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2006年1月13日 (金)

パワポ勘違い族

 二人目は同僚で、僕と同じMS-DOSマシンを買った。当時DOSマシンといえばNECの98。僕はEPSONの98互換機だったが、彼はNECの最新98ノート。価格は僕が買った時と同じ35万円程度だったが、数年たてばマシンスピードは格段にあがり、ハードディスクも十分に積まれていた。数年後にはWindows95というのが出るから、それまで待つと言う手もあるよと釘をさしたが「それまでの間、使えない時間が惜しいよ」という僕からの受け売り理論が返ってきた。
 彼は、パソコンを買えば僕と同じようなスタイルの仕事ができると考えていて「これからはパソコンだよね」と言っていたようだ。
 だが、Windows95が出て1年たった頃、彼は 「motoちゃんに騙されたよ」とあちこちで言うようになった。もちろん、パソコンを買えば前年比110%は間違いないとか、頭に描くだけで欲しい機能がお湯のように沸いてくると言ったわけではない。
 2000年頃、Power Pointでプレゼンすると「いいねぇそれ。僕も入れよう」とプレゼン内容ではなく、Power Pointを評価する「パワポ勘違い族」が現れた。彼らの特徴は、Power Point を使いさえすれば誰でも路路整然と分析ができ、アイデアが沸いてくると考えるところ。そして必ず会議の終わりには「内容はともかくとして、それ、参考にするから」とファイルだけはちゃっかり戴くところ。
 98ノートの彼もよく 「それいいねぇ」と僕が123マクロで作ったアプリケーションを欲しがった。

 この経験を元に僕はパソコンを人に勧めなくなった。世の中にパソコンが周知されていない頃は、その効能を伝えることに快感があったし、それが使命のようにも感じていた。だが、パソコンの存在が一般的になった今、使えば便利だし、使わなければ立ち遅れる。それくらいは誰でもわかることで、あとは本人次第。恨まれてまでお節介をする役割は終わった。

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