2019年7月 3日 (水)

日本の商業捕鯨 新たなる船出 スーパーでくじらフライを買いたい!

2019年7月1日
日本の商業捕鯨が再開された
このニュースを聞く日を待ち焦がれてはいたが、正直なところ、その日が来るとは思っていなかった。

僕にとって鯨を食べた最後の記憶は、今から30年以上前、大学のアパートのそばにあったユニードの鯨フライだ。
ユニードというのは地場のスーパーマーケットチェーンで、その後、中内功のダイエーに吸収された。

1日の食費500円という予算でやりくりするために、僕はいつもユニードで安い野菜や玉子を買っていた。そして、いつも必ず惣菜コーナーに立ち寄り、あぁ今日も鯨フライあるなぁ、食べたいなぁでも今度にしよう・・といった日々を過ごしていた。
たまにアルバイト代が入って懐が温かい時は、迷わず惣菜コーナーに直行して鯨フライをゲットした。
1個50円、記憶が確かならば、1辺7cmの正方形。衣をかじると中から出てくるのは鯨のミンチ肉。
特に下味が付けてあるわけではないが、鯨がもつ独特の塩気がいい塩梅になり、ご飯が進んだ。

それから後の人生でも、鯨を食べなかったわけではない。
三重県の太地町に行けば、レストランで鯨のフライを食べたし、三重県津市や東京都大田区にある鯨専門料理店にも足を運んだ。
ただ、それらは「調査捕鯨時代」下、値の張る鯨、高級な鯨だ。


【商業捕鯨停止から再開までの37年】
1982年7月23日
IWCで商業捕鯨一時停止を決議。事実上、国際的に商業捕鯨が禁止された。日本は異議申し立てを行い、これに従わない方針を示した

1985年
日本は、アメリカ200海里内漁業からの締め出しを通告されたため、仕方なく異議申し立てを取り下げ(結局1988年には締め出しを食うのだが)

1986年
商業捕鯨終了

1987年
調査捕鯨を開始

1992年
IWC総会における捕鯨推進国は5か国

2006年
IWC総会における捕鯨推進国は70か国中36か国
ただし、捕鯨再開にはRMSの策定が前提で、それには加盟国の4分の3の賛成が必要となる。
日本の外交努力により「推進国」を増やしてきたものの、道のりは遙か遠い

2018年12月
IWCに脱退を通告

2019年6月30日
IWC脱退

2019年7月1日
商業捕鯨再開


自国の食文化の復活に向け舵を切った農水相の英断に大きな拍手を送りたい。
そして、鯨が水揚げされて市場に並んだら、消費してそれに応えたい。
できれば、スーパーの惣菜コーナーにくじらフライを並べて欲しい。全国のスーパーの皆さん、よろしくお願いします!

|

2019年5月28日 (火)

回らない寿司の定義

「回らない寿司」を食べ始めて30分ほど過ぎた時、自分が「回らない寿司」に来ている気がしていないことに気づく。
考えてみれば、時々食べている「スーパーの寿司」だって「回らない寿司」だ。
俗に高級寿司という意味で俗的に言われている「回らない寿司」とは、板前が目の前で握るのを「カウンター」に陣取り「お好み」で食べる寿司のことなのだ。
個室は他の客を気にしないで済むのはありがたいが、これは「レーン」の代わりに「店員」が運んでくるだけではないか。

食べ始めて一時間ほどすると、中村君はサイドメニューに特化し始めた
「A5和牛カレー」は大盛、普通、小の3サイズだが「普通」を注文。食べ放題に来ているのに・・
「玉子焼き」「チキン南蛮」のお代わりと次々に注文していく

僕はまずはまだ頼んでいない寿司を伝票に書いていく
数量はすべて「1」
はじめは大きな皿で運ばれてきたが、だんだんと皿が小さくなっていく
そういえば、寿司「一貫」は寿司「一個」なのか、それとも「二個」なのだろうか
Google先生によると「諸説ある」ということであり「日本では古来より一貫して一貫は二個のことを指す」と食品管理法で定義されているわけではないようだ(笑)
「どっちでもいい」ということである。
そこで、僕は一貫して「一貫」=「一個」と考えることにした

「ラストオーダーのお時間です」
吉岡聖恵がやってきて、そう告げる
もうそんな時間か
ここで、1人1つ付くデザートを選択
中村君はここで〆に「家系ラーメン」(サイズはワンサイズ)
僕は満腹中枢が麻痺していたが、気力を振り絞り「A5和牛カレー」サイズ小

もう、このあたりでは味どころではなかった
後でまた食べよう思っていた寿司のリピートもムリ
残すとペナルティがあるかもと思い、必死にカレーを平らげたところで完全に動けなくなった

二時間が経過してテーブル精算
シワが一本も入っていない二千円札を二枚と千円札を出す
「珍しいですね!二枚も!」と二千円札に反応する吉岡聖恵が微笑ましかった

結論からいうと日頃から周囲に「小食」で通っている僕が、寿司に限らず「食べ放題」に来るべきではなかったのだ。
とても、いい勉強になった
これからは、これまで通り「美味しいものを少しだけ」食べる暮らしに戻ろうと思う

 

|

2019年5月27日 (月)

回らない寿司in秋葉原

回らない寿司を明日に控え、気持ちが沈んでいる
そこで、僕はこんなことを考えた
事実をよくしらべて把握すれば、気分は変わるかも知れない。
そこで「Google先生」に教わったのは次のようなことだった

2時間3,980円(税込4,298円)
+1,000円出すとプレミアムコース食べ放題となり、大トロ、黒毛和牛、鮑などが食べられる
「ワンドリンク制」だが飲み放題あり。
ソフトドリンク 500円、アルコール1,500円
(飲み物の出費は500円で済みそう)

注文は1グループ 1回1枚の注文票に「6種類30貫」注文できる
1貫が1個を指すのか、2個を指すのかは不明
サイドメニューも食べ放題。カキフライ、カレー、ラーメン、ハンバーガーなどがある
デザートを1つ選ぶ
「赤酢のシャリ」で1個の寿司はそれほど大きくはない
そして、食べ放題のお約束「食べ残しペナルティ」は1品につき100円とあった

概容が見えてくると、気分が変わってきた
相方が高い日本酒を遠慮なく呑んで「割り勘負け」するという悲劇はなさそうだし、バカでかいシャリで腹一杯ということもない
ヒラメ、真鯛といった「回る寿司」ではあまり頼まない白身魚や、いくら・うにも食べ放題となれば、それほど悪くない
沈んだ気持ちは消え「お腹を空かせていくぞ」と前向きな気持ちが芽生えた

金曜日の夜、秋葉原の街はそこそこに混雑していた。
東京に来た頃はまだ空き地だった駅前にも、たくさんのビルや商業施設が建ち並んでいる
この街は長く「電気街」として有名だが、20年前ほどからは「ホビー」の街としても栄え、2000年代半ばに「メイドカフェ」が流行ってからは「オタク」のメッカとしても親しまれている。

めざす店は秋葉原のビルの一角
予約の名前を告げて、通されたのは個室
「回らない寿司」のステータスである「カウンター」ではない

吉岡聖恵(いきものがかり)に似た店員さんが注文を受けに来る
飲み放題(アルコール、ソフトドリンクいずれか)を付ける場合、グループ全員が同じものを付けなければならないとのこと
ここは、酒が呑みたかった中村君に譲ってもらい、ソフトドリンク飲み放題を付けて、アルコール単品注文にしてもらった

特に「お通し」のようなものは出ない
早速、メニューを見て注文票に記入
注文票は6行書き込めるようになっている。数量は「1」より
ということは最大6×5=30だが、ひと種類を5貫食べるようなことはしない。
鯖、いくら、うに、中トロ・・
中村君は早くも「玉子焼き」「チキン南蛮」「かにクリームコロッケ」とサイドメニューも注文
「チキン南蛮」は美味しかったらしくリピート注文していた。

漁師でも魚屋でも、ましてや魚料理専門家でもない僕にとって、大半の寿司は「ほかとひと味違う」かどうかはわからなかったが「中トロ」「あなご」「チーズサーモン」は「美味い!あとでまた頼もう」と思えた

つづく

|

2019年5月26日 (日)

初めて自分で払う回らない寿司

翌日は二年ぶりの「寿司」だというのに、僕の気持ちは沈んでいた

二年ぶりといっても、前回のは回転寿司であり「回らない寿司」となると、すぐには思い出せない。記憶を辿ってみると30年ほど前、先輩がお昼につれてってくれたことがある。あれが最後だ。
その前というと、その数年前、同窓会のあと、町(佐世保)で呑んでいた父とばったり会い「寿司でも行くか」となったことがあった。
これは、初めての父との「さしのみ」だな・・
と少し感慨にふけったのだが、大将から「先生、すみません。もうお仕舞いなんです」と言われ、そのまま帰ったのだった(父は教諭である)
ということは、人生二度めの「回らない寿司」か
「夜の寿司」も「自分のお金で食べる回らない寿司」も人生初めてとなる
そんな前日、僕の気持ちは沈んでいたのである。

その「寿司」はその日、急遽決まった
いつも「とんかつ」食べ歩きを共にしている中村君が「寿司は食べられますか?」と聞いてきたのである。
人はこう聞かれると、相手の真意を測りかねる。
僕の懐具合を心配しているのだろうか?

学生の頃、RZ350(バイク)で九州一周していた時のことだ。
その日、少し遅めの時間に高千穂YHにたどり着くと、既に食事の支度が始まっていた。縁側から泊まり客が顔を出した。
「おつかれさま」女の子がねぎらってくれて、僕は突然の歓迎に少しうろたえる。
次の瞬間、人生最大の困惑とも言える質問が投げかけられた。
「うなぎ、食べれる?」
エプロンを掛けているところをみると、YHのスタッフらしい

僕は苦学生であった。
1日の食費は450円に抑えていたので、ほとんど外食はしない。うなぎは五島に住んでいた頃、母が釣り上げた時に食べたことはあるが「外で食べた」ことはない。「外で食べると高い」と思っていたからだ。

「高千穂のうなぎ」のつづきは
高千穂のうなぎ


中村君が「寿司は食べられますか?」と聞いてきたのは、僕が魚介類を苦手としていることを覚えていたからだった。
確かにえびかにいかたこは食べられない。だが、鮨屋にはそれ以外に豊富なメニューがあるはず。ここは「とんかつ」を見送り「高級寿司を2時間3,980円で食べ放題」という彼の提案にのることにした。

しかし、時間が経つにつれて気持ちが沈んできた
回る寿司ならば2,000円も食べれば腹一杯になる。
それを税込4,298円も支払うのか
きっと「元は取れないな」
こういうのを貧乏性というのだろうが、そう思わずにいられない。
きっと、飲み物は高いんだろうな
たくさん食べられないようシャリが大きいんだろうな
一個ずつ食べたくても二個セットなんだろうな
残すとペナルティがあるんだろうな

悪い方に考え出すと停まらない
つづく

|

2019年2月 4日 (月)

攻める日清 夜食症と0秒チキンラーメン

数年前、僕は「夜食症」に悩んでいた
朝起きると、布団に日本地図が・・
(ちがう、ちがう)

夜中に目が覚めて
「あぁ、そういえばチキンラーメンがあったな」
と思い出す
年をとると短期記憶は薄れていくはずだが、昨日コンビニで買った日清チキンラーメンのことをしっかり覚えているのが恨めしい

ふらふらと起き上がり、食品ストッカーに向かい、そこから自分に見つからぬよう、底の方に仕舞っておいたチキンラーメンを瞬時に探し出す。
忘れていてもいいのに

高校生の頃ならば、このまま台所に向かい、鍋をコンロにかけてお湯を沸かすところだが、分別のある大人になった僕は、夜中に火を使ってはいけないとわかっている。
それをやってはお仕舞いだ。
それは「夜食」だからだ。


チキンラーメンは麺に味が練り込まれており、そのまま食べても味がついている。
きっと、ベビースターラーメンと何ら変わりないよ

僕には、これを食べる権利がある
食べることは当然の成行だ
僕は食べることを許されている

この論理は起きている時には実に「意味不明」なのだが、朦朧とした意識の時にはあらがえない、正当な論理として僕の手を動かす

おもむろに袋を開ける
バキッとチキンラーメンを割る
1つめのブロックを口に入れる

辛い

もうちょっといこう
2つめのブロックでも止まらない
半分まで行くと、何が何だかわからなくなってくる

何度かは、半分でやめて、残しておいたこともあるのだが、翌朝、残っている「半ラーメン」を見るのはとても辛い
それもあってか、大概の場合、1袋を食べきってしまう

辛いなぁと思いつつ、それについて深く考えたことは無かったが、数年後の今、福子に促されて萬平さんがチキンラーメンのスープを濃く煮詰めているのを見て、その理由がわかった

チキンラーメンは、お湯で薄めてちょうどいいように、濃い味がつけてある
そのまま食べることを前提としたベビースターラーメンとは訳が違うのだ


2019年1月、深夜のテレビで新垣結衣が「0秒チキンラーメン」と銘打ったコマーシャルが放送されていた。
0秒で食べられる、つまり「粉落とし」のような固さで食べられるラーメンが出たのかと思ったら、それは、まさかの「夜食症」ラーメンだった。
攻めるなぁ、日清

それを見て、久しぶりにやりたくなったかというと、そんなことはない。チキンラーメンはお湯をかけて食べるものだ。玉子を乗せて。我が家にはチキンラーメン専用の丼を2種類完備している。

|

2019年1月 7日 (月)

かつ丼はある一定以上に美味くなりようがない

2018年、御用納めの日
中村君とご飯に行くことにした
中村君とは時々会食をするが、その大半は「とんかつ食べ歩き」
ただし、今年はまだ一度も行っていない。
それに僕自身今年はまだ一枚もとんかつを食べていない。


「この間、行ったステーキ店が美味しかったです。特にサラダは絶品でしたね。たまにはステーキでどうですか?」という彼の意見を聞き入れ、お店を決めたのが一ヶ月前。

ところが、三日前に中村君が突然、ごね始めた。
「調べたところ、週末は禁煙タイムがあるのですが、平日は全面喫煙OKなんです。僕はタバコが大嫌いで、となりの人がタバコを吸い始めたら、席を替えてもらえなければ店を出ますけどそれでもいいですか?」

いい訳がない
食事の途中で一方的に席を立つというのは品が無いし、お店の人にも迷惑だ。
そこで、この寒いなか僕が一肌脱ぐことにする。
そのステーキチェーン店の別の店舗に電話をかけ、禁煙席の有無について尋ねてみる。電話応対した店員は間髪を入れずこう言った。

「当店は全面喫煙です」

「ここから先は蟻一匹すら通さぬ」という関所の役人のような毅然とした口調。
もちろん交渉の余地があるわけではないし、僕ら消費者は、商売人の態度によって不快な思いをすることを本意としないので、丁重に会話を終えた。

そこで、僕から次に行こうと目をつけていたとんかつ店を4店並べて提案し、そこから中村君が選んだ店に行くことになった。


現代は空前のとんかつブームらしい。
グルメ雑誌では定期的にとんかつ特集が組まれているし、ムックも出ている。
ある雑誌の記事にあったその店の紹介では、かつ丼の写真が掲載されていた。他の店は大概「ロースとんかつ」や「カツサンド」だが、そこはかつ丼。きっと、それが人気の一品なのだろう。

歳末の繁華街、30分並んでたどり着いたテーブルで、中村君はとんかつ定食にエビフライを追加。僕はその店で最も値が張るかつ丼を注文。
この店で特筆に値するのは、配膳を担当する誰もが親切でにこやかということだ。
勧めてくれた大盛とは、どれくらいの量なのか?
ショーケースの見本は丼が小さいが、あれは原寸大なのか?
店によっては、疎まれそうな質問にも、丁寧に答えてくれる。
客商売はこうでなくちゃ
お金を使ってお店に行った時は、できれば機嫌良く過ごしたい
その後に訪れたコーヒー店でも、とても親切な接客に心癒やされた。
これは、老舗が並ぶこの街の土地柄なのかも知れない。


かつ丼を前に食べたのがいつだったか記憶が無い。
ただ、この日、食べたかつ丼は記憶に沈む味の記憶と何ら変わるものではなかった。

僕にはとんかつの持論が2つあった。
「とんかつはロースに限る」
「ヒレの意味が分からない」

もちろん目の前で「ひれかつ定食」を選んだ友達に向かって「意味不明」と言ったりはしない。持論は自分の内側にあるものであり、誰かに対して押しつけるものではない。
そして、この日とんかつの原則が一つ加わった。

「かつ丼はある一定以上に美味くなりようがない」
中村君にはもちろん言わないが、僕はそう結論づける。
2,500円のかつ丼が不味いわけが無い。
ただ、チェーン店で食べる700円のそれも、ほぼ同じくらい美味しいのだと思う。
ブランド豚はやはりとんかつ定食で食べるべきだった。

|

2018年12月 7日 (金)

引越と言えば、柔らかいうどん

6年ぶりに引っ越しの手伝いをした。

引っ越しと言えばうどんだ
本来は「引っ越しそば」だけど、そばアレルギーだから。


大学生の時、時々お世話になった工務店のアルバイトでのことだ。
僕は特別な手に職、足に職の無い極めて一般的な大学生だったので、そのアルバイトでは専ら社長が担う作業の助手を務めていた。


その日の目的地は熊本市内。
まだ、くまモンはこの世に生を受けていない時代なので「今日は熊本」と言われても、なんの感慨も無い。

社長が運転する軽トラックの助手席に乗り込み、太宰府インターから九州自動車道へ上がる。

うどん食べていこう
社長がいきなり最初のPAにクルマを入れる。
今でこそ基山は大規模なSAだが、当時は小さな建物とトイレがある小さなPAだった。

うどんか・・
そばだったら、ムリですというところだが、うどんは食べられるし、好きでも嫌いでもない。
社長の有無を言わせぬ剛毅な口調に、あえて抗う理由はない。

基山のうどんは有名で、特に名物はかしわうどんだ。
券売機には「かしわ」「きつね」「たぬき」「天ぷら」といったボタンが並んでいる。
しかし「なんにするね?」と問われて、つい遠慮して素うどんと応えた。
僕は過剰に遠慮する人間なのだ
遠慮しすぎて、相手が気を悪くするくらい遠慮する
だから、僕になにかを振る舞いたい時は、断ってもくじけずに三度くらい勧めて欲しい
と、ここでこんなことを言っても仕方ないが


つつがなく熊本での仕事を終えて福岡の事務所に戻る。
アルバイト代は、その日の終わりに、現金で手渡される。

今日は4300円。そいで、うどん代を引いて4000円ね。

せこい
20年近く生きてきて初めて耳を疑った。
博多ではいろいろな社長さんの元でバイトしたが、皆気前のいい人ばかり。仕事が終わって呑みに連れてってもらう時も、仕事の途中、ご飯に行く時も僕がお金を払ったことはない。
だから、働いて昼ご飯代をひかれたのは初めてだった。
最初からあとで引かれるとわかっていたら、自分の好きなものを食べたかった。そう思ったが後の祭りだ。

その社長さんは、広島県人だった。
最後のアルバイトは、その社長さん一家が福岡の事務所をたたみ広島へ引っ越す手伝い。
幸い、荷物を積み込むだけなので、うどん屋に誘われずに済んだ。


引越の手伝いをしたが、お昼に食べたのはイートインのパンだった。近くに美味しそうなうどん屋がなかったからだ。
だから、翌日はどん兵衛かきあげうどん。5分のところ12分待って食べる。博多のうどんみたいににょろにょろになって美味しかった。マラソンに向けて節制している時は、食べるのが憚られた大きなかき揚げは、汁に浸けずバリバリと頬張っては、うどんをずるずるとかき込む。日清はいいものを作ると思う。いつか、このかき揚げを食べずに保管しておき、その次のどん兵衛で「二枚食い」の夢を叶えたい。

|

2018年10月22日 (月)

たまごサラダほぐしチキン焼そば

カップ焼そばファンの皆さん、お待たせしました。
カップ焼そば記事は2年9ヶ月のご無沙汰でした。

今回はマラソン調整中ということもあり、栄養価が高いやきそばを作ってみました。

そもそも、マラソン前にカップやきそばなんて食べてるのがどうかという声もあるかと思いますが・・


それでは材料からご紹介していきましょう。

マルちゃんごつ盛り塩焼きそば・・1
セブンイレブンコクがある味わいこだわりたまごサラダ・・1
セブンイレブンほぐしサラダチキン・・1




ベースの焼きそばは、ここ数年のお気に入りナンバー1「ごっつ盛り」の塩。スパイスのバジル入り塩こしょうが絶妙です。
「美味すぎると飽きる」
チキンラーメンを発明した安藤百福は、かつてこう語ったそうですが、この商品は飽きがきません。


では、3分前に仕込んでおいたものがこちら
(キューピー3分クッキングか)




ご覧の通り、まだ液体ソース、スパイス(塩)は投入していません。
これは、カップ焼きそばファンならばもう誰もがやっているのではないでしょうか。
カップ麺の食べ方「順次投入法」です。

できあがったらまず麺だけを食べる。
かんすいの美味しさを感じて、体が喜びます。
それから「液体スープ」「ふりかけ」といった、事後投入具材、調味料を1つ投入しては食べ、また1つ投入しては食べる。
こうすれば、2度3度と異なる味わいを楽しめます。

恐らく「順次投入法」を実践している人は、サラダにドレッシングを少ししかかけない。かけてもかき混ぜたり、和えたりしない。そういう人たちです。
一方「順次投入」を否定する人は、思考が硬直していて、完成していないものを食べるのはおかしいと考える人。こういう人は呑み会で、揚げ物に勝手に「全レモンがけ」をやったりする人です。


さて、本題に戻ります。
美味しさに定評があるセブンイレブンのたまごサラダ。麺と絡ませると懐かしい気持ちになります。子どもの頃、玉子と何かを絡めて食べた時の感動が戻ってくるのでしょう。

つづいて昨今、ダイエット食の王道となりつつあるサラダチキン。これは麺と絡めても味が映えません。鶏は鶏、麺は麺それ以上でも以下でもない。

ここから順次投入その1
液体ソースの投入。ポイントは既に麺が減っているので全量をかけないということです。
玉子の味は代わり映えしませんでしたが、予想していた通り、ソースが絡むとチキンはとても美味しくなりました。

最後にスパイス(塩)を投入
正直なところ、どの組み合わせも味に予見が入ってしまうので、感動はありませんでした。

結局、この取組、よかったのは玉子とすっぴんの麺がとても合うという点だけでしたが、これは今後、他の商品でも試してみたいと思います。次は汁物カップ麺にたまごサラダに挑んでみたいと思います。

最後まで、お付き合いいただきありがとうございます。

|

2018年8月12日 (日)

ゆで卵に胸が躍る

朝からひっきりなしに救急車のサイレンが鳴り続ける「尋常ではない暑さ」の午後

僕は「村上RADIO」を聞き逃し配信で聴きながら、ゆで卵を茹で始めた。


冷蔵庫には玉子が2パックあったので、早く買っておいたほうから5つを選ぶ
玉子を茹でるには、お湯の量もそれなりに要る
せめて、玉子の頭が水面下に沈まなければならない。


RADIOを聴きたいので(別に一時停止しておけばいいのだが)お湯が沸くのを待つ時間が惜しい。
というより僕はお湯が沸くまでの時間というのが惜しくて、4年前にティファールのケトルを買った。
このケトルは最大800CCのお湯が高速で沸く(時間を測ったことはない)
それはもうあっという間で、あまりに早く湧くので、なにか別のことを始めていると、それが一段落つく頃には、お湯が冷めてしまっている。

800CCの水を入れてあっという間にお湯がわく
ケトルを持って台所へ
ふつうのサイズの鍋にお湯を入れてから「弱火」をつける

そこに玉子を1つずつ入れる
お湯が熱いので中に手は入れられない
だからといって、水面で手を離すと、玉子が割れてしまい、お正月の失敗した焼き餅みたいなぷっくり膨れた白みが出てします。
(もったいないから、それも食べる)

お玉でもいいが、ちょうどなかったので大さじに玉子を乗せて、1つずつ沈める
そうして「目の前の一分に集中する」と、置き方にもこだわりが強くなる
ペンタゴンの位置に間隔をとる
水が対流しても、意外と玉子は配列をくずさない

茹で玉子は堅め、しっかりが好みだが、これまでそれには何分茹でると手順を固めてはこなかった。
感覚的には12分だ。

元々沸騰していたお湯だが、冷たい鍋と玉子に熱を奪われて、沸騰するまでに7分を要した。
鍋の底から発生した無数の泡が玉子に吸い寄せられていくのを、初めて知った。

さらに3分 まるで玉子の地獄炊きのように、沸騰が激しくなってきた
火を止めたい衝動にどこで応えるか

ポケットに入っているスマホでしらべたい衝動に駆られたが、それはつまらない気がした。
11分で火を止める。
いつの頃からか「ゆで卵はすぐに冷やす」ものと思っていたが、本当はどうなのだろう。
結局、鍋に蓋をして余熱で暖めることにした。

僕がゆで卵を作りたくなるきっかけはいつも2つ。
1.ゆで卵サラダを作る
2.カレーを食べる
今日は「ボンカレー」が食べたくなった。


夕飯の時には久しぶりに「玉子カッター」も出さなければ
いつも洗うのが面倒で、ついそのまま食べてしまうのだが、ゆで卵のいいところはカットした時の幸せな見た目。
そして、黄みにサラダならばマヨネーズ、カレーならばルウが絡む味わい。

今日も、玉子に胸キュン^^;)

|

2018年8月 2日 (木)

皮まで食べられる

駅の階段を降りて地上に降りた横断歩道の前で、壁際に立ち歩行者信号が青に変わるのを待っていた時のことだった。

すみません
ちょっといいですか・・

視線を上げると、そこには20代と思われる女性がいて、カートを押す手を止めている
宅配便のお姉さん?いや、ちがうな。
それならば、見慣れたカラーリングのユニフォームを着ているはず。
きっと、道を尋ねたいんだろうな・・
この辺り、それほど詳しくはないけれど、人助けだと思って、聞くだけ聞こう

駅のすぐそば
大きな荷物
横断歩道で信号を待つ僕に話しかける
これはまさに「道案内」を求めている状況だ
僕はそう思う

「あなたは神を信じますか?」
の人だったら、もうちょっと身軽で動きやすい恰好をしているし、僕にはそういう人を一瞬で嗅ぎ分ける嗅覚のようなものが備わっている


あ、はい

すると彼女がひと呼吸置いて、話し始める
決して美人という訳ではないが、朴訥で素直そうな笑顔が印象的だ

バナナは好きですか?

・・・
(えっ?バナナ)

よくみると押しているカートには、バナナの絵が描かれた段ボール箱が2つ納まっている。

いや、そうでもないです

バナナは大好きだ。しかし
咄嗟に嘘をついた
防衛本能が働いたのだ


僕の答えが、想定外だったらしい彼女
しかし、そこで終わらない

それじゃ"とっても美味しい"バナナは好きですよね?

美味しいバナナ・・
絶妙の畳みかけ、思わず想像してしまった
えぐみがなく、ほのかに甘くて、ちょっと歯応えが堅め
冷やしてあったらいいな

はい

やべ、つい正直に答えてしまった
彼女が続ける

■■の皮まで食べられる、美味しいバナナを持ってきたんです
あと、残りわずかなんですけど、もってってもらえませんか?
(■■には、産地の県名が入る)

「もってって」
ときたかぁ
1本試食して、感想聞かせてください
って話しじゃないよなぁ
「もってく」というのは、八百屋・果物屋のおばちゃんが「財布から金を出して購入して持ち帰りなさい」という意味で使う、あれだよなぁ・・

僕はバナナの箱に目を落とす
彼女は今にも、箱を開けてバナナを取り出しそうな勢い

美味しいバナナがどんな味なのか体験できないのは、少しがっかりだが、今ここで、いったいいくらするのかもわからない美味しいバナナを購入して帰る気にはなれない

いや、いいっす

美しい日本語を使うことを信条としている僕ともあろう者が、咄嗟とは言え、下品で感情を閉ざした言い回しをしてしまったことに、少し落胆した

しかし、彼女は、少しもめげずに
さっさとカートを3m押して、次のターゲットに「バナナは好きですか」をやっていた。
信号が変わるまでの勝負なのだろう

効率わるっ
(僕はそう思う)
産地の■■からここまで来て、おいしいバナナを売って帰る
いや、彼女は仕入れているだけで、この辺りに住んでいるのか
それにしても、キャッチバナナ売りなんて初めて聞いた。
プロモーションというわけでもなさそうだし、1本2千円とかとてつもなく高単価なものだったのかな

そんなことを考えながら帰る盛夏の家路は、それほど悪くなかった
美味しいバナナ、売れたかな

|

より以前の記事一覧