そしてデコが残った。
同一シーズンで国内リーグ、CL、W杯の三冠を制したのは1973-74、バイエルン所属の西ドイツメンバーだけ。
今大会、7か国の代表に散らばって出場したバルサ選手10人にはそのチャンスがあった。
準々決勝イングランド対ポルトガル
主審はアルゼンチン人エリゾンドさん。アルゼンチンが昨晩、敗退したことで出番が回ってきたのだろうが、英国人は複雑な心境だろう。
後半17分、ルーニーがクリスチアーノ・ロナウドを引っ張った後、軽く押したところ一発レッドカードで退場。ニッテレは「あれでレッドカードは厳しすぎる」という論調で伝えた。同局はその後のニュース番組でもルーニーがロナウドを押したVTRを流し、英国人サポーターの
「レフェリーに問題がある。ルーニーは理由も無く退場になった」
というコメントを流していた。
生中継では伝えられていなかったが、試合終了からおよそ3時間後、6:00のNHKニュースは、ルーニーが倒れたポルトガル選手の股間を踏みつけている映像を流して「相手選手を踏みつけて退場となった」と報じた。
ルーニーが足を降ろした所に股間があったのではなく、ルーニーは巧妙に股間を踏みに行っている。そして倒れていた選手は股間を押さえて痛がった。サッカーの場合、あそこには何もガードを入れていないので、本当に痛かったのだろう。
遡ること2か月。
4月末のプレミアリーグ、ルーニーはチェルシーのフェレイラ(ポルトガル代表)のタックルを受けて右足甲を骨折した。因縁はここに繋がっていた。
ルイス・フェリペ・スコラーリW杯12連勝。
12連勝どうしの対決を期待したブラジルは11連勝で大会を後にした。
決勝はイタリア対ポルトガルになるという予感がする。
プレミア2年連続得点王アンリ+現役生活集大成のジダンが勝つか、優勝請負人スコラーリ+デコのブラジル・コンビが勝つか、ほとんどの人が予期していなかったストーリーの舞台が整った。
ただひとつ、負けを判定のせいにする選手に後で文句を言われぬよう、正確で公正なレフェリングを望む。
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