デコのW杯
2006年W杯の欧州予選グループ3でポルトガルの出場が決まった。
ポルトガルは2002年の日韓W杯では優勝候補と言われながらも、開催国と同じグループにはいり、その対戦で二人が退場処分となり敗れ、決勝トーナメントへは進めなかった。
四年に一度行われる欧州の代表戦、ユーロ 2004は母国で開催し、決勝に進んだが、ギリシアに敗れた。この時からルイコスタに替わりポルトガルのゲームメーカーとなったのがデコである。
2004年当時、デコはブラジル出身だがポルトガルリーグ「スーペルリーガ」のFCポルトで活躍しており、2003年にポルトガル国籍を取得してポルトガル代表となった。日本の報道ではよく「帰化」という言葉を使うが、帰化には民族に同化するという意味が含まれる。国籍を取得することを、一律に「帰化」という言葉で表現するのはどうかと思う。
2006年はデコにとって初めてのW杯。彼は「ずっとW杯が夢だった」と以前に語っていた。
2006年W杯、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、ウクライナ、そしてポルトガルの中からベスト4が出ると僕は予想する。
2004年ユーロ以降、ポルトガル代表から引退していたのに、予選突破が確実になってから代表に戻ってきた7番の選手は、さも自分が予選を戦ってきたかのように振る舞っているが、ポルトガルファンは誰がこのチームの柱なのかをよく知っている。日本人に名が売れているからと、ポルトガルといえば7番の記事ばかり書いているサッカー雑誌には呆れる。
この夏、28歳になったデコにとってのW杯は1回ないし2回。特に今回はピークで迎えるW杯だけに、リーガやCLで大きな故障がないことを祈る。
来年の7月にはドイツの新聞がDECOの文字で埋まり、加賀まりこさんや日本のデコファンは「ほらね」と一人ごちることになるだろう。
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