ナイキフリーのモニター(最終回)
二ヶ月前、荒川マラソンの会場で指定しておいたショップにやってきた。
二か月分のモニターレポート、ナイキフリーは2種類のインソールと共に元の箱、元の袋に入れて持ってきた。
「モニターレポートを持ってきました」
というと、呼びに行って店長さんらしき人が奥から出てくる。
お、これは何か特別な臭い。
「はい、これがレポートですね」
と言いつつ、貸し出しリストのようなものを見ながら、サイズは27.5・・とかぶつぶつ言っている。
これは期待が持てる展開だ。
すると、
「はい確かに。ありがとうございました」
と靴はカウンターの向こう側へ。念のために食い下がる僕。
「あのぉ。その靴はいただけないんですよね?」
「あ、はい。回収となっております」
①新品の靴をくれる。
②モニターの靴、よかったらお持ちになってください・・と言ってくれる。
③新品の靴を割引してくれる。
④モニターの靴を安く買い取ることができる。
いくつもの想定はすべて外れた。
仕方なく、売り場でナイキフリーを見せてもらう。オールブラックの靴はない。説明によると「この靴はメーカーに在庫を置く靴ではないので、お店によってある色があるだけで、取り寄せは効かないんですよ」
ナイキは僕が靴コレクターだった1998年までとシステムが変わっていなければ、年4シーズンのリリース。その都度、半年前に販売店を集めて展示会をおこない、そこで受注した数を納品する。この"6か月"が厄介。
スウッシュさえついていれば何でも売れた1998年初頭までの勢いが、その年の秋にはぱったりと止まった。スニーカーブームが去ったのだ。靴はうれなくなったが、半年前に発注した靴は予定通りにやってくる。靴は大量に売れ残り、販売店は投売りせざるを得なかった。
ただナイキフリーが違うのは、1シーズンでのカラー展開が多いということだ。エアマックス95のように、10年たっても未だに色を変えて売りつづけている靴もあるにはある。ただし、1度のシーズン(四半期)でこれだけのカラー展開をするのは珍しい。
この後、5軒のスポーツ店を回ったが、どの店も置いてある色が違っていた。そして最後のお店に仕事でも履けそうなオールブラックに近いモデルがあったので購入した。今、仕事履きで使っているが、疲れないし涼しいし、大変具合がいい。
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