生チョコの真実
10月12日に寝る前のチョコは痩せると書いたが、チョコはやはり起きている時、ブラックコーヒーと一緒に食べるのが美味い。
冬になるとそろそろコンビニに<冬季限定>生チョコが並びはじめる。各社が勢ぞろいしたのは1999-2000の冬シーズンからだが、僕は1993年頃名古屋のヒマラヤで「美術館の石畳」を食べるのを楽しみにしていた。バレンタインデーのお返しなどにもこれを買っていた。小さいのに1,000円だから自分のおやつには向かないが、"かさばらず、高くて、美味い" という旅先へのお土産の美学にぴったりはまる。名古屋のヒマラヤは名駅付近に「ヒマラヤ美術館」を開設しているので、並んだチョコを石畳になぞらえ、「美術館の石畳」というオリジナルを開発したのだとずっと思っていた。
一方、1993年に発売された明治製菓の「メルティキッス」が、生チョコの元祖であるという認識ももっていた。
両方、違った。
生チョコをつくったのは神奈川県平塚市スイス菓子の店「シルスマリア」の小林正和シェフで、全国に200種類くらいある「○○の石畳」や「公園通りの○○」という生チョコの名前もこの店に由来していた。明治製菓の「メルティキッス」も小林シェフが明治製菓の坂戸工場で開発したようだ。
ということで取り寄せて食べてみた。
いや、これは違う。今まで食べていた○○の石畳とか、□□キッスと違う。妙に甘く作り込まれた味じゃないところがいいし、どこかのやつみたいに粉が飛びまくらないのもいい。生まれた頃と製法が変わっていないというこの味でこそ、生チョコは生チョコなのだろう。東京のショップでも売っているところを探さねばなるまい。次は紅茶の生チョコ「アールグレイ」をチェックしたい。コーヒーを入れたのも作ってもらいたいものだ。
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