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2006年2月 2日 (木)

仮説とトリック

 荒井広幸 参議院議員(当時自民党)は郵政民営化に異を唱え数多くのテレビ番組に出演していた。去年9月の総選挙時、温泉の湯船で取材を受けていた彼は
「過疎地の郵便局は採算合わなくて、なくなっちゃいますよと、みんな言っている」
と話していたが「みんな」とはどこの誰か?過疎地の郵便局はなくならないと、政府は説明しているのに、なぜ作り話を電波に乗せて話すのか。
 このように、本当のことを知りながら口に出さず、自己正当化に便利な仮説、トリックだけを持ち出す政治家がいる。

 トリックの一つに「財投改革はもう2001年に終わっているから、小泉郵政民営化は既に根拠を失っている」というのがある。
 小泉の論拠は「無駄な財政投融資の財源である郵貯を政治家、官僚の手から取り上げる」こと。その改革が2001年の制度改革で既に完了しているというもの。

 おじいちゃん、おばあちゃんはどうなる的な政治家と比べて、こうした法律の話しを訳知り顔に持ち出すと、何も知らない人は「なんだ、そうだったのか。ひどいじゃないか小泉」と思うかも知れない。

つづく

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