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2005年11月20日 (日)

スティーブン・ジェラードをスルー

 背の高い欧米人は数人のおじさんと共にチェックアウトしてホテルを去っていった。僕は早く迎えの観光バスがこなかなぁと待っていた。

 先の日本人女性2人がサインをゲットして、ほくほく顔で戻ってきたのでちょっと話しかけてみた。写真を撮っていれば後でネットで教えてもらえるが、朝っぱらからサッカー選手がいるとは思わないのでデジカメはバッグの中。ここで聞かないと二度とわからない。

moto 「あれはFIFAの役員かなにか?」
女性 「(むっとして)いえ」
moto 「(あっやば)え、名前はなんていうの?」
女性 「
スティーブン・ジェラート
moto 「(おやつみたいな名前だなぁ・・) 現役の選手?」
女性 「・・・」
moto 「どこの国のひと?」
女性 「
リバプール

 名詞以外に「・・です」とか「・・よ」も言ってくれない。まぁ彼女がお冠なのも無理はない。僕だって 今だったらタダじゃ済ませない。

 スティーブン・ジェラードといえば、一般人で知ってる人はいないだろうが、サッカーファンで知らない人はいないだろう。2005年5月には、彼がキャプテンを務める所属クラブ、リバプール欧州CLで優勝しており、間もなく発表される欧州最優秀選手では、ロナウジーニョと並ぶ有力候補だった。

 彼は2005年12月に「FIFAクラブワールドチャンピオンシップ」で日本にやってくるが、どこに行っても の半径 1m以内には、10人以上が殺到するだろう。

 そのスティーブンなんとか.. をスルーした後、僕ら観光仲間は 晩ロビーで写真を撮った選手に話題を移した。僕が写真を撮った選手は1人だけだが、昨日仲間に見せた時は、誰一人知らなかった。

 だが、皆が眠っている 数時間のあいだに僕は その選手名を特定していたのだった。


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