「システムの事はわからないよ」
コンピューター・システムの改訂依頼をするユーザーの中に、
これを言う人が多い。
これは言い換えると、自分の仕事がわからないということ
コンピューター・システムは「システムちゃん」というヒトが
コンピューターの中に潜っていて、勝手にプログラムを書いたわけ
ではない。
長年、動いているコンピューター・システムは
「作った時にいた人」と
「今担当している人」が
違う人になってしまう。
だが、すべてのコンピューター・システムはかつて、制作依頼を
したユーザーが
「こういう場合は、こういう処理をして」
「このデータは営業会計に渡さないで処理して」
と一つ一つ要求定義して、SEに渡したのである。
「システムの事はわからない」を言う人の論理はこうなっている。
長い年月、運用されている業務は、自分が担当する前から動いて
いたので、仕組みは知らない。
↓
仕事がうまく回っていれば問題ない。
↓
うまく回るよう、システムの人が頑張ればよい。
↓
うまく回らないのは、システムの責任だ。
このように、自分の仕事の仕組みを知ろうとせず、まる投げする
社員はたくさん実在する。
それでも、姿勢が謙虚ならば、人として接していられるが、
「システム担当者の仕事だ、僕は知らない」
と突っぱねる人は、もう人とは思えない。
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