2005-06開幕
FCバルセロナの2005-06シーズンが始まった。
欧州サッカーは暑い夏を避けて8月に開幕し、翌年の5月に閉幕する。年をまたぐため2005-06のように表記される。会話では05-06(ぜろごぜろろく)ということが多い。
これは、欧州サッカー初心者にはわかりづらい。
「2005-06シーズンの2月」
といえば2006年2月を意味するし、
「選手が2010年まで契約を延長した」
と書いてあれば、それは2009-10シーズン終了時点で契約が切れることを意味する。
日本では雪の影響を受ける冬の試合を避けるため1月~2月にプロサッカーを開催しない。Jリーグは春に始まり年内に終わる。年をまたがないので日本では「2005年シーズン」と表記される。
FCバルセロナは2004-05シーズン、リーガを制した。だが、CLではチェルシーに敗れベスト16に留まった。
よいサッカーをしていても、それだけでは勝てない。CLは高い山に思えた。
1,今年はニ冠だという人
2,リーガは捨ててCLを取りたいという人
3,CLはギャンブルだから、確実にリーガを取りたいという人
バルセロニスタの意見は三様に割れた。「絶対ニ冠」を唱える人は少数派。ライカールト監督は3をコメントしていた。
だが、FCバルセロナは依然として累積赤字を抱えている。ユニフォーム・スポンサーを見送った経営陣としては、ツアーを行った日本市場の拡大、ひいては世界市場の拡大をしなければならない。
それには、リーガよりもCLを取りたいと考えているというスペイン紙の報道が日本のサッカー雑誌で紹介されていた。
FCバルセロナ、リーガ2005-06のスタートはよくなかった。
だが、シーズンは長い。戦力に遜色もない。選手は何度もアジアに遠征して、コンディションが整っていないだけだ。そんな中でのアイドリング・スタートだと見れば、なんの心配もないのだが、スペインのメディア、日本のバルセロニスタも一斉にバルサの不調を叩いた。応援するチームを近視眼的に見るファンは、どんな国でも、どんなクラブにもいるものなのだ。
そんな時、僕はデコのペーニャをつくろうと考えていた。
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