SEの国語力
【 例文 】
利用者と支払者の会員区分が一致していなくても、照会・修正が可能になるように修正する。ただし、該当する利用者と支払者の会員区分については必ず全て修正する必要はある。
上の文章は、あるSEがプログラマーに当てて書いた文章である。この文章で、あなたはこのSEが何を言いたいのか、意図を汲み取れただろうか?
例文は次のことを伝えようとしているのである。
■現在は「利用者と支払者は同じ会員区分である」という定義のロジックがプログラムに入っている。
■ゆえに「利用者と支払者の会員区分が違う」データを入れることはできない。
■しかし、今回はそのようなデータを入れる必要が発生した(定義の変更)。
■よって、そのプログラムを改訂する。
そして、改訂をすると・・・
■これまでユーザーは「利用者」「支払者」のどちらか一方の会員区分を登録、修正すればよかった。
■プログラム改訂後は、ユーザーは「利用者」「支払者」個々に会員区分を登録、修正しなければならなくなる。
このように国語力が弱いSE、プログラマーの書く文章は
「自分がわかっていることは省略する」
「主語が抜けている」
「専門用語が使われていて、単語の意味がわからない」
というものが多い。
また、国語力が弱い人ほど、箇条書きにせず「文章」にしようとする傾向がある。 業務文書は相手を酔わせることが目的ではなく、内容を伝えることが目的なので箇条書きの方がよいのである。
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