100周年ユニのデコ仕様
デコはいつも中ごろにバスを降りてくる。バスの着席位置が暗黙の了解で決まっているからだろう。それとも「タイヤの上は酔う」からという理由なのかも知れない。
先月、カンプノウで買った04-05シーズンにサインをもらっている。05-06はマーキングが未確定ということでまだ入れていない。あとの手持ちはポルトガルHOME(2005年)、0405セカンド、100周年ユニに当時は在籍していないデコを入れたもの。バルサとして行動している時にポルトガルユニを持ち出すのは礼を失する。今日は珍しさで目を引こうと100周年を持参している。
カートを押してこちらを見るデコ
それまで「バルサの選手は優しいから、サインくれるよ、安心してね」と穏やかに周囲に言っていたとは思えない声で
「でこー」と叫ぶ。
デコはにこっと笑って 100周年ユニに視線をくれるが、そのままホテル内へ。
一瞬、信じられない事態に思考が止まる。
全員が降りたあと、しばしの間が空いて、ロナウジーニョがバスから降りてくる。
ここまで、誰一人としてサインを書きにファンのほうへ来ていない。
せめて、ロニー ファン必死のロニーコール。
苦笑いのロニー、一瞬、仕方ないなぁ行こうかなぁという素振りをみせたが、やはりそのままスルー。
チームオーダーが出ていたのか?
ファンは一斉にホテル内へなだれ込んで選手を追う。
僕は呆然とその場に立ち尽くす。
ホテル側との紳士協定、マナー遵守の見地からホテル内で選手を追い回すことはできない。この日はそのままホテルを後にして、夕方、東京工業大学で行われるバルセロナ経営陣の講演へと移動した。
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