洋上の初日
洋上に出て初めての朝を迎えた。
朝食は初めて洋食。
コーヒーは美味かったけど、あとは普通の味。
食後には避難訓練。
実戦に備えて、財布だけを持ち出しボートデッキへ出る。
Fブロック役員の簡単な打合せ。
「運動会」スタッフに指名されたので二つ返事で受諾。
ほとんどの人は役割を任されることから逃げようとする。
同じ会社の尾崎も運動会スタッフに入り、皆が
「君の会社は積極的だね!」と冷やかす。
いよいよグループ活動がスタート。
第一回チームミーティング。
チームは7人構成
初めはお互い名前がわからないだろうと思って、机に立てる名札を作ってきた。
しかし、シンガポールでの3日間で、お互いに名前を覚えてしまい単なる小道具になった。
皆が名札に笑う。
この笑い、ちょっとした驚きが会議への参加意識を高めるのだ。
まずはKJ法もどきで、ペーパーへの課題の書き出しから始める。
(ブレイン・ストーミング)
テーマはシンガポールで訪問したA社視察レポート。
皆から題材を出してもらった時点で、レポート執筆担当の森さんに後を任せる。
昼食は「そば」
僕はそばアレルギー。日頃僕の周りにはいないのだが、このチームにはあと一人そばアレルギーがいた。
二人で "別の釜でゆでたうどん" に替えてもらう。
そばアレルギーの立場からすると、そばと同じ釜でゆでたうどんには神経が過敏になる。それをわかってくれるシェフはたいしたものだ。
献立は 3食チラシとうどん、昼にはちょっと重い量。
空いていた左隣りの席に電話会社から来たSさんが座る。
仕事の内容。出向先から派遣されて、この旅に参加したことなどを話す。
船内の売店で職場の皆さんにお土産のボールペンを買う。
船内で通用する あと清算のカードが発行されており、現金を持ち歩かないで済む。
午後のミーティング
なかなか皆のエンジンがかからない。
それでも指名発言は求めず、皆の自発的な流れを待つ。
元々、会議の進行には自信があったが、それでも改めて専門書を読み研究してきた。そこには
「(意見が出ないようですので)○○さんどうですか?」
という指名発言をすると、参加意識を引き出せないとあった。
停滞した状況を打開するために、コーヒーブレイクを挟む。
レストコーナーには、各種飲み物に加えてクッキーまで用意されている。
さすがに企業研修のプロが運営するだけあって、手慣れている。
デッキに出ると外は晴れていて日差しが痛い。
そこには青い空、どこまでもつづく濃紺の海
それしかない。
嬉しくなってくる。
ミーティング再開
議論のポイントが「情報化」に絞れてから、ようやくアイスブレイクする。
だが、初期時点のブレイクには失敗したと言わざるを得ない。
森さんが日頃SEとして現状分析、解決といった仕事をやっていると聞き、森さんの仕切りにある程度任せてみる。
プレゼンを組み立てて行く手際の良さはさすがプロ。
この人と出会えただけでもこの旅は価値があった。
この旅は「洋上研修」と銘打ってはいるものの、参加する企業によってその意識は千差万別。
スキルアップの場として精鋭を送り込む会社があれば、勤続30周年のご褒美と位置付けている会社もある。
「なんで、会議があるの?」
と言い出すツワモノモいる。
その意識の違いが、当初のギャップを生んでいた。
渡辺さんは船酔いで辛そうながら、模造紙への清書をせっせとやってくれている。
平島さんは時々、この人は意外と鋭いんじゃないかと思わせるようなことを言う。
発言のほとんどないお笑いおじさん芦田さんも「何でも言って下さい。何でもやります」と言う。
少しずつだが、乗り遅れちゃいかんというムードが出てきた。
18時のタイムアップ間際までしっかり話し込み、翌日へ持ち越す。
夕飯は大広間で歓迎パーティ。
急いで衣服をクリーニングを出した後、パーティに備えて久々のジャケットを羽織る。やはり気分がひき締まる。
450人が一堂に会したパーティ会場は「狭い」の一言。
船長、団長や事務局のスタッフ、おなじFブロックの方々と名刺交換する。森さんと連れだって会場を縫うように記念撮影をして回る。
パーティ後、部屋に備え付けのシャワーを浴びる。
結局初日以来、芋洗い場のような大浴場には行っていない。
皆は呑みに行ったが、僕は「運動会」打合せ。
ここはストレスが溜まる場となった。
会議を私物化する人がいて、一人であれこれとしゃべりまくる。
事務局の人が言ったことを「もう一回確認したい」と復唱させる。
傍若無人とはこういう人を言うのだろう。
こういう、一人で喋り続ける人のけん制方法を本で読んでいたのだが、思い出せなかった。
それに、僕はこの場の進行役ではない。
22時には皆が夜食に行くというので、ここはつきあいのいいところを見せようと思い食堂へ。
毎晩この時間になると夜食(有料)のメニューが船内放送される。
今日のメニューは「ちゃんぽん」
「ちゃんぽん」といえば銅座の江山楼。炒飯も美味いんだよなぁ・・
と長崎の味を知る僕としては、味についてはノーコメントだが、量が少ないという点が気に入った。
他の日にはカレーライスを食べたが、これも適度な量がよかった。
その後、隣の部屋で静かにビデオを見ながら過ごし(Hではない)
23:30には部屋でパソコンに向かい、この日記をつける。
今晩から上段のベッドに移動。
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