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2006年7月 3日 (月)

そしてデコが残った。

 同一シーズンで国内リーグ、CL、W杯の三冠を制したのは1973-74、バイエルン所属の西ドイツメンバーだけ。

 今大会、7か国の代表に散らばって出場したバルサ選手10人にはそのチャンスがあった。

 準々決勝イングランド対ポルトガル
 主審はアルゼンチン人エリゾンドさん。アルゼンチンが昨晩、敗退したことで出番が回ってきたのだろうが、英国人は複雑な心境だろう。

 後半17分、ルーニーがクリスチアーノ・ロナウドを引っ張った後、軽く押したところ一発レッドカードで退場。ニッテレは「あれでレッドカードは厳しすぎる」という論調で伝えた。同局はその後のニュース番組でもルーニーがロナウドを押したVTRを流し、英国人サポーターの
「レフェリーに問題がある。ルーニーは理由も無く退場になった」
というコメントを流していた。

 生中継では伝えられていなかったが、試合終了からおよそ3時間後、6:00のNHKニュースは、ルーニーが倒れたポルトガル選手の股間を踏みつけている映像を流して「相手選手を踏みつけて退場となった」と報じた。
 ルーニーが足を降ろした所に股間があったのではなく、ルーニーは巧妙に股間を踏みに行っている。そして倒れていた選手は股間を押さえて痛がった。サッカーの場合、あそこには何もガードを入れていないので、本当に痛かったのだろう。

 遡ること2か月。
 4月末のプレミアリーグ、ルーニーはチェルシーのフェレイラ(ポルトガル代表)のタックルを受けて右足甲を骨折した。因縁はここに繋がっていた。

 ルイス・フェリペ・スコラーリW杯12連勝。
 12連勝どうしの対決を期待したブラジルは11連勝で大会を後にした。

 決勝はイタリア対ポルトガルになるという予感がする。

 プレミア2年連続得点王アンリ+現役生活集大成のジダンが勝つか、優勝請負人スコラーリ+デコのブラジル・コンビが勝つか、ほとんどの人が予期していなかったストーリーの舞台が整った。

 ただひとつ、負けを判定のせいにする選手に後で文句を言われぬよう、正確で公正なレフェリングを望む。

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