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2005年10月10日 (月)

スナフキンのUFOキャッチャー

 僕はUFOキャッチャーの神様と呼ばれていた時代がある。もう随分前のことだ。

 まずは機械選び
 ヨコ面にも体が入る機械をえらぶ。奥へアームを移動させる時、ヨコに回ると見やすい。あと必須なのは店員が近くにいること。店員がいないとクレーンに紐がひっかかった時とってもらえないし、どうしても獲れない時に「もう1000円使ったんだけど・・ちょっと場所変えて」って泣きつくこともできる。

 ■事前の計画
 プライズのどこをはさむかを明確に決める。はさむよりひっかける方がとれることが多い。箱の穴、ひもやリング、ベルトなどひっかかる部位があったらそこを狙う。
 狙い場所を決めたら、アームが狙いの所に入りこめるかを見極める。両隣りにびっしりプライズがある場合や、隣りのプライズが高い位置にある場合、それに当たってアームが狙いの位置に行けない。意外と獲りやすいのは、隣りのプライズとダブルでつかむ技。一つでは滑ってしまうプラ容器入りのゴジラネクタイをこの手で2個取りしたことがある。このネクタイの単価は50円である。(後述する)アームが重さに耐えるならば、二個獲りは美味しいというだけでなく、一個獲りよりも手堅いのである。

 最近は100円で確実に獲れるモノしかやらないが、プライズコレクターだった頃は、欲しいプライズと出会うと「隣の邪魔ものを3回でどけて、ターゲットを掘り起こし、500円で獲れなかったらやめる」と予算も決めていた。

 ■コイン投入
 アームを左右と奥行きそれぞれどこまで動かすかを決めたらコイン投入。その位置のガラス面を人差し指で押さえて目印にする。ここでポイントは「絶対取れる!」と脳に言い聞かせること。事前にきちんと計画したら、実際にボタンを離す指令は右脳がおこなった方が結果がいい。ごちゃごちゃ左脳に考えさせていたらタイミングがずれてしまう。自分を信じていない時は獲れないと言っていい。
 一度めでアームのはさむ力、プライズの重さを見極める。プライズの重さに対してアームの力が弱い場合、何度やっても取れない。超特大のぬいぐるみをぽつんと置いている機械がある。狙い通りにアームがはまるのだが、つり上げる力が弱くて持ち上がらない・・こういうことを平気でしている店には次から行かない。

 ただ理屈抜きのこともある。
 ある日、女の子とゲームセンターに行き、5つくらい楽勝のぬいぐるみを獲ったところで「このスナフキン、かわいい~」とねだられてしまった。しかしその機械ではスナフキンはアームの届かない位置にいた。
 翌日、営業で訪れた田舎町でスナフキンを発見。次のアポイントまで1時間あるので「絶対獲る」と長期戦を覚悟でスタート。周囲にいるやつを片づければ700円くらいか、でも獲れるまで止められないし・・という曖昧な気持ちがよくなかった。 そして700円でスナフキンは手中に収まった と思ったら、ぬいぐるみの谷に転げ落ちてしまった。ムーミン谷の住人だからと言って寄りによって谷に落ちなくても・・結局4,600円。その日はこの金額にうちひしがれたが、長い年月を経て、このネタを何度も使い回したことを考えれば安い投資だったかも知れない。

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