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2006年1月 1日 (日)

スペインのTAX リファンド

 旅先ではいつもネクタイを買うことにしている。11年前、三重県「志摩スペイン村」がオープンしたての頃、MADE IN SPAIN のステッカーが貼ってある でできたネクタイを買った。そこそこ いい値段だったが、そのインパクトに一目惚れ。それ以降、パーティではずいぶんと人気を集めてくれた。

 さて、FCBOTIGAの地下一階で紺地にコオロギ鍋(バルサロゴ)を散りばめたトラディショナルなネクタイ(22ユーロ)を発見。バルセロナ旅のネクタイはこれと迷わずかごに放り込む。迷わなかったもう一つの理由に「TAX リファンドのことがあった。ユニフォームだけでは規定の金額に満たないが、ネクタイの金額を足せば税金払い戻しの金額を超える。このネクタイは5か月後に、まさかの活躍をすることになる。

 FCBOTIGAはキーホルダーやトレーニングウェア、目覚まし時計まで、かなりの点数だ。今ならば予算の許す限りカゴに入れるところだが、この時はTAXリファンドを超えれば、あとのグッズに用はなかった。
 ネクタイだけをカゴに入れて、再びユニフォームが吊された壁に戻る。

 前日の写真の主が、デコだと知らなければ、間違いなくここは有名人の「10」を手にしていただろう。ふと、故郷に着て帰った時のシーンがよぎる。母親はきっと「そりゃプロ野球の選手かね」と言うだろう。田舎にはデコを知っている人は一人もいないかも知れない。ここは無難に10か・・と迷ったが、
 「いやこれも何かの縁だ」
20の L をつかむ。肩の位置に黒くて丸いプラスチックのコブがついている。
 欧州サッカーではこれを凶器にしてチャージするのだろうか?
 初めて手にするサッカー・ユニフォームに想像
(というか妄想)が膨らむ。

 連れの姿が見えない。待たせては悪いと思い、とり急ぎレジに並ぶ。地下1階のレジは3台ほどありそれぞれに客が並んでいる。右側の列に並んでいたところ前の客がサイズのことで店員と話し込み始めた。他の列はどんどん進んでいく。日本の銀行やチケット売り場で見かけるフォーク並びは、ここだけでなくバルセロナでは何処でもみかけなかった。
(レジは地下だけでなく1階にもある)

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