時、喫茶店のマスターの申し出に、その場で脱いで渡した。
 もちろん、5000円という大金も魅力だったが、ボクが大事にしていたジャケットを、記念によこせと言ってくれているようで、返事には迷わなかった。
 今も時々、あのジャケットは、とっくに燃えないゴミの日に出したんだろうなと、思い出している。

 こうして、皮膚が露出しないようにはしていたものの、貧乏学生に皮つなぎを買うお金はなかった。
 ブルーノートの壁にかかっていたレザースーツは15万円。
 安いものでも、10万円はくだらない。

 だが、社会人ともなると、バイクで怪我をしたので、会社休みます。
というわけにもいかない。
 新車FZR250Rを迎えるに当たり、皮つなぎ、ヘルメット、ブーツ、手袋を一斉に新調した。
 ヘルメットは、現役最後の年、一生懸命応援したケニー・ロバーツのレプリカモデル。
 社会人ならではの、大人買いである。

 4年ぶりに乗るバイクは、極度に緊張した。
 初めて経験する、クルマからバイクへの脳の切替は簡単ではなかった。
 それは例えるならば、さっきまで応接間のソファーに座っていたのに、気づいたら、ジェットコースターの椅子に座っていたようなもの。

 体がむき出しになると、戦闘的な気分になる。
 これは、今思えば、マラソンでレースを走っている時に似ている。

 こうして、フルカウリングのバイクに乗るという長年の夢は叶った。
 だが、社会人になると、なかなか乗る機会がない。
 バイクはいつも、駐車場の隅っこにぽつんとたたずんでいた。
 雨風をしのぎ、盗難防止のためにカバーをかけており、その勇姿を見ることもない。
 部屋に飾っておくことができたら、どれだけ、日々癒されただろう。

 かつて、バイク乗りが憧れた小説「汚れた英雄」 の映画。
 主人公を演じる草刈正雄の部屋。プールサイドに、GPマシンが置かれている。
 ボタン1つで、衣装が回るクローゼットと共に、憧れの原風景だ。
 ボタン1つで回る、電動ネクタイ掛けは通販で手に入れたが・・

 ネットを検索すると、バイクガレージがついた賃貸マンションが東京にある。
 バイク乗りには、たまらない発想である。

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2009年2月16日 (月)

フルカウルマシンへの憧れ

 仕事でクルマを走らせて、国見峠を越える。
 佐世保工業のとなりを過ぎ、踏切にさしかかった時、バイク屋が見えた。
 大手チェーン店ではなく、自転車も扱っている●●輪業という規模のお店。

 その店頭で、1本ののぼりが春風にたなびいている。
 YAMAHAのニューモデル
 フルカウリングのボディ
 FZRの文字が見えた。
 ついに出たか・・

 RZ350を降りて5年が過ぎていた。
 自動車を購入した途端、バイクに乗る機会が激減。
 そうして降りたのだったが、またいつか乗りたいと考えていた。
 それは、まだフルカウリングのマシンに乗っていなかったからだ。

 子供の頃、仮面ライダーの旧サイクロン号に憧れていた。
 五島列島にもバイク好きはいて、あるお金持ちの家に、フルカウリングのバイクが停めてあった。
 まだ、カウリングが一切、認可されていない頃のこと。
 カスタムで取り付けた、ステッカー1枚貼っていないカウリング。
 その家の前を通りかかると、今日は停まっているかな?とのぞき込むのが楽しみだった。

 一度は、フルカウリングのバイクに乗りたい。
 しかし、それほど、バイクにかけられる時間もお金もない。

 RZ350には車検があったが、今度は車検がない 250ccにしよう。
 燃費もいいに越したことはない。今度は4サイクルにしよう。

 デザインはYAMAHAのストロボライン。
 平忠彦が乗っていたYZR500に施されていたもの。
 一度は、ストロボラインに乗らないと気が済まない。

 1983年の東京モーターショーで見て以来、憧れているマシンが2台あった。
 2サイクル500CCのRZV500R
 4サイクル400CCのFZR (ショーで発表されたのは市販を前提としたレーサー)

 2サイクル350CCのバイクでも、乗りこなせなかったのに、2サイクル500なんてとんでもない。いずれにせよ、限定解除免許を持っていない。当時は自動車学校でとることもかなわない。RZV500のほうは、候補に入れる前に諦めている。
 一方、4サイクルで、レーサータイプのFZRには、強く惹かれた。
 このバイクで 250が出れば・・
 古賀のインターで高速をおりて、福岡市に向かう3号線を走っていると、左手にYAMAHAオートセンターがある。その店の看板は市販された初代FZR400。仕事で車を走らせる時、この看板を眺めるのが、楽しみだった。当時は、カメラを持ち歩く時代ではなかったので、今となっては写真がないのが惜しい。

 出張から帰った週末、大手バイク・チェーンに出かけた。
 YAMAHA FZR250R(3LN)

 FZR250は、1986年には出ていたのだが、ストロボラインのデザインがいま一つだった。
 モデルチェンジされた3LNでは、赤のストロボラインに、初めて青のサポートラインがはいった。FZR750R(OW01)と同じデザインだ。
 この青ラインで、ぐっと品が出た。

 発売前なので、まだ実車はない。
 カタログを見ただけで、さほどの値段交渉もせず、判子をついた。
 バイク歴3台めにして、初めての新車である。

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2009年1月 5日 (月)

六本松のBLUENOTE

 結局、RZ350に毎日乗ったのは27ヶ月。
 雨の日も晴れた日も、毎日乗っていたから、その3年は現在の10年にも感じる。

 クルマを買ってからは、めっきり乗る機会が減り、購入して4年で売った。
 走行距離は 17,500kmだった。

 RZ350に乗っている間つけていたメンテナンスノートが今も残っている。
 最も走った月は1,563km。この時は九州一周をした。
 最も走らなかった月でも243km。この時は交通事故で2週間入院していた。
 授業が始まると距離が落ち、春休みと夏休みには距離が伸びた。

 ガソリン代は最低3,430円/月 最高が16,280円/月
 当時は1リッター当たり140~150円
 燃費は市街地で 7~8km/l ツーリングで最も伸びた時で17km/l

 オイルを循環させる4サイクルと違って、2サイクルはオイルを燃やして走る。
 オイルの補給には、ガソリン代の6分の1程度の費用がかかった。
 オイルとガソリンの混合比は、バイクにより調整で異なる。
 同じRZ350に乗っていた親友から「オイル?買ってから一度も入れてないよ」と聞いた時は、すぐバイク屋に行くことを勧めた。 通常は割安なYAMAHAオートルーブ。懐が温かい時はバルボリンを入れた。

 六本松にあった BLUENOTE で大半のライダーが入れてたバルボリンだが、僕には違いはよくわからなかった。
 家からすぐそばということもあり、BLUENOTEに入り浸った。
 日曜日に美祢に走りに行く日を除いては、いつも誰かが事務所でだべっている。
 作り置きしてあるコーヒーをいただき、あまりよくわからない技術的な話や、峠の自慢話に相づちを打った。

 「RZ350は低温に弱い」
 と皆が言っていたので、さも自分の意見のように受け売りしていた。
 当時、水冷エンジンのバイクは珍しく、大半のバイクはエンジンにフィンが切ってある空冷エンジンを積んでいた。
 YAMAHAはコストをカットするために、低温対策のサーモスタットをつけていなかった。 そこで「YAMAHAの技術者も視察に来た」と常連が言っていた BLUENOTE のサーモスタットをつけた。貧乏学生の僕に、5,000円という出費は辛うじて可処分所得の範囲だった。

 「バイクはノーマルで乗るものだ」
 というポリシーを公言していたが、実のところは数万円もする部品を買う金が無かった。現時点で十分走っているバイクに、さらに投資することの意味が見いだせなかった。
 そんな僕でもフロントフォークにスタビライザー(5,000円)をつけた時は、ちょっぴり改造ライダーの仲間入りをした気がして嬉しかった。
 だが、やはりスタビライザーをつけてどう変わったのかはわからなかった。

 まだ DUCATI という名前を誰も知らなかった頃だが、BLUENOTEの主力は DUCATI。皆は「ドカ」と呼んでいたが、僭越なので僕は「どかってぃ」とフルネームで呼んだ。
 事務所のとなりにある 部品やアクセサリーが並ぶ部屋は、輸入バイクグッズに溢れていた。
 いつも Nava のヘルメットを見てはため息が出た。確か当時WGPチャンピオンのマルコ・ルッキネリが被っていたモデル。
 結局この部屋から手にしたグッズは DUCATI のトレーナー1枚(3,500円)だった。

 バイクを買ったのはYAMAHAオートセンターだったが、フロントフォークやヘルメットには BLUENOTE のステッカー。
 紺色の地に白抜きで BLUENOTE と書いてあるだけのシンプルなもの。一見してバイク屋のそれとはわからない。
 始めについていた販売店のステッカーはすぐ剥がした。
 今も町を走っている多くの車には「いかにもディーラーです」というステッカーがバンパーに貼ってある。
 あれを貼っておくと、なにかいいことでもあるのだろうか。

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2009年1月 3日 (土)

2サイクルのバイクでツーリングして何が悪い

 それにしても小黒川PAから諏訪湖SAまでは命からがらだった。
 寒さに意識が薄れてくる。
 何度も右車線のラインに寄ってしまい、その度に後続車からパッシングを受けた。
 「もうちょっと火に当たっていけ」
 トラックのおいちゃんに言われるまま、ストーブの前で固まっていると、ようやく体が生き返った。

 大阪からの高速代6,700円を支払い、諏訪湖ICで降りる。
 20号線を上り、下諏訪町のユースホステルを目指す。
 19:40 ユースホステル到着

 残してあった夕飯をいただき皿を洗うと、お約束のミーティング。
 何度やっても慣れない。苦手だ。
 だけど「平気だ」という顔をする。
 ノリを求められれば、ノリ返す。
 旅の恥はかきすて。
 子どもの頃、母は僕にいいコトバを教えてくれた。

 この日、他にライダー客はいない。
 ミーティングが終わると話し相手もなく、早々に床に入る。
 布団が暖かい。つい数時間前、雪の中、高速道路を走っていたのがウソのよう。まさに地獄から天国。
 生きててよかった。そう思うが早いか、転がるように眠りにおちた。

 翌日は一転して快晴。
 窓の外に広がる景色を見下ろすと、日光を受けて銀色に光る巨大な円盤が横たわっている。
 それが、前日の寒波で凍った諏訪湖だとわかるまでに 5秒かかった。

 9:10 オーナーに見送られて、お世話になったユースを後にする。
 高速に乗れば、東京までの残す距離は200km。
 前日、神戸から一気に600km走ろうとしたのに比べれば、一日の行程には短すぎる。
 東京には夕方までに着けばよい。
 中央自動車道には乗らず、下道を行くことにした。
 およそ215km 5時間半の道のり。
 昨日の吹雪が嘘のような青い空、暖かい風、空いた道。

 30kmほど走ると山梨県に入った。
 ノンストップで100km走り、大月の手前で1度めの休憩。
 12:45 神奈川
 13:10 東京都にはいった。

 諏訪湖から東京までの道では、一枚も写真を撮らなかった。
 快晴のもと、山林を縫うように空いた道を走るRZ350。
 それを空から見下ろした映像だけが記憶にある。

 一枚の写真から呼び戻される記憶の容量は膨大なハードディスク。
 一枚の写真もないのは、今思えば寂しい。
 たくさんの写真は要らない。
 ただ一枚、ここぞというところで撮っておけばよかった。

 福岡→東京 走行距離 1,270km
 バイク、クルマを通じて生涯で最も長いツーリングだった。

 2サイクルのバイクでツーリングというと、すぐ燃費がどうだとか、2サイクルは走る=エンジンを回さなければだめだとステレオタイプに言う人がいる。
 燃費は懐具合との相談であり、他人にとやかく言われるものではない。
 ツーリングだからレッドゾーン近くまで回さないわけではない。2サイクルは四六時中、回して走らなければならないかのように言うのは、至極ナンセンス。

 RZ350のような2サイクルのスポーツバイクでツーリングをすることが楽しい。
 前傾姿勢で腕が疲れるとか、腰が痛くなるというのは、相対的な比較をした場合の話。
 バイクは人の体で走っている。
 どんな姿勢で乗っても、長く走れば疲れる。

 このバイクが好きで、このバイクだから走りたい。
 ツーリングのためにバイクを選ぶのではない。
 バイクで走る舞台としてツーリングに出かけるのだ。

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2009年1月 2日 (金)

ラーメンの替え玉とユースの連泊

 今日は諏訪湖で泊まっていけというおいちゃん。
 おい、宿を聞いてやれよという指示を受けて、スタンドの兄ちゃんが諏訪湖のユースホステルに連絡をとる。
 もう19時を回っていたが、空きがあった。
 今すぐくれば夕飯も残しておくから。
 そう聞くと急に腹が減った。

 RZ350でユースに泊まるのはこれが三度め。
 初回は九州一周ツーリングの高千穂。
 延岡から電話して、夕飯に滑り込んだ。
 ライダーの到着を先客が全員縁側に出て、出迎えてくれた。
 オーナーらしき人が声をかけてきた。
 「うなぎ、食べれますか?」
 その質問の意図がわからず、とまどった。
 てっきり貧乏学生だから、うなぎの料金が払えるか?と尋ねているのだと思った。
 「いくらですか?」
 と聞きたかったが、大勢が見ている前で恥ずかしくて言えなかった。
 ずいぶん後にユースホステルガイドを見てわかったのだが、うなぎは高千穂YHの名物だったのだ。
 「うなぎはヘビみたいでダメ~」
 という人が世の中にいることを、この時はまだ知らなかった。

 2回めのユース泊はその翌日、別府。
 やまなみハイウェイで出会った2人連れのライダーと意気投合して、同宿を取ることにした。
 あいにくの雨に濡れる草千里。
 少し早めに走りをきりあげ、16時にはユース入り。
 一番乗りした三人のライダーを待っていたのは、風呂掃除だった。
 皿洗いや風呂掃除、できることを手分けしてする。
 そうして低料金が保たれている。
 だからあてのない旅先で、その日の宿に困った時、懐を痛めずに食事と寝床を確保できる。
 このような仕組みは経験してみなければわからない。
 「可愛い子には旅をさせよ」
 という言葉の意味がわかった気がした。

 特権の一番風呂をいただき、夕飯になる頃には、満床になるほどの大勢の客がやってきた。
 神戸から来たバイク屋に勤めるライダー。
 サラリーマン。
 グループで旅をする女子学生。

 皿洗いが終わると、ミーティングはお遊戯。
 なんでこんなことをせにゃならんのか?
 と一人の時には思うのだが、人はその環境に身を置くと「いい人モード」にチェンジできる。
 20代の15人ほどの男女が、旅の恥はかきすてとばかりにお遊戯に興じる。
 恥ずかしさを共有した男女は、見る見るうちに意気投合していった。
 部屋に戻ってからも、ライダー同士で遅くまでバイクの話が続く。
 ただ、僕には専門的な技術用語はなにもわからなかった。
 **のチャンバーは音がどうだとか、キャブのオーバーフローがどうしたという話になると、一人取り残された気がした。

 朝起きると、しとしと降った前夜の雨が嘘のように、別府の空は快晴。
 やまなみから同行してきたライダーやバイク屋の兄ちゃん、女子学生らは昨晩のうちに連泊を決めていた。
 マイクロバスを借りて、一日別府巡りをするという。

 「連泊」という言葉を知らなかった。
 それは言わば、初めて入った博多ラーメン屋で「替え玉」を知らないようなものだ。
 替え玉ならば、たかが知れている。
 100円程度の予算。ラーメン玉1個の分量。
 替え玉の存在
を知った直後でも 「じゃ僕もそれ」と順応することができる。

 だが、連泊はそうはいかない。
 1日という時間、これは学生だからなんとでもなる。
 つづいて予算。1泊費用+1日の行動費。そこが厳しい。
 九州一周をぎりぎりの予算でやってきた最終日だっただけに、おいそれと「じゃ僕もそれ」とは言えなかった。
 RZ350で宿を立とうとする僕を真ん中に据えて、皆が記念写真を撮ってくれた。
 今その写真を見ると、当時流行っていた聖子ちゃんカットの女の子が目立つ。そのまっただ中で、ただ一人垢抜けない自分がおかしい。

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2009年1月 1日 (木)

東名と中央の選択

 RZ350でのツーリングは 沖縄一周、九州一周、福岡→東京

 九州→東京ツーリングでは、諏訪湖で凍えそうになった。
 自らの運転で山口県を超えて東に出るのは初めてだった。

 親戚や友達の家を泊まり歩いた最終日。
 その日は神戸から高速に乗り、一気に東京に入るつもりで宿を出た。
 関西は快晴。
 その日のうちの東京入りに、なんの疑念が入る余地もない。

 関西ではさしていた陽が関ヶ原でかげり、愛知県境を超えた頃から雲行きが怪しくなる。
 東名高速と中央自動車道の二者択一が近づいてきた。
 山口より東に出たことがないのだから、もちろんどちらの道も未知の領域。
 「東名はトラックが多く、道が混む。中央はすいていて走りやすい」
 ライダーが集まる喫茶店で、バイク仲間からそう聞いたことがあった。

 陽は暮れつつある。少しでも速い道がいい。
 十年後、中央分離帯に大クラッシュすることになる小牧JCT分岐点。
 ウィンカーを左に出して、中央へRZ350を進める。

 それが失敗だった。

 3月と言えども日がかげると寒い。
 愛知から再び岐阜、小雨がぱらついてきた。
 冬用の防寒つなぎを着込んでいるが、カッパは持ってこなかった。

 そして岐阜から長野に入った頃、みぞれ混じりの雪になった。
 縫い目だらけの防寒具は、至る所から雨が浸水してくる。
 すぐにつなぎからトレーナー、そしてTシャツに水が到達した。
 「トラックは少ない」のかと思っていたら、それでも中央にもトラックはいる。
 バイクで雪道を走った経験はない。ましてや雪の高速など夢で見たこともない。
 時速50kmの最低速度がやっとのRZ350。
 そのすぐそばを遠慮会釈無く、トラックが水しぶきをあげていく。
 ヘルメットのシールドに泥水をかぶる。
 タダでさえ悪い前方視界がゼロにちかづく。
 慌てて、路肩に出て手袋でシールドをぬぐう。
 ほぼ、手の感覚はない。

 意識が遠のいてくる。
 このままでは危ない。
 走り続けなければ東京には着かない。
 その使命感が休憩さえ許そうとしない。

 ガソリンゲージが中間をさしている。
 そうだ。
 給油ということにしよう。

 諏訪湖サービスエリアにウィンカーを出す。
 満タン給油。
 これで東京までのガスは確保した。
 ところが、財布を出そうにも手が動かない。
 「寒いでしょ?」
 スタンドの兄ちゃんが、ゆっくりでいいですよと優しい。

 隣の給油レーンから見下ろしていたトラックのおいちゃんから声が飛んだ。
 「兄ちゃん、死ぬぞ!」
 路上ではこの一言が明快な説得になる。
 無茶な運転、無茶な横断。
 見かねて真っ先に出るのがこの言葉だ。

つづく

 明けましておめでとうございます。

 今年も毎日1篇 書いていきます。

 時々 しらべるが行く を読みに来てくださいね。

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2008年12月29日 (月)

予期せぬ来客

 「こんなことの後だから、ゆっくり行きましょう」
 CB750に乗る年長の男性が、皆に声をかける。

 ナナハンライダーは一目置かれる。
 教習所で免許をとった中免ライダーの僕らとは違い、彼らは試験場の一発試験で合格した実力派ライダーだからだ。
 当時、限定解除と呼ばれていた大型自動二輪免許。
 別にナナハンに乗りたいとは思わないし、要らないや
 そう思って、受験しようとも思わなかった。

 それでもなぜか先導は僕のRZ350だった。
 このバイクも、やはり一目を置かせる存在だったのだろう。

 ログハウスの喫茶店にバイクを止め、それぞれが割り勘でコーヒーを飲む。
 当時はまだパソコン通信もない頃で、オフというものはなかった。
 ただ、ライダーたちはこうして喫茶店で、路肩の自販機の前で、あるいはユースホステルでバイクについて自然発生的に語り合っていた。
 何かのキーワードがあれば、すぐに友達になれることは今も昔も変わらない。
 一つだけネット社会の現在と違うのは、この出会いは一期一会だった。
 ネット社会の今、コミュニティやウェブページをたどり再会することは容易だ。その場で電話番号を交換する必要もない。
 当時、写真を後で送る時に住所を交換することはあったが、通常はその場の別れが永久の別れ。
 出会った友達は思い出の中にだけ生きている。

 二ヶ月後の八月
 今年は水不足になることもなく、福岡の街は夏の盛りを迎えていた。
 この夏休みは実家に帰らず、いつものバイトを続けながら、福岡のアパートで過ごしている。
 そんなある昼下がり、玄関のインターフォンが鳴った。
 インターフォンといっても、今時のマンションに常備されたものではなく、高校の技術家庭の時間で作ったものだ。
 ぴーっ とまるで夜行の貨物列車の警笛のような音がした。

 三ヶ月とったら一月タダにするという新聞の勧誘や、手をかざして病気を治してくれる人が時々やってくるが、特に警戒することもなくドアを開ける。
 そこには隣の部屋に住む商学部の同級生、荒野が立っていた。
 確か夏休みは、実家に帰ると言っていたはずだが。

 あれ?飯塚に帰ったんやないと?
 「いや帰っとったちゃけど、今日学生課に学生証明ば取りに行ったとさ。
 そしたら隣でこの人が学生課の人に motoさんていう人ば探しよるていいよるやん。学生課の人は名前だけじゃ、ちょっと・・って言うてね。
 そいで、あぁそいつなら隣に住んどーですよ。バイク?あぁ乗ってます。間違いなかですよっていうことになって。そいでお連れしたったい」

 荒野の背後に、初老のおいちゃんが立っていた。
 「その節は、息子が大変お世話になりました」
 学校名と名前を頼りに、学校に探しに来られたのである。

 どうですか?息子さんのお怪我は?
 「お陰様で、まぁ元通りに直るということですが、今はまだ歩けんので病院で寝たまんまです。
 まぁ私が言うともなんですが、バイクは気をつけてください。
 これは心ばかりですが・・」

 差し出された封筒を受け取るわけにはいかないと思った。
 救護に当たったのは僕一人じゃなかですけん。
 「いや、ばってんが他の方は名前もなんもわからんし」
 おいちゃんは一向に引く気配がない。

 「今、来る途中に聞いたばってん、お前が代表ってことで受け取ってあげたらよかやん」
 荒野が間に入った。
 確かにその通りだ。お礼の気持ちを胸にはるばる出かけて来たというのに、門前払いではおいちゃんの立つ瀬がない。
 ありがたく受け取ることにした。
 学生の一人暮らしゆえ、まぁ上がってお茶でもどうぞなどとは、これっぽっちも思いつかなかい。そもそも家には来客に出す飲み物がなかった。

 封筒には岩田屋の商品券が入っていた。
 ちょっと緊張しながら、初めてデパートで服を買った。
 アルバムの中に、青いトロイのポロシャツを着てRZ350と映った写真がある。
 一枚の写真から、その夏の出来事を思い出した。



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2008年12月27日 (土)

即席のライダー救護班

 一瞬にしてすべてを理解した。
 さっき、山頂で僕らの横をかっとんでいったRZ250

 このコーナーは、思いのほかRがきつい。
 バイクは土手につっこみ、ライダーはその脇で仰向けに倒れている。
 意識はある。

 「大丈夫ですか?」
 大丈夫なわけはないのだが、人は誰でも開口一番そう言ってしまう。
 バイクはガソリンが漏れ出すこともなく、ひとまず安全。
 ライダーの体に目をやる。
 ジーンズとジャケットの上からなので外傷はわからない。
 ただ、足がおかしな方向についていた。
 見たこともない方向に曲がった足をみて、思わず目を背けた。

 そこに後続のライダーが通りがかる。
 全員がバイクを止める。
 すぐに救護班は5人になった。

 当時まだ携帯電話はない。
 麓のドライブインまでいかないと電話がない。
 「じゃ、僕 警察に電話してきます」
 連絡係を買って出た。

 「お願いします」
 それぞれが、後続のクルマに迂回を求める者。破片を拾う者。倒れたライダーに話しかける者。
 できることを始める。

 急ぎたい。
 何度もオーバースピードになる。
 だが、下りの三瀬は怖い。
 ここで僕がやってしまったら、彼の救助が遅れる。
 ログハウスのような喫茶店に入り、公衆電話から警察へ連絡。
 「三瀬峠の頂上から福岡寄り5つめくらいのコーナーです」
 救急車の手配も頼む。

 つづいて、ライダーに連絡先を聞いておいた自宅にも電話を入れる。
 今思えば、初めてにしては気の利いた対応をしたものだ。
 「**さんが三瀬峠でバイクで転倒されて怪我をされました。
 意識はあります。しっかり話しておられますから大丈夫です。
 これから救急車が来て病院に運ばれます。
 またそちらから連絡が入ると思います」

 電話に出たのは初老の女性の声だった。
 お母さんだろう。
 「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ありがとうございます」
 とても冷静にお礼を言われた。
 「あの、お名前を教えていただけませんか?」

 ここで名前を言うことは、後日謝礼の対象になることは想像がついた。
 名字だけを言って切り上げようとしたが
 「どちらの?」
 と言われて、学校名を告げた。
 1万人からの生徒がいる学校である。
 これならば、個人を特定するのは難しいだろう。

 救急車がライダーを運んでいった。
 バイクはライダー自ら、バイク屋に連絡して搬送を依頼することに決めた。

 最年長の男性ライダーが
 「皆さん、どこかでお茶でも飲みましょうか」
 と提案した。
 僕らはすぐ賛同した。
 緊急事態に対応した仲間として、三瀬に集ったライダーとして、すぐに解散するのは名残惜しいということもあったのだが、僕らには興奮を冷まして、落ち着く時間が必要だった。



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2008年12月26日 (金)

RZ350で三瀬を攻める (登りだけ)

 RZ350では時々、三瀬峠に走りに行った。

 日曜の午後、暇、雨が降っていない、ガソリンが残っている
 この3条件が揃うと、行き先は三瀬峠(みつせとうげ)

 三瀬峠は福岡市内から30分も走れば、たどり着く山越えの峠道。
 早良区西新から263号線を下り、荒江、干隈、古賀を抜けやがて道は上り坂に替わる。
 登りは大小のヘアピンカーブの連続。
 登りゆえに、アクセルを開けてもさほどスピードが出ない。
 それが安心で楽しい。
 カーブに進入すると、ライダーは体の向きよりもさらに深く、カーブの出口にアタマの向きを合わせる。
 機械が方向を決めるクルマと違い、バイクは人の体が向きを決める。
 その体と頭の向きが違うところが絵になる。

 普通のカーブでは、頭は路面と水平を保つが、ここ三瀬ではカーブの出口を見上げる走りの連続。
 次はこいつか・・
 まるで苦行を楽しむかのように熱中する。

 山頂を越えるとそこは佐賀県。
 そこから佐賀県へ向かう下りは割とカーブが大きい。
 下りでスピードが乗り危険が増す。不安が募り、楽しさが消える。
 今は三瀬トンネルができている出口あたりにあるドライブインの駐車場で引き返す。

 再び山頂 福岡県との県境の手前で、路肩にバイクを止めて一息つく。
 そこに後から来たバイクが一台止まる。
 2人は必ず、どちらからか話しかけ、友達になる。

 これがクルマだったらそうはいかない。
 路肩に止まった二台の車。そのドライバーがクルマを降りてくる。
 そして、話しかける。
 そんな光景は想像できない。

 ライダーは体も剥きだし、心も剥きだしで走っている。
 だから、同じライダー同士が話しかけ、サインを送り合うことにためらいはない。
 そこには、マラソンランナーと沿道の観衆がハイタッチすることに通じるものがある。
 「走るでしょ?」
 RZ350に乗っていると、だいたい開口一番はこう言われる。
 走るでしょ?は、距離のことではなく、速さのことである。
 「いや、へたくそなんで、ゆっくり走ってます」
 そう自重して答えるのもお約束。

 そうして話す2人の脇を、一台の黒いマシンが2サイクルのエンジン音を響かせて駆け抜けた。
 「250っすね」
 「気合い、入ってるね」
 RZ250 車検がある350に対して、250は車検がないため、圧倒的に売れていた。

 じゃ、僕らもぼちぼち行きましょうか?
 福岡に向かって下る下りは怖いし、つまらない。
 さほどアクセルを開ける間もなく、すぐにブレーキング。
 下りのためアクセルでタイヤにトラクションをかけられないので、曲がり方もおっかなびっくりになる。

 やがて5本めの右カーブ
 そこは手前に短いストレートがあり、フルブレーキングしての直角コーナー。
 ブレーキングに入った時、ヘルメットのシールド越しに、横たわった黒いバイクが見えた。

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2008年12月25日 (木)

三度、だめかと思った。

 RZ350発売当時、ヤマハから車体と同じカラーリングのヘルメット CLC350 が35,000円で販売されていた。欲しかったが、お金がなくて RZ50用のCLC050、15,000円をかぶっていた。

 バイクは盗難に遭うことが多い乗り物だが、特にこのバイクのオーナーには盗難経験者が多い。
 ある時、乗ろうとすると 鍵穴が壊されていた。
 盗難未遂である。
 そのバイク置き場は、壁一枚隔てたとなりが交番だった。そのバイク泥棒も肝が据わっていたものだ。
 よほど欲しかったのだろう。

 その頃、クルマを買って以来、バイクに乗る機会が減っていて、
バッテリーがあがらぬようマイナス側の接点を外していた。
 それで命拾いした。
 バイク泥棒は直結したのに、エンジンがかからず諦めたのである。

 このバイクでは三度怖い目にあった。
 一度めは福岡の峠道。
 初めて通るカーブが、思いの外奥が深く、曲がりきれなくなった。
 カーブは右カーブ。
 ガードレールはあるが、転倒して滑るとガードレールをくぐり抜けてしまう。
 その先は切り立った崖。
 まず助からない。
 その時、一瞬ケニー・ロバーツになった僕は、いつになく深くバイクを倒した。
 ステップが地面に接して音を立てた。
 すると何事もなかったかのように、バイクはコーナーをクリアして巡航をつづけていた。
 削れたステップはやがて、その部分から錆びていったが、その錆びは、ここまでバイクを倒したという証となった。少し誇らしかった。

 二度めは佐賀県から国見峠を越えて佐世保に下る道。
 一か所だけ極端に深い左カーブがある。
 親戚がセンターラインをオーバーしてきたクルマと正面衝突したことがあった。
 わかっていたが、曲がりきれずセンターラインを超えた。
 観念したが、対向車がこなかった。

 三度めは沖縄でのツーリング。
 琉球大学に進んだ旧友と5台で沖縄一周。
 南国の太陽でつるつるになった路面。見るからに滑りそうだ。
 そこを地元のやつらはお構いなしにとばしていく。
 RZ350に乗る僕が、XL125やRS250に置き去りにされる。
 負けられない・・
 そう思ったとたん、左カーブで曲がりきれなかった。
 対向車は・・
 
 なんと大型ダンプがきた。
 その距離が 3m 2m と近づいてくる。
 最期だと思った。
 そしてぶつかった。
 すごい音がした。

 1分後、路肩にとめたバイクに仲間が駆け寄ってくる。
 ところが、バイクは右ミラーが割れただけだった。
 不思議なことに、そのミラーのゴムパッキンが、左のチェンジペダルに絡んでぶら下がっていた。
 いったいどうやって、体勢を立て直したのかまったく覚えがない。

 他人と走るのはこれで懲りた。

つづく



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2008年12月11日 (木)

ぶつけるのはいつも駐車場 止めなければイタズラはされない

 クルマをぶつけるのはいつも駐車場であり、
 クルマに傷つけられるのは狭い道と駐車時である。

 飛行機では事故が多い離陸後3分、着陸前8分を「魔の11分」という。
 クルマをぶつけることも、それに似た黄金律がある。

 大切なクルマに傷ひとつつけたくない。
 もし凹んでも、修理代を払う余裕がない。
 そういう人は、具体的にリスクを確認して、気合いを入れて運転することが必要だ。

 「ぶつけるのは、いつも駐車時」
 初めて入れる駐車場では、入る前に輪留め、障害物の有無を目視確認する。
 輪留めがあると思っていたら、その枠だけ無いということもある。
 立体駐車場には、思いもよらぬ所に梁やパイロンなどがある。

 バックで駐車位置から発進する前には、車の後ろにポール、電柱などの障害物がないかを視認する。


 クルマに流れるようなかすり傷を負いたくないならば、  「注意すべきは常に自転車」
 一方通行の狭い道は、通ってはいけない。
 路肩がなくても自転車はお構いなし。老若男女、運動神経の有無に関わらず、前から強引に突っ込んでくる。
 自転車のスタンドは思いの外、車幅より出っ張っており、すれ違いざまドアに長い傷を付けられることがある。

 交差する道路が急な坂の場合、自転車が坂の上から突っ込んでくることがある。
 路地から飛び出した自転車が、車の横に当たることがある。
 歩道を横切る時、横っ腹に自転車が突っ込んでくることがある。
 こちらが被害者でも、相手が交通弱者。警察沙汰になれば、こちらにお咎めがくる。
 また、自転車は容易に逃げ切れる。

 「いたずらで傷をつけられるのは、必ず駐車中」
 走っている車に、追走していたずらする人は滅多にいない。
 傷をつけられたくなければ、止めないことだ。
 クルマを一度も止めなければ、いたずらされることはない。
 無理だが・・

 「絶対にしてはいけないのは路駐」
 路上駐車は歩行者の反感を買う。
 「この野郎、こんな所に置きやがって」
 と手に持っていた傘などの凶器が振りかざされる。
 また、走行中の車にぶつけられるリスクがある。
 その損害の大きさは、駐車場でドアを当てられる比ではない。
 傷が大きいだけに、当てたほうも逃走する。

 駐車場も選ばなければならない。
 枠が狭い駐車場には停めない。横幅が狭いスーパーの駐車場では、クルマに無頓着な人から思い切りドアをぶつけられることがある。

 また、風が強い日は屋外の駐車場には停めてはいけない。
 ドアを開けた時、風に煽られて、隣の車にぶつけたり、ぶつけられたりする。



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2008年12月 4日 (木)

RZ350のコレクターグッズ

 YAMAHARZ350は白地に水色のライン(タバコのパッケージの色にちなんでゴロワーズカラーと呼ばれた)という上品なデザインと当時のバイクでは常識はずれの加速性能のアンマッチが受けた。

 2サイクルでガソリンを食うこともあって、当時のバイクの中では格段にガソリンタンクが大きかった。先行発売のRZ250が市販バイク、ガソリンタンク巨大化のはしりである。

 リヤタイヤにはスポーツタイヤの元祖となったダンロップTT100を標準装着。他バイクのオーナーがわざわざ買い換えて付けていたTT100が最初から付いていることで尊敬のまなざしを浴びた。


 タミヤのプラモデル「RZ350」に装着変身仮面ライダー旧1号桜島バージョンを乗せた。


 RZ350のコレクターアイテム

プラモデル
 田宮から初期型のプラモデルが定番で販売されている。カウリング装着、非装着の2通りで作れる。彩色も白、黒系、グレー系と少ないカラーで済み、綺麗にしあがる。

プライズ
 2002年、バンプレストからコンビニキャッチャー用アイテムで「YAMAHAイグニションライト点灯キーホルダー」が出た。RZ350初期型,250白を含む全5種。ミニキーをタンクに差し込むとヘッドライトが点灯する。ただ残念ながら、タンクのラインがゆがんでいてリアルさに欠ける。

チョロバイRC
 デフォルメ造形ミニチュアバイクのラジコン。実売価格2,980円

チョロバイ
 バンダイのデフォルメ造形の自走ミニチュアバイク。RZ250(白)は発売されている。350の発売を望む。

 コミュニティ
ミクシィRZ350のコミュニティがある。


 RZ350発売当時はカウリングが運輸省から認可される前で、後にアッパー&アンダーカウルセットが4万円でメーカーオプションとして販売された。

 マフラーのネジが振動で落ちサイレンサーがよく外れた。
 燃費は2サイクルのスプリントマシンだけに、いいはずがない。
 長距離ツーリングでは15km/lまで伸びたこともあったが、市街地では5~8km/lと乗用車並みにガソリンを食った。
 前に乗っていたCB50の10分の1だ。


つづく



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2008年11月 7日 (金)

燃費59キロ走るバイク

 初めてのバイクは、ホンダCB50S
 夏休みじゅう 昼は郵便配達、夜はビアホールでウェイター
バイトで貯めたお金で中古を買った。

 予算は15万円なので、あちこちのバイク屋に電話した。
 7軒めにあった。
 「今日入ったばかりだけど、この年式では初めて入荷したんだ」

 それは中古とは思えないほど、ぴかぴかのマシンだった。

 当時原付では唯一だった4サイクルエンジン。
 非力な50ccでは、通常はパンチ力のある2サイクルエンジンが使われるが「4サイクルのホンダ」は、50ccでも4サイクルにこだわっていた。

 燃費が抜群だった。
 最高時は 59km/l
 当時のガソリン代が160円前後だったので、1kmあたり 2.7円

 燃費がいいから非力かというと、スピードも出た。
 最高時速 90km/h
 メーターを振り切った。
 というのを友達から聞いた (笑)

 遠出は福岡-熊本往復、山口県一周
 関門トンネルの料金所では
 「あっち、あっち」
 と言って、人道を教えてもらった。
 原付は関門トンネル車道を走ることができなかった。
 125cc以下のバイクは高速道路に乗ることができない。
 遠出も二県どなりが精一杯だった。

 2台めのバイクは、ヤマハRZ350
 当時、青少年の間で垂涎の的だった「青い流れ星」だ。

 ひ弱さがぬぐえない 50ccから、野太い男のマシンへと憧れが募っていた。
 先輩がヤマハRD400に乗り、親友はヤマハRZ250を買った。
 いずれも2サイクル=2ストロークの「暴れ馬」と言われたマシンだ。

 「ツーストは燃費が悪いからねぇ。オイルも食うし」
 苦学生の僕は、すでに硬直化したサラリーマンのように、エコな4サイクルマシン、スズキGSX250E を買うつもりでいた。
 サイドカバーが2ストのスバル(洗濯板)を彷彿とさせるマシンだ。

 新車を買う予算はないので、RZの親友と「ヤマハオートセンター」に中古を見に行った。
 「今日入ったばかりだけど、この年式では初めて入荷したんだ」
 どこかで聞いたような店長の言葉を聞いて、
 「これ包んでください」
 とは言わなかったが、すぐに手付けを千円入れた。
 親友が、当時は実在していなかった 「おい!」というツッコミを入れてくれた。

 RZ350 【 あーるぜっとさんはん 】
 1981年3月発売 408,000円 45馬力
 先行して発売された「RZ250」の350cc版。
 数年後に発売された日本初フルカウリングマシン、スズキRGガンマ(2サイクル250cc)が46万円だったことを思えば、このバイクは安かった。
 ただし、251ccを超えると車検を受けなければならない。
 2年に一度の大きな出費は、苦学生には痛い。
 中型免許で乗れる最大排気量の「よんひゃく(400)」は、お金持ちのものだと思っていた。

 その排気量ゆえセールス的には難しいと思われたが、実際には爆発的人気となった。

 発売直後、池沢さとしの連載マンガ「街道レーサーGO!」の題材となり「青い流れ星」「ナナハンキラー」のニックネームがついた。
 だが実際には「おっ、青い流れ星!」と言う人はいなくて 「あーるぜっと」「さんぱん」と呼ばれた。

つづく



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2008年10月14日 (火)

ICカード免許証の先行負担をする都市部の人たち

 飲酒運転で被害者に怪我を負わせた場合
2009年から欠格5年→10年。
免許証を10年取れないことになる。

危険運転致死は最高刑が懲役15年から20年になった。

「危険運転致死」は刑法208条の2
 飲酒などで正常な運転ができない状態で運転して、人を死傷させた場合の刑罰。2002年6月1日、改正道路交通法で施行された。

 必ず刑務所に入る。
 2005年には、仙台育英高校の生徒を3人死亡、15人重軽傷を負わせた被疑者が懲役20年の判決をうけ、確定している。

 2002年の改正以前は、業務上過失致死傷(刑法211条)で5年以下の懲役もしくは禁固、または50万円以下の罰金。
 飲酒運転で人を殺しても刑務所に入らなくて済むことがあった。

 ケータイで事故を起こした場合は減点2点。
 かけただけでも減点1点、反則金6千円。
 2004年11月より施行されているので、もうすぐ4年になる。

 携帯で話しながら運転しているドライバーは、一時的には減っていたが、今はまた元の数に戻っていると思う。
 ぎりぎり離合できるかどうかという狭い道路で、速度を落とさずに突っ込んでくるドライバーは、たいがい携帯をかけている。

 飲酒運転ほどではないとしても、携帯もかなり危険だ。
 正常な運転ができるとは言い難い。
 携帯ながら運転にも危険運転致死、致傷を適用するよう、法律を改正するとよい。
 危険運転致傷で懲役10年の実刑を受ければ、携帯をかけなくなるだろう。

 2時間講習なので、交付窓口では既にICカード免許証ができていた。
 ICカード免許証は、情報を書き込んだICチップを埋め込んだ免許証。
 2007年1月4日、ICカード免許証の交付が始まった。
 2008年10月現在、1都9県で交付されており、2013年頃に全国47都道府県で導入完了を目指す。

 従来の免許証よりも若干固いが、クレジットカードのように固くはない。
 大きさは、従来の免許証と同じ。

 ICチップを入れた分のコスト増は、交付手数料に450円上乗せされた。
 全国導入が終わる頃にはコストが下がり、450円の負担はそれよりも安くなる見通し。
 先行する都市部の住民が、地方都市の先行投資分を負担することになる。

 ICカードにする目的は、プライバシー保護と偽造・不正使用防止。

 プライバシー保護としては、本籍が非表示(空欄)となった。

 旧来の免許証は容易に偽造できたため、国と地方の役所は身分証明書として認めていない。身分証明書として利用しているのは、TSUTAYAなどの民間施設、公共図書館などだ。

 ICチップには本籍だけではなく、有効期間、種類、条件も入っている。
 エンジンをかける際、自動車に免許証をかざして、適切な免許以外の運転を拒否するシステムをつくることもできる。

 クレジットカードすべてにICチップを埋め込んだフランスでは、カード犯罪がまったくない。
 クレジットカード犯罪天国の日本も、いくつかの会社がICチップを導入している。
 偽造免許証がなくなれば、外国人犯罪を減らすことができる。



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2008年10月13日 (月)

ICカード免許証のセキュリティ

 誕生日でもいいんですか?
 「いいよ」

 暗証番号登録機の前には、係のおじさんが立っている。
 銀行でATMの使い方がわからない人のために、銀行の嘱託社員が立っているのと同じだ。

 4桁の暗証番号を入れる。
 すると下の行にカーソルが移動する。
 機械は2つめの暗証番号を求めている。

 同じでもいいんですか?
 「いいよ」

 Webで暗証番号を2つ入れる時ならば、下のボックスは「確認用」
 同じパスワードを入れる。
 暗証番号を2つ入れよと言われると、上下同じにすることに慣れている。
 なんの疑問もなく、上下同じものを入れた。

 だが、あとでよく考えれば、ここで登録するのは「2種類のパスワード」なのである。
 誕生日は免許証に書いてある。その誕生日4桁でもよくて、2種類は同じでよくて、しかも・・

 0101
 0101

*イメージです

 パスワードはアスタリスクではなく、画面にどでかい文字で表示されている。 周囲の人に丸見え。

 セキュリティ ひくっ!

 パスワードは次回の更新まで変更できない。
 ICチップの記録内容をを照会する場合は、専用の機械で照会する。
 インターネットなどでは照会できない。
 また現時点では、この機械が設置されているのは交付された運転免許試験場だけ。

 照会するといっても、今すぐ見られるのは非表示になった本籍くらい。
 それならば、穴を開けて返してくれる古いほうの免許証に書いてある。
 でも、免許証を受けとった皆さんは、こぞって照会機に向かっていた。

 「違反」の講習は2時間
 前半は、前回更新時からの主な道交法の改正について。

・中型免許ができた。
・聴覚障害者マークができた。
 この2つは初耳だった。

 後半は楽しみの一つ、ビデオ講習。
 飲酒運転、ひき逃げ事件を題材にした物語。
 あまりの悲惨さに、その場の空気がどんよりとグレーになる。

 ビデオが終わると、クロージングのお話。
 講師が問いかける。

 じゃ、ちょっと聞いてみましょう。
 酒酔い運転というのは、どういう運転ですか?

「ビールなら2本、氷結ならば3缶、ワインならばグラス2杯、
 泡盛やウォッカだったら、一口でも危ないですね」

そう答えようと思い、講師に熱い視線を送ったが、当ててもらえなかった。

「えっと、呑んだ量が多いとかですね」
「呼気に占めるアルコールが多いとかですよね」

 当てられた受講者が答えている。
つまらん
ありきたりだ

つづく



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2008年10月10日 (金)

免許の更新 普通免許は中型免許に替わる

 5年ぶりの免許更新は鮫洲の試験場へ赴いた。
 前回の更新は最寄りの警察署だった。
 3年前に事故があったからだ。

 過去5年間、無事故無違反の[優良]運転者の免許証有効期限は5年。
 5年間無事故無違反の優良運転者には「ゴールド免許」が与えられ、自動車保険も割引を受けられる。
 過去5年間、3点以下の軽度の違反が1回までの[一般]運転者も、有効期限が3年から5年に延長されている。

 事故・違反がある[違反]運転者は、有効期限が3年と短い。
 次回の更新は、5年後の2013年ではなく、3年後の2011年となる。

 今持っている免許証の末尾番号は「1」
 過去に一度、更新し忘れて失効させてしまったためだ。
 更新を忘れると半年までは「試験免除」で再交付が受けられるが、交付年月日の過去の履歴はそこで消え、再交付を受けた日が取得日となる。

 紛失・盗難・失効などで再発行を受けると、末尾1桁の数字がカウントアップされる。
 再発行を受けたことがない大半の人は「0」
 9回再発行を受けると「9」になり、10回で「0」に戻る。

 鮫洲の駅を降りると、懐かしい代筆屋がある。
 だが、ずらっと店が並んでいるというわけではない。
 客の姿もまばら。
 以前は、試験場そばで写真を撮って、試験場に駆け込んだものだった。
 2001年4月1日より更新の窓口によっては、写真の提出が不要になっている。

 駅から試験場までの通り道には「試験場」と書いた標識がまばらに立っているが、それほど親切な案内とはいえない。
 それでも、ぼちぼちと人が歩いていくので、行方がわかる。
 試験場に来るのは大半が「違反」の人たち。
 曇り空と肌寒い秋風が、罪人の一体感に似合う。

 2007年6月2日に「中型免許」が新設されたのに伴い、普通免許保有者が更新に来ると、誰でも「中型免許」が交付される。
 これまでは「普」1とついていた印が、「中」1に替わる。

 中型免許とは、車重5トン以上11トンまでの車両を運転するための免許。
 受験資格年齢:20歳以上 (普通免許は18歳)

 普通免許所有者が運転できるのは、車重8トン、乗員12人までの車。
 「眼鏡等」などの免許証条件欄に、限定条件として「中型車は中型車(8t)に限る」と記載される。
 11tまでの中型車を運転したい場合は、限定解除試験を受ける。

 8t限定免許の人が、10tトラックを運転すると「条件違反」。
 8t限定免許の人が、12tトラックを運転すると「無免許運転」。
 これは自動二輪中型(400cc)限定の人が、750ccに乗っても無免許に問われないケースと同じだ。

 手続きは受付→視力検査→納税→暗証番号設定
 →講習→交付 と進んでいく。

 視力は矯正両眼で0.7以上
 両眼で ランドルト環の輪が切れている向きを当てる。

 「はい、これは?」
 「右 かなぁ」
 「上 だと思います・・」
 と言っていいのはメガネ屋の話。
 ここでは自信をもって言い切ることが大切。
 一番小さい「C」はぼやけていたが、
 大きな声で「右っ!」と言うと、セーフだった。

 更新手数料は4,250円。
 実は前回よりも 450円上がっているのだが、5年前にいくら払ったかは覚えていない。
 レシートはもらえない。
 お金を払った証明はなく、金額を示すものは、更新案内はがきのみ。

 つづいて、やってきたのが暗証番号登録機。
 そういえば、はがきに「暗証番号を考えてきてください」と書いてあったが、すっかり忘れていた。

つづく



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2008年3月31日 (月)

ガソリン値下げの大局

 あなたの時給はいくらですか?

 時給で働いている人はすぐわかりますね。
 サラリーマンの場合は、給与明細に時給換算賃金が載っていればすぐわかりますね。
 では、つづいて
 あなたは1時間あたり、いくらの価値の人間ですか?

 これは難しいかも知れません。

 時給だと5千円の人も、いやぁ俺って5千円の価値あるかなぁと思うかも知れないし、いや、俺は1万円の価値はあると思うかも知れない。

 先週末、環状八号線沿いで一番安いと思われるガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンは144円~146円。
 ただ、見かけた客の車はゼロ台。
 今週末になれば、25円安くなるからでしょう。

 144円の店は25円下げて119円にするでしょうか?
 ちょっと怪しいと思いますが、チェックしてみようと思います。

 通常の土曜日午後、セルフで最安値の店にはいつも行列ができていました。
 道路の外にまではみ出していて、その台数は平均すると2台。

 さて、今週末その行列は多少延びるでしょう。
 もし行列に15分かかったとしたら、失う時間は15分。

 1時間価値が5千円の人ならば、失うのは1,250円。
 ガソリンタンクの容量を60リットル、満タン給油量が50リットルだったとすると、25円下がることによる値下げ総額は1,250円。
 収支プラスマイナス0。

 1時間価値が2千円の人ならば、失うのは500円。
 ガソリンタンクの容量を60リットル、満タン給油量が50リットルだったとすると、25円下がることによる値下げ総額は1,250円。
 750円のお徳。

 安いから、たくさん入れたいのが人情。
 安いのは4月末までなので、ドライブを4月に計画し直した人も多いでしょう。
 くれぐれも、安いからと言って、空ぶかししたり、回り道をして、事故のリスクを増やすことのないよう、気をつけたいものです。

 給油している途中にお店のガソリンが底を突いて、メーターが止まっても、それをネタとして楽しみましょう。

 15分待った挙げ句「品切れです。他のお店へどうぞ」と言われても、そこにある箱ティッシュ1つよこせ!とか、みっともないことを言うのはやめましょう。

 どんなことが起きても、悪いのはガソリンスタンドの店員さんではありません。大局より政局が大好きな人たちなのです。

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2008年1月30日 (水)

Times Club タイムズクラブ

 今から10年前、名古屋で Timesに停めた時のことだ。
 駐車料金が200円と表示されたので、500円玉を入れた。
 おつりは出なかった。

 しばらく待った。
 でもおつりは出なかった。
 何が起きたか、理解できなかった。

 機械には500円玉、100円玉、10円玉の絵が描いてある。
 500円玉が使えるということだ。
 それならば、お釣りも出るだろうと考えた。

 Timesに問い合わせると、その絵は 500円玉が使えるという意味であり、おつりが出るという意味ではないということだった。
 だが、わかりづらいことは事実であり、申しわけないということで、お釣りの300円と Timesのロゴが入ったクリアファイル、クリップが送られてきた。
 とても、血の通った対応をしてくれる、いい会社だと思った。
 それ以来、Timesの黄色い看板を見ただけで、プラスの感情が起こるようになった。

 あれから10年。
 そのステーショナリーも賞品にラインアップされている Times Club を見つけた。
 パーク24が運営するコインパーキング「Times」のポイント制度。
 Timesに置いてあるパンフレットをみて、ウェブサイトから申し込むと、カードが送られてくる。

現金払い。クレジットカード支払いではない。
 精算ボタンを押した後、お金を入れる前にカードを機械にさし込むとポイントが付与される。

100円で1ポイント
賞品の一例:1000ポイントで、1000円のギフト券
ポイントの有効期限:翌年10月末まで
 元旦に停めた場合が最長で、1年10か月。

 1000円の賞品を得るためには、10万円分停めることが必要になる。
 東京都内の場合、ほとんどの Timesは15分か20分で100円。
 15分100円で計算した場合、250時間停めると10万円。
 10万円の利用で、1000円の賞品が手に入る計算になる。

 2008年1月1日からポイントを溜め始めた場合、2009年10月31日までに250時間停めないと、1000円のギフト券にたどり着けない。
 22か月で割ると、1か月あたり11.36時間。
 毎月4,500円を Timesに停め続けることができるのは、ルート営業マンかよほどの遊び人だろう。


 会員サイトのポイント確認画面では、利用年月日、駐車場名(タイムズ***)、金額がリスト表示される。
 後から駐車場の名前を確認する時には便利。
 といっても、確認して何になるかと言われると困る。


 ポイントを溜めることに拘りすぎると、不測の事態が起こる。
 ダッシュボードからポイントカードを探している間に時間が過ぎて 100円カウントアップしてしまうと、元も子もない。失った100円をポイントで取り戻すには、1万円分(25時間)停めなければならない。

 考えただけで具合が悪い。


 賞品に交換されぬまま期限が切れたポイントは、タイムズクラブより交通遺児育成基金へ寄付されることになっている。
 企業の利益を厚くするのではなく、社会貢献する姿勢がすばらしい。

 ポイントを溜めて放っておけば寄付される。
 このポイント制度は社会貢献のためと考えるのが、よさそうだ。





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2007年9月21日 (金)

飲酒運転するリッチな人びと

 9月19日~20日にかけて行われた全国一斉取り締まりで686件を検挙。

 この数に驚いた。まだまだ、日本人はリッチだ。
 50万円、100万円という金額を気前よく一括払いしたい人が、一晩だけで686人いるというのがスゴイ。

 2002年6月1日、道路交通法改正。
 呼気中アルコール濃度が0.25→0.15mg/l 以上で「酒気帯び」となった。
 その際、罰金も大幅に値上げされ、つい出来心で呑んで乗れるような金額ではなくなった。
 ・・・と思っていた。

 2007年9月19日、さらに罰則は厳しくなった。

 酒酔い運転
改正前:3年以下の懲役または 50万円以下の罰金。
改正後:5年以下の懲役または100万円以下の罰金。

 酒気帯び運転
(呼気中アルコール濃度が0.15mg/l 以上 これは2002年施行時と同じ)
改正前:1年以下の懲役または30万円以下の罰金
改正後:3年以下の懲役または50万円以下の罰金

 新設された罰則
「車両提供罪」相手が酒を飲んでいることを知りながら車を貸す。
 酒酔い運転→5年以下の懲役または100万円以下の罰金

「酒類提供罪」飲食店が相手が車を運転して帰ることを知りながら酒を提供する。
 酒酔い運転→3年以下の懲役または50万円以下の罰金。

「同乗罪」運転者の飲酒を認識しながら、乗せて欲しいと依頼して一緒に車に乗る。
 酒酔い運転→3年以下の懲役または50万円以下の罰金。

「飲酒検知拒否罪」呼気検査を拒否
 3か月以下の懲役または50万円以下の罰金

 酒気帯びの運転者に「家まで送って!」と頼んで一緒に乗る。
 そこで検問にひっかかる。
 これで、二人合わせて
(最大)100万円。

 ちなみに自転車の飲酒運転は2年以下の懲役、または10万円以下の罰金。この規則は2002年から施行されている。

 日本にはリッチな人がたくさんいる。



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2007年4月 2日 (月)

AE86かMR2か

 日本における市販ミッドシップ車第一号はトヨタMR2。
 「MR」はミッドシップレイアウトの略号。

 1983年11月、福岡から東京モーターショーへ出かけた。
 お目当てはヤマハのバイク
 当時ヤマハRZ350という2サイクルのバイクに乗っていた。
 このバイクは「街道レーサーGo」という漫画で「青い流れ星」「ナナハンキラー」と呼ばれていたスプリントバイク。
 ただ速いだけではなく、白地に青と水色のライン(ゴロワーズカラーと呼ばれていた)の優雅なスタイリングが秀逸。2007年の今、市販しても恐らくベストデザインと評価されるだろう。
 性能には美しさが伴わなければならない。

 2輪コーナーには500ccの2サイクルマシン「ヤマハRZV500」が発表されていた。
 500ccといえば当時のワールドGP最高峰500ccクラスの排気量。YZRの市販版といえるこのマシンには心臓が飛び出しそうだった。
 中型免許では500ccは乗ることができないが、そのまま乗って帰りたいくらいだ。
 4輪には興味はないが、せっかく船に乗って晴海まで来たので一応眺める。
 そこに「SV3」という車がトヨタブースに並んでいた。
 当時他にはない斬新なスタイル。自動車に興味がない僕がこの車にはショックを受けた。こんな車も有りなのか。
 普通免許をとってから、まだ一度も車を運転したことがなかったが、SV3には今すぐ乗って帰りたいくらい心奪われた。

 明けて1984年春に発売。同時に発売されたレビントレノAE86と同じ1600ccエンジンを搭載。
 2人乗りミッドシップという斬新さ(MR2)、4人乗れる美しい流線型のFR(AE86)の二者択一。
 結局は車の楽しさよりも、実用性を重視してAE86を選んだ。
 86はそれから9年乗り続け、一度も売りたいと思わなかった。いつもこの車が日本一かっこいいと思って乗っていた。

ミッドシップシリーズは、しばらく毎週(月)連載

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2007年3月20日 (火)

三菱のスポーツカーに期待する

 2006年の冬、三菱自動車のディーラーを訪ねた。
 三菱を訪ねるのは7年ぶり。
 以前は三菱GTOを利用していたので、行きたくはなかったが、よく訪れた。行くと帰りの交通手段はバスだった。

 今回はiのカタログが目的。
 ハウステンボス・ファンからの情報で、iのカタログはハウステンボスで撮影されたという。

 玄関を入るとすぐの一番いい場所にiは置いてあった。
 いきなりカタログくださいも不躾なので、まず係りの説明を聞く。
 駆動はリア・ミッドシップつまりミッドシップだという。
 MR-Sが2007年度中に販売中止になるため、日本におけるミッドシップはiだけということになる。
 ミッドシップとは素晴らしい!きっときびきび走るでしょうねと賛辞を送ったところで、カタログをもらう。

moto「この撮影、ハウステンボスですよね」
係り「あぁそうなんですか。ヨーロッパそっくりに作ったんですよね」
 一般人としては、十分な知識だ。

moto「このエンジンレイアウトでスポーツカーだったら買いたいですね」
係り「いいですね」
moto「エリイカみたいな電気自動車だったら最高ですね」
係り「研究はしているんですけど、充電の問題がありますからね」

 ミッドシップでスポーツカーのスタイルで電気自動車
 できれば4人乗り
 こんなクルマが登場したら、なんと素晴らしいことか。

 すると2007年3月、三菱がiをベースにした電気自動車を開発していると報道された。
 20分の充電で100km走れる。
 バッテリーを床下に配置したので4人乗れる。

 あとは、スポーツスタイルにまとめてくれればよい。
 トヨタがハイブリッドスポーツを高級車に位置づけようとしている今、頼みは三菱だ。 トヨタ傘下のダイハツには、HVSをMR-Sの基本仕様を継承したクルマとして発売することを期待したい。

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2007年1月 2日 (火)

日本の道路交通の歴史

できごと
1961 東京都の主要交差点右折禁止になる
1968 スクランブル交差点登場
1969 反則点数制度実施(持ち点15)
1976 運輸省が自動車メーカーに対して、燃料消費データ公開を指導。カタログに燃費が掲載され始める。
1997 ハイブリッドカー市販開始
もみじマーク義務化
1998 軽自動車高速道路制限時速 80→100km/h
希望ナンバー取得制度開始
1999 高速SA民営化
運転中 携帯電話 カーナビ操作禁止
2000 チャイルドシート義務化
キャンピングカー課税引き上げ
2001 日産レーンキープサポートシステム搭載車発売
ETCサービス開始
2002 道交法改正 危険運転致死傷できる。飲酒運転厳罰化
東京都でディーゼル車規制始まる
2003 トラック 90km/h 制限装置取付義務化
2006 放置違反金制度スタート

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2006年10月26日 (木)

鈴鹿シケインスタンド

 鈴鹿のレースはいつもシケインスタンドで見る。
 カテゴリーのランクではメインスタンド、第一コーナースタンドに次いで3番め。

 ■最も速度が落ちる
 ■速度が落ちる場所なのでエスケープ・ゾーンが狭く、コースとスタンドが近い
 ■鈴鹿では数少ない追い抜き地点
 ■ピットに入るところが見られる
 ■大型スクリーンがあり、レース全体を追うことができる。

 サーキットには、どの場所にも大型スクリーンがあるわけではない。1周4kmの沿道すべてにスクリーンを置くのは無理だから。

 シケインから見るとホームストレートは進行方向に向かってかなり下っている。テレビは横長なので、右往左往を捕らえるのは得意だが、昇降を捕らえるのが苦手。テレビ画面とはかなり印象が違う。

 お目当てのマシンがホームストレートを下って行くとモニターに目を移す。画面を追っていて、スピードが落ちたなと思うと、画面の中にいたマシンが目の前に現れ、視点をコースに切り替える。

 モニターでレース全体を俯瞰して、目の前ではスリリングなシーン。シケインスタンドはやめられない。

 ところが、ここ数年、F1も モトGPもテレビに映し出されるシケインスタンドに空席が目立っていた。応援団らしき人たちが陣取る第一コーナーは埋まっていても、シケインスタンドはまばらな入り。
 チーム、メーカーが異なるライバル同士がしのぎを削ってこそスタンドは埋まる。ここ数年、秋風の吹く鈴鹿は、日本の不況も手伝って寂しげに見えた。

 2006年10月8日(日)、鈴鹿は16万人の人が出た。立錐の余地無く埋まったシケインスタンドを見て嬉しくなった。しばらく途絶えていたお祭りが今年限りの復活を果たしたようだった。

 だが20シーズンつづいた鈴鹿のF1は終わる。モトGPは既に数年前に「もてぎ」に移っている。
 難しく、スリリング、どこにもないレイアウトゆえに、他のサーキットでは見られない光景の数々。鈴鹿こそが日本GPに相応しい。
 関東のテーマパークが1人勝ちするように、何もかもが集客力のある関東に移ってしまうのは仕方が無いことだが、割り切れない。

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2006年6月26日 (月)

ハイブリッド ダイハツHVS

 「トヨタが1.8Lクラスのハイブリッド・スポーツを出す可能性がある」  自動車雑誌「ベストカー」2004年2月10日号に、その情報が掲載された。

 続報はその年の 「ベストカー」11月26日号。
 3種類の可能性があると論評した。

アレッサンドロ・ボルタ
MR-S後継 1500ccクラス
3,300ccクラス

 だが、明けて2005年「ベストカー」1月26日号では、「Vitzとプリウスのコンセプトを足した FFハイブリッド」開発の可能性を論評。トヨタが ミッドシップの採算を見限った旨が書かれており、MR-S後継、ミッドシップでのハイブリッドは不透明になった。
 同年「ベストカー」2月10日号は、トヨタの新車予定図に 「MR-SⅡ」を掲載。
 本文ではここ2~3年の中では発売の見込みがないというニュアンスが書かれた。

 同年「ベストカー」4月26日号では、"トヨタ新車攻勢"の記事中、MR-Sに似たミッドシップ車が北海道で寒冷地試験を行っていることを紹介。2007年12月にも発売の可能性があるとした。
 さて、2006年
 「ベストカー」3月26日号では、トヨタのグループ会社である ダイハツが、その100周年記念車として、「コペン」の兄弟車「HVS」を発売予定と紹介。そこには
 ハイブリッド 1.5リットル、4WD、オープン、2シーター・・
と、食指をそそる肩書きが並ぶ。

 そして本丸 "トヨタもデザインを替えて発売" という。

 コペンは2シーターとしては珍しく売れている人気車種。
 "ミッドシップ"の冠が落ちているのは不満だが、ハイブリッド、2シーター、オープン、スポーツカー発売の期待は、ここで一気に高まった。

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2006年6月24日 (土)

ハイブリッド+スポーツカー報道

 Googleアラートで収集している情報キーワードのひとつに
「ハイブリッド スポーツカー」
を設定している。このところは

"トヨタはハイブリッド車を2010年代初頭に年間販売台数100万台とする目標を掲げている"
という僕にとってはどうでもいいニュースばかりが、引っかかって
いた。

 ところが今日、ひっかかったニュースに次の見出しがあった。

usfl.com
"新型スポーツカーを検討=トヨタ、ハイブリッドで"

(以下引用)
 トヨタ自動車は、環境に配慮した上で、さらにスピードを楽しみ
たい伝統的な車ファンのために、ハイブリッドエンジン搭載のスポ
ーツカーの開発を検討していることが21日分かった。
(中略)
 同日付のウォールストリート・ジャーナルによると、本格的なハ
イブリッド・スポーツカーを設計し、弱点とされる若年層や欧州市
場の市場シェア拡大につなげる狙い。(共同)
(引用おわり)

 徳大寺有恒さんも絶賛するトヨタMR-Sは日本でただ1台のミッドシップ2シーターオープンスポーツカー。
 ミッドシップ+2シーターのスポーツカーというだけでも日本唯一なのに、さらにオープンという独自性を持つ。また、このクルマに搭載されているシーケンシャル・マニュアル・トランスミッションは世界初で未だにこのクルマにしか付いていない。

 これだけ魅力的なMR-Sだが、月に100台売れなくなっており、数年後には販売が終了すると自動車雑誌は報道している。

 だが一方では、この魅力的なコンセプトにさらに、ハイブリッドエンジンを加えようと言う試みがあると2004年以降、報道されている。

 「スポーツカーは音が命なのに」
 スポーツカー+ハイブリッドについて触れた掲示板やブログでは、こういうステレオタイプな意見が必ず登場する。

 僕らはF1レーサーではない。
 かっこいいクルマには乗りたいが、アラブの石油王を儲けさせたいわけではないし、公道を180km/hで走りたいわけでもない。
 同じガソリン代をかけるならば、遠くまで走りたい。甲高い音でも走りたいが、時には電気で静かに走るスポーツカーという珍しさを笑いたい。

つづく

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2006年5月 2日 (火)

放置駐車の責任

 交差点でケンカ発生。

 前のクルマのドライバーAさんが降りてきて、後ろのクルマのドライバーBさんに怒鳴っている。
 どうやら後ろのBさんがクラクションを鳴らしたらしい。
 Aさん車の前には一台の路駐車。ドライバーのCさんは乗っていない。2006年6月以降の定義で言えば、
放置駐車である。

 路駐した車が邪魔で信号が青になっても発進できないでいたAさん。その状況が読めずクラクションを鳴らしてしまったBさん。目の前にある対立の構図はA⇔Bだが、実際は違う。

 悪いのはクルマを放置したCさんであり、本来の対立構図はC⇔A,Bのはずだが、Aさんは目の前にいるBさんにつかみかからんばかりである。

 別の日、狭い道を歩いている時のこと。
 歩道を塞いで路駐した車を避け車道に出ると、向こうから来たクルマのドライバーに激しくクラクションを鳴らされた。

 放置されたクルマを避けたことで事故が起きても、放置した車のドライバーが修理代を払うことはないだろう。
 
放置違反金制度は大変けっこうな制度である。欲を言えば、放置したことで発生した案件すべての弁済も負わせるとよい。

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2005年12月17日 (土)

バイクのツーリング

 バイクでツーリングをしていると、対抗車線からやってくるバイクが Vサインを送ってくる。
 僕はあれが苦手だ。

 相手はVサインだが、僕は恥ずかしいので、「よぉ」というように左手をあげて応えるにとどめる。

 なんで、僕がツーリング中だとわかるのだろう?と初めは不思議だった。だが、簡単なことだった。

 クルマで九州一周したとしても、荷物はトランクの中なので、スーパーに買い物に行くのか、旅の途中のクルマかはわからない。
 一方、バイクはその荷台に結わえられた、あふれんばかりの荷物、厳重な装備のコスチュームで誰がみても「ツーリングだな」とわかってしまうのだ。

 バイクのツーリングは行き当たりばったりが楽しい。
 日が暮れてきたら、ガソリンスタンドや雑貨屋さんにはいって、おじちゃん おばちゃんに 「どっか宿ないですかねぇ」 と尋ねる。田舎だとたいてい、知り合いに旅館のおやじがいて、すぐ電話してくれる。いや、ほんとに。
 空き状況も確認してくれる。まず、空いてないことはない。
 ゴールデンウィークにこれをやった時だって、やはり空いていた。
 インターネットが普及しても、まだまだ、宣伝してない個人の旅館が多いのだろう。

 田舎の名もない旅館の夜は短い。
 だって、疲れているし、何もないから、あっという間に寝れるから。

 ユースホステルに泊まるのは楽しい。友だちもできる。旅の途中でできた友だちには特別な味わいがある。きっと、インスタントコーヒーを富士山で飲んだら美味しいのと同じなのだろう。ただ、                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      フォークソングを歌わされるのは勘弁してほしい。

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2005年10月31日 (月)

MR-Sハイブリッド

 どうやら2005年の東京モーターショウに MR-Sハイブリッドは出ていないようだ。

 ミッドシップで 2シーターのスポーツカーに乗りたい。でもフェラーリと NSX には手が出ないし、買ったとしても毎日気が休まらないと思う。

 できれば一度オープンカーにも乗りたい。
 ハンドルの手元でギアチェンジできるシフトにも一度乗ってみたい。

 これをすべて250万円ほどで叶えられるのがトヨタMR-S

 これまでに三度試乗したし、コレクターアイテムも集めている。

 1995年の東京モーターショーで展示された4シーターのミッドシップMRJが1997年のショウでは2シーターとなり、1999年にMR2の後継車 MR-Sとして発売された。2002年にはマイナーチェンジされ 2004年にも改良し、熟成が続いている。
 いいぞ、トヨタ 売れないクルマだけど、世界中に一台しかないこのコンセプトがスゴイ。
徳大寺有恒さんもずっと買いたいと言っていた(けど買ってない)
 そのMR-Sの生産が終わる。

 だが、2004年2月に「ベストカー」三推社 が、「
トヨタ ミッドシップハイブリッドスポーツカーを開発中」と報じた。スポーツカーでエコしてどうする?というステレオタイプな反応が寄せられたようだが、三菱が開発中の電気自動車 Eliicaの例もある。電気=遅いはもう古い。今にF1のレギュレーションが変わり、電気自動車がレシプロエンジンを置き去る日がくるかも知れない。

 MR-Sハイブリッド これほど合理的かつ魅力的なクルマはないと思う。市販されれば、どの日本車よりも世界に誇れる一台になるはずだ。しかし、自動車ファンの間でもほとんど注目されていない。

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