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2005年10月 8日 (土)

FCバルセロナに欲しい

 村上ファンドが阪神タイガースに上場を提案したと聞いた時、彼はソシオのような組織を大阪でやろうとしているのかと思った。

 FCバルセロナは世界で唯一、百年を超す歴史の中でユニフォームスポンサーを付けたことがないクラブ。ソシオという組織の会費収入、彼らによる年間指定席購入がクラブの安定財源となっている。 ところが、2005-06シーズンからある国の五輪委員会とスポンサー契約するという報道が出たため、ファンはそのロゴが入る前にと、急ぎ足で新シーズンのユニフォームを買いに走った。だが、この案件については 7月に東工大で行われた Alfons Godall  バイスプレジデントの講演を聴いて永遠にないと直感した。 (以下のURLに講演記録メモを掲載、著作権は東工大にあります)

2005年7月29日 「新生FCバルセロナのマネジメント」講演メモ(於:東京工業大学)

 バルサの累積赤字は300億円未満。だがこれは UEFA CL で優勝し、世界の売上トップ5に入れば解消できる範囲。メッシに200億円という契約途中破棄違約金をつけた時には、「ラポルタはん、あんさんって人は」と思ったファンが10人はいたと思うが、このくらいの金額ならばメッシやロナウジーニョを売るまでもない。

 また五輪委員会というクライアントに限って言えば、版権管理に力を入れる企業が版権の法律が不備な国と組むことはないと考える。バルサは肖像権、テレビ放映権といった旧態の権利に留まらず、Barca toons という アニメキャラクター、携帯電話コンテンツ配信(日本が世界で初めて)に力を注いでいる。版権で商売をする企業は、GONZOがそうであるように、法律が不備の国とは商売をしないものだ。

 法律が整備されていてコンテンツで商売できる国、日本。バルサ・グッズが一番売れている国、日本。しかし、バルサのこの国での人気はまだまだ下火である。バルサとしては日本がナンバー1市場でも、先行したマンUやレアルマドリーには及ばない。ただその分、伸びしろは大きい。

 日本のバルセロニスタの中には 「選手はオフにはゆっくりバカンスに行って欲しいから、アジア遠征は考えものだ」 と他人の休みの心配までする人が少なからずいるようだが、クラブが年に一度、最重点市場のツアーを外すわけがない。W杯があろうが、ユーロがあろうが、どの夏もバルサは日本の地を踏むはずだ。選手にしても治安がよく、口うるさいファンの目もなく、安心して朝まで遊べる国へのツアーは何よりのバカンスと思っているのではないか。

 今後、日本市場、日本のファンがバルサを支える時代が訪れ、続くだろう。

 それには、早い時期にリーガ専門の月刊誌が欲しい。(月刊バルセロナが欲しいくらいだ) バルサが全戦確実に見れる保証が欲しい。(最近はWOWWOWがバルセロナ全試合放送と宣伝している) 現実的には有料放送だろうが、できれば地上デジタル局にそれを望む。そして、何より世界市場での売上アップのために、CLでの優勝が必要なのである。

 トヨタ自動車もきっとそれを望んでいるだろう。

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