2007年問題 渋滞する20代
2007年問題とは、2007年を前後して企業情報システム部のベテランが定年退職を迎え、基幹システムを熟知した人材が乏しくなるという仮説。
「団塊の世代」で最も人数の多い1947年生まれが2007年に60歳になる。
この問題は2003年頃から語られ始めた。最近ではIT技術者に限らず「ベテランのノウハウ消失」と意味を拡大している報道機関もある。
確かに優秀な人材を失う場合は "問題" だが、経営難、高い平均年齢に喘ぐ会社は、むしろ2007年が待ち遠しいくらいだろう。「定年延長」なんてもってのほかだ。
ベテランが幅を利かす一要因に「仕事を隠す」というのがある。
性質が悪い人は、管理部門、営業など「手に職がない人」の中にいる。
その人じゃなくてもよい。替えが効く人達だ。
こういう人は「ノウハウ貯金がなくなったら、また新たに学べばいい」とは思わないので、無意識に自分の居場所を守ろうとして仕事を隠す。
そうすれば 「サトウさんが居ないと仕事が回らないよ」 という状況が作れるからだ。
こうした、ノウハウとも呼べない "手順" 隠しを許してきた 甘い会社は少なくないだろう。
優秀な若者が出番待ちで渋滞している。
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