ITILが役に立たない理由
ITILについてしらべるでは、こう定義している。
コンピューター・システム運用の好事例集
ただ、ITILが役に立つ会社はとても限られていて、現実的に定義するならば、こうなる。
「本気で改革する気がないか、改革したいのだがセンスがない人が使う責任回避ツール」
ITILには、理想の答え(ベストプラクティスという)がたくさん並んでいる。
実践されたことに基づいているので、一つ一つがもっともで、なるほどと唸ることが多い。頭のいい人が力を合わせて作っているので、寸分の隙もない。
ITILを導入する管理者は恐らく、自分の組織にはITILに書いてあるような基本ルールが欠けているのだと考えるのだろう。
だが、そんなルールが欠けている組織の皆さんが、ITILのような大上段に構えた文書に素直に従うわけがない。
文言をみて「なるほどなぁ」と思っても、実際、それは他人が改善するのだろうと思うだけで、自分が今日から何をするかを想像できる人は少ないだろう。
プロジェクトを進めるのに必要なのは、優秀なPMではない。
プロジェクトを通して皆が幸せな気持ちになるために、エモーショナル・レスキュー・マネージャーが必要なのである。
しらべるは、インターネット上で何かを調べたい人にとってのエモーショナル・レスキュー・アシスタントになれたらいいなと思って毎日書いている。
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