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2006年6月 5日 (月)

日本代表のユニフォーム戦略

 戦略ということばはビジネスの世界で多用される。

 営業やコンサルタント達は「戦略的行動に特化すべき」と軽々しく言うが、実際にやっていることは、出来合いのソフトウェアの売り込みだったり、売り込んだ後、手離れよく逃げるための道筋作りだったりする。

 しらべるでは、戦略をこう定義する。
 目的達成のために、より確率の高い方法を考えて、
資源を傾注する活動。

 戦略は発想が命。想像力がたくましくなければ、戦略は生まれない。

 サッカーのルールではユニフォームを引っ張ってはいけないことになっている。だが、CL決勝を見ているとアーセナルの選手はペナルティエリア内でエトーのユニフォームを引っ張っていた。それでもイエローカードは提示されなていない。

 審判としては、一瞬のできごとだけに、即一点につながる重大な決断を下すのはためらわれるのだろう。
 だがもし、あの時ユニフォームが真っ二つに裂けて、エトーが裸になっていたらどうだっただろうか。
 たとえ、その時はPKをとられなくとも、アーセナルの選手はその後の守備がやりにくくなったはずだ。

 サッカーのユニフォームは伸縮性があり、少々引っ張っても破れたり伸びたりしない。だが、少し引っ張っただけで裂けてしまうユニフォームを相手が着ていたら、自陣ペナルティエリア内での守備は腰がひけてしまう。

 たとえ、本番ではそんなユニフォームを着なくても、あのチームのユニフォームは破れ易いというイメージを与えるだけでも成功だ。

 日本代表の本戦での活躍を期待したい。

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