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2006年1月 6日 (金)

想像力

 「想像力」は 村上龍が好きな言葉
 2005年の福知山線脱線の事故直後、JR職員がボウリング大会に興じていたことについてコメントを求められ
「彼らには、事故、大惨事、そこで自分たちが何をすべきかという想像力がなかったんだと思う」
というような主旨のことを答えていた。
(テレビ朝日 報道ステーションにて)

 子どもは獅子舞を見ると泣き出す。
 遊園地で怪獣の張りぼてを見て「食べられる~」と泣きじゃくる。

 子どもは、
 獅子や怪獣は人に危害を加えたり、食べてしまうことがあることを特撮テレビ番組で見た経験を通して知っている。
 一方、獅子舞には人間が入って獅子の真似をすることがある。怪獣は制作会社の人が工房で組み立てているということを経験を通して知らない。


 ありもしないことのイメージを膨らませるのは「妄想力」
 これはこれで、もの書きには大切な能力だが、小説家を目指さない人にとっては、あまりない方がよい。

 だが、一般人として生きていくうえで「想像力」は、人生を豊にするということよりも、日々の暮らしをつまらないものにしないための危機管理として大切。

 自転車で坂を猛スピードで駆け下りない
 
訪販のセールスマンを追い返すためにわざわざケンカしない
 
セレブの女性を抱いてお金がもらえるというメールはすぐ捨てる
 から足を踏んで膝を痛めないよう、路面をよく見て歩く
 コンタクトレンズを落としたら、一歩も動かず足もとから探す
 電柱の工事をしていたら電柱が倒れる半径から出る
 歩行者信号待ちでは、クルマに突っ込まれない位置をとる
 包丁を持って街を歩いている人がいたらせめて砲丸投げ世界記録だけ離れる

 

 トラブルはいつもそばにいるよ

 

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