コミュニティは終わっている。
ニフティ・フォーラムというコミュニティは2004年3月に終焉を迎えたが、2004年2月に立ち上がったSNS「ミクシィ」の「コミュニティ」にその思想は引き継がれている。
ニフティのフォーラムは主催者のニフティ側に申請して、承認を得なければ作ることができない。個人が自由に作るには別料金を支払い「ホームパーティ」「パティオ」を作るしかなかった。一方、ミクシィでは別料金を支払わなくとも、好きな数だけコミュニティを立ち上げることができる。
では、コミュニティは息を吹き返すのか?
答えはノー
日本におけるネットコミュニティは「受身」のメディアであるインターネット(Webページ)が登場した時点で、下り坂にはいり、その後に登場した匿名型「掲示板」が荒れた時点で終焉した。
顔の見えないコミュニケーションでは、誰も心を開かない。
インターネットの本格普及が始まる1997年以前でも、オフを開催しないコミュニティは長続きしなかった。
顔の見えるコミュニケーションに参加していた人口のうち、大半の層は「受身」のインターネット(Webページ)に流れた。コミュニケーションをしたい層(アクティブ)のうち、一定数が荒れた掲示板に接して、身を堅くした。
パソコン通信時代、顔の見える度合いに比例して書き込みが多かった傾向は、ミクシィ・コミュニティでも続いている。今、ミクシィ上には 5000人、1万人とメンバーがいるのにほとんど書込みのないコミュニティが大量にできている。
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