西松一博
【 にしまつ かずひろ 】
ミュージシャンであり音楽プロデューサー
西松一博は1981年、ファーストアルバム「GOOD TIMES」(ビクター)でデビューした。
「シティ情報ふくおか」のレコード紹介を読んだ僕は、さっそく近くの貸しレコード屋から借りてきて録音した。誌面では確か "上質な日本のAOR" といった紹介がされていたと思うが、まさにそのもの。当時の僕は、前年にデビューした佐野元春を聞き始めて間もない頃だったが、この時点では両者の甲乙は付けがたいと思えた。
しばらくして天神のライブハウスでファーストライブがあった。やはり数ヶ月前に初めて「Welcome to the Heartland tour」で福岡(都久志会館)入りした佐野元春でライブ初体験をした僕は、あの熱狂をこの夜にも期待した。
演奏はレコードそのままの内容で好演だったのだが「あの頃はステージで死んでもいいと思っていた」佐野元春とはカラーが違う。淡々と歌い終えると、普通にお辞儀をして楽屋へ消えていった。客電は暗いままだったが、アンコールの拍手は起きなかった。西松がステージから向かって左側の袖に下がる際、ちらっと客席を横目で見た表情が「えっ本当に帰っていいの?」 と言っているようにみえた。
このことは僕のホームページ「しらべる」に書いている。
西松一博でYAHOO!を検索すると「しらべる」が一番目に表示される。人は誰でも一度は自分の名前を検索してみたくなる。
→しらべるの「西松一博」記事
西松本人もきっとこの記事を読んで苦笑いをしたに違いない。
デビューアルバムは大変な秀作でありながらも、全国的にはほとんど名が売れず、この名盤はその後CD化もされていない。
1985年に出たセカンドアルバム「貿易風物語」は好作ではあるのだが、デビューアルバムのクォリティで待っていた僕には、どこにでもある普通の楽曲ばかりに聞こえた。
・・というくだりも 「しらべる」に書いているので、彼はきっと気を悪くしただろう。
彼は今、出身地である博多の音楽学校で講師をしている。
ミクシィには西松一博のコミュニティがあるのだが、参加者は二人だけである。
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