問題ありませんか?
この仕様で問題ありませんか?
この法律で問題ありませんか?
僕の存在に問題ありませんか?
「問題ありませんか?」は何かを請け負う側の人間が、それを依頼・預託する人間に確認する時に使われる。
本来ならば、会話の流れはこうだ。
受託側 「これでよいですか?」
依頼側 「いいと思うんだけど、なにか問題あるかな?」
↓ ↓
受託側 「いいえ、検討したところ、問題はないと思います」
依頼側 「それならばいいよ」
ところが、受託側がいきなり「問題ありませんか?」を口に出すと・・
受託側 「これで問題ありませんか?」
依頼側 「問題あるかないかまでは、よくわからないよ」
↓ ↓
受託側 「あなたが依頼者なんですよ」
依頼側 「なにが想定されるかを分析するのが専門家の仕事だろう」
売り言葉に買い言葉
これでは、良好な人間関係は築けない。
だが、プログラムの勉強だけしてきた若者は、毎日これをやる。
「問題ありませんか」は守られた立場にいる受託者が口にする。
・企業の情報システム部門
・長年にわたり常駐している派遣社員
少々、手を抜いて準備や説明を省いても、仕事や立場を失うことはないと、高を括っている横着者たち。
競合があり、いつ替えられるかもわからない業者ならば、いきなり「問題ありませんか」は言いにくい。
「いかがでしょうか」と
「問題ありませんか」では
ことばの持つ性格が大きく違うのである。
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