判定に不服な人たち
「判定に異を唱えるのは常に敗者」
これはフランク・ライカールトがCL2004-05ベスト16でチェルシーに敗れた後の談話。
勝者ではなく敗者の言葉だけに美しい。
- 2002年
- 6月、W杯準々決勝
スペインは副審に2点を取り消された末敗れた。スペインの監督、選手が抗議のコメントを並べたが、プジョル(FCバルセロナ)は「微妙な場面で正確な判定は難しい。審判はW杯レベルだったと確信している」
その審判は誤審を認め後日辞任している。 - 2005年
- 2月、CLベスト16 FCバルセロナ-チェルシー
ホセ・モウリーニョ 1点リードして迎えた後半にFWドログバがレッドカードで退場になった理由について
「ハーフタイムにライカールトが審判と密談しているのを見た」
この発言により審判はファンから脅迫を受け、それを苦にして引退。モウリーニョは次戦ベンチ入りを禁止された。 - 2006年
- 3月7日、CLベスト16 FCバルセロナ-チェルシー
ホセ・モウリーニョ「初戦の(メッシへのファウルによるデルオルノの)退場ですべて決まってしまった。我々は11人対11人では負けていない」
第2戦、チェルシーは誤審のPKで1点をもらっている。その1点がなければ 0-1で負けていたことにはモウリーニョ触れなかった。
4月21日、 NPB 巨人-阪神戦
李承燁のサヨナラ本塁打で敗戦後、阪神 岡田監督が審判室で「ぜんぜんストライクやないか。三振やろ!アカンわ、井野やろ。せっかくええ試合しとるのに、こんなことしとったらファンが離れるで!」
本塁打の直前の球がストライクだったと抗議した。スローVTRで見ると捕手矢野がミットを動かした後はストライクだが、捕球した位置はどちらともコールできるものだった。
4月26日、CL準決勝 FCバルセロナ-ACミラン
ガッリアーニ「シェフチェンコのゴールを取り消したのは決定的なミスだった。メルク主審に関しては、いろいろと気になる点があった。ロスタイムはたった3分だったし、その20秒前に笛を吹いた。バルセロナが優れていることは分かっていたが、実際に2試合の結果を決めたのはミスジャッジだった」
5月17日、CL決勝 FCバルセロナ-アーセナル
アーセン・ベンゲル「エトーの1点めは明らかなオフサイドだったが、認められてしまった」
アンリも同様にコメント。この二人にバルセロナの勝利を賞賛する言葉は無かった。
6月26日、W杯 スペイン対フランス 勝ち越し点を与えるきっかけとなったファウルについてプジョルは「相手(アンリ)は後ろから来て衝突した。向こうのファウルだ」と言ったが「後半のフランスのプレッシャーは強く、今までの対戦ではなかった苦しさを味わった。相手は予想以上の強さで、後半は自分たちのプレーができなかった」と賛辞も忘れなかった。
スポーツは続いていく。過去を悔いていくか、過去を忘れるか。
まずは一人になって反省し、good loser の笑顔を見せる者にこそ、次には勝利の女神が微笑む。
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