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2005年10月14日 (金)

PHSを使う勇気

 PHSは電車の優先座席付近でも使えるのだが、僕はそこでPHSを使う勇気がない。PHSから出る電磁波は携帯電話の10分の1。PHSは病院で医者が首から下げているくらいだから、どこで使っても問題はないのである。でも使う気にはなれない。

 「なに携帯つかってんだよ」「いえ、これピッチなんで・・」「はぁっ?というやりとりを空想しただけで滅入ってくる。
 「PHSは電車でも使えます」と宣伝しても売上が伸びるとは思えないからウィルコムだってわざわざお金かけて啓蒙活動はしないだろうし、例え社会に周知したところで「なに使ってんだ?」という人はいなくならないだろうから、京ぽんユーザーもわざわざリスクを冒してまで使いはしないだろう。「安全マーク」のステッカーでも作ればいいのにと思ってみても、「そんなんじゃ、わかりにくいし、それを携帯に貼る人がきっといるよ」と言われて前に進まない。
 でも、そうやって社会の鈍さをあきらめてかからないといけないところが切ない。

 アステルが「もうすぐやめます」と止める2か月前に手紙を送ってきたのにはびっくりしたが、これでPHSを続けるのはウィルコムだけになった。それにしても未だにピッチというと「つながらないからなぁ」というステレオタイプなことを言う人が居るのには閉口する。2005年度末のウィルコム人口カバー率は99%だし、つながらないのはドコモのPHSの話しである。噂には聞いていたが、実際に営業マン16人にドコモPHS+@FreeDを持たせたところ、大阪のど真ん中で本当につながらなくてびっくりした。ウィルコムとドコモでは電波の方式が違うのだが、一般の人にそんなことはわからない。どちらも同じPHSだとしか思わない。

 PHSを使っていて不自由なのは "自分の電話機をなんと呼ぶか" に悩むことくらいだ。「070はピッチじゃん」とつっこまれたくないから「携帯」とはいいにくいし、だからと言って、自ら「ピッチ」と言うのはなんだか自虐的な気がする。仕方なしに「電話機」とか「電話」とか言っている。

 あとはウィルコムに足りないのは、災害伝言板機能だけである。


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