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2006年8月25日 (金)

問題ありませんか?

この仕様で問題ありませんか?

この法律で問題ありませんか?

僕の存在に問題ありませんか?

 「問題ありませんか?」は何かを請け負う側の人間が、それを依頼・預託する人間に確認する時に使われる。

 本来ならば、会話の流れはこうだ。

受託側 「これでよいですか?」
依頼側 「いいと思うんだけど、なにか問題あるかな?」
  ↓      ↓
受託側 「いいえ、検討したところ、問題はないと思います」
依頼側 「それならばいいよ」

 ところが、受託側がいきなり「問題ありませんか?」を口に出すと・・

受託側 「これで問題ありませんか?」
依頼側 「問題あるかないかまでは、よくわからないよ」
  ↓      ↓
受託側 「あなたが依頼者なんですよ」
依頼側 「なにが想定されるかを分析するのが専門家の仕事だろう」

 売り言葉に買い言葉
 これでは、良好な人間関係は築けない。
 だが、プログラムの勉強だけしてきた若者は、毎日これをやる。

 「問題ありませんか」は守られた立場にいる受託者が口にする。
 ・企業の情報システム部門
 ・長年にわたり常駐している派遣社員

 少々、手を抜いて準備や説明を省いても、仕事や立場を失うことはないと、高を括っている横着者たち。
 競合があり、いつ替えられるかもわからない業者ならば、いきなり「問題ありませんか」は言いにくい。

「いかがでしょうか」と
「問題ありませんか」では
ことばの持つ性格が大きく違うのである。

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