定年延長 親が子から職を奪う
定年延長が法制化されそうだ。
2013年度(平成25年度)までに、企業に対して65歳までの雇用延長が義務付けられる見通し。
2013年に60歳を迎えるのは、1953年(昭和28年)生まれの人たち。
公的年金支給年齢が65歳に引き上げられるのに合わせての政策である。
このテーマには二つのポイントがある。
①高齢化社会である。年金が足りないので60過ぎても職がないと収入がない。
②ベテランのノウハウが失われる
①は今になってわかったことではなく、志のある人は 60歳で定年後、再就職で雇ってもらえるようなスキルを身につけるべく、 既に努力しているだろう。
法律で定年延長を強制すれば、「仕事ができない、意欲がない、会社にぶら下がっている人」に 「これからも、努力しなくていいんだよ~、会社をしゃぶり尽くしなさい」と宣言するに等しい。
60歳で辞めてくれるはずの人を5年雇うことにより、その頃社会に出る若者の求人は確実に減る。
2013年に22歳を迎えるのは、1991年(平成3年)生まれの人たち。2005年度は中学2年生である。その年齢差からいってちょうど、親が我が子の求人を奪うカタチになる。
正社員の求人が少なく 「社会に出してもらえない」 10代~20代は「国会議員はなに、ふざけたこと言ってるんだ!」と思っているだろう。
だが、この法律を決める時点では、中学2年生に参政権はない。
②については、つづく
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