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2005年12月19日 (月)

マスクしてくださいが言えない

 もう1週間くらい、向かいの席の同僚が咳をしている。
 その初日、僕は頭が痛くなり早々に帰宅し、パブロンを飲んで早く寝たら翌朝は元に戻っていた。

 同僚の咳はつづいている。
 席でお昼ご飯を食べている時も、咳は容赦ない。
 一週間たってもマスクもしないのか・・
 咳が聞こえてくるたびに、その感性に「うそだろ?」と手が止まる。

 「マスクしてください」が言えない。
 自分がマスクをするかとも考えたが、四六時中コーヒーを飲みながら仕事をしているので不便そうだ。

 互いを遮るものは小さいスケジュールボードだけ。それで辛うじて視線だけは合わないようになっている。そのボードにしても、大の大人が一日じゅう正対して見詰め合っている状況に耐えられず、買ってきたものだ。

 日本の職場にメンタルヘルスなんて、あったもんじゃない。
 今でこそ、世間に分煙を求める土壌があるからまだいいが、10年前は「禁煙タイム」「分煙」の音頭をとったら、かなりの陰口を言われたものだ。

 そんなことより、仕事しろ
 そんなことより、売上あげろ
 そんなことより、業務を見直せ

 こんな反応が返ってくる会社はダメだ。
 改革は夢のようなロードマップやベストプラクティスの中にはない。
 改革は、そんなことまでやるのという身近な手直しの積み重ねだからだ。


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