最後のフレディ・マーキュリー
「はい、ここまでです」と締め切られるんじゃないか?
と半信半疑の僕は Y にぴったりとくっつき、なんとしても会場に入ってやると意気込んでいた。
だが、そんな不安をよそに、長い列を作っていた僕らに向かって整理員はあっさりと
「はい、ここから先の皆さんは2階席に上がって!」
とまるでエキストラを配置するような指し図。
招待券もなし、荷物チェックがあるわけでもなく、そこらにいた人がなだれ込むように階段を上り会場に入った。恐らく親戚じゅう連れてきても入れただろう。親戚にクィーンファンはいないが・・
なだれ込んだ場所は2階席うしろの立ち見。九電体育館の二階席はコの字型で3面あるが、僕の位置はステージと相対する場所。ステージまでの距離は遠いが、ステージ全体がバランスよく見渡せる。クィーンが見れるならば、場所はどこでもいいのだが、悪くない位置だ。2階席のステージ寄り左右には裏口へつながる扉があり、警備員がついている。その数年後、山口百恵のさよならコンサートで自分がそこを持ち場にすることになった。
落ち着いたところで Y から 昨晩の初日公演が不入りだったため、RKBラジオで急遽招待の呼びかけをしたことを聴いた。どおりであんなに人が集まっているわけだ。
かくして2階席立ち見まで 立錐の余地もなく埋まった九電記念公演の二日めは盛況のうちにカーテンコールを迎える。クレーンに乗ったカメラマンがステージを舐めるように撮っていたので、きっとこの日の映像はライブビデオになったのだろう。フレッディ・マーキュリーのノリがいつもより良かったかどうかは、この日が最初で最後の生クィーンとなった僕にはわからなかった。
ジャイアント馬場をこの目で見ることは、ついにできなかったが、フレディと4人そろった「QUEEN」を直に見れてよかった。あとは一度、管野美穂を見ておきたい。
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